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第18話 村に到着

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第16話 村に到着

川の水は、まだひんやりしたけど、朝から水あびができて、体はしっかりとしたから昼に休憩を挟んだけど、早めに村まで到着した。

「村が見えてきたわ」とソフィアが指し示す先には、村の門があった。


村の門には警備の人が立って、こちらをみていた。

「私たち、冒険者ギルドから依頼を受けて来ました、村長さんを呼んでもらえますか?」

「えっ、君たち4人が、依頼を受けたの?」

「はい、そうですけど」

「うん、呼んでくるけど、大丈夫かな?」

しばらく待っていると村長さんが来て

「女の子ばかりじゃな、おっと男の子もおったかぁ」と言われた。

「まぁ、来てしまったものは仕方ない」と村長

ソフィアが「依頼の詳細を説明してもらえますか?

村長さんから説明してもらうと

「村の塀の外側に畑があるんだが、、その畑にゴブリンが数匹、出る。
そのゴブリンを討伐してほしいけど、ゴブリンが出るのは、夜だ」

「それまでは村で待機してほしい」と言う依頼で、毎日と言っていいほど、ゴブリンが畑にできた作物を狙いにくるそうだ。

「いえ、一度、現場を見ておきたいんですが、案内してもらえますか?」

「うむ、わかった。若い奴に案内させる、おい」と言って警備の人を呼んだ。

呼ばれた警備の人は「じゃ、案内するからついてきて」と先頭を歩きだす。

俺も最後尾についていきながら、検索魔法を行使してみるけど、今は、魔物はいない見たい。

さらに畑に向けて歩くこと5分くらいでゴブリンが出る畑についた。

俺は、畑を見渡すと畑の少し先には森があり、見えにくくなっている。

『これは立地が悪いな』と心で思う。

ゴブリンが少なければ問題はないだろうけど、ゴブリンは数で生息しているから、大勢のゴブリンがいるかもしれない。

群れから逸れたゴブリンだったらいいけど。

そして隠れるところが木が一本と物置小屋しかない。

なんだかゴブリンでも魔物でも、村が襲われるって言うと、思い出す。

俺が13歳の時に村を襲ってきた魔物のことを。

今度こそ、村人を守る。

俺たちは、一度、村に帰って、夜から、もう一度、行くことにした。

それまでは村長の家で、まったりすることにしたけど、村長から「本当に君たちで大丈夫かね」と言われた。

その場ではソフィアが「ええ、大丈夫ですよ」と答えていたが。

夜になって村長の家を出てきて、明かりをつけるわけにはいかず、月あかりで足元を見ながら進んで畑にきた。

作戦は、俺とコリンが木に隠れて、ソフィアとイザベラが物置に隠れる。

時間との勝負なので、待ちしかない。

身を顰める。

どれぐらいの時間が流れただろう、なんだか眠くなってきたときに、検索魔法を展開していたので、遠くの方から気配を感じて、眠気がとれた。

俺が気がついたことを、前に座っているコリンに知らせるため、肩をポンっと軽く叩いた。

そしたらコリンは虫を払うようにしたから、俺は、触られるのが嫌なのかな?と思ったけど、勇気を振り絞って、もう一度、肩に手を置いた。

コリンが『えっ、なに?』って顔で俺をみる。

俺は指で森の方を指す。『あっち、あっち』と指差す。

コリンが顔を戻すと、

ゴブリンが用心深く、森から出てきた。

ギルドの報告では、数体という報告だったが、出てきたゴブリンの数は11体。

全員が棍棒を持っている。

しかし、俺たち4人は11体を相手にする必要が出てきた。

ソフィアとイザベラもゴブリンに気がついた。

俺の能力を知られてしまうけど、最低限に抑えて魔法を行使しよう。

街の宿の時のように力を抑えて使えば、問題はないと思いたいけど、人の感情はわからない。

俺といる3人は、どれくらいの剣士としての能力があるんだろう?

それとも魔法師なのか?

初めてだから、わからないけど、大きい剣を腰にさしているから剣士かな?

3人とも剣士? 近くにいるコリンを見ても剣士かな?

と考えていたらゴブリン11体が横並びで鼻をヒクヒクさせながら、近づいている。

まずいな、鼻がいいゴブリンがいるみたいだ。

今は俺たちは風下の位置にいる。

しかしゴブリンの鼻は異常にいいって言うから、匂いで気づかれたか?

数匹が鼻をヒクヒクさせて、臭いながら近づいてくる。

俺たちがいる木の方が後ろになるから、ソフィアとイザベラが隠れている物置小屋の方がゴブリンに近い。

まだ、二人は動かない、どうも鼻で匂っていることを知らないみたいだ。

どうする?
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