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第63話 アリシアの冒険

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村から依頼があったウルフを討伐して、証明をもらって魔石を取り出して、しばらく休養して王都に帰る。

ウルフも多かったので、魔石を取るのに時間がかかった。

今回は普通のウルフと違う種類がいたので、2つほど魔石が大きい。

仮にだけど実践が足りないパーティーや、Cランクでも数が多いと討伐が難しい。

数が多いと徐々にメンバー全員の疲労が生じてしまい剣を振るうスピードが遅くなったり、疲れて逃げるのが遅れる。


簡単に考えていると命を落とすことがあるからだ。

パーティーメンバーで連携して動くと言う事は、自分だけじゃなく仲間の命も救うことになる。

だから実践の訓練が必要なんだよね。

それも個々の能力を把握することも大切なこと。

どれぐらいのレベルに対応できるのかということが一番、大切。

特に今のパーティーメンバーのレベルでは、ホワイトウルフやブラックウルフの対応は難しい。

理由は、ずる賢くて、動きが早くて、口を使ったり手を使ったりして強いから。

俺たちは、帰りも馬車でゆっくり揺られながら王都を目指している。

ウルフを討伐して村で寝させてもらっていたので、食事をして出発は昼過ぎになってしまった。

馬車に揺られていると徐々に暗くなってきたので、暗闇で馬車を動かすと言う事は危険なこともある。

なので野営をすることになる。

夕食の用意をしながら、枯れ木を集めてきて火を起こす事から始める。
火をつけるときは魔法で火をつけた。

一応、水も魔法で出した。

ウルフの肉を少しだけもらってきたのでスープを作って肉料理にしたけど、味付けを少し間違えて濃い口になってしまった。

でも、まずくはない。

そして寝るときは女性陣は馬車の中で寝るけど、俺は火の近くで毛布をかぶって横になって寝る。

もちろん全員が寝た後に、馬車は全体と馬を繋いでるところと俺に魔法で結界を張って防衛して寝る。

結界魔法を使うと雨露でも大丈夫だから。

人が来ても大丈夫だし、魔物でもそんなに強くなければ防げる。

しかし、一度、張ってしまうと、中から外へも出れない。

だから誰かが馬車から出てきたら俺が起こされる。

以前はイザベラに見られてしまったけど。

何も問い詰められなかったので、よしとしよう。

ゆっくり寝ることができた、地面が少し痛かったけど。

みんなが起きだす前に魔法で覆っているものはすべて解除する。

誰にも気づかせることなく魔法を解除することに成功した。


夜が明けだす頃、二度寝をした俺は目を覚まして、朝食の用意を始めるために昨日、使った鍋に水を入れて火をつける。

そろそろ水が茹だってきたので、全員を起こし始める。
馬車の幌を勝手にめくったり、あげちゃダメだから、外から声をかける。

「朝だよー」と言ったら1番にアリシアが馬車から顔を出した。

全員に、お水を魔法で出してあげて顔を洗ってもらう。
すっきりした顔でご飯を食べたいからね。

そして昨日の残りと村でもらったパンを食べて出発だ。
多分、お昼ごろには王都に着くだろう。

この旅で、ソフィアだけに御者をさせるのは大変なので全員が交代で馬の操作を習うことにする。

馬車を走らせていると、そろそろ遠くからでも、わかるくらい王都が見えてきた。

王都の門番にギルドカードを差し出して貴族だと言うことを示して他の並んでる列を横目で見ながら素通りする。

普通なら並ばなければいけないところでも、貴族は素通りできるから逆に、悪いこともできるんじゃないかなと思ったけど。

それも1つの貴族の特権になっているみたい。

俺たちは場所で、冒険者ギルド本部に行って依頼を達成してきたことを告げて、ギルドカードと依頼者である村人のサインをしてもらった用紙を見せる。

「はい、これで依頼達成完了ですね」と受付嬢は言って袋に入ったお金を差し出したので、受け取る。

今回の依頼は、金貨5枚と言う事だったので、全員に1枚ずつ分けた。

宿には泊まっていないので、宿代とか食事代とかを一緒に用意する必要がないから。

家があると言うのは、そういうところがいいよね。
俺たちは王様からもらった王都の家に帰ってきた。

門の中へ馬車で入っていくと、すぐに屋敷の馬番が出てきて、馬車ごと預かってくれた。

自分の部屋に行って、洋服を部屋着に着替えて、ベッドに横になる。
ベッドに横になって背伸びをしてみると、その気持ちを良さは、最高だね
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