32 / 41
三十一話 物分かりのいい仲間たち
しおりを挟む
「どういうことだ、ジョンソン。お前は男だったのか?」
ルゥが教官の質問に答えるよりも早く、訓練生たちが押し寄せて一斉に口を開く。
「俺たちを騙していたのか!?」
「何の目的で女子のフリをしていたの!?」
「変態! 嘘つき! 裏切り者!」
みんな口々に容赦のない罵声を浴びせかける。ルゥは黙ってじっと受け止め、みんなの激情が去るのを待っていた。
「ルゥ……」
心配して声をかけると、ルゥは小さく首を振る。それを見てどう思ったんだろう。訓練生たちの怒りが私にも向けられる。
「アイリ! お前、知っていたんじゃないのか!? お前たちは同室だもんな!」
「ってことは、知っていて黙っていたの!?」
「この変態に協力していたのか!!」
私も初対面では変態呼ばわりしたから人のことは言えない。でも事情を知った今となっては聞き捨てならない。
「変態とは何なの、変態とは! ルゥにも事情があったかもしれないとは思わないの!?」
強めに言い返すと、口論はますますヒートアップしていく。
「女装して女子寮に忍び込むような奴に、変態以外のどんな事情があるっていうんだ!」
「そうだそうだ! どうせ風呂や着替えを除くのが目当てだったんだろう! なんて羨ま――けしからん話じゃないか!」
「ちょっとあんた、今羨ましいって言いかけたでしょ!」
「おい、お前たち……」
私たちが騒ぐ傍らで、教官はどうしたものかと往生していた。
「彼女は関係ないよ。悪いのは僕だ」
喧騒の中、小さく呟いたルゥの声は不思議と響いた。刹那、場は水を打ったように静まり返る。けれどそれも一瞬のこと。
ルゥが自らの非を認めたことで、再び訓練生たちがヒートアップしていく。
「ああ、そうかよ! じゃあどういうことなのか、詳しく説明してもらおうじゃないか!」
「――構わない。しかし説明はルーファス王子ではなく、俺の方からさせてもらおうか」
「え!?」
訓練生たちが作る人の波の奥から、凛とした声が届いた。人混みを縫うように、颯爽とレスターさんがやって来た。
「レスターさん! 外出していた筈じゃ……」
「たった今帰ってきたところだ。そうしたらこの騒ぎだからな、驚いた。だが考えようによっては、いいタイミングだったかもしれない」
「どういうことですか!?」
「ゲイリーは王都にいるルーファス王子が、影武者であると見抜いたようだ。七月の表彰式でルゥを見て以来、どこか引っかかるものを抱えていたのだろう。王家の人間に反応するクリスタルを影武者に触れさせたが、反応がなかったから偽物だと見抜かれた。現在、影武者は監禁されているそうだ。俺はついさっき王城に潜んでいる協力者から報せを受け取ってきたばかりだ」
「なんですって!? ほ、本当ですかっ!?」
レスターさんは淡々と話しながら、ベッドの際まで歩み寄ってきた。
「ゲイリーにとって傀儡である王子など、偽物でも構わないのだろう。しかしそうなると、本物の王子の存在が厄介になる――そこで刺客を放ち、密かに本物のルーファス王子を亡き者にしようと目論んだ。王子を襲った刺客は捕まえてあるのだろう? 尋問すれば口を割る筈だ」
「おい、どういうことだ? ジョンソンさん、ルーファス王子とは……?」
教官が震える声で尋ねると、レスターさんは目線を上げて言い放つ。
「この方はイース王家直系の血を受け継ぐ最後の一人――ルーファス=クリストファー=イリアステル様です。邪悪な摂政ゲイリーに身の安全を脅かされそうになった王子は密かに城を抜け出して、このアルスター騎士学校に身を隠しておいでになられたのです」
「なっ――」
今度はさっきまでとはまた違うざわめきが巻き起こった。
「どういうことだ!? ルーファス王子だって!?」
「寮に戻ってくると騒ぎを聞きつけたので、王家のクリスタルをお持ちしました。ルーファス様、どうぞ」
「ありがとう、レスター」
いつか見たクリスタルにルゥが触れる。透明だった水晶が銀色の光を放ち、王子の名前が映し出された。
ルゥがルーファス王子であるという絶対の証明。さっきまで騒いでいた誰しもが言葉を失い、目の前の光景に見入っていた。
「……この通り、僕はルゥ=ジョンソンじゃないんだ。ルーファス=クリストファー=イリアステル、それが僕の本名だ。数年前の王子誘拐事件は、摂政ゲイリーが仕組んでいたものではないかとずっと疑っていた。兄の死後、僕はゲイリーの目から逃れて身を隠してこのアルスター騎士学校に入学した。僕自身が強くなる為でもあった。正義に燃える若い騎士見習いの中から、ゲイリーと戦う同士を見つめる為でもあった」
「そうか、王子だとバレない為に女装していたのか……」
訓練生の一人が言うとルゥは頷く。
「もちろん褒められたことではないと分かっている。だけどあのゲイリーを欺く為には、性別すら偽る必要があると考えたんだ。結局見抜かれてしまったけど、今日まで時間を稼げたのは意味があることだと思っている」
「そういうことだったのか……」
「僕は自分に与えられた時間を使って、ゲイリーが数年前の王子誘拐事件の黒幕だったという証拠を掴んだ。王子誘拐に関わった一味の中に生き残りがいて、彼から証言を得た。同時に彼がゲイリーからの依頼状を保管していたことも知った。先日レスターが受け取って筆跡を鑑定した結果、ゲイリーのものと一致すると判明したよ」
「俺はルーファス王子の専属執事であり、同時に工作員でもあります。兄と偽って騎士学校で働いていましたが、もちろん血縁関係はありません」
もはや誰も、ルゥを非難しようとする人はいなかった。
相手は王子様だ。騎士見習いの従士である訓練生たちが、これ以上責めるような真似をできるわけもない。
「あの摂政、前々から鼻持ちならない奴だとは思っていたけど……」
「まさか王子を誘拐した犯人だったとはな! けしからん! 臣下の風上にも置けない奴だ!」
「そういった事情があるのでしたら、ルーファス王子は悪くありませんわ。いいえ、それどころかゲイリー卿の罪を糾弾する為の材料を集めていたんですもの。ご立派ですわ。わたくし、臣民の一人として王子を誇らしく思いますわ」
人混みの中からヴィンセント、ディラン、マギーが歩み出てきた。彼らは思い思いの言葉を告げる。
第一分隊の三人に感化されるように、訓練生たちも同意を示し始めた。
「そうだ、そういう事情があるのならルーファス王子は悪くない! 悪いのはあの摂政だ!」
「事情を知った上で王子を責めることはできないわ!」
「証拠も押さえてあるんだもんな! なんという素晴らしい判断力と行動力! 我が国の王子はなんて立派なんだ!」
「おいお前、さっき王子を変態呼ばわりしていなかったか?」
「い、いや、俺じゃない! あいつじゃなかったか?」
「知らないなあ~! 済んだことだろ! それより今はゲイリーだ! 悪いのは全部あの摂政だ!!」
「そうだ、そうだ!!」
すさまじい手のひら返しだ。私が言えた立場じゃないけど、みんな単純というか何というか。
それでも、ルゥがこれ以上責められないで良かった。
「話は終わったか?」
「教官。はい、終わりました」
「ジョンソン、いや、ルーファス王子。改めてご説明を賜わりたく存じます。後程教官室にご足労を願えますか?」
「はい。教官、僕は現在この騎士学校の生徒で、あなたは教官です。どうぞ今まで通り、訓練生に接する態度でお願いします」
「……承知した。では教官室まで来てくれ。レスターさんも一緒にお願いします」
「かしこまりました」
ルゥは立ち上がるとレスターさんを連れ、教官と一緒に医務室を後にした。
彼らがいなくなった医務室は再び騒然となったけど校医に追い出され、食堂に場を移して思い思いのことを話し合う。
ルゥが教官の質問に答えるよりも早く、訓練生たちが押し寄せて一斉に口を開く。
「俺たちを騙していたのか!?」
「何の目的で女子のフリをしていたの!?」
「変態! 嘘つき! 裏切り者!」
みんな口々に容赦のない罵声を浴びせかける。ルゥは黙ってじっと受け止め、みんなの激情が去るのを待っていた。
「ルゥ……」
心配して声をかけると、ルゥは小さく首を振る。それを見てどう思ったんだろう。訓練生たちの怒りが私にも向けられる。
「アイリ! お前、知っていたんじゃないのか!? お前たちは同室だもんな!」
「ってことは、知っていて黙っていたの!?」
「この変態に協力していたのか!!」
私も初対面では変態呼ばわりしたから人のことは言えない。でも事情を知った今となっては聞き捨てならない。
「変態とは何なの、変態とは! ルゥにも事情があったかもしれないとは思わないの!?」
強めに言い返すと、口論はますますヒートアップしていく。
「女装して女子寮に忍び込むような奴に、変態以外のどんな事情があるっていうんだ!」
「そうだそうだ! どうせ風呂や着替えを除くのが目当てだったんだろう! なんて羨ま――けしからん話じゃないか!」
「ちょっとあんた、今羨ましいって言いかけたでしょ!」
「おい、お前たち……」
私たちが騒ぐ傍らで、教官はどうしたものかと往生していた。
「彼女は関係ないよ。悪いのは僕だ」
喧騒の中、小さく呟いたルゥの声は不思議と響いた。刹那、場は水を打ったように静まり返る。けれどそれも一瞬のこと。
ルゥが自らの非を認めたことで、再び訓練生たちがヒートアップしていく。
「ああ、そうかよ! じゃあどういうことなのか、詳しく説明してもらおうじゃないか!」
「――構わない。しかし説明はルーファス王子ではなく、俺の方からさせてもらおうか」
「え!?」
訓練生たちが作る人の波の奥から、凛とした声が届いた。人混みを縫うように、颯爽とレスターさんがやって来た。
「レスターさん! 外出していた筈じゃ……」
「たった今帰ってきたところだ。そうしたらこの騒ぎだからな、驚いた。だが考えようによっては、いいタイミングだったかもしれない」
「どういうことですか!?」
「ゲイリーは王都にいるルーファス王子が、影武者であると見抜いたようだ。七月の表彰式でルゥを見て以来、どこか引っかかるものを抱えていたのだろう。王家の人間に反応するクリスタルを影武者に触れさせたが、反応がなかったから偽物だと見抜かれた。現在、影武者は監禁されているそうだ。俺はついさっき王城に潜んでいる協力者から報せを受け取ってきたばかりだ」
「なんですって!? ほ、本当ですかっ!?」
レスターさんは淡々と話しながら、ベッドの際まで歩み寄ってきた。
「ゲイリーにとって傀儡である王子など、偽物でも構わないのだろう。しかしそうなると、本物の王子の存在が厄介になる――そこで刺客を放ち、密かに本物のルーファス王子を亡き者にしようと目論んだ。王子を襲った刺客は捕まえてあるのだろう? 尋問すれば口を割る筈だ」
「おい、どういうことだ? ジョンソンさん、ルーファス王子とは……?」
教官が震える声で尋ねると、レスターさんは目線を上げて言い放つ。
「この方はイース王家直系の血を受け継ぐ最後の一人――ルーファス=クリストファー=イリアステル様です。邪悪な摂政ゲイリーに身の安全を脅かされそうになった王子は密かに城を抜け出して、このアルスター騎士学校に身を隠しておいでになられたのです」
「なっ――」
今度はさっきまでとはまた違うざわめきが巻き起こった。
「どういうことだ!? ルーファス王子だって!?」
「寮に戻ってくると騒ぎを聞きつけたので、王家のクリスタルをお持ちしました。ルーファス様、どうぞ」
「ありがとう、レスター」
いつか見たクリスタルにルゥが触れる。透明だった水晶が銀色の光を放ち、王子の名前が映し出された。
ルゥがルーファス王子であるという絶対の証明。さっきまで騒いでいた誰しもが言葉を失い、目の前の光景に見入っていた。
「……この通り、僕はルゥ=ジョンソンじゃないんだ。ルーファス=クリストファー=イリアステル、それが僕の本名だ。数年前の王子誘拐事件は、摂政ゲイリーが仕組んでいたものではないかとずっと疑っていた。兄の死後、僕はゲイリーの目から逃れて身を隠してこのアルスター騎士学校に入学した。僕自身が強くなる為でもあった。正義に燃える若い騎士見習いの中から、ゲイリーと戦う同士を見つめる為でもあった」
「そうか、王子だとバレない為に女装していたのか……」
訓練生の一人が言うとルゥは頷く。
「もちろん褒められたことではないと分かっている。だけどあのゲイリーを欺く為には、性別すら偽る必要があると考えたんだ。結局見抜かれてしまったけど、今日まで時間を稼げたのは意味があることだと思っている」
「そういうことだったのか……」
「僕は自分に与えられた時間を使って、ゲイリーが数年前の王子誘拐事件の黒幕だったという証拠を掴んだ。王子誘拐に関わった一味の中に生き残りがいて、彼から証言を得た。同時に彼がゲイリーからの依頼状を保管していたことも知った。先日レスターが受け取って筆跡を鑑定した結果、ゲイリーのものと一致すると判明したよ」
「俺はルーファス王子の専属執事であり、同時に工作員でもあります。兄と偽って騎士学校で働いていましたが、もちろん血縁関係はありません」
もはや誰も、ルゥを非難しようとする人はいなかった。
相手は王子様だ。騎士見習いの従士である訓練生たちが、これ以上責めるような真似をできるわけもない。
「あの摂政、前々から鼻持ちならない奴だとは思っていたけど……」
「まさか王子を誘拐した犯人だったとはな! けしからん! 臣下の風上にも置けない奴だ!」
「そういった事情があるのでしたら、ルーファス王子は悪くありませんわ。いいえ、それどころかゲイリー卿の罪を糾弾する為の材料を集めていたんですもの。ご立派ですわ。わたくし、臣民の一人として王子を誇らしく思いますわ」
人混みの中からヴィンセント、ディラン、マギーが歩み出てきた。彼らは思い思いの言葉を告げる。
第一分隊の三人に感化されるように、訓練生たちも同意を示し始めた。
「そうだ、そういう事情があるのならルーファス王子は悪くない! 悪いのはあの摂政だ!」
「事情を知った上で王子を責めることはできないわ!」
「証拠も押さえてあるんだもんな! なんという素晴らしい判断力と行動力! 我が国の王子はなんて立派なんだ!」
「おいお前、さっき王子を変態呼ばわりしていなかったか?」
「い、いや、俺じゃない! あいつじゃなかったか?」
「知らないなあ~! 済んだことだろ! それより今はゲイリーだ! 悪いのは全部あの摂政だ!!」
「そうだ、そうだ!!」
すさまじい手のひら返しだ。私が言えた立場じゃないけど、みんな単純というか何というか。
それでも、ルゥがこれ以上責められないで良かった。
「話は終わったか?」
「教官。はい、終わりました」
「ジョンソン、いや、ルーファス王子。改めてご説明を賜わりたく存じます。後程教官室にご足労を願えますか?」
「はい。教官、僕は現在この騎士学校の生徒で、あなたは教官です。どうぞ今まで通り、訓練生に接する態度でお願いします」
「……承知した。では教官室まで来てくれ。レスターさんも一緒にお願いします」
「かしこまりました」
ルゥは立ち上がるとレスターさんを連れ、教官と一緒に医務室を後にした。
彼らがいなくなった医務室は再び騒然となったけど校医に追い出され、食堂に場を移して思い思いのことを話し合う。
4
お気に入りに追加
487
あなたにおすすめの小説
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
二度目の人生は異世界で溺愛されています
ノッポ
恋愛
私はブラック企業で働く彼氏ナシのおひとりさまアラフォー会社員だった。
ある日 信号で轢かれそうな男の子を助けたことがキッカケで異世界に行くことに。
加護とチート有りな上に超絶美少女にまでしてもらったけど……中身は今まで喪女の地味女だったので周りの環境変化にタジタジ。
おまけに女性が少ない世界のため
夫をたくさん持つことになりー……
周りに流されて愛されてつつ たまに前世の知識で少しだけ生活を改善しながら異世界で生きていくお話。
新婚初夜に浮気ですか、王太子殿下。これは報復しかありませんね。新妻の聖女は、王国を頂戴することにしました。
星ふくろう
ファンタジー
紅の美しい髪とエメラルドの瞳を持つ、太陽神アギトの聖女シェイラ。
彼女は、太陽神を信仰するクルード王国の王太子殿下と結婚式を迎えて幸せの絶頂だった。
新婚旅行に出る前夜に初夜を迎えるのが王国のしきたり。
大勢の前で、新婦は処女であることを証明しなければならない。
まあ、そんな恥ずかしいことも愛する夫の為なら我慢できた。
しかし!!!!
その最愛の男性、リクト王太子殿下はかつてからの二股相手、アルム公爵令嬢エリカと‥‥‥
あろうことか、新婚初夜の数時間前に夫婦の寝室で、ことに及んでいた。
それを親戚の叔父でもある、大司教猊下から聞かされたシェイラは嫉妬の炎を燃やすが、静かに決意する。
この王国を貰おう。
これはそんな波乱を描いた、たくましい聖女様のお話。
小説家になろうでも掲載しております。
異世界転生先で溺愛されてます!
目玉焼きはソース
恋愛
異世界転生した18歳のエマが転生先で色々なタイプのイケメンたちから溺愛される話。
・男性のみ美醜逆転した世界
・一妻多夫制
・一応R指定にしてます
⚠️一部、差別的表現・暴力的表現が入るかもしれません
タグは追加していきます。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
男女比崩壊世界で逆ハーレムを
クロウ
ファンタジー
いつからか女性が中々生まれなくなり、人口は徐々に減少する。
国は女児が生まれたら報告するようにと各地に知らせを出しているが、自身の配偶者にするためにと出生を報告しない事例も少なくない。
女性の誘拐、売買、監禁は厳しく取り締まられている。
地下に監禁されていた主人公を救ったのはフロムナード王国の最精鋭部隊と呼ばれる黒龍騎士団。
線の細い男、つまり細マッチョが好まれる世界で彼らのような日々身体を鍛えてムキムキな人はモテない。
しかし転生者たる主人公にはその好みには当てはまらないようで・・・・
更新再開。頑張って更新します。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生幼女具現化スキルでハードな異世界生活
高梨
ファンタジー
ストレス社会、労働社会、希薄な社会、それに揉まれ石化した心で唯一の親友を守って私は死んだ……のだけれども、死後に閻魔に下されたのは願ってもない異世界転生の判決だった。
黒髪ロングのアメジストの眼をもつ美少女転生して、
接客業後遺症の無表情と接客業の武器営業スマイルと、勝手に進んで行く周りにゲンナリしながら彼女は異世界でくらします。考えてるのに最終的にめんどくさくなって突拍子もないことをしでかして周りに振り回されると同じくらい周りを振り回します。
中性パッツン氷帝と黒の『ナンでも?』できる少女の恋愛ファンタジー。平穏は遙か彼方の代物……この物語をどうぞ見届けてくださいませ。
無表情中性おかっぱ王子?、純粋培養王女、オカマ、下働き大好き系国王、考え過ぎて首を落としたまま過ごす医者、女装メイド男の娘。
猫耳獣人なんでもござれ……。
ほの暗い恋愛ありファンタジーの始まります。
R15タグのように15に収まる範囲の描写がありますご注意ください。
そして『ほの暗いです』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる