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第64話 手紙が届く

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険から帰ってきて、自分の屋敷でまったりしていると、執事が手紙を持って渡してくれる。

「旦那様、王城から手紙が届きました」

執事から手紙を受け取って机の上でペーパーナイフを使って開封してみる。

誰からだろう?

手紙に印籠で封をしてあるんだが、そういうのを初めて見るので誰の紋章なのかわからない。

大体、印籠で封をしてある場合は貴族だよね。

印籠で封をしている手紙を外しながら、手紙の内容を見てみるとシャーロット姫からの手紙だった。

なんで自分で送られてきているのか分からずに、逆にアリシア宛じゃないのかなと思ったけど、内容で違った。

シャーロット姫からの手紙には、内容らしい内容は書いていないで、パーティーメンバー全員で王城に来て欲しいと書いてあった。

しかも日付は明日だ。

そんな急に呼び出さなくてもいいんじゃないかと思ったけど、暇だからいいかと思う。

シャーロット姫からの手紙を持ってアリシアの部屋を訪ねる。
アリシアに、「シャーロット姫から手紙が届いたんだけど」
と言って手紙を見せた。

「えーなんでクリスのところに?」

「それは、こちらが聴きたい」と言ったが疑問符が浮かぶばかり。

アリシアに全員に伝えておいてと言ってアリシアの部屋から自分の部屋に向かった。

自分の扉を開けて、中に入ると、少ししか見ていなかった自分の部屋からの景色が気になったので窓に近づく。

自分の部屋から見える窓の景色に見惚れている。本当に自分の部屋から見る景色が、当主の部屋だけあって景色は最高。

そして、この屋敷は古くなくて新しいんだよね。

理由はわからないけど。

なんだか、いわく付きだったら嫌だなぁと思う。

自分の屋敷でも、しっかりといろんなところを見ているわけでもないので、今日は探検することにした。

まずは部屋の中からだ。

本館である屋敷の中にはメイドたちや執事や警備のものは住んではいない。

建物の中には他の貴族が来てもいいように離れでもある。

この建物は6階建てだから、いろいろ探検ができるんじゃないかと思っている。

結構、周辺から見ても高い建物になる店だから景色がいいんだよね。

なんて言うことを考えながらいろいろな部屋を見て回ると、パーティーメンバー以外の部屋は、当然だけど使っていなくて、ほこりがかぶらないようにソファーなどいろいろなものにシーツみたいなものがかけてあった。

俺は王城でもらった鍵の束を持っているが、鍵がかかっている所には鍵を開けて入る。

もし誰かがいたらいけないので、一応、入る前にノックをする。

ぱっと入ったら女性があらわな姿と言うことも考えられるから。

でも、そういう事はなかったよ。

本当になんで貴族の屋敷と言うのは大きくて広いのか。

使ってない部屋なんてどれぐらいあるのか。

いろいろ歩いてる間に数えていたんだけどわからなくなった。

地下の1階部分に、面白い部屋を見つけた。

どうも以前、屋敷を使っていた人物が研究室に利用していたみたいな部屋だ。

どうしてかと言うと、ポーションを作る道具が揃っていた。

そして、いろいろな研究資料や本が並べてある棚がいっぱいある。

あとそれと地下2階のフロアがまであるんだけど、鍵がかかっているところがあって、どの鍵でも開かなかったんだけど、今度開けてみてみようと思う部屋が1つあって気になる。

なんだか変な部屋じゃないだろうな?

人体実験をしていたとか?

などと考えているとこちらは鍵があかないので後回しにして、地下1階の研究室に戻った。

多分、6階が家族の部屋があるフロアなので、うるさくないように、夜に寝静まった時でも当主が研究していたんだろう。



1番気になるのは地下2階のフロアなんだけど鍵がかかっているから入ることができないので、今日は地下1階を探ってみることにした。

どこかにエロ本でもないかなと思ったけど、見つからなかった残念。

今日は近い階の部屋の棚に置いてある本の方が気になるので、本を取り出して見てみることにした。

近くにあるランプを取り出して、火をつけて明るくして本の棚を照らしてみる。

結構、上の方まで本が並んでいる。

一応、執事には、地下1階の部屋に入るとだけ伝えた。

探すのが大変だから。

その時に、地下2階のフロアの事は黙っておいた。

もしかしたらと思うけど秘密の方が良いかもわからないので、どうにかやって鍵を開けようと思う。
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