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第205話 誘拐犯6

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俺たちはオーリス王国の屋敷に戻ってきた。

食事を済ませたあと、少しの休憩を挟んで、7時から作戦を開始する。

全員に7時前に俺の部屋に集合と告げて、屋敷の執事のセバスチャンにも同席してもらうように頼んだ。

7時前に全員がテーブルの椅子に腰を下ろしている。

セバスチャンだけが離れたところで椅子に座っている。

俺が椅子に座っているところに、神獣の3人が近づいてくる。

右腕にアリクが抱きついて、左側の腕にはロゼッタが抱きついて、パトリシアは背中から同じように抱きつく。

俺は今、トラとクマとドラゴンに抱きつかれている。なんてことを考えながら、集中を深めていく。

そして全員が同じように右手と左手を握ってくれる。

徐々に魔力が濃くなって金色に光って行く。

今は3人の神獣が協力してくれているので、索敵魔法がレベルが上がっている。

麻袋に閉じ込められているか、手足を縛られている子供をイメージして索敵魔法で見つけていく。

神獣3人の協力を得て、索敵魔法を全部に広げるんじゃなくて東側、西側、北側、南側と4つに分けて隙間がないようにして索敵ていく。

4つに分けると、かなり高精度な索敵魔法が可能になった。

そうすると数カ所の場所が見つかる。

俺は索敵魔法を解除した。


目を開け、3人の神獣に座ってもらい、セバスチャンも近くに来てもらう。

「今、見つけることができたのは6箇所、その6箇所に数人の子供たちが誘拐犯によって拉致されている」と俺は伝える。

「誘拐犯に拉致されている人数が多い所ほど、動く可能性が高くなるので、今から行って救出するよ。」

「セバスチャンは、俺たちが戻ってくるのはここしかないから、いつ戻ってきてもいいように紅茶と食べるものを用意しておいてくれる?」

「はい、かしこまりました、旦那様」


そして俺たちは、連続して六箇所の拉致している子供たちを救い出した。

全員の誘拐犯を憲兵たちに突き出した。

助け出した人数は子供たちが、65人

そして捕まえた誘拐犯は、112 人になる。

1カ所で子供たちを結界で確保して、誘拐犯を倒して、憲兵隊を呼んでくる。と言うのを6回繰り返している。

俺はこの国の公爵だから、動きやすいし、国が承認しているから、スムーズに動くことができたし、憲兵も、動きが良かった。

このうちの1カ所で資料が見つかった。

しかし資料には知りたい事は書いてなかった。

一応、再度、確認しなければいけないがオーリス王国は見つけられる範囲では誘拐犯は、いなくなったので、ここまでにして、次はダイラス連邦に転移した。

ダイラス連邦に転移する前にセバスチャンから紅茶とサンドイッチをいただいた。

そしてセバスチャンには休んでもらって、俺たちはダイラス連邦の屋敷に転移した。

ダイラス連邦の屋敷に転移したけど、夜になっていて、寝不足は集中力を落とすので、その日はダイラス連邦の屋敷で就寝して、朝を迎えて、ソフィアに前回と同じように首長の家に行ってもらって早急だと言う用件で、行くことを伝えてもらう。

そしたら1時間後に会えると言う事だった。

なので1時間、屋敷でゆっくりしながら、1人で歩いて出かけていく。

首長の屋敷について、城門を警備している兵士に用件を告げて通してもらい、屋敷の中は侍女に案内される。

そして首長が待っている部屋にたどり着いた。

簡単に挨拶を交わしながら、今現在、追っている誘拐犯のことを話した。

これは首長の娘さんにも関係のあったことだから。

俺はオーリス王国で誘拐犯をサーチして捕縛していたことを正直に話した。

それを聞いていた首長は、驚いていたが、俺の能力を少しは知っているので納得していた。

「全ては公爵に任せるよ」と言われた。

「もちろん、全て全面的に協力する」と言われたので、俺は屋敷をあとにした。

そして同じ日の、子供はあんまり夕方や夜にはウロウロはしないので、さらわれるとしたら、夕方にウロウロしている子供と路地裏に入った子供だから。

そう考えると理想的な時間が、7時ごろなんだ。

それまでは俺たちは各自の部屋でゆっくり過ごすことをした。

時間が少しあったので、俺は地下3階の閉じられた部屋に来ている。

何か用事があったら、アリシアに地下3階の壁を叩いてくれと言っている。

または一度、以前、試した念波で教えてくれと言っておいたが、それは難しいと言って断られた。

読むことに集中していると、時間が、たってもわからなくなるから。

俺は以前から読んでいる日記の2冊目を手に取った。

日記を読み進めていくうちに重要な事は書いているページがなかったので、横の本棚の3番目の日記を手にする。

3番目の日記帳もボロボロで崩壊寸前なので、机の上に置いてページをめくっていく。

3番目の日記も最後まで読んでみたが、自分が必要としている情報はなかったみたいだ。

このまま日記を読み進めたい気持ちもあったが、周りにある本棚に意識を持っていく。

窓もないし明かりを取り入れたりすることもできないため、自分の魔法で明かりを作ったので結構、明るい。

そしてある本にたどり着いて、表紙をめくって見ようと思ったら、壁からドンドンと音がして呼ぶ音がした。

その本を机に置いて地下3階の閉じられていない部屋に移ってアリシアの前に出てきた。

「ごめんごめん、もう少しで遅れるとこだった」

「今、7時10分前だからね」とアリシアが言ったので、地下3階から俺の部屋まで歩いてきた。
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