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学園二年生編
29 園遊会
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ヤキモチ作戦の後、すぐに春休みだったのだが、春休みにバカをした男子生徒はいなかったようだ。ヤキモチ作戦は効果覿面であったらしい。
しかし、確認のため、これは言いたい。僕たちは、何もシンシア嬢を孤立させたいわけではない。実際に、マーシャとクララからのお茶会お誘いは今でも続いている。マーシャなどは、かえって話をしてみたくなっているとまで、言っている。
それに、今でも、シンシア嬢の周りは男子生徒で溢れている。ただし、婚約者のいない男子生徒である。そういう健全なお相手なら、是非とも、シンシア嬢にも幸せになってほしいとは、僕たちは思っているのだ。婚約者のいる男子生徒がいなくなったことで、まわりを全てライバルだと判断した男子生徒たちは、本当に甲斐甲斐しくシンシア嬢に尽くしていた。
〰️ 〰️ 〰️
もうすぐ、4月の園遊会だ。我がクラスの担当区画も、見事に色とりどりの花を咲かせていた。12月にバラの古株を植えたので、タイミングよく満開になった。
……………一つの株を除いて………
〰️ 〰️ 〰️
僕の夢にはまだ続きがあるらしい。
『この紫のバラは、ボブ君のために咲かせたの』『この赤いバラは、ラド君のため』『この緑のバラは、ウル君のため』『この黄色いバラは、セド君のため』
バラの色によって相手が変わるようだ。そして、相手が決まったら、その婚約者からのイジメがエスカレートする。大怪我の恐れのある事故まで起こるらしい。さらにまさかの婚約破棄騒動……。
目を覚ました僕は、さすがにイジメがエスカレートした後の状況に、悩みが深くなってしまった。ありえない展開ではあるが、今日の園遊会での様子次第では、父上と兄上に相談しようと、決めた。
それにしても、愛称呼びが気持ち悪い。やはり愛称は、親しい者にしか使ってほしくないものなのだ。
〰️ 〰️ 〰️
今日は、園遊会だ。午前中は、王族や高位貴族の重鎮、その他生徒の家族など、生徒以外に披露されて、投票が行われる。昼食をはさみ、生徒たちに披露される。
クララは、朝からソワソワしているのを感じる。クララは、この8ヶ月、とても頑張っていた。元々読書は好きなクララだが、ここのところは、植物の本ばかり読んでいたように思う。
予想はしていたが、コンラッドとウォルとセオドアは、意見は言わず、手伝いはしっかりとやってくれた。
予想外なのは、シンシア嬢で、バラ1株以外には、文句1つ言わなかった。手伝いの際も、やたらとまとわりつくこともなかった。そのバラ1株には、随分と話しかけていたが、男たち4人は、あえてそれは聞きにいかないようにした。
昼食を済ませれば、生徒の番なのだが、まず1刻は、係として携わった生徒だけが回る。僕たちも6人で回ることにした。3年生の花壇はさすがだった。僕では知らない花もたくさん咲いており、クララはとても興味深そうに見ていた。
僕たちの花壇に近づく。こちら側からは、まだあの1株が見えない。今朝の夢があるので、僕はかなりドキドキしていた。
「クララのセンスは素晴らしいね。こうして咲きほこったことを考えて、植えたのだろう!」
ウォルが素直に感心していた。
「やってるときは、こんなにスカスカで大丈夫かって、思ったよなぁ!ハッハッハ」
セオドアも陽気に笑って喜んでいるようだった。
「うん!僕も3年生にも負けていないと思う。クララはすごいね!」
コンラッドも笑顔で褒めていた。
「みんなが手伝ってくれたからですわ。こんなに立派に育ってくれたからこそですもの」
クララも笑顔で喜んでいる。確かに、植えた後でも、ちょこちょこと、雑草取りや肥料、部分的な季節の植え替えなど、やることはかなり多かった。
「素敵にできて、よかったね、クララ」
僕はクララにウィンクした。
「うんっ!」
クララから返ってきた笑顔はとても眩しいものだった。
さあ、覚悟を決めて、反対側も見に行こう。僕の緊張は高まった。シンシア嬢も強張った顔をしていた。
「あっ………」
シンシア嬢が項垂れる。バラは蕾のままだった。
「ほぉ………」
僕は、思わず大きく息をついた。
「ジル?どうかしましたの?」
クララが僕の顔を覗き込んで、心配そうに見つめてきた。
「ふふふ、こちらから見ても、キレイだなって思ったんだよ」
僕は何もなかったかのように、笑った。
「シンシア様、まだ蕾ですもの。きっと夏までには咲きますわ。このまま大切に育ててまいりましょうね」
クララが、肩を落としているシンシア嬢に寄り添って、そう優しく呟いた。シンシア嬢は、小さく頷いていた。
僕はもちろん、このバラが咲くことは望んでいない。クララの優しい心には大変申し訳なく思う。
1刻が過ぎれば、庭園は多くの生徒たちであふれ、僕たちに称賛や労いの声をかけてくれるのだった。
翌日掲示板に結果が発表された。僕とクララは、朝1番に見に行った。
結果、僕たちは『年間賞』を受賞した。これは庭師たちと教師たちが、この8ヶ月を見て決めるものだった。クララが1番狙っていた賞だ。クララのお母上様も、いつも一年中楽しめることを考えて花壇を作られる方だった。
「クララ、お母上様から教えていただいたことが、うまくできて嬉しいね」
小さく頷いたクララの目には涙が浮かんでいた。僕はクララと繋いでいた手を少しだけ力を強くした。
花壇係は、3年間で1度だけしかできないことになっている(Eクラスのように人数の少ないクラスは別として)ので、来年度は携われないが、クララはきっと相談役をかってでるのだろう。
優秀賞は、僕たちも1番すごいと思った3年生の作品だった。アーチなどを使った立体的で高さもある迫力ある作品だった。花壇というイメージを超えていた。これも1日でできるものではない。春に咲きほこることを見越して、手入れをしてきた作品なのだ。クララとは、目指す花壇のイメージが違うが、これはこれで、もちろん素晴らしい。
知ってか知らずか、僕たちの花壇のバラ1株については、誰も何も言って来なかった。多くの花があれば、蕾もあることは不思議ではないからだろう。あの1株に視線が向いてしまうのは、僕たち6人だけなのかもしれない。
僕はクララの一言が気になっていた。『きっと夏までには咲きますわ』咲いてもらっては、困るのだが。僕はこれからもこまめに見に来なければならないと思った。
しかし、バラが咲くまでは、父上と兄上に心配をかける必要もないだろう。
〰️ 〰️ 〰️
しばらく、シンシア嬢に動きはなかったのだが、随分暖かくなった5月、僕は再び夢を見た。
『公爵になんて、ならなくてもいいのよ』『あなたはあなたの好きなことをすればいいの』『大丈夫、私がついているわ』
まるで悪魔の呪文のようだ。勝手なことばかり言ってくれる悪夢だ。もう少し、僕に寄り添ってもいいだろうに。僕の状況を無視した戯言。
あまりの陳腐さに、笑いながら目が覚めてしまった。
だが、疑問も残る。またしても、兄上が死んだ、または、死ぬと思っている人がいるということにはならないだろうか?
これは、父上と兄上に相談しなければならない。
僕は週に2回は『シンシア嬢のバラ』を見に行くが、まだ咲いていない。
〰️ 〰️ 〰️
僕は支度を急ぎ、朝の食堂室へと向かった。父上と兄上がすでに朝食中だった。
「おはようございます。父上、兄上」
僕はいつも通りの笑顔で席につく。
「おはよう、バージル。今日は、随分と早いな」
父上は新聞を置いて僕の顔を見てくれた。
「なんだ、昨夜寝れなかったのか?」
兄上は、新聞に目を向けたままだが、心配してくれているようだ。すぐに僕の分の朝食が運ばれた。僕は、水を一気に飲んで、喉を潤してから、話始めた。
「あの、父上、兄上。お二人は、僕がクララの家で起こした事件を覚えていますか?」
新聞に目を戻していた父上も、新聞に夢中だった兄上も僕を見た。
「当たり前だろう。私の命を救ってくれた事件じゃないか」
兄上がきちんと僕に向き直って答えてくれる。
「バージルの入学式の日に、ダリアナ嬢についても話をしたろう?また、夢で何か見たのか?」
父上もよく覚えていてくれているようだ。心配気に質問してくれた。
「はい。その事で、今夜にでも相談にのってほしいのですが」
「つまり、急ぎではないが、気になるということだな?」
父上の確認に僕は頷いた。
「わかった。今日は、早めに戻ろう。アレクもそうしなさい。たまには、5人で夕食を食べよう」
「わかりました。バージル、本当に今日は、大丈夫なのか?」
兄上が、心配してくれる。僕は笑顔で頷いた。
兄上の心配が、的中してしまうこともしらずに………………………
しかし、確認のため、これは言いたい。僕たちは、何もシンシア嬢を孤立させたいわけではない。実際に、マーシャとクララからのお茶会お誘いは今でも続いている。マーシャなどは、かえって話をしてみたくなっているとまで、言っている。
それに、今でも、シンシア嬢の周りは男子生徒で溢れている。ただし、婚約者のいない男子生徒である。そういう健全なお相手なら、是非とも、シンシア嬢にも幸せになってほしいとは、僕たちは思っているのだ。婚約者のいる男子生徒がいなくなったことで、まわりを全てライバルだと判断した男子生徒たちは、本当に甲斐甲斐しくシンシア嬢に尽くしていた。
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もうすぐ、4月の園遊会だ。我がクラスの担当区画も、見事に色とりどりの花を咲かせていた。12月にバラの古株を植えたので、タイミングよく満開になった。
……………一つの株を除いて………
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僕の夢にはまだ続きがあるらしい。
『この紫のバラは、ボブ君のために咲かせたの』『この赤いバラは、ラド君のため』『この緑のバラは、ウル君のため』『この黄色いバラは、セド君のため』
バラの色によって相手が変わるようだ。そして、相手が決まったら、その婚約者からのイジメがエスカレートする。大怪我の恐れのある事故まで起こるらしい。さらにまさかの婚約破棄騒動……。
目を覚ました僕は、さすがにイジメがエスカレートした後の状況に、悩みが深くなってしまった。ありえない展開ではあるが、今日の園遊会での様子次第では、父上と兄上に相談しようと、決めた。
それにしても、愛称呼びが気持ち悪い。やはり愛称は、親しい者にしか使ってほしくないものなのだ。
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今日は、園遊会だ。午前中は、王族や高位貴族の重鎮、その他生徒の家族など、生徒以外に披露されて、投票が行われる。昼食をはさみ、生徒たちに披露される。
クララは、朝からソワソワしているのを感じる。クララは、この8ヶ月、とても頑張っていた。元々読書は好きなクララだが、ここのところは、植物の本ばかり読んでいたように思う。
予想はしていたが、コンラッドとウォルとセオドアは、意見は言わず、手伝いはしっかりとやってくれた。
予想外なのは、シンシア嬢で、バラ1株以外には、文句1つ言わなかった。手伝いの際も、やたらとまとわりつくこともなかった。そのバラ1株には、随分と話しかけていたが、男たち4人は、あえてそれは聞きにいかないようにした。
昼食を済ませれば、生徒の番なのだが、まず1刻は、係として携わった生徒だけが回る。僕たちも6人で回ることにした。3年生の花壇はさすがだった。僕では知らない花もたくさん咲いており、クララはとても興味深そうに見ていた。
僕たちの花壇に近づく。こちら側からは、まだあの1株が見えない。今朝の夢があるので、僕はかなりドキドキしていた。
「クララのセンスは素晴らしいね。こうして咲きほこったことを考えて、植えたのだろう!」
ウォルが素直に感心していた。
「やってるときは、こんなにスカスカで大丈夫かって、思ったよなぁ!ハッハッハ」
セオドアも陽気に笑って喜んでいるようだった。
「うん!僕も3年生にも負けていないと思う。クララはすごいね!」
コンラッドも笑顔で褒めていた。
「みんなが手伝ってくれたからですわ。こんなに立派に育ってくれたからこそですもの」
クララも笑顔で喜んでいる。確かに、植えた後でも、ちょこちょこと、雑草取りや肥料、部分的な季節の植え替えなど、やることはかなり多かった。
「素敵にできて、よかったね、クララ」
僕はクララにウィンクした。
「うんっ!」
クララから返ってきた笑顔はとても眩しいものだった。
さあ、覚悟を決めて、反対側も見に行こう。僕の緊張は高まった。シンシア嬢も強張った顔をしていた。
「あっ………」
シンシア嬢が項垂れる。バラは蕾のままだった。
「ほぉ………」
僕は、思わず大きく息をついた。
「ジル?どうかしましたの?」
クララが僕の顔を覗き込んで、心配そうに見つめてきた。
「ふふふ、こちらから見ても、キレイだなって思ったんだよ」
僕は何もなかったかのように、笑った。
「シンシア様、まだ蕾ですもの。きっと夏までには咲きますわ。このまま大切に育ててまいりましょうね」
クララが、肩を落としているシンシア嬢に寄り添って、そう優しく呟いた。シンシア嬢は、小さく頷いていた。
僕はもちろん、このバラが咲くことは望んでいない。クララの優しい心には大変申し訳なく思う。
1刻が過ぎれば、庭園は多くの生徒たちであふれ、僕たちに称賛や労いの声をかけてくれるのだった。
翌日掲示板に結果が発表された。僕とクララは、朝1番に見に行った。
結果、僕たちは『年間賞』を受賞した。これは庭師たちと教師たちが、この8ヶ月を見て決めるものだった。クララが1番狙っていた賞だ。クララのお母上様も、いつも一年中楽しめることを考えて花壇を作られる方だった。
「クララ、お母上様から教えていただいたことが、うまくできて嬉しいね」
小さく頷いたクララの目には涙が浮かんでいた。僕はクララと繋いでいた手を少しだけ力を強くした。
花壇係は、3年間で1度だけしかできないことになっている(Eクラスのように人数の少ないクラスは別として)ので、来年度は携われないが、クララはきっと相談役をかってでるのだろう。
優秀賞は、僕たちも1番すごいと思った3年生の作品だった。アーチなどを使った立体的で高さもある迫力ある作品だった。花壇というイメージを超えていた。これも1日でできるものではない。春に咲きほこることを見越して、手入れをしてきた作品なのだ。クララとは、目指す花壇のイメージが違うが、これはこれで、もちろん素晴らしい。
知ってか知らずか、僕たちの花壇のバラ1株については、誰も何も言って来なかった。多くの花があれば、蕾もあることは不思議ではないからだろう。あの1株に視線が向いてしまうのは、僕たち6人だけなのかもしれない。
僕はクララの一言が気になっていた。『きっと夏までには咲きますわ』咲いてもらっては、困るのだが。僕はこれからもこまめに見に来なければならないと思った。
しかし、バラが咲くまでは、父上と兄上に心配をかける必要もないだろう。
〰️ 〰️ 〰️
しばらく、シンシア嬢に動きはなかったのだが、随分暖かくなった5月、僕は再び夢を見た。
『公爵になんて、ならなくてもいいのよ』『あなたはあなたの好きなことをすればいいの』『大丈夫、私がついているわ』
まるで悪魔の呪文のようだ。勝手なことばかり言ってくれる悪夢だ。もう少し、僕に寄り添ってもいいだろうに。僕の状況を無視した戯言。
あまりの陳腐さに、笑いながら目が覚めてしまった。
だが、疑問も残る。またしても、兄上が死んだ、または、死ぬと思っている人がいるということにはならないだろうか?
これは、父上と兄上に相談しなければならない。
僕は週に2回は『シンシア嬢のバラ』を見に行くが、まだ咲いていない。
〰️ 〰️ 〰️
僕は支度を急ぎ、朝の食堂室へと向かった。父上と兄上がすでに朝食中だった。
「おはようございます。父上、兄上」
僕はいつも通りの笑顔で席につく。
「おはよう、バージル。今日は、随分と早いな」
父上は新聞を置いて僕の顔を見てくれた。
「なんだ、昨夜寝れなかったのか?」
兄上は、新聞に目を向けたままだが、心配してくれているようだ。すぐに僕の分の朝食が運ばれた。僕は、水を一気に飲んで、喉を潤してから、話始めた。
「あの、父上、兄上。お二人は、僕がクララの家で起こした事件を覚えていますか?」
新聞に目を戻していた父上も、新聞に夢中だった兄上も僕を見た。
「当たり前だろう。私の命を救ってくれた事件じゃないか」
兄上がきちんと僕に向き直って答えてくれる。
「バージルの入学式の日に、ダリアナ嬢についても話をしたろう?また、夢で何か見たのか?」
父上もよく覚えていてくれているようだ。心配気に質問してくれた。
「はい。その事で、今夜にでも相談にのってほしいのですが」
「つまり、急ぎではないが、気になるということだな?」
父上の確認に僕は頷いた。
「わかった。今日は、早めに戻ろう。アレクもそうしなさい。たまには、5人で夕食を食べよう」
「わかりました。バージル、本当に今日は、大丈夫なのか?」
兄上が、心配してくれる。僕は笑顔で頷いた。
兄上の心配が、的中してしまうこともしらずに………………………
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