3 / 26
3 隣国からの留学生
しおりを挟む
クラスのメンバーに変化のないまま、3学年になった。2学年終了時、ベルティナは学年1位であったし、セリナージェは3位であった。2位は、ランレーリオ・デラセーガ公爵子息だ。彼の父は、現宰相であり、宰相家の長男である彼も宰相を目指しているという噂だ。
「ベルティナ、どんなふうに勉強してるんだ?なぜ、僕は君を抜けないんだ?」
ランレーリオは、笑顔で、朝1番にベルティナに質問してきた。
「科目によっては、あなたが上でしょう。私もうかうかしていられないわ。あなたのおかげで、勉強がはかどっているわ」
「そうか、なら僕も努力していくだけだな。ハハハ」
気さくなイイヤツだった。
そんなベルティナたちのクラスに、隣国から留学生がやってきた。なんと、ベルティナたちが春休みを一緒に過ごした あの3人だった。ベルティナもセリナージェも開いた口が塞がらない。イルミネがそれを見て笑っている。
3人は、クレメンティ・ガットゥーゾ公爵令息、イルミネ・マーディア伯爵令息、エリオ・パッセラ子爵令息だと名乗った。
3人の席を決めることになった。
「先生、実は、セリナ嬢とベルティナ嬢とは顔見知りでして、知り合いだといろいろと聞きやすいのですが、彼女たちの近くではダメでしょうか?」
クレメンティの発言に、先生はすぐに了承し、ベルティナたちの前の席が空けられた。今までいた男子生徒たちは、1番後ろの席になった。
「ね、会えたでしょっ!」
エリオがイルミネに鼻高々に自慢した。
「エリオの感には負けました」
ベルティナとセリナージェは、まだ口が塞がらない。
休み時間、まだみんなは3人を遠回しに見ている。ベルティナの前の席のクレメンティが振り向く。
「まさか、同じクラスとまでは、予想していなかったよ」
セリナージェの前の席のエリオも後ろを向いている。
「そうだね。会えるだろうなとは思っていたけどね」
クレメンティとエリオの机の間に、イルミネが立った。
「二人とも、すごい顔だったよ」
イルミネは、そう言って、また笑い出した。
「だって、こんなことってある?」
セリナージェは、少し釣り上がっているクリクリな瞳をさらに見開いて詰問した。
「あなたたちが、平民でないことはわかっていたけど、旅行者だって思っていたのよ。本当にびっくりだわ。はぁ」
ベルティナは、小さなため息をついた。
5人は改めて自己紹介した。クレメンティは公爵家長男、イルミネは伯爵家次男、エリオは子爵家三男だそうだ。セリナージェも『セリナ』ではないことを伝えたし、ベルティナも男爵家であることを伝えた。
3人は揃いも揃って、美男子であった。噂が、噂を呼び、休み時間になるたびに、観客が増えていった。そして、3人は、昼休みには、女の子たちに囲まれていた。
ベルティナとセリナージェは、しかたなく、間に入った。
「ごめんね。今日は、学生食堂に案内するように先生から指示されてるの。どいてもらってもいいかしら」
ベルティナは女の子たちに多少睨まれても気にせず、正当に聞こえそうな言い訳をして、3人を連れ出すことにした。
その言葉に、イルミネが反応してくれて、壁になり、盾になりしてくれる。なんとか5人は廊下に出た。歩く道すがらも、注目されている。
「ベルティナ嬢、セリナージェ嬢、助かったよ」
エリオが丁寧に礼を言った。
「ホントに。昼飯抜きかと思っちゃった」
「君たちは大丈夫なのか?」
「先生のせいにしたから、大丈夫でしょう。それより、エリオ、嬢はやめてよ。今更だわ。
それともわたくしに侯爵令嬢言葉にしていただきたいということかしら?」
クレメンティの心配に軽く答えたセリナージェは、どうやら、エリオの口調が気に入らなかったようだ。少し鼻を上げて『侯爵令嬢言葉』を使うのだが、高慢に見せてるにしては、可愛らしい。
「プッハハハ、セリナ、侯爵令嬢言葉、うまいもんじゃないか。でも、確かに、今更だよね」
イルミネの明るいノリに、場も明るくなる。
「セリナがいいと言うなら、それでいいんじゃないか?」
男の子3人の中で1番高位だというクレメンティが許可したことで、春休みのまま愛称や敬称なしで呼びあうことになった。
ベルティナは、なぜかあまり話さなかった。実はこの3人にまだ違和感を感じていたのだ。それを、ずっと考えていた。
「ベルティナもそれでいい?」
エリオが心ここにあらずのベルティナに確認する。
「え?あ、何?」
「ベルティナ、今からレムをクレメンティ様って呼べる?」
セリナージェが、お茶目っぽくベルティナに聞いた。
「それは、まあ、できるけど」
「ハハハ、真面目なベルティナらしいね。でも、俺たちはそれを望んでないからさっ。ね、エリオ」
ベルティナの真面目さも、イルミネにかかれば笑いの種だ。
「そうだな。そうしてくれると嬉しいな」
ベルティナは、びっくりしてセリナージェを見たが、セリナージェが頷いているので、ベルティナは反対することはしなかった。女の子2人の中では、セリナージェが高位なのだから。まあ、2人はそんなことは気にしていないが。
〰️ 〰️ 〰️
ベルティナとセリナージェは、いつものように寮の夕食の後、セリナージェの部屋にいた。
「ねぇ、なんかあの3人、違和感ない?」
ベルティナは、朝からずっと考えていることをセリナージェに相談してみた。
「えー?別に何も感じないけど。王都散策のときから、あんなだったでしょう」
「そうね。それはかわらないと私も思うわ」
ベルティナも春休みを思い返してみた。確かに3人の雰囲気は同じままなのだ。
「それより、これからどうする?昼休み」
「しばらくは付き合ってあげないと可哀想よ」
「そうね。じゃあ、そうしましょう」
だが、次の日には、二人は開放されることになる。
〰️ 〰️ 〰️
翌日も、廊下には男女問わず、見物人が溢れていた。イルミネが手を振る。廊下で黄色い悲鳴が響いた。
「イルやめろって。お前だけの話じゃないんだぞ」
クレメンティが、イルミネの手を叩いた。
「そうだ。セリナやベルティナに迷惑になるかもしれないから、やめておけ」
エリオもイルミネに釘を刺す。
「私たちは特に問題はないわよ」
マイペースのセリナージェは、全く気にしていない。
「そうね。今のところは」
ベルティナは、セリナージェに何もなければいいと思っている。
そう話しているところへ、ロゼリンダ、フィオレラ、ジョミーナが来た。
「クレメンティ様、本日からお昼は、わたくしどもがご案内さしあげることになりましたの。よろしくお願いいたしますわ」
ロゼリンダがクレメンティに話しかけているだけなのに、フィオレラとジョミーナは、ベルティナを見てニヤニヤしている。決してセリナージェを見ることはしない。
「いや、もう場所はわかっていますし、問題はありませんよ。みなさんは、みなさんでゆっくりなさってください」
クレメンティがやんわりと断るも、ロゼリンダは引かない。
「学園長に頼まれましたので、そういうわけには参りませんの。テーブルも予約してありますので、ゆっくりは、できますわ」
「え?予約なんてできましたっけ?」
「セリナージェ様、お言葉」
セリナージェがいつもの調子でロゼリンダにツッコミを入れたので、ベルティナは慌ててセリナージェを注意する。
「まー!ベルティナ様、侯爵令嬢であるセリナージェ様に、同等な言葉遣いですの?常識を疑われますよ」
フィオリアは、ベルティナがセリナージェに『様』を付けたくらいでは、許してくれないらしい。
「申し訳ありません」
「ちょっと、私、わたくしのお友達に文句は言わないでちょうだい。言わないでくださるかしら!」
謝るベルティナをセリナージェは一生懸命に庇おうとした。
「その辺で、おやめなさい」
ロゼリンダの顔は、フィオレラとジョミーナに向かっていたが、本音はどちらに言ったのかはわからない。
「クレメンティ様とにかく、そういうことでございますので、後ほどお迎えに上がりますわ」
ロゼリンダがそう言うと、クレメンティに返事を聞かずに、3人は席へと戻った。
「ねぇ、レムだけ行けばいいんでしょう?」
イルミネが小さい声で意見した。クレメンティは、思いっきり渋面をした。
「イル、意地悪はよせ。今日のところはしかたあるまい。放課後にでも、教師に相談することにしよう」
「はーい」
イルミネも意地悪には自覚があるようで、素直に返事をした。
「申し訳ありません。それしかないようですね」
3人のやり取りに、ベルティナは、またしても違和感を感じた。答えがわからなくて、ムズムズするベルティナだった。
「ベルティナ、どんなふうに勉強してるんだ?なぜ、僕は君を抜けないんだ?」
ランレーリオは、笑顔で、朝1番にベルティナに質問してきた。
「科目によっては、あなたが上でしょう。私もうかうかしていられないわ。あなたのおかげで、勉強がはかどっているわ」
「そうか、なら僕も努力していくだけだな。ハハハ」
気さくなイイヤツだった。
そんなベルティナたちのクラスに、隣国から留学生がやってきた。なんと、ベルティナたちが春休みを一緒に過ごした あの3人だった。ベルティナもセリナージェも開いた口が塞がらない。イルミネがそれを見て笑っている。
3人は、クレメンティ・ガットゥーゾ公爵令息、イルミネ・マーディア伯爵令息、エリオ・パッセラ子爵令息だと名乗った。
3人の席を決めることになった。
「先生、実は、セリナ嬢とベルティナ嬢とは顔見知りでして、知り合いだといろいろと聞きやすいのですが、彼女たちの近くではダメでしょうか?」
クレメンティの発言に、先生はすぐに了承し、ベルティナたちの前の席が空けられた。今までいた男子生徒たちは、1番後ろの席になった。
「ね、会えたでしょっ!」
エリオがイルミネに鼻高々に自慢した。
「エリオの感には負けました」
ベルティナとセリナージェは、まだ口が塞がらない。
休み時間、まだみんなは3人を遠回しに見ている。ベルティナの前の席のクレメンティが振り向く。
「まさか、同じクラスとまでは、予想していなかったよ」
セリナージェの前の席のエリオも後ろを向いている。
「そうだね。会えるだろうなとは思っていたけどね」
クレメンティとエリオの机の間に、イルミネが立った。
「二人とも、すごい顔だったよ」
イルミネは、そう言って、また笑い出した。
「だって、こんなことってある?」
セリナージェは、少し釣り上がっているクリクリな瞳をさらに見開いて詰問した。
「あなたたちが、平民でないことはわかっていたけど、旅行者だって思っていたのよ。本当にびっくりだわ。はぁ」
ベルティナは、小さなため息をついた。
5人は改めて自己紹介した。クレメンティは公爵家長男、イルミネは伯爵家次男、エリオは子爵家三男だそうだ。セリナージェも『セリナ』ではないことを伝えたし、ベルティナも男爵家であることを伝えた。
3人は揃いも揃って、美男子であった。噂が、噂を呼び、休み時間になるたびに、観客が増えていった。そして、3人は、昼休みには、女の子たちに囲まれていた。
ベルティナとセリナージェは、しかたなく、間に入った。
「ごめんね。今日は、学生食堂に案内するように先生から指示されてるの。どいてもらってもいいかしら」
ベルティナは女の子たちに多少睨まれても気にせず、正当に聞こえそうな言い訳をして、3人を連れ出すことにした。
その言葉に、イルミネが反応してくれて、壁になり、盾になりしてくれる。なんとか5人は廊下に出た。歩く道すがらも、注目されている。
「ベルティナ嬢、セリナージェ嬢、助かったよ」
エリオが丁寧に礼を言った。
「ホントに。昼飯抜きかと思っちゃった」
「君たちは大丈夫なのか?」
「先生のせいにしたから、大丈夫でしょう。それより、エリオ、嬢はやめてよ。今更だわ。
それともわたくしに侯爵令嬢言葉にしていただきたいということかしら?」
クレメンティの心配に軽く答えたセリナージェは、どうやら、エリオの口調が気に入らなかったようだ。少し鼻を上げて『侯爵令嬢言葉』を使うのだが、高慢に見せてるにしては、可愛らしい。
「プッハハハ、セリナ、侯爵令嬢言葉、うまいもんじゃないか。でも、確かに、今更だよね」
イルミネの明るいノリに、場も明るくなる。
「セリナがいいと言うなら、それでいいんじゃないか?」
男の子3人の中で1番高位だというクレメンティが許可したことで、春休みのまま愛称や敬称なしで呼びあうことになった。
ベルティナは、なぜかあまり話さなかった。実はこの3人にまだ違和感を感じていたのだ。それを、ずっと考えていた。
「ベルティナもそれでいい?」
エリオが心ここにあらずのベルティナに確認する。
「え?あ、何?」
「ベルティナ、今からレムをクレメンティ様って呼べる?」
セリナージェが、お茶目っぽくベルティナに聞いた。
「それは、まあ、できるけど」
「ハハハ、真面目なベルティナらしいね。でも、俺たちはそれを望んでないからさっ。ね、エリオ」
ベルティナの真面目さも、イルミネにかかれば笑いの種だ。
「そうだな。そうしてくれると嬉しいな」
ベルティナは、びっくりしてセリナージェを見たが、セリナージェが頷いているので、ベルティナは反対することはしなかった。女の子2人の中では、セリナージェが高位なのだから。まあ、2人はそんなことは気にしていないが。
〰️ 〰️ 〰️
ベルティナとセリナージェは、いつものように寮の夕食の後、セリナージェの部屋にいた。
「ねぇ、なんかあの3人、違和感ない?」
ベルティナは、朝からずっと考えていることをセリナージェに相談してみた。
「えー?別に何も感じないけど。王都散策のときから、あんなだったでしょう」
「そうね。それはかわらないと私も思うわ」
ベルティナも春休みを思い返してみた。確かに3人の雰囲気は同じままなのだ。
「それより、これからどうする?昼休み」
「しばらくは付き合ってあげないと可哀想よ」
「そうね。じゃあ、そうしましょう」
だが、次の日には、二人は開放されることになる。
〰️ 〰️ 〰️
翌日も、廊下には男女問わず、見物人が溢れていた。イルミネが手を振る。廊下で黄色い悲鳴が響いた。
「イルやめろって。お前だけの話じゃないんだぞ」
クレメンティが、イルミネの手を叩いた。
「そうだ。セリナやベルティナに迷惑になるかもしれないから、やめておけ」
エリオもイルミネに釘を刺す。
「私たちは特に問題はないわよ」
マイペースのセリナージェは、全く気にしていない。
「そうね。今のところは」
ベルティナは、セリナージェに何もなければいいと思っている。
そう話しているところへ、ロゼリンダ、フィオレラ、ジョミーナが来た。
「クレメンティ様、本日からお昼は、わたくしどもがご案内さしあげることになりましたの。よろしくお願いいたしますわ」
ロゼリンダがクレメンティに話しかけているだけなのに、フィオレラとジョミーナは、ベルティナを見てニヤニヤしている。決してセリナージェを見ることはしない。
「いや、もう場所はわかっていますし、問題はありませんよ。みなさんは、みなさんでゆっくりなさってください」
クレメンティがやんわりと断るも、ロゼリンダは引かない。
「学園長に頼まれましたので、そういうわけには参りませんの。テーブルも予約してありますので、ゆっくりは、できますわ」
「え?予約なんてできましたっけ?」
「セリナージェ様、お言葉」
セリナージェがいつもの調子でロゼリンダにツッコミを入れたので、ベルティナは慌ててセリナージェを注意する。
「まー!ベルティナ様、侯爵令嬢であるセリナージェ様に、同等な言葉遣いですの?常識を疑われますよ」
フィオリアは、ベルティナがセリナージェに『様』を付けたくらいでは、許してくれないらしい。
「申し訳ありません」
「ちょっと、私、わたくしのお友達に文句は言わないでちょうだい。言わないでくださるかしら!」
謝るベルティナをセリナージェは一生懸命に庇おうとした。
「その辺で、おやめなさい」
ロゼリンダの顔は、フィオレラとジョミーナに向かっていたが、本音はどちらに言ったのかはわからない。
「クレメンティ様とにかく、そういうことでございますので、後ほどお迎えに上がりますわ」
ロゼリンダがそう言うと、クレメンティに返事を聞かずに、3人は席へと戻った。
「ねぇ、レムだけ行けばいいんでしょう?」
イルミネが小さい声で意見した。クレメンティは、思いっきり渋面をした。
「イル、意地悪はよせ。今日のところはしかたあるまい。放課後にでも、教師に相談することにしよう」
「はーい」
イルミネも意地悪には自覚があるようで、素直に返事をした。
「申し訳ありません。それしかないようですね」
3人のやり取りに、ベルティナは、またしても違和感を感じた。答えがわからなくて、ムズムズするベルティナだった。
11
お気に入りに追加
305
あなたにおすすめの小説
ざまぁを回避したい王子は婚約者を溺愛しています
宇水涼麻
恋愛
春の学生食堂で、可愛らしい女の子とその取り巻きたちは、一つのテーブルに向かった。
そこには、ファリアリス公爵令嬢がいた。
「ファリアリス様、ディック様との婚約を破棄してください!」
いきなりの横暴な要求に、ファリアリスは訝しみながらも、淑女として、可憐に凛々しく対応していく。
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
女性が少ない世界へ異世界転生してしまった件
りん
恋愛
水野理沙15歳は鬱だった。何で生きているのかわからないし、将来なりたいものもない。親は馬鹿で話が通じない。生きても意味がないと思い自殺してしまった。でも、死んだと思ったら異世界に転生していてなんとそこは男女500:1の200年後の未来に転生してしまった。
行き遅れにされた女騎士団長はやんごとなきお方に愛される
めもぐあい
恋愛
「ババアは、早く辞めたらいいのにな。辞めれる要素がないから無理か? ギャハハ」
ーーおーい。しっかり本人に聞こえてますからねー。今度の遠征の時、覚えてろよ!!
テレーズ・リヴィエ、31歳。騎士団の第4師団長で、テイム担当の魔物の騎士。
『テレーズを陰日向になって守る会』なる組織を、他の師団長達が作っていたらしく、お陰で恋愛経験0。
新人訓練に潜入していた、王弟のマクシムに外堀を埋められ、いつの間にか女性騎士団の団長に祭り上げられ、マクシムとは公認の仲に。
アラサー女騎士が、いつの間にかやんごとなきお方に愛されている話。
記憶喪失になったら、義兄に溺愛されました。
せいめ
恋愛
婚約者の不貞現場を見た私は、ショックを受けて前世の記憶を思い出す。
そうだ!私は日本のアラサー社畜だった。
前世の記憶が戻って思うのは、こんな婚約者要らないよね!浮気症は治らないだろうし、家族ともそこまで仲良くないから、こんな家にいる必要もないよね。
そうだ!家を出よう。
しかし、二階から逃げようとした私は失敗し、バルコニーから落ちてしまう。
目覚めた私は、今世の記憶がない!あれ?何を悩んでいたんだっけ?何かしようとしていた?
豪華な部屋に沢山のメイド達。そして、カッコいいお兄様。
金持ちの家に生まれて、美少女だなんてラッキー!ふふっ!今世では楽しい人生を送るぞー!
しかし。…婚約者がいたの?しかも、全く愛されてなくて、相手にもされてなかったの?
えっ?私が記憶喪失になった理由?お兄様教えてー!
ご都合主義です。内容も緩いです。
誤字脱字お許しください。
義兄の話が多いです。
閑話も多いです。
異世界に召喚されたけど、従姉妹に嵌められて即森に捨てられました。
バナナマヨネーズ
恋愛
香澄静弥は、幼馴染で従姉妹の千歌子に嵌められて、異世界召喚されてすぐに魔の森に捨てられてしまった。しかし、静弥は森に捨てられたことを逆に人生をやり直すチャンスだと考え直した。誰も自分を知らない場所で気ままに生きると決めた静弥は、異世界召喚の際に与えられた力をフル活用して異世界生活を楽しみだした。そんなある日のことだ、魔の森に来訪者がやってきた。それから、静弥の異世界ライフはちょっとだけ騒がしくて、楽しいものへと変わっていくのだった。
全123話
※小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】小悪魔笑顔の令嬢は断罪した令息たちの奇妙な行動のわけを知りたい
宇水涼麻
恋愛
ポーリィナは卒業パーティーで断罪され王子との婚約を破棄された。
その翌日、王子と一緒になってポーリィナを断罪していた高位貴族の子息たちがポーリィナに面会を求める手紙が早馬にて届けられた。
あのようなことをして面会を求めてくるとは??
断罪をした者たちと会いたくないけど、面会に来る理由が気になる。だって普通じゃありえない。
ポーリィナは興味に勝てず、彼らと会うことにしてみた。
一万文字程度の短め予定。編集改編手直しのため、連載にしました。
リクエストをいただき、男性視点も入れたので思いの外長くなりました。
毎日更新いたします。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる