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第十三章 再生
第十四話 灰色
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「……イカれてんのか?」
天幕に持ち込まれた情報を整理し、何度か考えた末の一言だった。
「これは公爵の命令であると同時に今後の魔族との関係を決める問題だ。冗談でもそういうことは言うな」
「……馬鹿か?アルパザの消滅が掛かってるってのに何にも言わねぇわけにはいかねぇだろ?住んでる連中はどうすんだよ?見殺しか?」
「黒曜騎士団が詰めているんだ、当然避難を促す。万が一にも避難に従わない者には建物に隠れて嵐が過ぎるのを待ってもらうしかない」
ゼアルの発言には情が感じられない。ラルフを殺すことで頭がいっぱいであることは容易に想像がつくが、アルパザの住人に対して邪魔な障害物という空気を嫌でも感じてしまう。
「安全圏からモノを言っているな。ゼアルよ、住居は雨風を凌ぐだけのものではない、人が暮らす上で必要な環境なのだぞ?余らのような翼人族と違って空を飛べず、獣人族のような爪や牙も発達していない弱小種族であるヒューマンにとって、住居は敵からの襲撃も守り得る防壁。生活基盤における最重要拠点であろう?」
「アロンツォさんの言う通りだよ。特にアルパザは戦争が嫌で逃げてきた……いや、逃げるしかなかった人たちの憩いの場。そこを潰すなんて人の考えることじゃないよ。魔族との同盟が出来るなら、ラルフとの交渉くらい出来たりしないわけ?」
ここにいるみんなが思うことをアロンツォとアリーチェが代弁する。ゼアルの顔に苛立ちが見えたところでハンターが立ち上がった。
「みなさん冷静になってください。ゼアル団長はこの場に話を持ってきただけに過ぎません。団長の上司が公爵である以上、逆らえるはずがないことは周知の事実でしょう?ここは白の騎士団の意見を纏めてから公爵に対し、直談判をしに行くのが適切ではないでしょうか?」
もっともな意見だ。ゼアルは言うなれば中間管理職。ここで騒いでゼアルをただ糾弾したところで何も変わらない。正孝はこれに膝を打つ。
「そりゃそうだ。良いこと言うね色男」
「マーくん、それおっさん。でも流石ハンターさん。解決策をすぐに出せるなんて……!」
正孝と美咲はハンターにまばゆい視線を向ける。
「……マヌケどもが。そんなので意見がコロコロ変わるってんならこんなにギャーギャー騒いじゃねぇよ」
ガノンはため息交じりに腕を組んだ。この態度はハンターの定型とも呼べる行動を何度も繰り返してきただろう哀愁だ。アロンツォもガノンに賛同するのは嫌そうだが、これには俯きざるを得ない。
「いえ、待ってください。今度のことはただ諦めてしまってはいけませんよ。何故ならアルパザは人族の安全地帯。それを侵されることになるのならば、安全など無いも同じ。人魔同盟を公爵が推奨されるなら、それは趣旨に沿ってないと言えます。「戦争がなくなるなら……」と考える方々も敵に回しますよ?」
これにはガノンも舌を巻く。人魔同盟を結ぼうとした矢先のアルパザ掃討作戦。誰がどんな角度から見ようと矛盾しかしていないのは明白。そんな中、静観していたルカが声を上げた。
「これはあくまで僕の見解ですが、公爵という人物にとって全ては盤上の駒でしかないのではありませんか?目的のためなら手段を選ばず。現に魔族との交渉を買って出て、人魔同盟に結びつけています。端から見れば英雄ですが、その実隠し切れていない部分が多々おありですよね?」
「ルカさん?それは一体……」
「魔族との繋がりでございます。彼の行動はいつもトントン拍子。偉業を重ねてきた経緯を見ても分かることですが、彼はかなり用意周到な御仁です。先の先まで読んだ行動、というよりは裏で何らかの繋がりがあったから何事も事前に知ることが出来たのでございましょう。芸術のコンクールなどで審査員にお金を忍ばせているようなものです」
演劇のナレーターのようにスラスラと話す。まるで歌っているような言い回しにアロンツォは感心したように口笛を吹いた。だが、その言葉を不快に思うものもいる。
「口を慎めルカ=ルヴァルシンキ。貴様の首を跳ね飛ばしたくはない」
ゼアルの殺意にガノンが口を挟む。
「……そん時は俺が相手だ」
ルカはそんなガノンの言葉に急激に下半身が熱くなったが、ブリリアントカットした角を触って落ち着くように心の中で言い聞かせた。
仲違いが膠着状態に入ったところでゼアルの部下が天幕に入ってきた。
「お話中に失礼いたします。団長、マクマイン公爵がいらっしゃいました」
「何?こちらには来られないと聞いていたが……」
ゼアルは颯爽と天幕から出ようとして足を止めた。入り口に公爵が立っていたからだ。ゼアルはすぐさま道を開けて公爵へ道を譲る。それが当然であるかのように公爵はズカズカと天幕に入った。
先程までの元気も何処へやら、重苦しい空気が辺りに立ち込め、誰が何を言うでもなく皆が閉口した。このオーラが一線を退いたはずの男から放たれている事実にただただ脱帽だ。
「これよりアルパザへと進軍する。共に来るものには地位と名誉を約束し、残るものは自国に帰るなりなんなり好きにするが良い」
マクマインの言葉に否定派が口を開きそうになるが、それをスッと右手を上げることで制する。
「しかし邪魔立ては許さん。私は鋼の意志を以て、人魔同盟の完遂を目指す。立ちはだかるなら……殺す」
ゼアルの殺意とは一線を画すドス黒い憎悪。戦闘能力では絶対に負けることがない相手だというのに気圧される。歩んできた道がそのまま壁となって押し寄せる。アロンツォやガノンですら固唾を飲んだ。
「どうやら理解出来たようだな……ゼアル、行くぞ」
「はっ!」
マクマインは踵を返し天幕から出ていく。それに続くゼアルにガノンは苛立ちの目を向けたが、無視して出ていった。取り残された面々は俯き加減で話し始めた。
「どうするの?」
「どうするもこうするもないだろ?参加しなきゃマジで殺されっぞ……」
「怖すぎて声出なかったんだけど……」
アリーチェ、正孝、美咲は完全に飲まれてマクマインに平服する雰囲気だ。
「気に入らん……余は島に戻る。そなたらは好きにするが良い」
アロンツォはやる気を失って帰国を選択する。天幕から出ていくアロンツォを誰一人止めることはない。ハンターは一つ頷くとニコリと笑う。
「僕は行きます。全ての決着をこの目で見てみたいと思いますので」
ハンターの覚悟に羨望の眼差しが向けられた。この空気に未だ黙っていたガノンはようやく口を開く。
「……俺は……」
*
ペルタルクから出発するマクマインと部下たち。大所帯で進軍するのを遠くから見つめる影。
「おやぁ?どっか行くのかい?」
鎖まみれの男、藤堂 源之助は欠伸をしながら付いていく。
平和のために平和を壊す。この矛盾の答えは勝者だけのものだ。
天幕に持ち込まれた情報を整理し、何度か考えた末の一言だった。
「これは公爵の命令であると同時に今後の魔族との関係を決める問題だ。冗談でもそういうことは言うな」
「……馬鹿か?アルパザの消滅が掛かってるってのに何にも言わねぇわけにはいかねぇだろ?住んでる連中はどうすんだよ?見殺しか?」
「黒曜騎士団が詰めているんだ、当然避難を促す。万が一にも避難に従わない者には建物に隠れて嵐が過ぎるのを待ってもらうしかない」
ゼアルの発言には情が感じられない。ラルフを殺すことで頭がいっぱいであることは容易に想像がつくが、アルパザの住人に対して邪魔な障害物という空気を嫌でも感じてしまう。
「安全圏からモノを言っているな。ゼアルよ、住居は雨風を凌ぐだけのものではない、人が暮らす上で必要な環境なのだぞ?余らのような翼人族と違って空を飛べず、獣人族のような爪や牙も発達していない弱小種族であるヒューマンにとって、住居は敵からの襲撃も守り得る防壁。生活基盤における最重要拠点であろう?」
「アロンツォさんの言う通りだよ。特にアルパザは戦争が嫌で逃げてきた……いや、逃げるしかなかった人たちの憩いの場。そこを潰すなんて人の考えることじゃないよ。魔族との同盟が出来るなら、ラルフとの交渉くらい出来たりしないわけ?」
ここにいるみんなが思うことをアロンツォとアリーチェが代弁する。ゼアルの顔に苛立ちが見えたところでハンターが立ち上がった。
「みなさん冷静になってください。ゼアル団長はこの場に話を持ってきただけに過ぎません。団長の上司が公爵である以上、逆らえるはずがないことは周知の事実でしょう?ここは白の騎士団の意見を纏めてから公爵に対し、直談判をしに行くのが適切ではないでしょうか?」
もっともな意見だ。ゼアルは言うなれば中間管理職。ここで騒いでゼアルをただ糾弾したところで何も変わらない。正孝はこれに膝を打つ。
「そりゃそうだ。良いこと言うね色男」
「マーくん、それおっさん。でも流石ハンターさん。解決策をすぐに出せるなんて……!」
正孝と美咲はハンターにまばゆい視線を向ける。
「……マヌケどもが。そんなので意見がコロコロ変わるってんならこんなにギャーギャー騒いじゃねぇよ」
ガノンはため息交じりに腕を組んだ。この態度はハンターの定型とも呼べる行動を何度も繰り返してきただろう哀愁だ。アロンツォもガノンに賛同するのは嫌そうだが、これには俯きざるを得ない。
「いえ、待ってください。今度のことはただ諦めてしまってはいけませんよ。何故ならアルパザは人族の安全地帯。それを侵されることになるのならば、安全など無いも同じ。人魔同盟を公爵が推奨されるなら、それは趣旨に沿ってないと言えます。「戦争がなくなるなら……」と考える方々も敵に回しますよ?」
これにはガノンも舌を巻く。人魔同盟を結ぼうとした矢先のアルパザ掃討作戦。誰がどんな角度から見ようと矛盾しかしていないのは明白。そんな中、静観していたルカが声を上げた。
「これはあくまで僕の見解ですが、公爵という人物にとって全ては盤上の駒でしかないのではありませんか?目的のためなら手段を選ばず。現に魔族との交渉を買って出て、人魔同盟に結びつけています。端から見れば英雄ですが、その実隠し切れていない部分が多々おありですよね?」
「ルカさん?それは一体……」
「魔族との繋がりでございます。彼の行動はいつもトントン拍子。偉業を重ねてきた経緯を見ても分かることですが、彼はかなり用意周到な御仁です。先の先まで読んだ行動、というよりは裏で何らかの繋がりがあったから何事も事前に知ることが出来たのでございましょう。芸術のコンクールなどで審査員にお金を忍ばせているようなものです」
演劇のナレーターのようにスラスラと話す。まるで歌っているような言い回しにアロンツォは感心したように口笛を吹いた。だが、その言葉を不快に思うものもいる。
「口を慎めルカ=ルヴァルシンキ。貴様の首を跳ね飛ばしたくはない」
ゼアルの殺意にガノンが口を挟む。
「……そん時は俺が相手だ」
ルカはそんなガノンの言葉に急激に下半身が熱くなったが、ブリリアントカットした角を触って落ち着くように心の中で言い聞かせた。
仲違いが膠着状態に入ったところでゼアルの部下が天幕に入ってきた。
「お話中に失礼いたします。団長、マクマイン公爵がいらっしゃいました」
「何?こちらには来られないと聞いていたが……」
ゼアルは颯爽と天幕から出ようとして足を止めた。入り口に公爵が立っていたからだ。ゼアルはすぐさま道を開けて公爵へ道を譲る。それが当然であるかのように公爵はズカズカと天幕に入った。
先程までの元気も何処へやら、重苦しい空気が辺りに立ち込め、誰が何を言うでもなく皆が閉口した。このオーラが一線を退いたはずの男から放たれている事実にただただ脱帽だ。
「これよりアルパザへと進軍する。共に来るものには地位と名誉を約束し、残るものは自国に帰るなりなんなり好きにするが良い」
マクマインの言葉に否定派が口を開きそうになるが、それをスッと右手を上げることで制する。
「しかし邪魔立ては許さん。私は鋼の意志を以て、人魔同盟の完遂を目指す。立ちはだかるなら……殺す」
ゼアルの殺意とは一線を画すドス黒い憎悪。戦闘能力では絶対に負けることがない相手だというのに気圧される。歩んできた道がそのまま壁となって押し寄せる。アロンツォやガノンですら固唾を飲んだ。
「どうやら理解出来たようだな……ゼアル、行くぞ」
「はっ!」
マクマインは踵を返し天幕から出ていく。それに続くゼアルにガノンは苛立ちの目を向けたが、無視して出ていった。取り残された面々は俯き加減で話し始めた。
「どうするの?」
「どうするもこうするもないだろ?参加しなきゃマジで殺されっぞ……」
「怖すぎて声出なかったんだけど……」
アリーチェ、正孝、美咲は完全に飲まれてマクマインに平服する雰囲気だ。
「気に入らん……余は島に戻る。そなたらは好きにするが良い」
アロンツォはやる気を失って帰国を選択する。天幕から出ていくアロンツォを誰一人止めることはない。ハンターは一つ頷くとニコリと笑う。
「僕は行きます。全ての決着をこの目で見てみたいと思いますので」
ハンターの覚悟に羨望の眼差しが向けられた。この空気に未だ黙っていたガノンはようやく口を開く。
「……俺は……」
*
ペルタルクから出発するマクマインと部下たち。大所帯で進軍するのを遠くから見つめる影。
「おやぁ?どっか行くのかい?」
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