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九話 第一分隊結成
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イース王国は、ルグ島という島に存在する唯一の人間による国家だ。
今から二百年ぐらい前に、大陸から入植が始まった。
先住民族との戦争や融和を経て、今ではイース王家の下で統治されている。
風光明媚で肥沃な土地柄のおかげで、第一産業が盛んに営まれている。
さらにルグ島は、西と東の大陸を繋ぐ海洋貿易拠点としても有名だ。大陸のいろんな食材や調理法が伝わってくるから、食文化も発達している。
長い歴史の中では、対外戦争もあった。風光明媚で海洋貿易拠点の土地となれば、どの国だって傘下に収めたくなる。
国内にも問題はある。ルグ島の東側にはモンスター群生地帯や亜人の集落があって、定期的に狩らなきゃいけない。
人間の盗賊も出る。先住民族や異教徒が結託して騒動を起こすこともある。ルグ島を支配しようとする大陸の国が工作員を送り込み、テロや内側からの支配を画策したこともあった。
こうした事情から、イース王国では騎士のなり手が多く求められていた。
特に軍事都市アルスターにあるアルスター騎士団では、実力主義を謳っている。
アルスター騎士団は発足当初は主君を持たず、民の為に戦う自由騎士団だった。時代が下って王家に仕えるようになったけど、そうした経歴から庶民にも門戸が開かれている。おかげで私みたいな平民でも騎士を目指せるというわけだ。
ちなみに王都は、イース騎士団と近衛騎士たちが守っている。独自の軍備が許されている辺境伯クラスの貴族も、騎士団を抱えているところがある。でも平民にも開けた騎士学校があるのは、アルスター騎士団だけだ。
……まあこれは全部、入学試験の筆記対策で丸暗記した事柄だったりするんだけどね。
「本日ここにいる諸君らの双肩に、イース王国の未来がかかっている。重々自覚を持つように! アルスター騎士学校は、諸君らの入学を心より歓迎する! 本日から二年間、しっかりと励んでほしい!」
校庭で教官の挨拶が終わると、私たちは学校内施設を案内される。
校庭、演習場、闘技場、馬術訓練所、講堂、各教室、図書館、食堂、厩舎、医務室、各種倉庫――などなど。
訓練カリキュラムの説明も受ける。騎士学校では座学の授業もあるけど、どちらかというと実技訓練に比重が置かれている。私としては、そっちの方がありがたいけどね。
「只今より分隊を発表する! 呼ばれた者同士で集まるように!」
「分隊?」
「訓練生は五人単位の分隊を組んで行動することになるんだよ。さっき説明されたでしょ」
隣でルゥが私を見る。今日のルゥは初めて会った時と同じく、女の子として振る舞っている。
「成績評価は個人単位でも見られるけど、分隊単位でも判断されるんだって。騎士の学校だから協調性も大事ってことなんだろうね」
「あ、あはははは。もちろん聞いてたよ。もう発表されるのかって、ちょっと驚いただけだから」
これから始まる生活や、ルゥのこと。いろいろと緊張していたから教官の話を聞き逃してしまった。いけない、いけない。
分隊発表は講堂で行われている。私は強引に話を打ち切ると、教官が立っている檀上を見やる。
「まずは第一分隊! アイリーン=オハラ!」
「はい!」
「ルゥ=ジョンソン、ディラン=ハンドラー、ヴィンセント=キース、マグダラ=ベイカー、以上だ!」
呼ばれた面々は集合して顔を合わせる。私の分隊は、見事に顔見知りで占められていた。
「おお、アイリ! まさか同じ分隊になれるとはな!」
「うわっ、ディラン!? あんたと一緒なの!? マジで!?」
「やはり俺とお前は、運命で結ばれているのだな!」
「変なことを言わないでよ! 私のことは諦めたんじゃなかったの!?」
「そのことだがな。あれから家に戻り、両親に相談したところ問題ないと言われた」
「何ですって?」
マギーが片眉を上げる。ディランはどこ吹く風で続ける。
「アルスター騎士学校で厳しい訓練に耐え、見事卒業した者は騎士として叙勲されることを知っているだろう! ナイトの称号を得た者であれば、ハンドラー家の嫁にしても問題ないと親父から直々に保証された!」
「まあ……そうですの。平民上がりの騎士(ナイト)爵と名門騎士のハンドラー家では、釣り合いが取れないような気もしますけど。ハンドラー家の家長が決められたのでしたら、わたくしが出る幕ではありませんわ。ただし卒業するまで彼女は庶民のままですので、くれぐれも節度を保つように!」
「おう! 喜べ、アイリよ!」
「これっぽっちも喜べないよ! あんたの両親も、そっちのマギーさんも、なんでこんなに物分かりがいいの!? 身分の高い人間って、もっと露骨に庶民を見下したり、差別意識バリバリだったりしないわけ!?」
「マギーで結構ですわ。同じ騎士学校で肩を並べて学ぶ者同士ですもの。庶民差別などいたしませんわ」
「いや、だから、なんでそんなに物分かりがいいの……」
目の仇にされるよりはいいかもしれないけど。ここまで物分かりがいいのも考え物だ。私は結婚に一切同意していないのに。
「わたくしがこだわっているのは、結婚に関する事柄だけですわ。アルスター騎士学校は平民の訓練生も募集していて、あなたは入学試験をトップで合格して入学なされたんですもの。その点は認めていますわ。どうぞ胸をお張りなさい。結婚もハンドラー家では問題なしと判断されたようですし。これ以上口を挟むことはございませんわ」
「ああ、どうしてこんなことに……」
とはいえ、いつまでも悩んでいたってしょうがない。
幸いなことに、ディランより私の方が強い。あまり強引に迫られるようなら、実力行使で対処しよう。
ディランの存在を頭から追い出して、残りのメンバーに意識を向ける。
「僕はヴィンセント=ハーマン=キース。キース伯爵家の次男だけど、実家は兄が継ぐことになっている。僕は騎士になって家を支えようと考えて、アルスター騎士学校に入ったんだ。武器は一通り使いこなせるように訓練しているよ。これからよろしく頼む」
ヴィンセントは基本的に爽やかな好青年だ。笑うと白い歯が光る。
「わたくしはマグダラ=マリア=ベイカーですわ。愛称はマギーですの。皆さまもマギーと呼んでくださいまし」
マグダラ=マリアってすごい名前だけど、この世界ではキリスト教なんて存在しないから、ただの偶然だろう。
「わたくしが得意とするのは魔法ですの。武術はあまり得意ではありませんが、魔法で皆さまを支えてみせますわ」
「俺はディラン=ハンドラーだ。父はアルスター騎士団の団長を務めている。父の名に恥じぬよう、アルスター騎士学校で修練に励み、将来は父の後を継ぐつもりでいる。得意武器は槍や大剣といった大型の得物だ!」
「ハンドラー家の武名は僕たちも聞き及んでいるよ。君と同じ分隊に配属されたことを、心より誇りに思う」
ヴィンセントは右手を差し出してディランと握手を交わす。
この分隊、私以外は王族、貴族、名門騎士というとんでもない面子揃いなんですけど。私がすごく浮いている気がする。
一応名目上はルゥも平民だけど、実は一番身分が高い。悪い冗談みたいだ。
まあいいや。泣き言を言ったって、身分は変わらない。
「私はアイリーン=オハラ。農村出身の平民で特筆するような家柄があるわけじゃないけど腕には自信があるよ。得意武器は片手剣だけど、基本的に何でも使えるように鍛えてるよ。これからよろしくね」
「君の名前も知っている。ディランを倒して首席入学した訓練生だろう? 君とも同じ分隊になれて嬉しいよ」
ヴィンセントはどこまでも爽やかだった。彼もマギーも、貴族にしては珍しく平等意識を持つ人々のようだ。
……でも握手を交わしたヴィンセントの手は、なぜだか震えていた。
「どうしたの?」
「い、いや、すまない、ちょっと気分が……君のせいではないから、どうか気を悪くしないでほしい」
「はあ」
「ええと、次の君は――」
「私はルゥ=ジョンソン。アイリと同じで庶民の娘だよ。戦うのはあんまり得意じゃないけど、観察したり作戦を立てたりするのが得意なんだ。あ、あと食堂で働いているレスター=ジョンソンは私のお兄さんなの。兄さん共々よろしくね!」
「へえ、お兄さんが……」
不意にヴィンセントは言葉を切ると、握手を交わした自分の手を見下ろした。
私との握手では震えていたのに、ルゥとの握手では震えていない。
「ヴィンセント、どうしましたの?」
「……い、いや、なんでもない。君のことも知っているよ、ルゥ。これからよろしく頼む」
最後はちょっと気になる感じだったけど、自己紹介は滞りなく終わった。
今から二百年ぐらい前に、大陸から入植が始まった。
先住民族との戦争や融和を経て、今ではイース王家の下で統治されている。
風光明媚で肥沃な土地柄のおかげで、第一産業が盛んに営まれている。
さらにルグ島は、西と東の大陸を繋ぐ海洋貿易拠点としても有名だ。大陸のいろんな食材や調理法が伝わってくるから、食文化も発達している。
長い歴史の中では、対外戦争もあった。風光明媚で海洋貿易拠点の土地となれば、どの国だって傘下に収めたくなる。
国内にも問題はある。ルグ島の東側にはモンスター群生地帯や亜人の集落があって、定期的に狩らなきゃいけない。
人間の盗賊も出る。先住民族や異教徒が結託して騒動を起こすこともある。ルグ島を支配しようとする大陸の国が工作員を送り込み、テロや内側からの支配を画策したこともあった。
こうした事情から、イース王国では騎士のなり手が多く求められていた。
特に軍事都市アルスターにあるアルスター騎士団では、実力主義を謳っている。
アルスター騎士団は発足当初は主君を持たず、民の為に戦う自由騎士団だった。時代が下って王家に仕えるようになったけど、そうした経歴から庶民にも門戸が開かれている。おかげで私みたいな平民でも騎士を目指せるというわけだ。
ちなみに王都は、イース騎士団と近衛騎士たちが守っている。独自の軍備が許されている辺境伯クラスの貴族も、騎士団を抱えているところがある。でも平民にも開けた騎士学校があるのは、アルスター騎士団だけだ。
……まあこれは全部、入学試験の筆記対策で丸暗記した事柄だったりするんだけどね。
「本日ここにいる諸君らの双肩に、イース王国の未来がかかっている。重々自覚を持つように! アルスター騎士学校は、諸君らの入学を心より歓迎する! 本日から二年間、しっかりと励んでほしい!」
校庭で教官の挨拶が終わると、私たちは学校内施設を案内される。
校庭、演習場、闘技場、馬術訓練所、講堂、各教室、図書館、食堂、厩舎、医務室、各種倉庫――などなど。
訓練カリキュラムの説明も受ける。騎士学校では座学の授業もあるけど、どちらかというと実技訓練に比重が置かれている。私としては、そっちの方がありがたいけどね。
「只今より分隊を発表する! 呼ばれた者同士で集まるように!」
「分隊?」
「訓練生は五人単位の分隊を組んで行動することになるんだよ。さっき説明されたでしょ」
隣でルゥが私を見る。今日のルゥは初めて会った時と同じく、女の子として振る舞っている。
「成績評価は個人単位でも見られるけど、分隊単位でも判断されるんだって。騎士の学校だから協調性も大事ってことなんだろうね」
「あ、あはははは。もちろん聞いてたよ。もう発表されるのかって、ちょっと驚いただけだから」
これから始まる生活や、ルゥのこと。いろいろと緊張していたから教官の話を聞き逃してしまった。いけない、いけない。
分隊発表は講堂で行われている。私は強引に話を打ち切ると、教官が立っている檀上を見やる。
「まずは第一分隊! アイリーン=オハラ!」
「はい!」
「ルゥ=ジョンソン、ディラン=ハンドラー、ヴィンセント=キース、マグダラ=ベイカー、以上だ!」
呼ばれた面々は集合して顔を合わせる。私の分隊は、見事に顔見知りで占められていた。
「おお、アイリ! まさか同じ分隊になれるとはな!」
「うわっ、ディラン!? あんたと一緒なの!? マジで!?」
「やはり俺とお前は、運命で結ばれているのだな!」
「変なことを言わないでよ! 私のことは諦めたんじゃなかったの!?」
「そのことだがな。あれから家に戻り、両親に相談したところ問題ないと言われた」
「何ですって?」
マギーが片眉を上げる。ディランはどこ吹く風で続ける。
「アルスター騎士学校で厳しい訓練に耐え、見事卒業した者は騎士として叙勲されることを知っているだろう! ナイトの称号を得た者であれば、ハンドラー家の嫁にしても問題ないと親父から直々に保証された!」
「まあ……そうですの。平民上がりの騎士(ナイト)爵と名門騎士のハンドラー家では、釣り合いが取れないような気もしますけど。ハンドラー家の家長が決められたのでしたら、わたくしが出る幕ではありませんわ。ただし卒業するまで彼女は庶民のままですので、くれぐれも節度を保つように!」
「おう! 喜べ、アイリよ!」
「これっぽっちも喜べないよ! あんたの両親も、そっちのマギーさんも、なんでこんなに物分かりがいいの!? 身分の高い人間って、もっと露骨に庶民を見下したり、差別意識バリバリだったりしないわけ!?」
「マギーで結構ですわ。同じ騎士学校で肩を並べて学ぶ者同士ですもの。庶民差別などいたしませんわ」
「いや、だから、なんでそんなに物分かりがいいの……」
目の仇にされるよりはいいかもしれないけど。ここまで物分かりがいいのも考え物だ。私は結婚に一切同意していないのに。
「わたくしがこだわっているのは、結婚に関する事柄だけですわ。アルスター騎士学校は平民の訓練生も募集していて、あなたは入学試験をトップで合格して入学なされたんですもの。その点は認めていますわ。どうぞ胸をお張りなさい。結婚もハンドラー家では問題なしと判断されたようですし。これ以上口を挟むことはございませんわ」
「ああ、どうしてこんなことに……」
とはいえ、いつまでも悩んでいたってしょうがない。
幸いなことに、ディランより私の方が強い。あまり強引に迫られるようなら、実力行使で対処しよう。
ディランの存在を頭から追い出して、残りのメンバーに意識を向ける。
「僕はヴィンセント=ハーマン=キース。キース伯爵家の次男だけど、実家は兄が継ぐことになっている。僕は騎士になって家を支えようと考えて、アルスター騎士学校に入ったんだ。武器は一通り使いこなせるように訓練しているよ。これからよろしく頼む」
ヴィンセントは基本的に爽やかな好青年だ。笑うと白い歯が光る。
「わたくしはマグダラ=マリア=ベイカーですわ。愛称はマギーですの。皆さまもマギーと呼んでくださいまし」
マグダラ=マリアってすごい名前だけど、この世界ではキリスト教なんて存在しないから、ただの偶然だろう。
「わたくしが得意とするのは魔法ですの。武術はあまり得意ではありませんが、魔法で皆さまを支えてみせますわ」
「俺はディラン=ハンドラーだ。父はアルスター騎士団の団長を務めている。父の名に恥じぬよう、アルスター騎士学校で修練に励み、将来は父の後を継ぐつもりでいる。得意武器は槍や大剣といった大型の得物だ!」
「ハンドラー家の武名は僕たちも聞き及んでいるよ。君と同じ分隊に配属されたことを、心より誇りに思う」
ヴィンセントは右手を差し出してディランと握手を交わす。
この分隊、私以外は王族、貴族、名門騎士というとんでもない面子揃いなんですけど。私がすごく浮いている気がする。
一応名目上はルゥも平民だけど、実は一番身分が高い。悪い冗談みたいだ。
まあいいや。泣き言を言ったって、身分は変わらない。
「私はアイリーン=オハラ。農村出身の平民で特筆するような家柄があるわけじゃないけど腕には自信があるよ。得意武器は片手剣だけど、基本的に何でも使えるように鍛えてるよ。これからよろしくね」
「君の名前も知っている。ディランを倒して首席入学した訓練生だろう? 君とも同じ分隊になれて嬉しいよ」
ヴィンセントはどこまでも爽やかだった。彼もマギーも、貴族にしては珍しく平等意識を持つ人々のようだ。
……でも握手を交わしたヴィンセントの手は、なぜだか震えていた。
「どうしたの?」
「い、いや、すまない、ちょっと気分が……君のせいではないから、どうか気を悪くしないでほしい」
「はあ」
「ええと、次の君は――」
「私はルゥ=ジョンソン。アイリと同じで庶民の娘だよ。戦うのはあんまり得意じゃないけど、観察したり作戦を立てたりするのが得意なんだ。あ、あと食堂で働いているレスター=ジョンソンは私のお兄さんなの。兄さん共々よろしくね!」
「へえ、お兄さんが……」
不意にヴィンセントは言葉を切ると、握手を交わした自分の手を見下ろした。
私との握手では震えていたのに、ルゥとの握手では震えていない。
「ヴィンセント、どうしましたの?」
「……い、いや、なんでもない。君のことも知っているよ、ルゥ。これからよろしく頼む」
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