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第十三章 再生
第二十八話 飛竜
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「一体……何が……?」
ソフィーは自分に置かれた状況が全く分からずに困惑を隠せない。いや、ここにいる全ての生き物に言えることだが、あまりに超常的すぎて理解が及ぶことはない。神でさえ閉口する事態に説明出来る方がおかしい。
「ラルフさんの力だ」
そこに事情を一言に纏めた答えが返ってきた。ブレイドはガンブレイドを構えながらソフィーに近寄る。
「……何故撃たなかったのです?隙はいくらでもあったはず……」
「ああ、頭を撃って消滅させても良かった。……でもダメだ。あんたは俺の仲間を槍で突き殺した。だから剣で殺す」
肩に付けた銃床を離して握りを変える。野球のバットを握るように力強く。
「剣の握りが成ってませんね。狙撃だけが能なのでしょうか?」
「剣は手段だ。狙撃もな。そしてガンブレイドは道具。壊れないから使ってやってる。壊れず、そして殺せるなら棒でも構わない」
青い目が金色に染まり、点のような瞳孔は縦に伸びる。白い肌は影が落ちるように褐色になっていく。半人半魔の魔族側の力を引き出し、ブレイドを強化していく。
驚きに次ぐ驚き。見たところ十代後半の様相だが、その歳までハーフが生きているなどあり得ない。人も魔族も共通して血の交わりを嫌う傾向にある。人魔同盟が成立したとして、混血児が多く誕生するかと言われればやはり違うと断言出来る。
ソフィーが狼狽えていると、怪物の嘶きが鳴り響き、同時にエレノアがブレイドの元へと降りてきた。
「さぁブレイド、アルル。ここは危ないからすぐに下がりましょうね」
「!?……あ……あなたは……」
その顔には見覚えしかなかった。ソフィーは目眩を感じる。直感が雷鳴の如く心身を揺さぶった。
(私は……私には何も残らなかったのに?もう死んだ……処刑されたあの男に……?あの男とクソ女の遺伝子が残っていたというの?……バカなバカなバカな!そんなのあり得ない!!こんな理不尽があって良いの?!なんで死んでないの?なんでここにいるの?なんで?イーリスは死んだのよ?槍すら残らず死んだのよ?なんで?なんでなんで?……なんで!!?)
涙で視界が歪む。思考が止まる。息が止まりそうなほどの過呼吸が肺を圧迫する。吐きそうなほどの頭痛がソフィーの全てを蝕む。
いきなり病気を発症したようなソフィーの様子に驚いてブレイドはその一挙手一投足を注視する。何故なら機械が故障したように電気が走り、煙が吹き出し始めたからだ。いつ爆発してもおかしくない雰囲気にエレノアもアルルも瞠目する。アルルは槍を握りしめていつでも魔障壁を発動させる準備をし始めた。
「ダメよ……ダメダメ……こんなのって……こんなのって……」
『大丈夫よソフィー』
戸惑うソフィーにそっと耳打ちする存在が一つ。その声にソフィーの痙攣は止まる。吹き出す煙も電気も止まる。
『そうよ、落ち着いて……あなたは全てを清算出来る。その力があるのよ?あなたの全てを奪った男の一粒種。それを潰すのよ。だってその力があるのだから、その力をあげたんだから』
「……エレクトラ様……」
神の一体であるエレクトラ。それがソフィーの元に降りて力を授けた。神の降臨はソフィーにとって全てが報われた瞬間だった。信じたものは救われる。その教えは事実だった。失ったものは取り返せなかったが、今あるものを守るだけの力を得た。全てを奪える力でもある。どんなものどんな存在より信じられる高位の存在。
どこからか光が収束し、突如として高身長で筋肉質の女性がソフィーの背後に現れる。肩を持って支えるように。その登場の仕方に既視感を覚える者が肩を竦めながらため息をついた。
「神は力あるものに興味があるってのは本当だったんだな。てっきりアシュタロトとかの好みなだけかと思ってたのに……」
ラルフは呆れ気味に地上に降り立った。ミーシャはラルフを慰めるように肩に手を置いた。
「そんなもんでしょ。私たちにはサトリが居るじゃない」
「ああ、そうだな。あいつは特別だ」
ラルフのように単なる人間にも神は力を分け与えた。それは決して幻ではない。
『当たり前でしょ?サトリの方が稀有な神だと何故思わないの?それにあなたは誤解している。サトリの真意はそこにない。教えようか?サトリがあなたになんて微生物ほどの感慨もないのだと……』
エレクトラは澄ました顔で見下し、ラルフを蔑む。
「はっ!おいおい、俺なんかに構ってる場合かよ。魔女が泡吹いて気絶しそうな時にさ。それから、話し合いの時間なんざもう無いんだよ」
その言葉と共にバサッバサッと大きな翼を羽ばたかせる巨大生物が接近してくる。今はまだ小さく見えるが、ヒラルドニューマウントからここまでは割と近い。到着はあっという間だ。
『飛竜……どうやったのか知らないけど、良くもあれを動かしたわね……』
「簡単だ。この事態に発展した元凶を教えてやったのさ。まぁ俺だけの言葉じゃどうしようもなかったかも知れねーけど、サトリが居たからなんとかなったつー感じだけど」
『サトリが?』
エレクトラの視線はラルフとミーシャの背後に向く。体を構成していないが、サトリの気配がそこに確かにあった。形を成していないのにサトリのニヤケ面が眼に浮かぶようだ。
シュンッ……
そこにベルフィアが唐突に訪れた。ゼアルが飛竜の存在に気付き、一瞬の隙を見せたその瞬間に杖を振って転移魔法を発動したのだ。
「ミーシャ様!!」
「あ、ベルフィア。何か久しぶりって感じがするわ。たった数日間合わなかっただけなのに」
「それは妾も同じでございます!良くぞご無事で……!!」
安心から崩れ落ちるように跪き、頭を垂れるという感無量を体全身で表現するベルフィア。
「挨拶はそのくらいにして、さっさと転移を使ってここを離れようぜ。野郎がイミーナたちを攻撃する前にさ」
元凶とはイミーナのことだった。ミーシャを裏切ったせいで結果的に古代種の減少を招いた。今後訪れるであろう世界の崩壊を暗示させた存在の破壊。これは飛竜にとっても巣を離れてでもやるべきことだとサトリの説得で動いた形だ。万が一の場合はケルベロスが最後の一匹となって盾となることを誓ったのも大きい。だからこそ戦いには参加出来なかったが、飛竜の参戦は大きな意味を持つ。
「行かせると思うか!!」
ソフィーはすぐさま槍を構える。
「?……止められルと思っとルノか?」
ソフィーが立ち直るより早くラルフたちがベルフィアの周りを囲む。転移に必要な接触を済ませたと同時に杖を振り、ソフィーが地面を蹴り出すより早く転移した。転移先の壊れた防壁の前でソフィーが小さく見える。子供のように地団駄を踏んでいるのも見えた。
「概ね予想通りって感じだ。これで飛竜に暴れてもらって楽しようぜ」
やりきった顔のラルフ。ミーシャを取り戻したというこれ以上ない功績に表情が緩む。あとは飛竜が暴れた後の後片付けで終わり。ラルフ一行の殲滅を考えての進軍が一転、蒼玉側にこれ以上ない負けを与えての大勝利となる。余裕ぶって、座るのに丁度良い石の上に腰掛け、飛竜の動きを観察する。
何とも言えないフォルムだ。ドラゴンの強みを全て活かした存在である飛竜は、ただ真っ直ぐに戦場を目指して飛んでくる。
(あれと戦わなくて良かった……)
ラルフは内心ホッとしながら近くのブレイドに声をかけようとするが、ブレイドは何かに気づいた。
「ちょっと良いですか?気のせいなら良いんですが、飛竜こっちに向かってきてません?」
「案外遠くに居るからこそ、こっちに来るみたいな錯覚するんだと思うけどな」
ラルフは目の錯覚を推したが、実際真っ直ぐラルフたちの元に来ている気がする。
その答え合わせはわずか数十秒後に行われた。ブレイドの言う通り、確かに飛竜はこちらに来ていた。前線に目もくれず、真っ直ぐラルフの前にたどり着いた飛竜にラルフは困惑する。
「……え?何?迷子?」
ラルフの質問には答える気がないのか、口を開いて大声で吠える。
『貴様を殺すぞ!ラルフ!!』
一瞬言われた意味が脳に浸透しなかったラルフは首を傾げて「ん?」と惚けるように答えた。
神が授けてくれた力以上に意味分からない飛竜の奇行。一体全体、飛竜のどの琴線に触れたのかも不明な今、ラルフから出た言葉はただ一つだった。
「なんで?」
ソフィーは自分に置かれた状況が全く分からずに困惑を隠せない。いや、ここにいる全ての生き物に言えることだが、あまりに超常的すぎて理解が及ぶことはない。神でさえ閉口する事態に説明出来る方がおかしい。
「ラルフさんの力だ」
そこに事情を一言に纏めた答えが返ってきた。ブレイドはガンブレイドを構えながらソフィーに近寄る。
「……何故撃たなかったのです?隙はいくらでもあったはず……」
「ああ、頭を撃って消滅させても良かった。……でもダメだ。あんたは俺の仲間を槍で突き殺した。だから剣で殺す」
肩に付けた銃床を離して握りを変える。野球のバットを握るように力強く。
「剣の握りが成ってませんね。狙撃だけが能なのでしょうか?」
「剣は手段だ。狙撃もな。そしてガンブレイドは道具。壊れないから使ってやってる。壊れず、そして殺せるなら棒でも構わない」
青い目が金色に染まり、点のような瞳孔は縦に伸びる。白い肌は影が落ちるように褐色になっていく。半人半魔の魔族側の力を引き出し、ブレイドを強化していく。
驚きに次ぐ驚き。見たところ十代後半の様相だが、その歳までハーフが生きているなどあり得ない。人も魔族も共通して血の交わりを嫌う傾向にある。人魔同盟が成立したとして、混血児が多く誕生するかと言われればやはり違うと断言出来る。
ソフィーが狼狽えていると、怪物の嘶きが鳴り響き、同時にエレノアがブレイドの元へと降りてきた。
「さぁブレイド、アルル。ここは危ないからすぐに下がりましょうね」
「!?……あ……あなたは……」
その顔には見覚えしかなかった。ソフィーは目眩を感じる。直感が雷鳴の如く心身を揺さぶった。
(私は……私には何も残らなかったのに?もう死んだ……処刑されたあの男に……?あの男とクソ女の遺伝子が残っていたというの?……バカなバカなバカな!そんなのあり得ない!!こんな理不尽があって良いの?!なんで死んでないの?なんでここにいるの?なんで?イーリスは死んだのよ?槍すら残らず死んだのよ?なんで?なんでなんで?……なんで!!?)
涙で視界が歪む。思考が止まる。息が止まりそうなほどの過呼吸が肺を圧迫する。吐きそうなほどの頭痛がソフィーの全てを蝕む。
いきなり病気を発症したようなソフィーの様子に驚いてブレイドはその一挙手一投足を注視する。何故なら機械が故障したように電気が走り、煙が吹き出し始めたからだ。いつ爆発してもおかしくない雰囲気にエレノアもアルルも瞠目する。アルルは槍を握りしめていつでも魔障壁を発動させる準備をし始めた。
「ダメよ……ダメダメ……こんなのって……こんなのって……」
『大丈夫よソフィー』
戸惑うソフィーにそっと耳打ちする存在が一つ。その声にソフィーの痙攣は止まる。吹き出す煙も電気も止まる。
『そうよ、落ち着いて……あなたは全てを清算出来る。その力があるのよ?あなたの全てを奪った男の一粒種。それを潰すのよ。だってその力があるのだから、その力をあげたんだから』
「……エレクトラ様……」
神の一体であるエレクトラ。それがソフィーの元に降りて力を授けた。神の降臨はソフィーにとって全てが報われた瞬間だった。信じたものは救われる。その教えは事実だった。失ったものは取り返せなかったが、今あるものを守るだけの力を得た。全てを奪える力でもある。どんなものどんな存在より信じられる高位の存在。
どこからか光が収束し、突如として高身長で筋肉質の女性がソフィーの背後に現れる。肩を持って支えるように。その登場の仕方に既視感を覚える者が肩を竦めながらため息をついた。
「神は力あるものに興味があるってのは本当だったんだな。てっきりアシュタロトとかの好みなだけかと思ってたのに……」
ラルフは呆れ気味に地上に降り立った。ミーシャはラルフを慰めるように肩に手を置いた。
「そんなもんでしょ。私たちにはサトリが居るじゃない」
「ああ、そうだな。あいつは特別だ」
ラルフのように単なる人間にも神は力を分け与えた。それは決して幻ではない。
『当たり前でしょ?サトリの方が稀有な神だと何故思わないの?それにあなたは誤解している。サトリの真意はそこにない。教えようか?サトリがあなたになんて微生物ほどの感慨もないのだと……』
エレクトラは澄ました顔で見下し、ラルフを蔑む。
「はっ!おいおい、俺なんかに構ってる場合かよ。魔女が泡吹いて気絶しそうな時にさ。それから、話し合いの時間なんざもう無いんだよ」
その言葉と共にバサッバサッと大きな翼を羽ばたかせる巨大生物が接近してくる。今はまだ小さく見えるが、ヒラルドニューマウントからここまでは割と近い。到着はあっという間だ。
『飛竜……どうやったのか知らないけど、良くもあれを動かしたわね……』
「簡単だ。この事態に発展した元凶を教えてやったのさ。まぁ俺だけの言葉じゃどうしようもなかったかも知れねーけど、サトリが居たからなんとかなったつー感じだけど」
『サトリが?』
エレクトラの視線はラルフとミーシャの背後に向く。体を構成していないが、サトリの気配がそこに確かにあった。形を成していないのにサトリのニヤケ面が眼に浮かぶようだ。
シュンッ……
そこにベルフィアが唐突に訪れた。ゼアルが飛竜の存在に気付き、一瞬の隙を見せたその瞬間に杖を振って転移魔法を発動したのだ。
「ミーシャ様!!」
「あ、ベルフィア。何か久しぶりって感じがするわ。たった数日間合わなかっただけなのに」
「それは妾も同じでございます!良くぞご無事で……!!」
安心から崩れ落ちるように跪き、頭を垂れるという感無量を体全身で表現するベルフィア。
「挨拶はそのくらいにして、さっさと転移を使ってここを離れようぜ。野郎がイミーナたちを攻撃する前にさ」
元凶とはイミーナのことだった。ミーシャを裏切ったせいで結果的に古代種の減少を招いた。今後訪れるであろう世界の崩壊を暗示させた存在の破壊。これは飛竜にとっても巣を離れてでもやるべきことだとサトリの説得で動いた形だ。万が一の場合はケルベロスが最後の一匹となって盾となることを誓ったのも大きい。だからこそ戦いには参加出来なかったが、飛竜の参戦は大きな意味を持つ。
「行かせると思うか!!」
ソフィーはすぐさま槍を構える。
「?……止められルと思っとルノか?」
ソフィーが立ち直るより早くラルフたちがベルフィアの周りを囲む。転移に必要な接触を済ませたと同時に杖を振り、ソフィーが地面を蹴り出すより早く転移した。転移先の壊れた防壁の前でソフィーが小さく見える。子供のように地団駄を踏んでいるのも見えた。
「概ね予想通りって感じだ。これで飛竜に暴れてもらって楽しようぜ」
やりきった顔のラルフ。ミーシャを取り戻したというこれ以上ない功績に表情が緩む。あとは飛竜が暴れた後の後片付けで終わり。ラルフ一行の殲滅を考えての進軍が一転、蒼玉側にこれ以上ない負けを与えての大勝利となる。余裕ぶって、座るのに丁度良い石の上に腰掛け、飛竜の動きを観察する。
何とも言えないフォルムだ。ドラゴンの強みを全て活かした存在である飛竜は、ただ真っ直ぐに戦場を目指して飛んでくる。
(あれと戦わなくて良かった……)
ラルフは内心ホッとしながら近くのブレイドに声をかけようとするが、ブレイドは何かに気づいた。
「ちょっと良いですか?気のせいなら良いんですが、飛竜こっちに向かってきてません?」
「案外遠くに居るからこそ、こっちに来るみたいな錯覚するんだと思うけどな」
ラルフは目の錯覚を推したが、実際真っ直ぐラルフたちの元に来ている気がする。
その答え合わせはわずか数十秒後に行われた。ブレイドの言う通り、確かに飛竜はこちらに来ていた。前線に目もくれず、真っ直ぐラルフの前にたどり着いた飛竜にラルフは困惑する。
「……え?何?迷子?」
ラルフの質問には答える気がないのか、口を開いて大声で吠える。
『貴様を殺すぞ!ラルフ!!』
一瞬言われた意味が脳に浸透しなかったラルフは首を傾げて「ん?」と惚けるように答えた。
神が授けてくれた力以上に意味分からない飛竜の奇行。一体全体、飛竜のどの琴線に触れたのかも不明な今、ラルフから出た言葉はただ一つだった。
「なんで?」
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