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最終章
第一話 神々の聖域
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白い空間。影すらも見えぬこの空間は真っ暗な闇よりもある種の恐怖を覚える。
世界が消えて無くなり、右も左も上下さえも判別出来ないのだ。夜という暗闇の概念を知るからこそ真っ黒な空間の方がまだ安心出来る。こんな白い空間では5秒で発狂してしまいそうだ。
しかしラルフはこんな白い空間で仰向けに倒れ、訝しげに草臥れたハットを被り直していた。キョロキョロと不安そうに辺りを見渡すも、精神に異常を来たしている風ではない。どちらかといえば「またか」と呆れた印象だ。
とはいえラルフもこの空間は初めてである。生死の境を彷徨った際に呼ばれたのは真っ黒な空間だった。
(もしかして俺は本当に死んだのでは?)
あの時マクマインに蹴られた腹の痛みを、戦いに勝つためとはいえ痩せ我慢していたせいで事切れた。有り得る話だ。
魔物の凄まじい一撃を食らった戦士が「掠り傷だ」と回復を拒否し、次の日の朝に冷たくなっていたと言う話は昔聞いたことがある。当時は間抜けだなと思っていたが、まさか自分が同じことになるとは思いもよらない。
「おいおい、何だここ?参ったなぁ……今度は真っ白な空間に出ちまったぞ?」
頭を掻きつつすくっと立ち上がる。ふっと顔をあげると目の前には真っ白な空間の中に鎮座する複数の影。一人だけはこちらに背を向けて立っている。
真っ白な空間に溶け込んでしまいそうなほど白く太ももを隠すほど長い髪に、透明感のある肩と臀部が癖っ毛の無いストレートヘアの横から覗いている。後ろ姿をまじまじと見ることがなかったが、ラルフはこのシルエットに見覚えがあった。
『え……ラ、ラルフ?』
困惑気味に振り返った顔を見てラルフの顔が緩んだ。
「あ、サトリ。こんなとこに居たのか?」
体を作っていない神を除く全員が驚愕に彩られている。その間抜けな表情をよく観察すれば、今いる連中みんな見覚えがある。
「……あれ?何か大集合って感じ?」
場違い感を拭えず頬を掻きながら苦笑いするラルフ。しんっとする空気の中、最初に口を出したのはアルテミスだった。
『ほらにゃーっ!!とうとうこんなところにまでやって来てしまったにゃ!!結局取り返しの付かない領域に足を踏み入れたにゃ!これをどう弁明してどう対処するつもりにゃ?!答えるにゃサトリ!!』
我が意を得たりと何度も指でサトリを差しつつ捲し立てる。
アルテミスの行動は相手の神経を逆撫でする行為だが、この局面において至極当然とも言える。『大丈夫です』などと大見得を切った直後にこの有様だ。誰でも非難したくなる。
だがアルテミスの隣りに座っていたエレクトラが指を差しているアルテミスの右手をガシッと掴んだ。
『やめなさい。騒いだところで何も変わらないでしょ。まずは話を聞くところから始めないと……』
冷静さを欠いては何も始まらない。アルテミスには目もくれず、エレクトラはサトリを睨む。その目は怒りに満ちていて、とてもじゃないが冷静とは思えない殺意の炎を宿していた。態度に出さないところが我慢強さを物語っている。
ユピテルもアトムも怒りを湛えているが、エレクトラは段階的に二つくらい上なのではないだろうか。
イリヤは表情から読み取れない。彼女はそれほどこの聖域に固執していないと思われる。
そうして一柱一柱の表情を確認し、サトリは呆れたようにため息を吐き出した。
『……私がラルフを呼んでしまったようですね。彼には私の加護を与えています。加護による繋がりがこの様な結果を生み出したのだと推察します。決してラルフの特異能力が足掛かりとなったのではありません』
弁明をまとめるとこうだ。ラルフのせいでも私のせいでもない。”偶然”こうなったのだと。
サトリの弁明にユピテルが即座に切り返す。
『ほぅ?ではその偶然の産物をどう処理する?』
『どうもなにも……この状況は全ては成り行きでの出来事。例えるなら雨が降り、地面が泥濘むほど自然なこと……』
サトリはクルクルとダンスをする様に回りながらラルフの元へと歩く。草臥れたハットをサッと取り上げてサトリはハットを被った。ラルフが焦りながら取り返そうとするが、サトリは避ける様に後ろに回り込み、肩を抱く様に両手で挟み込んでそれを防いだ。
『あなた方が意固地に私のものを攻撃したからこそ、私が自らこうして妨害をすることになっているのですよ?つまりは、これ以上私の持ち物に手を出さないことを約束してもらわないとどうしようもないですね』
神々の目がラルフに向かう。何が何だか……話が見えないラルフにとっては疑問符しか浮かばない。
影も形もないアトムの乾いた笑いが響く。
『ハッハッハッ……ふざけるなよサトリ。鏖を含め、そのクズを片付けろ。箱庭には不要の存在だ』
『珍しく意見が合ったにゃ!アトムに賛成にゃ!』
アルテミスは手をふらふら上げながら楽しそうにしている。ラルフはハッと気づいた様な顔を見せた後、ニヤニヤと笑って見せた。
「ああ、なるほど。妨害だ何だって……サトリがこいつらを地上に来させない様にしてたのかよ。流石だなお前」
ラルフはサトリを肩越しに見ながら褒める。サトリもニッコリ笑ってまんざらでもなさそうだ。
しかしこれにはエレクトラが反発した。
『……おい待て。『お前』だと?ヒューマン如きが神になんて口を利くんだ!今すぐに訂正しろ!!』
「細かいな。サトリと俺が並々ならぬ関係なのは見れば分かるだろ?何しろ俺が何も喋らなくったってサトリは察してくれるんだからな」
『ふふふっ……サトリには心を読む能力があるのだから当然でしょう?』
楽しそうにイリヤも口を挟んだ。
「そそ、それを差し引いても俺とサトリは……まぁ、そういう関係だ」
ボソボソと反論してサトリ以外の反感を買う。熱り立つ神々を前にラルフは胸を張って口を開いた。
「ちょっ……おいおい、落ち着けって!なっ?……いいか?これだけはハッキリさせとくぜ。ミーシャは殺させない。ここで永久にサトリの力で封印してもらうことにするぜ。そうだな……優雅にダンスでも踊りながらミーシャの寿命を待つってのはどうだ?」
ハナっからサトリ頼りなラルフの姿勢に唖然とする。当然神を相手にヒューマン如きが何か出来るはずもないのだが、それにしても情けない。
ユピテルは呆れた様に鼻で笑う。
『神頼みか?意識体だけのくせに生意気な奴だ。その減らず口がいつまで続くか見物だな……』
「俺の減らず口に付き合ってくれんの?そりゃ楽しみだね」
世界が消えて無くなり、右も左も上下さえも判別出来ないのだ。夜という暗闇の概念を知るからこそ真っ黒な空間の方がまだ安心出来る。こんな白い空間では5秒で発狂してしまいそうだ。
しかしラルフはこんな白い空間で仰向けに倒れ、訝しげに草臥れたハットを被り直していた。キョロキョロと不安そうに辺りを見渡すも、精神に異常を来たしている風ではない。どちらかといえば「またか」と呆れた印象だ。
とはいえラルフもこの空間は初めてである。生死の境を彷徨った際に呼ばれたのは真っ黒な空間だった。
(もしかして俺は本当に死んだのでは?)
あの時マクマインに蹴られた腹の痛みを、戦いに勝つためとはいえ痩せ我慢していたせいで事切れた。有り得る話だ。
魔物の凄まじい一撃を食らった戦士が「掠り傷だ」と回復を拒否し、次の日の朝に冷たくなっていたと言う話は昔聞いたことがある。当時は間抜けだなと思っていたが、まさか自分が同じことになるとは思いもよらない。
「おいおい、何だここ?参ったなぁ……今度は真っ白な空間に出ちまったぞ?」
頭を掻きつつすくっと立ち上がる。ふっと顔をあげると目の前には真っ白な空間の中に鎮座する複数の影。一人だけはこちらに背を向けて立っている。
真っ白な空間に溶け込んでしまいそうなほど白く太ももを隠すほど長い髪に、透明感のある肩と臀部が癖っ毛の無いストレートヘアの横から覗いている。後ろ姿をまじまじと見ることがなかったが、ラルフはこのシルエットに見覚えがあった。
『え……ラ、ラルフ?』
困惑気味に振り返った顔を見てラルフの顔が緩んだ。
「あ、サトリ。こんなとこに居たのか?」
体を作っていない神を除く全員が驚愕に彩られている。その間抜けな表情をよく観察すれば、今いる連中みんな見覚えがある。
「……あれ?何か大集合って感じ?」
場違い感を拭えず頬を掻きながら苦笑いするラルフ。しんっとする空気の中、最初に口を出したのはアルテミスだった。
『ほらにゃーっ!!とうとうこんなところにまでやって来てしまったにゃ!!結局取り返しの付かない領域に足を踏み入れたにゃ!これをどう弁明してどう対処するつもりにゃ?!答えるにゃサトリ!!』
我が意を得たりと何度も指でサトリを差しつつ捲し立てる。
アルテミスの行動は相手の神経を逆撫でする行為だが、この局面において至極当然とも言える。『大丈夫です』などと大見得を切った直後にこの有様だ。誰でも非難したくなる。
だがアルテミスの隣りに座っていたエレクトラが指を差しているアルテミスの右手をガシッと掴んだ。
『やめなさい。騒いだところで何も変わらないでしょ。まずは話を聞くところから始めないと……』
冷静さを欠いては何も始まらない。アルテミスには目もくれず、エレクトラはサトリを睨む。その目は怒りに満ちていて、とてもじゃないが冷静とは思えない殺意の炎を宿していた。態度に出さないところが我慢強さを物語っている。
ユピテルもアトムも怒りを湛えているが、エレクトラは段階的に二つくらい上なのではないだろうか。
イリヤは表情から読み取れない。彼女はそれほどこの聖域に固執していないと思われる。
そうして一柱一柱の表情を確認し、サトリは呆れたようにため息を吐き出した。
『……私がラルフを呼んでしまったようですね。彼には私の加護を与えています。加護による繋がりがこの様な結果を生み出したのだと推察します。決してラルフの特異能力が足掛かりとなったのではありません』
弁明をまとめるとこうだ。ラルフのせいでも私のせいでもない。”偶然”こうなったのだと。
サトリの弁明にユピテルが即座に切り返す。
『ほぅ?ではその偶然の産物をどう処理する?』
『どうもなにも……この状況は全ては成り行きでの出来事。例えるなら雨が降り、地面が泥濘むほど自然なこと……』
サトリはクルクルとダンスをする様に回りながらラルフの元へと歩く。草臥れたハットをサッと取り上げてサトリはハットを被った。ラルフが焦りながら取り返そうとするが、サトリは避ける様に後ろに回り込み、肩を抱く様に両手で挟み込んでそれを防いだ。
『あなた方が意固地に私のものを攻撃したからこそ、私が自らこうして妨害をすることになっているのですよ?つまりは、これ以上私の持ち物に手を出さないことを約束してもらわないとどうしようもないですね』
神々の目がラルフに向かう。何が何だか……話が見えないラルフにとっては疑問符しか浮かばない。
影も形もないアトムの乾いた笑いが響く。
『ハッハッハッ……ふざけるなよサトリ。鏖を含め、そのクズを片付けろ。箱庭には不要の存在だ』
『珍しく意見が合ったにゃ!アトムに賛成にゃ!』
アルテミスは手をふらふら上げながら楽しそうにしている。ラルフはハッと気づいた様な顔を見せた後、ニヤニヤと笑って見せた。
「ああ、なるほど。妨害だ何だって……サトリがこいつらを地上に来させない様にしてたのかよ。流石だなお前」
ラルフはサトリを肩越しに見ながら褒める。サトリもニッコリ笑ってまんざらでもなさそうだ。
しかしこれにはエレクトラが反発した。
『……おい待て。『お前』だと?ヒューマン如きが神になんて口を利くんだ!今すぐに訂正しろ!!』
「細かいな。サトリと俺が並々ならぬ関係なのは見れば分かるだろ?何しろ俺が何も喋らなくったってサトリは察してくれるんだからな」
『ふふふっ……サトリには心を読む能力があるのだから当然でしょう?』
楽しそうにイリヤも口を挟んだ。
「そそ、それを差し引いても俺とサトリは……まぁ、そういう関係だ」
ボソボソと反論してサトリ以外の反感を買う。熱り立つ神々を前にラルフは胸を張って口を開いた。
「ちょっ……おいおい、落ち着けって!なっ?……いいか?これだけはハッキリさせとくぜ。ミーシャは殺させない。ここで永久にサトリの力で封印してもらうことにするぜ。そうだな……優雅にダンスでも踊りながらミーシャの寿命を待つってのはどうだ?」
ハナっからサトリ頼りなラルフの姿勢に唖然とする。当然神を相手にヒューマン如きが何か出来るはずもないのだが、それにしても情けない。
ユピテルは呆れた様に鼻で笑う。
『神頼みか?意識体だけのくせに生意気な奴だ。その減らず口がいつまで続くか見物だな……』
「俺の減らず口に付き合ってくれんの?そりゃ楽しみだね」
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