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十話 騎士学校での生活
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分隊結成の後は寮を案内されて、割り当てられた部屋に入る。本格的な授業は明日からだ。
先日の宣言通り、私とルゥは同じ部屋が割り当てられていた。レスターさんが工作したんだろう。
ざっと部屋を見渡す。二段ベッドに書き物机、本棚にタンスという殺風景な部屋だ。それでも私の実家と比べると、天国みたいな部屋だっだ。
「かなり狭い部屋だけど、我慢しないとね」
さすが王子様は言うことが違う。
私の実家なんて、部屋と呼べる部屋は家族共有の大広間しかなかったんですけど。
「神様もさぁ……どうせならチート能力つけてくれるよりも、王族とか貴族に転生させてくれれば良かったのに……」
「何をブツブツ言ってるの?」
「何でもないよ」
「それならどっちがベッドの上下を使うか決めようよ。アイリさえ良ければ僕は上がいいな。二段ベッドの上段って憧れだったんだ!」
「止めておいた方がいいよ」
「どうして?」
「明日からの訓練はかなりキツいだろうから。ルゥが上段なんか使ったら、ベッドに上がれなくて困るのが目に見えているもん。私が毎回運んであげるわけにもいかないし。悪いことは言わないから、下段にしておきなよ」
「騎士学校の訓練って、そんなに厳しいのかな」
「私の想像通りならね」
――そして、私の予想は的中した。
***
翌日から本格的な訓練が始まる。
朝は六時に起床して点呼。
短い時間で洗面と身支度を終えると、演習場のトラックを十周走る。
その後で朝食。朝食が終わった後、また走り込みと筋トレをしてから朝の授業が始まる。
午前中は座学で、午後は実技訓練だ。
武器の扱い方を習った後は、ひたすら打ち込みや受け身といった訓練が続けられる。
ずっと激しく体を動かし続けて、夕方になるとようやく解放された。
部屋に戻ると、ルゥはベッドに倒れ込む。
「うう、訓練がこんなに厳しいなんて……騎士学校の訓練を舐めていたよ……アイリはよく平気だね……」
「農村では早寝早起きは当たり前だったし、ずっと騎士になる為の修行に励んでいたからね。これぐらいなら余裕だよ」
「すごいなあ」
それどころか、もっと厳しいかと思っていたぐらいだ。
「今からお風呂で汗を流してこようと思うんだけど、ルゥはお風呂に入らないんだったよね。そのままじゃ汚いから、行水用のお湯をもらってきてあげよっか」
「お願いしてもいいかな……」
「もちろん! じゃ、行ってくるね」
風呂場に到着するとマギーがいた。彼女もだいぶぐったりしていたけど、風呂場に来るだけの力は残っていたみたいだ。
「お疲れ様、マギー。相当疲れていたみたいだけど、お風呂には来られたんだね。思ったより元気そうで良かったよ」
「ええ、乙女ですもの……汚れたまま眠るなんて、耐えられないですわ……」
「ルゥはもう動けないみたいだけどね。だから後でお湯を持っていってあげるの」
「あなたは素晴らしいルームメイトですわ……わたくしは個室ですから、羨ましいですわ。きっとわたくしがベイカー子爵家の娘だから気遣われたのでしょうね。そのような気遣いは無用だと申しましたのに」
疲れている割にはよく喋る子だ。でもこの調子なら、訓練についていけなくて脱落するようなことはないだろう。
服を脱いで風呂場に入る。風呂場には同じ従士の女の子で溢れかえっていた。
スレンダーな人もいれば筋肉質な人もいる。
……って、ダメだ! あんまりジロジロ見るのは失礼だよね。
女同士でもお互いの体をジロジロ見るのは良くない。私は目をつぶって浴槽に浸かった。
「皆さま引き締まっておいでですのね。なんだか気が引けてしまいますわ」
隣に来たマギーは、周りの皆さんを思いっきりガン見していた!
「マギーってば。あんまりジロジロ見るものじゃないって!」
「どうしてですの?」
「どうしてって……マギーには羞恥心ってものがないの? 自分がジロジロ見られたら嫌じゃない?」
「わたくし、子供の頃からメイドや使用人たちに素肌を晒しておりましたのよ。着替えや入浴はいつも手伝わせておりましたの。ましてや同性同士ですもの。何を恥ずかしがる必要があるのか、理解に苦しみますわ」
「そ、そうなんだ」
マギーは湯船の中で立ち上がると、腰に両手を当ててふんぞり返る。彼女の体はあんまり筋肉がついていないけど、その分女性らしい曲線が際立っていた。でも羞恥心が決定的に欠けている。
訓練では疲れなかったけど、マギーとの会話では少し疲れを感じた。私は早々に入浴を終えて、浴場を後にする。
「私は食堂に行くけど、マギーも一緒に行く?」
「そうですわね……どうしましょうか」
「明日の訓練もキツいだろうから、ご飯はちゃんと食べた方がいいよ」
「……言われてみれば、アイリのおっしゃる通りですわね。では食堂に向かいましょう」
食堂に入るとディランとヴィンセントもいた。
「アイリにマギー! お前たちも飯か! ここが空いているから来い!」
「大声で呼ばないでよ。まあ席にはお邪魔するけど」
食堂は混雑しているから、ありがたいと言えばありがたい。マギーと一緒にカウンターで夕食を受け取ってテーブルに向かう。
「お前たちもA定食を選んだか! 肉と魚ならやはり肉だな!」
「魚も好きだけど、ミートパイはレスターさんの得意料理だから。絶対に食べておかないとね!」
「ここの食堂の料理人はルゥの兄だったな。そうか、得意料理か。道理で美味な筈だ!」
「私、こんなにおいしいご飯は今まで食べたことなかったよ!」
「確かにおいしいですわね。疲れすぎて食事が喉を通るか不安でしたけど、これならいくらでも食べられますわ」
「ていうか、食べると元気が湧いてこない? 何なの、この料理?」
「騎士学校の訓練生用に作った疲労回復レシピだ」
「レスターさん! どうしてここへ?」
「お前の姿が見えたので厨房から出てきた。ちょうど忙しい時間帯も終わったからな」
「……ところで疲労回復レシピって、怪しい薬とか、変な食材が入ってるわけじゃないですよね?」
「妙な心配をするな。安全な食材の栄養素を組み合わせ、滋養強壮、肉体疲労回復に効果が出るよう考えた特別メニューだ。若い従士たちが好みやすい味付けで仕上げてある」
「へえ、すごい! さすがレスターさん!」
「詳しいレシピの内容は企業秘密だがな。……ところで妹の姿が見えないようだが、どうしたんだ?」
「今日の訓練で疲れ果てて、部屋で寝ていますよ」
「そんなことだろうと思っていた。アイリ、後でこの弁当を持って行ってくれ」
「はーい」
ご飯を食べ終えると、自然と解散の流れになった。食堂を出た私はもう一度風呂場に立ち寄って、バケツにお湯を汲んで部屋に戻る。
「ルゥ、生きてる?」
「……なんとか生きてるよ……」
「これ、レスターさんが持たせてくれたご飯。あとこっちは汚れを落とす為のお湯とタライね」
「うぅ~……」
「その様子だと、まずはご飯を食べた方が良さそうだね。レスターさん特製の疲労回復レシピだから先に食べよ?」
ルゥは弁当箱の蓋を開ける。
最初は遅々として進まなかった食事だけど、三分の一ほど食べ終えると次第にペースが速くなっていった。
「ご馳走様。アイリとレスターがいてくれて大助かりだよ!」
「それはどうも。じゃ、早いとこ行水しちゃって。私はもう寝るから。残った水は窓から捨てておけばいいからね」
「うん」
二段ベッドの上段に昇って横になる。しかし眠りに就く前に肩を揺すられた。
「……何?」
「タライが重くて窓の外に捨てられないんだ……」
「……王子様はしょうがないなあ」
「ありがとう! 本当にアイリって頼りになるね!」
やれやれ。本当に先が思いやられるけど、全部出世の為なんだから我慢しなくちゃね。
窓から冷めたお湯を捨てると、今度こそベッドに入って眠りに就いた。
先日の宣言通り、私とルゥは同じ部屋が割り当てられていた。レスターさんが工作したんだろう。
ざっと部屋を見渡す。二段ベッドに書き物机、本棚にタンスという殺風景な部屋だ。それでも私の実家と比べると、天国みたいな部屋だっだ。
「かなり狭い部屋だけど、我慢しないとね」
さすが王子様は言うことが違う。
私の実家なんて、部屋と呼べる部屋は家族共有の大広間しかなかったんですけど。
「神様もさぁ……どうせならチート能力つけてくれるよりも、王族とか貴族に転生させてくれれば良かったのに……」
「何をブツブツ言ってるの?」
「何でもないよ」
「それならどっちがベッドの上下を使うか決めようよ。アイリさえ良ければ僕は上がいいな。二段ベッドの上段って憧れだったんだ!」
「止めておいた方がいいよ」
「どうして?」
「明日からの訓練はかなりキツいだろうから。ルゥが上段なんか使ったら、ベッドに上がれなくて困るのが目に見えているもん。私が毎回運んであげるわけにもいかないし。悪いことは言わないから、下段にしておきなよ」
「騎士学校の訓練って、そんなに厳しいのかな」
「私の想像通りならね」
――そして、私の予想は的中した。
***
翌日から本格的な訓練が始まる。
朝は六時に起床して点呼。
短い時間で洗面と身支度を終えると、演習場のトラックを十周走る。
その後で朝食。朝食が終わった後、また走り込みと筋トレをしてから朝の授業が始まる。
午前中は座学で、午後は実技訓練だ。
武器の扱い方を習った後は、ひたすら打ち込みや受け身といった訓練が続けられる。
ずっと激しく体を動かし続けて、夕方になるとようやく解放された。
部屋に戻ると、ルゥはベッドに倒れ込む。
「うう、訓練がこんなに厳しいなんて……騎士学校の訓練を舐めていたよ……アイリはよく平気だね……」
「農村では早寝早起きは当たり前だったし、ずっと騎士になる為の修行に励んでいたからね。これぐらいなら余裕だよ」
「すごいなあ」
それどころか、もっと厳しいかと思っていたぐらいだ。
「今からお風呂で汗を流してこようと思うんだけど、ルゥはお風呂に入らないんだったよね。そのままじゃ汚いから、行水用のお湯をもらってきてあげよっか」
「お願いしてもいいかな……」
「もちろん! じゃ、行ってくるね」
風呂場に到着するとマギーがいた。彼女もだいぶぐったりしていたけど、風呂場に来るだけの力は残っていたみたいだ。
「お疲れ様、マギー。相当疲れていたみたいだけど、お風呂には来られたんだね。思ったより元気そうで良かったよ」
「ええ、乙女ですもの……汚れたまま眠るなんて、耐えられないですわ……」
「ルゥはもう動けないみたいだけどね。だから後でお湯を持っていってあげるの」
「あなたは素晴らしいルームメイトですわ……わたくしは個室ですから、羨ましいですわ。きっとわたくしがベイカー子爵家の娘だから気遣われたのでしょうね。そのような気遣いは無用だと申しましたのに」
疲れている割にはよく喋る子だ。でもこの調子なら、訓練についていけなくて脱落するようなことはないだろう。
服を脱いで風呂場に入る。風呂場には同じ従士の女の子で溢れかえっていた。
スレンダーな人もいれば筋肉質な人もいる。
……って、ダメだ! あんまりジロジロ見るのは失礼だよね。
女同士でもお互いの体をジロジロ見るのは良くない。私は目をつぶって浴槽に浸かった。
「皆さま引き締まっておいでですのね。なんだか気が引けてしまいますわ」
隣に来たマギーは、周りの皆さんを思いっきりガン見していた!
「マギーってば。あんまりジロジロ見るものじゃないって!」
「どうしてですの?」
「どうしてって……マギーには羞恥心ってものがないの? 自分がジロジロ見られたら嫌じゃない?」
「わたくし、子供の頃からメイドや使用人たちに素肌を晒しておりましたのよ。着替えや入浴はいつも手伝わせておりましたの。ましてや同性同士ですもの。何を恥ずかしがる必要があるのか、理解に苦しみますわ」
「そ、そうなんだ」
マギーは湯船の中で立ち上がると、腰に両手を当ててふんぞり返る。彼女の体はあんまり筋肉がついていないけど、その分女性らしい曲線が際立っていた。でも羞恥心が決定的に欠けている。
訓練では疲れなかったけど、マギーとの会話では少し疲れを感じた。私は早々に入浴を終えて、浴場を後にする。
「私は食堂に行くけど、マギーも一緒に行く?」
「そうですわね……どうしましょうか」
「明日の訓練もキツいだろうから、ご飯はちゃんと食べた方がいいよ」
「……言われてみれば、アイリのおっしゃる通りですわね。では食堂に向かいましょう」
食堂に入るとディランとヴィンセントもいた。
「アイリにマギー! お前たちも飯か! ここが空いているから来い!」
「大声で呼ばないでよ。まあ席にはお邪魔するけど」
食堂は混雑しているから、ありがたいと言えばありがたい。マギーと一緒にカウンターで夕食を受け取ってテーブルに向かう。
「お前たちもA定食を選んだか! 肉と魚ならやはり肉だな!」
「魚も好きだけど、ミートパイはレスターさんの得意料理だから。絶対に食べておかないとね!」
「ここの食堂の料理人はルゥの兄だったな。そうか、得意料理か。道理で美味な筈だ!」
「私、こんなにおいしいご飯は今まで食べたことなかったよ!」
「確かにおいしいですわね。疲れすぎて食事が喉を通るか不安でしたけど、これならいくらでも食べられますわ」
「ていうか、食べると元気が湧いてこない? 何なの、この料理?」
「騎士学校の訓練生用に作った疲労回復レシピだ」
「レスターさん! どうしてここへ?」
「お前の姿が見えたので厨房から出てきた。ちょうど忙しい時間帯も終わったからな」
「……ところで疲労回復レシピって、怪しい薬とか、変な食材が入ってるわけじゃないですよね?」
「妙な心配をするな。安全な食材の栄養素を組み合わせ、滋養強壮、肉体疲労回復に効果が出るよう考えた特別メニューだ。若い従士たちが好みやすい味付けで仕上げてある」
「へえ、すごい! さすがレスターさん!」
「詳しいレシピの内容は企業秘密だがな。……ところで妹の姿が見えないようだが、どうしたんだ?」
「今日の訓練で疲れ果てて、部屋で寝ていますよ」
「そんなことだろうと思っていた。アイリ、後でこの弁当を持って行ってくれ」
「はーい」
ご飯を食べ終えると、自然と解散の流れになった。食堂を出た私はもう一度風呂場に立ち寄って、バケツにお湯を汲んで部屋に戻る。
「ルゥ、生きてる?」
「……なんとか生きてるよ……」
「これ、レスターさんが持たせてくれたご飯。あとこっちは汚れを落とす為のお湯とタライね」
「うぅ~……」
「その様子だと、まずはご飯を食べた方が良さそうだね。レスターさん特製の疲労回復レシピだから先に食べよ?」
ルゥは弁当箱の蓋を開ける。
最初は遅々として進まなかった食事だけど、三分の一ほど食べ終えると次第にペースが速くなっていった。
「ご馳走様。アイリとレスターがいてくれて大助かりだよ!」
「それはどうも。じゃ、早いとこ行水しちゃって。私はもう寝るから。残った水は窓から捨てておけばいいからね」
「うん」
二段ベッドの上段に昇って横になる。しかし眠りに就く前に肩を揺すられた。
「……何?」
「タライが重くて窓の外に捨てられないんだ……」
「……王子様はしょうがないなあ」
「ありがとう! 本当にアイリって頼りになるね!」
やれやれ。本当に先が思いやられるけど、全部出世の為なんだから我慢しなくちゃね。
窓から冷めたお湯を捨てると、今度こそベッドに入って眠りに就いた。
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