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第一章 ヒロイン編
66.
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急いで部屋に戻るが見当たらず、リティの気配をネックレスから感じ取ると、王宮にはいない。
「くそ!!俺のリティを何処に連れていったんだ!」
自分の身体の周りに風が吹き始めだんだんと強くなっていく。
俺を陥れるため?それともリティを狙ってのことか……どちらにしても俺からリティを連れ去ったことを後悔させてやる。
リティを連れ去った奴は女だろうと生かさない。
「おっ落ち着けカルティド。それ以上は魔力が暴走するぞ。」
あまりにも頭にきて魔力が溢れていた。感情コントロールで普段は落ち着かせているがリティのことになると感情がコントロール出来なくなる。
「……………ああ。今リティは王城から出て王都辺りを移動している。見つけ次第殺す」
クラリスとイグルスは俺の言葉を受け準備をする。
俺がリティを連れ去った奴は始末するのに二人は出番はないかもな。
「皇太子が物騒なこと言うな。後々でいいんだ。それに俺達の準備は誘拐犯を死なさないためにだ。誰かさんが暴走して殺したら口を割らせることも出来ないだろ。リティを巻き込んでおいて簡単に死なせないよ。より辛い思いをさせないとな。」
クラリスの言葉を聞いて隣でイグルスも頷きながら俺を見ている。
クラリスの言う通り、俺から連れ去った奴らに手加減は出来そうにない。
「動きが止まった。行くぞ。」
一一一一一一一一一一一一
一一一一一一一一
一一一一
「んっ…………..。」
「あら、ようやく起きたのね。もっと早く起きてほしかったわ。なんでか男だとあなたに触れられなくて私が運ぶことになったのよ。ファシフィック令嬢細いからよかったわ。でも胸もお尻も身体中が柔らかくて………楽しみだわ。」
目の前にあのメイドだった女性が私を練っとりと見つめていた。
気持ち悪いです。
抱き抱えられたのは仕方ないとしても何故かこの女性には触られたくないと身体が拒否ってます。
女性から目をそらし目線を伏せると椅子に座りロープで縛られていた。
動けないわけですね…しかも胸を強調するように縛られており少し恥ずかしいです。
そんなに身体に自信がないですのに………。
「ふふふっ。いいでしょう。ファシリック令嬢は素敵な身体つきをしていたので強調してみましたの。お肌もツルツルのプルンプルンで素敵すぎますわ。皇太子様に沢山愛されておりますのね。」
一気に不安になることを言われました。
こっここここの人は女の人が好きなのか??
それともカルのことが好きで私が邪魔なのか……わかりませんわ。
この部屋には見知った顔がいますね。
この女性とのやり取りをニヤニヤしながら見てる令嬢達に、あいつに私の全身を舐め回すようにゴクリと唾を飲み込み凝視されて気持ち悪くてたまりません。
「こんなことまでして……大変なことになりますわ。そんなに私が嫌いなんですか?」
「くそ!!俺のリティを何処に連れていったんだ!」
自分の身体の周りに風が吹き始めだんだんと強くなっていく。
俺を陥れるため?それともリティを狙ってのことか……どちらにしても俺からリティを連れ去ったことを後悔させてやる。
リティを連れ去った奴は女だろうと生かさない。
「おっ落ち着けカルティド。それ以上は魔力が暴走するぞ。」
あまりにも頭にきて魔力が溢れていた。感情コントロールで普段は落ち着かせているがリティのことになると感情がコントロール出来なくなる。
「……………ああ。今リティは王城から出て王都辺りを移動している。見つけ次第殺す」
クラリスとイグルスは俺の言葉を受け準備をする。
俺がリティを連れ去った奴は始末するのに二人は出番はないかもな。
「皇太子が物騒なこと言うな。後々でいいんだ。それに俺達の準備は誘拐犯を死なさないためにだ。誰かさんが暴走して殺したら口を割らせることも出来ないだろ。リティを巻き込んでおいて簡単に死なせないよ。より辛い思いをさせないとな。」
クラリスの言葉を聞いて隣でイグルスも頷きながら俺を見ている。
クラリスの言う通り、俺から連れ去った奴らに手加減は出来そうにない。
「動きが止まった。行くぞ。」
一一一一一一一一一一一一
一一一一一一一一
一一一一
「んっ…………..。」
「あら、ようやく起きたのね。もっと早く起きてほしかったわ。なんでか男だとあなたに触れられなくて私が運ぶことになったのよ。ファシフィック令嬢細いからよかったわ。でも胸もお尻も身体中が柔らかくて………楽しみだわ。」
目の前にあのメイドだった女性が私を練っとりと見つめていた。
気持ち悪いです。
抱き抱えられたのは仕方ないとしても何故かこの女性には触られたくないと身体が拒否ってます。
女性から目をそらし目線を伏せると椅子に座りロープで縛られていた。
動けないわけですね…しかも胸を強調するように縛られており少し恥ずかしいです。
そんなに身体に自信がないですのに………。
「ふふふっ。いいでしょう。ファシリック令嬢は素敵な身体つきをしていたので強調してみましたの。お肌もツルツルのプルンプルンで素敵すぎますわ。皇太子様に沢山愛されておりますのね。」
一気に不安になることを言われました。
こっここここの人は女の人が好きなのか??
それともカルのことが好きで私が邪魔なのか……わかりませんわ。
この部屋には見知った顔がいますね。
この女性とのやり取りをニヤニヤしながら見てる令嬢達に、あいつに私の全身を舐め回すようにゴクリと唾を飲み込み凝視されて気持ち悪くてたまりません。
「こんなことまでして……大変なことになりますわ。そんなに私が嫌いなんですか?」
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