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第70話 村へ

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転移の練習をしているときに、アリシアから見られてしまったのでしょうがなく、転移魔法のことを話した。


しばらく練習したら大丈夫だということがわかったので、少しの間、自分の部屋にヒキコモルからとパーティーメンバーと執事に言って、アリシアも集中して刺繍をしたいからといって部屋に引きこもり、俺の部屋からアリシアを迎えに行って、2人して村に転移で行くことにする。


転移する場所は、幼い時に遊んだ川の近くだ。

2人して転移を終えると、アリシアが少しふらついたので支える。

はじめのうちは、ふらつきがあると言うことをアリシアには話してある。

ふらつきから解放されてアリシアの体がしっかりしてくると、昔、よく遊んだ川の近くなので懐かしさがにじみ出てくる。

しばらくの間だったけど、村を離れていた懐かしさがあって顔がほころんでくる。

なぜだか顔が自然と笑顔になり、いろいろなところをみたくなる。

川で遊んだり魚をとったり、丘を走りまわったり、木の実を取ったりいろいろなことがあったけど、1つだけ嫌な思いのところがある。

それはクリスの意識だった時、大きな木のところで魔物に襲われた時だ。

その時に前世の記憶が戻りアルベルトとしての意識と、能力が蘇ったのだ。

しかしあの時はアリシアも魔物に襲われて、自分も怪我をして大変な思いをした。

あのようなことが二度と起きてほしくない。

このまま両親に会いに行こうかと考えたが、アリシアと話してとどまった。

その理由として、俺は異空間収納で物を出せるが、アリシアの旅支度するときにもっていくものを持っていない。

旅行するときに手ぶらで行くやつなんていない。

危険なこともあるのに、自分を守るもの一切持っていないなんて両親が気づくと大変なことになるから。

また来ることを約束して、瞬間移動で部屋に戻った。

そして俺の部屋から2人して出てくると変な風に勘ぐられるので、俺の部屋からアリシアの部屋に瞬間転移してアリシアを部屋に戻した。

そして、俺は部屋から出て、階段を降りていったが、降りて行く途中でソフィアに会って地下に行くからと言った。

地下2階に行く時に、執事とあったので地下2階にいると言うことを伝える。

そして俺はしばらくの間、地下2階にこもることにする。

地下2階には窓がないので暗闇だが、ランプをつけるとほのかに明るくなり、いろいろな本を見て回る。

本当にここには俺が必要になる本が多くあるので、大変、有意義に感じる。

瞬間転移の魔法も習得できたので、次はどの魔法を使えるようにしようかと考えていろいろな本を見ているところなんだけど。

速く走ることができる魔法を習得してみるのもいいと思って、その本を探してみる。

でもなかなか見つからない。

探しているけど見つからないので、雷の魔法と言う本があったので、読んでみる。

一瞬で、天から雷を発生させることができるみたいだ。

雨雲を伴うこともなく雷を発生することができれば敵に気づかれることもない。

これも魔法の力で発生させることになるみたいだ。

俺は本に書いてあるように魔力をまとわせて濃密にしていきながら、雷をイメージして発生させてみるとほんのあるところに雷が落ちてしまい少しだけ本が焼けてしまった。

これも練習しなければいけないなと感じた。

そして違う本を探しているときに、速く走ることができる本を見つけた。

俊足と言う魔法だった。

瞬間転移と違って、早く走るとすると言う感じだ。

今度どこかの空き地に行って試してみようと思っている。

両方とも部屋の中ではできない。

どこかの空き地を見つけて瞬間転移で移動して、そこで練習してみよう。

まだまだ地下2階には面白い本がありそうだ。

夕方近くになってしまったので、お腹がすいたので食堂に行く。

全員が食堂に集まっていたので、すぐに料理が運ばれてくる。

今日の料理も美味しく、料理人を褒めておいた。
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