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第229話 依頼2

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俺たちは、屋敷から、王城に貸し出されている部屋まで全員で転移してきた。

瞬間転移してきた部屋から扉を開けて、その辺に歩いている人を見つけてシャーロット王女を読んでもらった。

時間がかかるので俺たちは部屋から出てベランダに出てきた。

お城から見える景色は、久しぶりのような気がした。

俺たちが部屋で、しばらく待っていると、扉をノックするのも忘れてシャーロット王女が飛び込んできた。

王女が入ってくるなり「もう、皆さん遅いですよ」と言われた。

別に王女と待ち合わせをしているわけでもないし、言われる所以はないんだが。

「私が何日前から待っていると思っているんですか?」と言ったので、

「何日前から待っているんですか?」と俺が聞くと

王女は、「2日前からですよ!」と言われた。

「屋敷に直に来ればいいじゃないですか、それが手紙を出すか」俺が言うと

「一度、冒険者ギルドに依頼を出してみたかったんですよ‥‥‥」と言われた。

何も言うことがなかったので、「そうですか……」と言っておいたけど。

むちゃくちゃ勝手なことを言われた。

話を切り替えるために「それで、依頼と言うのは?」

「あっ、そうでした、実はですね、私をある国に連れて行って欲しいんですよ。」とシャーロット王女

「どこにです?」

「誰かさんのおかげで知り合いになった人がいるんですよね、その人に会いに行きたいんですけど‥」

誰かさんって誰だろう?

俺しかいないか、じゃあ俺が今まで行った国に行きたいのかな?

「それは、具体的にどこです?」

「それはですね、ライオネル公国です」

俺たちは、少し前までライオネル公国にいたので、舞い戻ることになるのか!

冒険者ギルドで、依頼を受けてしまっているので、しょうがない!

「分りました姫様、それでいつから行きますか?」

「今、すぐから…」とシャーロット姫は言ってきた。

「だって、こんなこと公爵にしか頼めないんですもの」

「しかも、公爵だったら、使えますよね?」

何を期待しているのか、バレバレだったけど!

俺は、この依頼に従うことにした!

「相手は、知っているんですか?」

「いいえ、それは公爵が、してくださるでしょ?」

何を言われているか、わかるけど!

「クリス、姫様の頼みだからしょうがないよ」とアリシア

「あーアリシアったら、ひどい」

「はい、分りましたよ。今から念話でセラフィーナ王女に連絡しますから、ちょっと待ってくださいね」

と言ってセラフィーナに念話を送ってみた。

そうすると、しばらく時間がかかったけど、念話がつながった。

「はい、こちらセラフィーナです。」

「あっ、クリスですけど、今すぐ行きたいんだけど、いいかな?」と僕が聞くと

「はい、今、だったらどうぞ。」

「今の部屋で良い?」と聞くと、いいですよと言われたので、「メンバー全員プラス1人で準備して、すぐ行くね」、と言った。

「なんですか、プラス1人って」とシャーロット王女に言われた。

シャーロット王女が頬を膨らませている。

アリシアが、「まぁまぁ…」と言ってなだめている。

「じゃあ今から、ライオネル公国のセラフィーナのところに転移するよ。」

と言うと、王女が、手をとってじゃなく、腕に体を絡ませ胸に当てた。それを見ていたアリシアも同じことをした。

それをきっかけに全員が僕にくっついてきた。

「じゃぁ、行くよ」と言って僕は手は、転移した。

一瞬だけ暗くなったが、すぐに明るくなって目の前にはセラフィーナが立っていた。

セラフィーナは、なんだかハァハァ息が荒い。

どうしたのかと聞いてみると、僕が来るからドレスを着替えていたそうだ。

今は胸の谷間が出たドレスを着ている。

全員が僕から離れて、しかし両腕に、くっついているシャーロットとアリシアを見たら、少し頬を膨らませていた。

セラフィーナが「今日はどうしたんですか?」と聞いてきたので

「こちらの方が御用があるようですのでお連れしました。」と言ってシャーロットを押し出した。

セラフィーナは、「シャーロットッ」と言って2人は喜び合っていた。

シャーロットは俺たちに「以前、お会いしたときに、すごく意気投合してしまって仲良しになったんです」と言った。


あなた何しにきたの? 遊び?と疑いたくなった。


~~~~~~~~~

お読みくださってありがとうございます

評価は小説を書くために、大変、励みになります。

新しくプロローグ1~10  

本編の第1~18話 まで新しく書き換えました

プロローグは、前世のアルベルト編になります。

特にプロローグの後半は‥‥‥面白いから‥‥‥
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