上 下
43 / 691

第33話 貴族の依頼

しおりを挟む
今は俺たちは冒険者ギルドに来ているけど、Eランクの掲示板には、いろいろな討伐依頼があったが、あまり遠くに行くのも時間がかかりすぎるので、できるだけ近くの依頼がないか探している。

しかし近場の依頼は少なく、すぐには見つからなかったんだけど、他の冒険者が依頼を決めて去っていく時間になっても、少なくなっていく依頼の中で、どれにしようか迷っていた。

どれにしようか迷っていると、受付嬢が後ろから、すいません、新しい依頼が出ましたので掲示板に貼りたいんですけど、と言ってきた。

張り出された紙の内容を見た途端、その依頼に、1人を除いて食いついた。

その1人と言うのはアリシアだけど、初めてなので何がいいのか、悪いのかわからない。

アリシア以外の女の子3人と俺は、その依頼を受けることにした。

その依頼というのが、貴族の警護だった。

貴族の警備が時々、張り出される事はあるんだが、みんなこぞって受けようとするのでなかなか回ってくることもなく、一度、貴族の警護をしてしまうと、割合が良いことが原因で受ける人が多い。

この街にも数人の貴族がいるので、その中の1番、有力な貴族の依頼だった。

しかも依頼内容が自分たちのパーティーに合っていた。

依頼内容と言うのは、急に決まったそうだが、王都に向かう貴族のお嬢様の警護だった。

依頼は、Eランク以上の冒険者で、女性が3人以上いる事だった。

掲示板に貼ってある紙を剥がして受付のところに持っていって、自分たちで受けられるかどうかを確認してもらった。

このギルド支部には、もう自分たち以外はいないんだが‥‥

急な依頼と言うこともあり、貴族の依頼だからといって誰でもいいわけではないので、依頼主のほうに確認しなければいけないと言うことだった。

そんなに簡単に受けられるわけは無いから。

しかし貴族の依頼と言うのは料金も高く、早くは移動はできないが馬車にも乗れる可能性がある。つまり歩かなくていい場合が多い。

貴族の娘さんが歩いて行くわけはないし、ましてや馬なんか乗るわけは無いからね。

一緒に馬車に乗れるかは別としてだけど。

今度の依頼で頑張れば、また依頼してもらえるかもわからないからね。

頑張らないと。

確認をするために、しばらく待っていると、男性が馬に乗ってやってきた。

男性がギルドの扉をくぐって入ってきたら、自分たちと目があった。

まずギルドの周りを見渡して誰もいないことを確認して、ため息をつくようになな仕草をしたけど、不思議におもいながら、言葉を持った。

受付のお姉さんに男性が向かって話しているが、我々の方をチラチラ見る。

どうも貴族の依頼者が確認をしに来たようだ。

なんだか少しがっかりしているような感じ。

しかし急な依頼のこともあり、我々が受けることが承認された。

何でも、すぐに出発しなければいけない理由があるらしい。

理由をしっかりと説明されることもなく、単純にお嬢様を王都まで連れて行ってほしいと言うこと。

王都のどこに行けばいいのかと言う事は、一緒に行くお嬢様が知っているようだ。

われわれはまず、王都を目指す準備をする。 

まずはこの貴族の屋敷まで行く必要があるので、馬に乗った貴族のあとを走りながらついていく。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。 ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。 そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。 しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。 自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。 アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

転生したら倉庫キャラ♀でした。

ともQ
ファンタジー
最高に楽しいオフ会をしよう。 ゲーム内いつものギルドメンバーとの会話中、そんな僕の一言からオフ会の開催が決定された。 どうしても気になってしまうのは中の人、出会う相手は男性?女性? ドキドキしながら迎えたオフ会の当日、そのささやかな夢は未曾有の大天災、隕石の落下により地球が消滅したため無念にも中止となる。 死んで目を覚ますと、僕はMMORPG "オンリー・テイル" の世界に転生していた。   「なんでメインキャラじゃなくて倉庫キャラなの?!」 鍛え上げたキャラクターとは《性別すらも正反対》完全な初期状態からのスタート。 加えて、オンリー・テイルでは不人気と名高い《ユニーク職》、パーティーには完全不向き最凶最悪ジョブ《触術師》であった。 ギルドメンバーも転生していることを祈り、倉庫に貯めまくったレアアイテムとお金、最強ゲーム知識をフルバーストしこの世界を旅することを決意する。 道中、同じプレイヤーの猫耳魔法少女を仲間に入れて冒険ライフ、その旅路はのちに《英雄の軌跡》と称される。 今、オフ会のリベンジを果たすため "オンリー・テイル" の攻略が始まった。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい

一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。 しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。 家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。 そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。 そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。 ……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

処理中です...