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第123話 アーロン伯爵領9
しおりを挟むルイスは馬を降りて小屋に入った。
ルイスが入っていった小屋は、事務所か作業場と言う感じかな?
仕事をするような机が、いくつかあって男たちが作業しているから。
多分、他の小屋は、麻薬を作る畑か精製所だろう。
俺は自分の部屋から瞬間転移を使って、現場の人が見えない位置に来た。
そして透明化の魔法を使って、畑に通って葉っぱを採取する。
あと必要なのは、事務所の中にあるものだろう。
俺は一度、宿の自分の部屋に戻った。
葉っぱの茎のある部分を指で挟んで回しながら、どうしようかと思っている、そうだソフィアに、ちょっと葉っぱを見せてみようと思う。
なので、女性たち4人がいる部屋に行ったが、ドアをノックしても出なかったので部屋にはいないみたいだ。
しばらく俺の部屋で待ってみると、ソフィアに聞くよりも、お城で聞いたほうがいいんじゃないかと思ったので、何も考えずにお城の貸し出された部屋の中に転移してきた。
今度は誰もいなかったけど、外に行く扉を開けて、近くを歩いていた文官の人に驚かれたが、声をかけて詳しい人を呼んでもらった。
俺は貸し与えられた部屋で待っていると、研究者みたいな格好をした人と宰相が入ってきた。
入ってきた研究者みたいな格好をした人に、この葉っぱを調べてもらえますかと言って渡した。
研究者みたいな格好をした人は、俺が渡した葉っぱを見ると、これは麻薬の葉っぱですねと言った。
これを、どこで?、と聞かれたので、宰相を見たが、うなずいたので、アーロン伯爵領の近くでと説明した。
それだけ俺から聞くと、葉っぱを持って研究者みたいな格好した人が出て行ったが、宰相から、詳しい話を求められた。
アーロン伯爵と会っていた人を、つけて街の外に行くと小屋と畑を見つけたと説明した。
じゃあ自分は戻るのでと言って宰相を部屋から出した。
そして宿屋の部屋に戻ってきた。
部屋に戻ってくると、またまた女性陣4人がいた。
アリシアが、「どこに行ってきたの?」と聞いてきたので、「王城で宰相と麻薬の研究者に会ってきた」と本当のことを説明した。
私たちも、街中をショッピングしながら、いろいろ、うろうろしてきたんだけど、雰囲気もおかしいし、いろんなところで何かの取引が行われているのに気がついたのよね。と言ってきた。
今までは、そんなことも知りもしなかったから、注意してみると、いろんなところで何か変な雰囲気だったわ。
とソフィアが言った。
今日は言われた通り、買い食いはしていないわよとイザベラが言ってきた。
そういえば、こちらのほうに近づいてきている王子に状況説明をした方が、すぐに動きやすいと思う。と思ってパーティーメンバーに話して待ってもらいながら、近くにいる王子を感知魔法で確認して転移した。
急いで王子がいる位置を確認したので、やらかしてしまった。
守られながら王子が馬に乗って歩いている、すぐ横に転移してしまった。
俺の出現に馬が驚いていてしまう。
王子は、びっくりしていたが、少しは聞いていたようで馬をなだめながら、俺の出現に、剣を抜こうとしていた騎士に対して、手を挙げて静止してくれた。
馬が、やっと落ち着いてきたので王子に「クリス伯爵、突然来られては困りますよ」と言われた。
これは「失礼しました、王子、あまりにも緊急な用件だったので」と言って謝った。
王子や騎士隊に、全員に説明したほうがいいと思うので説明をしながら聞いてもらっていた。
深く関与しているのはアーロン伯爵であり、街の外に麻薬を作っている小屋と畑がある。
それの両方を同時に抑えなければいけない。
しかし、まだ証拠らしい、証拠がないこと!
それらを説明しながら、王子は、どう動くか考えている。
そして俺は街の水や食べるものが汚染されていると伝えた。
王子から「クリス伯爵、危険がなかったら、もっと証拠を集めてほしい」と言われて、俺は了承して宿に帰っていった。
騎士隊は、到着まで、もう少し時間がかかるそうだ。
状況が変化したら、もう一度知らせに参りますと告げておいた
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