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アリシア
しおりを挟むアリシアは、会わないでいる期間に、可愛くて美人になっていた。
邪な考えはないが、アリシアの状態を見てみるときに、寝ていても胸が大きいなぁとだけ、本当にちらっとだよ思った。
アリシアの状態を確認するために、目に魔力を集めてアリシアの体を見てみた。
さすがに兄弟同然に育っても、洋服を脱がすことができないので、目に意識を集中させ魔力を集めて体の中を見てみる。
そうすると、お腹の中腹部の部分に出血の跡が見受けられた。
なぜ出血が起きたのかわからないが病気と言うわけではなさそうな感じだ。
俺はそこに意識を集中させ、出血した部分を取り除いて見る。
そうするとうまくいったようだ。
あと他の部分に異常がないかどうかを確認してみたが、他には見当たらなかった。
少しの間、待ってみると、アリシアの呼吸が落ち着きだした。
なんとなくだけど、先程のような高熱が低くなってきているような感じがした。
こういう時はポーションと言う手もあるんだけど、疲れを治すポーションや傷を治すポーションと違って、ポーションは高額だからね。
病気を治すポーションと言うのは高額すぎて手が出るものでは無いから貴族専用になっている。
今度、以前やっていたポーションの作成に手を出すのもいいかもね。
そうこうしているうちにアリシアの顔色が良くなってきて熱もどんどん下がってきた。
息苦しそうだった胸の動きも徐々に落ち着きなだらかな睡眠の呼吸になっていた。
もう一度アリシアの体の状態を確認してみると、状態は良いほうに安定していってるみたいだ。
そこでアリシアが目を開けた。
突然、自分の顔を見たアルシアは驚いたような顔をしたけど、すぐに優しい目になった。
俺は聞いてみた
「どうしてこうなったんだい」
そうするとアリシアが、「以前一緒に登った木に登ってみたの」
「その時に足を滑らせてしまって」
つまり、よく一緒に登っていた木の上から落ちてしまって、どこかを打ったみたいなんだ。
「クリスと2人で登った木、思い出していたの」
木に登って2人でいろいろな話をしたりすることがあったので、それを懐かしんでいるときに、木から落ちてしまったみたい。
でも、それを親に言うのは恥ずかしかったみたいで、言わないうちに具合が悪くなったそうだ。
でも意識がない時に、誰かがベッドの横に来て手を当ててくれたと言うのは覚えているそうだ。
それが誰かは、わからずに。
俺はアリシアに、もう少し眠ってごらんと言って、その場から立ち上がった。
そうするとアリシアは眠ろうとしたけど、俺のほうに手を伸ばして、俺のシャツの端をつかんだ。
そして眠りについていくアリシアに、しばらくベッドの横にいることにした。
俺のシャツを握っていたアリシアの手が離れたので、眠ったことを確認して部屋を出ることを考えた。
テーブルに座っているパーティーメンバーのところに行った。
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