614 / 718
第十五章 終焉
第十二話 対ユピテル-2
しおりを挟む
「ま、不味い……」
ブレイドは鼻と口から血を流しながら起き上がった。脳震盪も起こしている様で、周りが歪んで見える。
こんなところで伸びていてはエレノアに大きな負担となってしまう。一対一で戦っているだろうエレノアの姿を想像しながらユピテルを見ると、そこで相手をしていたのはゼアルだった。
「……なっ!?」
ブレイドの想定は大きく外れていた。先程まで影も形も無かった人物がラルフを守り、何故かそこにエレノアの姿はない。すぐさま母の姿を探し、地面に倒れ伏す彼女の姿を見つけた。
「母さん……!?」
ふらつく足を奮い立たせ、即座にエレノアの元に駆ける。口元に手をかざし、息をしていることを確認するとホッとした。
(生きてる!けど下手には動かせないか……)
見てくれでは大丈夫そうに見えても体内がどうなっているかは分からない。体を揺すったことがトドメになることだってある。
「くそっ!アルルさえいたら……!!」
アルルは現在ラルフの異空間に隠れている。異空間を自由に行き来できるラルフが生きていれば、そこは完全無欠のシェルターとなる。
でもそれは裏を返せばラルフを通さないと異空間から出せないということだ。どうにかユピテルを退けなければエレノアの回復は見込めない。
そんなブレイドの思いを知る由もないゼアルは、ユピテルの抜き手を剣で往なし、体勢を崩すと流れる様に胴払いを放った。剣を自身の手の様に器用に使いこなすゼアルの技の前に倒れた敵は数知れず。
だがユピテルはその辺の雑魚とは比べ物にならない。重心を崩したまま無理やり跳躍し、剣の軌道を飛び越えることで回避した。
空中で体を捻って難なく着地すると、ガバッと顔を上げた。すぐにも罵詈雑言を浴びせたかったが、そんなことより疑問の方が勝る。
『な、何故ラルフを助ける必要があったのだ!?ゼアル!!そなたの剣で殺したくば、私に気を取られているラルフを横からなり背後からなり……とにかく討ち取れば良いではないか!!』
「ふっ……神に人の機微は分からんだろうな」
『機微……?何が機微だっ!!このクソボケがぁ!!ぶっ殺してやるっ!!』
苛烈に叫び散らし、これでもかと小物感が溢れる。これでも光の神だ。
ゼアルは剣を構え、静かにユピテルを見据える。ここより先は行かせないとする不動の意思を見せた。ラルフはこの構図に既視感を覚える。
「なーんか懐かしいなぁこういうの。アルパザの時に見た景色だぜ」
「悠長な奴だ。相手は神なのだぞ?人狼などとは次元が違う」
「おっとジュリアの悪口はそこまでにしといてくれよ?割と繊細なんだから」
ここに居もしない人狼のことなどどうでも良いだろうと考えたその時。
「誰ガ繊細ダッテ?全然ソンナコト無イシ」
ラルフが死を覚悟しながら開けた次元の穴からジュリアが顔を出した。
いや、正確には八大地獄の面々が穴から一斉に飛び出し、白の騎士団のガノンやそれに追従する者たち、ベルフィアやデュラハン姉妹など戦闘特化の面々が顔を揃える。
「……何だ?これは私が出て来なくとも良かったのではないか?」
ゼアルは戦闘体勢こそ維持しているが、拍子抜けといった顔で今の心境を表す。
「何言ってんだ。あんたが居なきゃ俺はとっくに死んでるってマジで」
ラルフは肩を竦めて己を恥じる。神から力を授かっても、授かる者が違えば能力の振れ幅も大きく変わる。特にゼアル並の才能なら世界一を目指すのも夢ではない。反対に、ラルフは強くはなったが、身体能力だけを取ってみれば高が知れている。ラルフの言葉に気を良くしたのか、小さくフッと笑った。
「アルル!!母さんが……!!」
そこにブレイドが慌ててやってきた。事情を聞いたアルルはアイナと共にエレノアの元に走る。
「ほう?エレノアがやられタか……面白い。かなり出来ル様じゃノぅ」
「ああ、そうだ。ちなみにお前じゃ勝てないぞ?速すぎて目で追えないから」
オブラートに包むこともなく事実を伝える。ムッとするベルフィアだったが、異空間でのファーストコンタクトでラルフを守りに行くことはおろか、体が動く前に全てが終わっていた。それを思い出せば軽口は叩けない。
「で、出られるのか?」
そんな折、そっと顔を出したのは一般エルフ。
「わぁっ!?まだダメだって!ちょっとデュラハン姉妹!彼らを押し返してくれ!」
「えぇ?せっかく出て来れましたのに……しょうがないですわね。リーシャ!イーファ!シャーク!アイリーン!」
「「「はい!お姉さま!!」」」
五人のデュラハン姉妹はすぐに剣を鞘に仕舞い、エルフを押し戻す。デュラハン姉妹ごと次元の穴を閉じるとようやく一息つけた。
『そ、そなたら……誰を相手にしているのか分かっているのか?』
色々飛び出してきて呆気に取られてしまったがために成り行きを見ていたが、あまりに空気にされたために、ユピテルは少々困惑気味に訊ねた。
「あったりまえだろ!忘れちゃいないって!ようやく準備が整ったところだから!!」
戦闘再開。まだ心まで追いついていないユピテルだったが、こんなところで躓いている場合ではない。頭を振って切り替えを行う。そんな姿にロングマンが口を出す。
「為体だなユピテル。そんなことで此奴らを仕留められるのか?」
『黙れロングマン!そなたがこの私に意見出来る立場か!?』
「何を言っている?我らはお前の味方だ。我ら八大地獄は神の側につく。異議ある者は手を挙げろ。その腕泣き別れになっても文句は言わせん!」
翻って物騒な言葉で脅しかける。突如として神との共闘を宣言したロングマンにラルフはサッと手を挙げた。
「ほら、異議ありだぜ?……切ってみろよ」
いつもの挑発。ロングマンの顔中に浮く青筋は、ラルフに向けた殺意の数だ。
「……いや、やはり跡形もなく消し炭にしてやる」
ブレイドは鼻と口から血を流しながら起き上がった。脳震盪も起こしている様で、周りが歪んで見える。
こんなところで伸びていてはエレノアに大きな負担となってしまう。一対一で戦っているだろうエレノアの姿を想像しながらユピテルを見ると、そこで相手をしていたのはゼアルだった。
「……なっ!?」
ブレイドの想定は大きく外れていた。先程まで影も形も無かった人物がラルフを守り、何故かそこにエレノアの姿はない。すぐさま母の姿を探し、地面に倒れ伏す彼女の姿を見つけた。
「母さん……!?」
ふらつく足を奮い立たせ、即座にエレノアの元に駆ける。口元に手をかざし、息をしていることを確認するとホッとした。
(生きてる!けど下手には動かせないか……)
見てくれでは大丈夫そうに見えても体内がどうなっているかは分からない。体を揺すったことがトドメになることだってある。
「くそっ!アルルさえいたら……!!」
アルルは現在ラルフの異空間に隠れている。異空間を自由に行き来できるラルフが生きていれば、そこは完全無欠のシェルターとなる。
でもそれは裏を返せばラルフを通さないと異空間から出せないということだ。どうにかユピテルを退けなければエレノアの回復は見込めない。
そんなブレイドの思いを知る由もないゼアルは、ユピテルの抜き手を剣で往なし、体勢を崩すと流れる様に胴払いを放った。剣を自身の手の様に器用に使いこなすゼアルの技の前に倒れた敵は数知れず。
だがユピテルはその辺の雑魚とは比べ物にならない。重心を崩したまま無理やり跳躍し、剣の軌道を飛び越えることで回避した。
空中で体を捻って難なく着地すると、ガバッと顔を上げた。すぐにも罵詈雑言を浴びせたかったが、そんなことより疑問の方が勝る。
『な、何故ラルフを助ける必要があったのだ!?ゼアル!!そなたの剣で殺したくば、私に気を取られているラルフを横からなり背後からなり……とにかく討ち取れば良いではないか!!』
「ふっ……神に人の機微は分からんだろうな」
『機微……?何が機微だっ!!このクソボケがぁ!!ぶっ殺してやるっ!!』
苛烈に叫び散らし、これでもかと小物感が溢れる。これでも光の神だ。
ゼアルは剣を構え、静かにユピテルを見据える。ここより先は行かせないとする不動の意思を見せた。ラルフはこの構図に既視感を覚える。
「なーんか懐かしいなぁこういうの。アルパザの時に見た景色だぜ」
「悠長な奴だ。相手は神なのだぞ?人狼などとは次元が違う」
「おっとジュリアの悪口はそこまでにしといてくれよ?割と繊細なんだから」
ここに居もしない人狼のことなどどうでも良いだろうと考えたその時。
「誰ガ繊細ダッテ?全然ソンナコト無イシ」
ラルフが死を覚悟しながら開けた次元の穴からジュリアが顔を出した。
いや、正確には八大地獄の面々が穴から一斉に飛び出し、白の騎士団のガノンやそれに追従する者たち、ベルフィアやデュラハン姉妹など戦闘特化の面々が顔を揃える。
「……何だ?これは私が出て来なくとも良かったのではないか?」
ゼアルは戦闘体勢こそ維持しているが、拍子抜けといった顔で今の心境を表す。
「何言ってんだ。あんたが居なきゃ俺はとっくに死んでるってマジで」
ラルフは肩を竦めて己を恥じる。神から力を授かっても、授かる者が違えば能力の振れ幅も大きく変わる。特にゼアル並の才能なら世界一を目指すのも夢ではない。反対に、ラルフは強くはなったが、身体能力だけを取ってみれば高が知れている。ラルフの言葉に気を良くしたのか、小さくフッと笑った。
「アルル!!母さんが……!!」
そこにブレイドが慌ててやってきた。事情を聞いたアルルはアイナと共にエレノアの元に走る。
「ほう?エレノアがやられタか……面白い。かなり出来ル様じゃノぅ」
「ああ、そうだ。ちなみにお前じゃ勝てないぞ?速すぎて目で追えないから」
オブラートに包むこともなく事実を伝える。ムッとするベルフィアだったが、異空間でのファーストコンタクトでラルフを守りに行くことはおろか、体が動く前に全てが終わっていた。それを思い出せば軽口は叩けない。
「で、出られるのか?」
そんな折、そっと顔を出したのは一般エルフ。
「わぁっ!?まだダメだって!ちょっとデュラハン姉妹!彼らを押し返してくれ!」
「えぇ?せっかく出て来れましたのに……しょうがないですわね。リーシャ!イーファ!シャーク!アイリーン!」
「「「はい!お姉さま!!」」」
五人のデュラハン姉妹はすぐに剣を鞘に仕舞い、エルフを押し戻す。デュラハン姉妹ごと次元の穴を閉じるとようやく一息つけた。
『そ、そなたら……誰を相手にしているのか分かっているのか?』
色々飛び出してきて呆気に取られてしまったがために成り行きを見ていたが、あまりに空気にされたために、ユピテルは少々困惑気味に訊ねた。
「あったりまえだろ!忘れちゃいないって!ようやく準備が整ったところだから!!」
戦闘再開。まだ心まで追いついていないユピテルだったが、こんなところで躓いている場合ではない。頭を振って切り替えを行う。そんな姿にロングマンが口を出す。
「為体だなユピテル。そんなことで此奴らを仕留められるのか?」
『黙れロングマン!そなたがこの私に意見出来る立場か!?』
「何を言っている?我らはお前の味方だ。我ら八大地獄は神の側につく。異議ある者は手を挙げろ。その腕泣き別れになっても文句は言わせん!」
翻って物騒な言葉で脅しかける。突如として神との共闘を宣言したロングマンにラルフはサッと手を挙げた。
「ほら、異議ありだぜ?……切ってみろよ」
いつもの挑発。ロングマンの顔中に浮く青筋は、ラルフに向けた殺意の数だ。
「……いや、やはり跡形もなく消し炭にしてやる」
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
アルゴノートのおんがえし
朝食ダンゴ
ファンタジー
『完結済!』【続編製作中!】
『アルゴノート』
そう呼ばれる者達が台頭し始めたのは、半世紀以上前のことである。
元来アルゴノートとは、自然や古代遺跡、ダンジョンと呼ばれる迷宮で採集や狩猟を行う者達の総称である。
彼らを侵略戦争の尖兵として登用したロードルシアは、その勢力を急速に拡大。
二度に渡る大侵略を経て、ロードルシアは大陸に覇を唱える一大帝国となった。
かつて英雄として名を馳せたアルゴノート。その名が持つ価値は、いつしか劣化の一途辿ることになる。
時は、記念すべき帝国歴五十年の佳節。
アルゴノートは、今や荒くれ者の代名詞と成り下がっていた。
『アルゴノート』の少年セスは、ひょんなことから貴族令嬢シルキィの護衛任務を引き受けることに。
典型的な貴族の例に漏れず大のアルゴノート嫌いであるシルキィはセスを邪険に扱うが、そんな彼女をセスは命懸けで守る決意をする。
シルキィのメイド、ティアを伴い帝都を目指す一行は、その道中で国家を巻き込んだ陰謀に巻き込まれてしまう。
セスとシルキィに秘められた過去。
歴史の闇に葬られた亡国の怨恨。
容赦なく襲いかかる戦火。
ーー苦難に立ち向かえ。生きることは、戦いだ。
それぞれの運命が絡み合う本格派ファンタジー開幕。
苦難のなかには生きる人にこそ読んで頂きたい一作。
○表紙イラスト:119 様
※本作は他サイトにも投稿しております。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【前編完結】50のおっさん 精霊の使い魔になったけど 死んで自分の子供に生まれ変わる!?
眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです
ファンタジー
リストラされ、再就職先を見つけた帰りに、迷子の子供たちを見つけたので声をかけた。
これが全ての始まりだった。
声をかけた子供たち。実は、覚醒する前の精霊の王と女王。
なぜか真名を教えられ、知らない内に精霊王と精霊女王の加護を受けてしまう。
加護を受けたせいで、精霊の使い魔《エレメンタルファミリア》と為った50のおっさんこと芳乃《よしの》。
平凡な表の人間社会から、国から最重要危険人物に認定されてしまう。
果たして、芳乃の運命は如何に?
ゲームの世界に堕とされた開発者 ~異世界化した自作ゲームに閉じ込められたので、攻略してデバックルームを目指す~
白井よもぎ
ファンタジー
河井信也は会社帰りに、かつての親友である茂と再会する。
何年か振りの再会に、二人が思い出話に花を咲かせていると、茂は自分が神であると言い出してきた。
怪しい宗教はハマったのかと信也は警戒するが、茂は神であることを証明するように、自分が支配する異世界へと導いた。
そこは高校時代に二人で共同制作していた自作ゲームをそのまま異世界化させた世界だという。
驚くのも束の間、茂は有無を言わさず、その世界に信也を置いて去ってしまう。
そこで信也は、高校時代に喧嘩別れしたことを恨まれていたと知る。
異世界に置いてけぼりとなり、途方に暮れる信也だが、デバックルームの存在を思い出し、脱出の手立てを思いつく。
しかしデバックルームの場所は、最難関ダンジョン最奥の隠し部屋。
信也は異世界から脱出すべく、冒険者としてダンジョンの攻略を目指す。
僕のおつかい
麻竹
ファンタジー
魔女が世界を統べる世界。
東の大地ウェストブレイ。赤の魔女のお膝元であるこの森に、足早に森を抜けようとする一人の少年の姿があった。
少年の名はマクレーンといって黒い髪に黒い瞳、腰まである髪を後ろで一つに束ねた少年は、真っ赤なマントのフードを目深に被り、明るいこの森を早く抜けようと必死だった。
彼は、母親から頼まれた『おつかい』を無事にやり遂げるべく、今まさに旅に出たばかりであった。
そして、その旅の途中で森で倒れていた人を助けたのだが・・・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※一話約1000文字前後に修正しました。
他サイト様にも投稿しています。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる