485 / 718
第十二章 協議
第四十四話 自己中心的なふたり
しおりを挟む
『ちぃ!ちょこまかと鬱陶しい奴にゃ!!』
アルテミスとミーシャの空中戦。それもかなり高高度で戦っていた。黒縄の鞭が雲を切り裂くさまを見れば、その高さが分かると言うものだ。
鞭で打たれた場合、通常あまりの威力に皮膚が耐えきれずに弾ける。内側から爆発したかのような傷は誰の目にも痛々しい。
だが黒縄の傷は文字通り切るのだ。
ミーシャは鞭を目で追いながら手が切られた仕組みを探っていた。見れば見るほど形状に鋭利さを感じない。不思議に思うのも無理はない。見た目通りの魔道具とは違う特別な魔道具である。
魔道具は能力のON/OFFが可能で、通常の鞭として使用することも出来る。魔道具はその道具自体に認められた者にしか能力を使えない仕様であり、認められていない者が使えば単なる武器となる。
ただ一点、魔道具は破壊困難な武器なので、壊れない武器という点では誰もが使用出来る。
ミーシャが思考し、これほど警戒を見せたのは自分の手が切れた事実もそうだが、じゃあ他の武器はどんな能力を秘めているのか気になったからだ。
遠距離の攻撃は今のところ鞭だけだが、槍が突然伸びてこないとも限らないし、背中についた機械仕掛けの羽が魔力砲を放つかもしれない。一定の距離を保ちつつ見に回る。
『もう!面倒くさいにゃ!!』
アルテミスは変化に乏しい現状に嫌気がさした。
鞭を振ってたら相手が近寄ってくるかと待っていたのに、その気配は微塵も感じられず、挙句魔力砲も撃ってこない。近くなら槍を構えたし、魔法による攻撃なら機械仕掛けの羽がカウンター魔法で逆に攻撃し返している。どんな状況でも対応してやろうと内心ほくそ笑んでいた。なのに何もしてこないのだ。
元から我慢出来ない性質のアルテミスは始まって早々に痺れを切らしてミーシャに向かっていった。
それはまるで小型戦闘機の最高速度。音速を超えた時のソニックブームと水蒸気の雲、ベイパーコーンを纏っている。生き物でこの現象を起こせる生物は本来存在し得ない。まさに神と呼ぶべき強大な力。
「あっ!」
ミーシャは何かに気づいたように背中を見せて飛び始める。アルテミスの頭に「逃走」の二文字が浮かんだ。
『あっはは!無駄にゃ無駄にゃ!!神を置いていけると思ったら大間違いにゃ!!』
アルテミスの追走が始まる。
(あれ?うちの予想では「無駄にゃ無駄にゃ!!」のところで追いつくと思ったのに……?)
互いに大気の壁を破りながら飛び回る。ミーシャも時々ベイパーコーンを纏ったりして逃げる。つまり互いの速度は大して変わらない。
誰もが追いつけず、誰にでも追いつける身体能力を持つ二人が追いかけっこした時、どちらかの降参が必須であり、どちらもが負けず嫌いであったならそれは永遠に決着のつかない戦いとなる。
『こ、こんなバカにゃ!?あり得ないにゃ!!』
古代種を屠って尚ピンピンしているのだ。少し考えれば分かりそうなことである。
アルテミスが心の中で勝手に格付けのハードルを用意し『この高さを飛べるのかにゃ~ん?』とかやっている隙に飛び越えられたと言うか、思っていた規模と違ったために用意したハードルが小さすぎて一歩で跨がれたような憤りと虚しさが去来していた。
一向に鞭以外の魔道具を用いないアルテミスにミーシャもそろそろ我慢出来なくなってきていた。
(なんだこいつ……?)
他の魔道具が接近戦用なのかもしれないし、移動に機械仕掛けの羽を使用しているのかもしれない。手の内を晒さないのはこちらも同じとはいえ、何もしなければ何も始まらず、何も終わらない。ある意味理想の平和の形だ。
しかしこれは戦い。喧嘩を売ったのはアルテミス、買ったのはミーシャ。決着がつかないまま戦いが流れるなど、二人の性格上あり得ない。
(仕掛けてみるか)
ミーシャは追走するアルテミスに向かって振り向いた。その時、アルテミスの顔に花が咲いたような笑顔が見える。うんざりしていたのはアルテミスとて同じだったとミーシャは気づいた。
(?……なら攻撃すれば良いのに……)
その何とも言えない違和感がミーシャの心を支配した。何かは分からないが虫の知らせと呼ぶべき第六感の感覚。
「あ、そうか。カウンターか」
アルテミスにさり気なさはない。罠を仕掛けるなら、相手に表情を読ませるのはご法度。それすら罠ならば良いが、アルテミスのように感情で訴えてくる者は待つことを知らない。故に同タイプのミーシャも気づくことが出来た。
きっと魔道具の性質上、それでしか力を発揮出来ないのだろう。不便な事だ。
ミーシャは考える。
今のまま逃げても良いが、戦っている以上、何らか成果は欲しい。みすみす魔道具の力を引き出してやることもないが、このまま攻撃に転じられない方があり得ない。
あれがカウンターを待つ顔だったにしろ、そうで無かったにしろ、アルテミスの期待値は跳ね上がったことは確かだ。
「……ふっ、そうまで期待されたら悪い気がしないじゃん」
ミーシャも多少乗り気になった。ラルフの「警戒しろ」の言葉に応えて見に回ったが、こんなことなら最初から攻撃を仕掛けて相手の様子を見た方が早かった。ミーシャもまた、単純で我慢が効かない。極端に走るのは感情的で、且つ独善的な者特有の行動原理だろう。
ドンッ
ミーシャの決断は魔力砲によって示された。アルテミスの綻んだ顔は機械仕掛けの羽に隠される。本来なら羽を貫通してアルテミスの頭が吹っ飛ぶところだろうが、そうはならない。一瞬ピカッと強烈な光を発した後に、ミーシャの魔力砲はミーシャ本人の元へと帰ってきた。
「やっぱりそうか」
その魔力砲を半身で避けると、すぐさま攻撃の準備に移る。今度は接近戦に切り替えるつもりだ。
バシュッ
羽を広げると同時に、その羽から魔力の玉が発射された。遅くはないが、速くもなくミーシャに迫る。カウンターだけが能なんだろうとタカを括っていたミーシャにとって、この攻撃は新鮮で興味があった。とりあえず魔障壁を展開した。どの程度の威力かを見分けるのに、生身で食らってやるわけがない。
『掛かったにゃ!』
バジッ
ミーシャの魔障壁に当たった魔力玉はまるで液体のように魔障壁を包んでいく。
「ん?」
すっかり魔障壁の形に取り込まれ、ミーシャは疑問符を浮かべた。今から行われるのは一角人の魔法使いの部隊を一蹴した第四地獄”叫喚”の得意技。プラズマボールである。
魔障壁を解いてもあり続けるこの魔法は何なのか。魔障壁へのカウンター魔法だろう。さしずめ封印。動けなくして接近するのも考えられる。
「よくもこの程度の魔法で大丈夫だと思えたな。こんな魔法私の拳で……」
パリッ……バリバリバリッ
握り拳を固めた途端の出来事だった。魔障壁を包んだ魔法の内側に雷が舞い込んだ。突然の事態にミーシャも驚き、為す術なく食らった。
『これにゃ!これにゃ!これが見たかったにゃ!!』
アルテミスは手をブンブン振り回しながら喜ぶ。これほどのクリティカルヒットは白絶との戦いの時以来だと記憶している。あれも姑息極まりないものだったが、プラズマボールも負けていない。
雷撃に曝されたミーシャの頭の中ではふっとラルフの顔が浮かんでいた。
「な?言ったろ?」
特に言われた事がない台詞なのにミーシャの頭の中ではフルボイスで響いた。
アルテミスとミーシャの空中戦。それもかなり高高度で戦っていた。黒縄の鞭が雲を切り裂くさまを見れば、その高さが分かると言うものだ。
鞭で打たれた場合、通常あまりの威力に皮膚が耐えきれずに弾ける。内側から爆発したかのような傷は誰の目にも痛々しい。
だが黒縄の傷は文字通り切るのだ。
ミーシャは鞭を目で追いながら手が切られた仕組みを探っていた。見れば見るほど形状に鋭利さを感じない。不思議に思うのも無理はない。見た目通りの魔道具とは違う特別な魔道具である。
魔道具は能力のON/OFFが可能で、通常の鞭として使用することも出来る。魔道具はその道具自体に認められた者にしか能力を使えない仕様であり、認められていない者が使えば単なる武器となる。
ただ一点、魔道具は破壊困難な武器なので、壊れない武器という点では誰もが使用出来る。
ミーシャが思考し、これほど警戒を見せたのは自分の手が切れた事実もそうだが、じゃあ他の武器はどんな能力を秘めているのか気になったからだ。
遠距離の攻撃は今のところ鞭だけだが、槍が突然伸びてこないとも限らないし、背中についた機械仕掛けの羽が魔力砲を放つかもしれない。一定の距離を保ちつつ見に回る。
『もう!面倒くさいにゃ!!』
アルテミスは変化に乏しい現状に嫌気がさした。
鞭を振ってたら相手が近寄ってくるかと待っていたのに、その気配は微塵も感じられず、挙句魔力砲も撃ってこない。近くなら槍を構えたし、魔法による攻撃なら機械仕掛けの羽がカウンター魔法で逆に攻撃し返している。どんな状況でも対応してやろうと内心ほくそ笑んでいた。なのに何もしてこないのだ。
元から我慢出来ない性質のアルテミスは始まって早々に痺れを切らしてミーシャに向かっていった。
それはまるで小型戦闘機の最高速度。音速を超えた時のソニックブームと水蒸気の雲、ベイパーコーンを纏っている。生き物でこの現象を起こせる生物は本来存在し得ない。まさに神と呼ぶべき強大な力。
「あっ!」
ミーシャは何かに気づいたように背中を見せて飛び始める。アルテミスの頭に「逃走」の二文字が浮かんだ。
『あっはは!無駄にゃ無駄にゃ!!神を置いていけると思ったら大間違いにゃ!!』
アルテミスの追走が始まる。
(あれ?うちの予想では「無駄にゃ無駄にゃ!!」のところで追いつくと思ったのに……?)
互いに大気の壁を破りながら飛び回る。ミーシャも時々ベイパーコーンを纏ったりして逃げる。つまり互いの速度は大して変わらない。
誰もが追いつけず、誰にでも追いつける身体能力を持つ二人が追いかけっこした時、どちらかの降参が必須であり、どちらもが負けず嫌いであったならそれは永遠に決着のつかない戦いとなる。
『こ、こんなバカにゃ!?あり得ないにゃ!!』
古代種を屠って尚ピンピンしているのだ。少し考えれば分かりそうなことである。
アルテミスが心の中で勝手に格付けのハードルを用意し『この高さを飛べるのかにゃ~ん?』とかやっている隙に飛び越えられたと言うか、思っていた規模と違ったために用意したハードルが小さすぎて一歩で跨がれたような憤りと虚しさが去来していた。
一向に鞭以外の魔道具を用いないアルテミスにミーシャもそろそろ我慢出来なくなってきていた。
(なんだこいつ……?)
他の魔道具が接近戦用なのかもしれないし、移動に機械仕掛けの羽を使用しているのかもしれない。手の内を晒さないのはこちらも同じとはいえ、何もしなければ何も始まらず、何も終わらない。ある意味理想の平和の形だ。
しかしこれは戦い。喧嘩を売ったのはアルテミス、買ったのはミーシャ。決着がつかないまま戦いが流れるなど、二人の性格上あり得ない。
(仕掛けてみるか)
ミーシャは追走するアルテミスに向かって振り向いた。その時、アルテミスの顔に花が咲いたような笑顔が見える。うんざりしていたのはアルテミスとて同じだったとミーシャは気づいた。
(?……なら攻撃すれば良いのに……)
その何とも言えない違和感がミーシャの心を支配した。何かは分からないが虫の知らせと呼ぶべき第六感の感覚。
「あ、そうか。カウンターか」
アルテミスにさり気なさはない。罠を仕掛けるなら、相手に表情を読ませるのはご法度。それすら罠ならば良いが、アルテミスのように感情で訴えてくる者は待つことを知らない。故に同タイプのミーシャも気づくことが出来た。
きっと魔道具の性質上、それでしか力を発揮出来ないのだろう。不便な事だ。
ミーシャは考える。
今のまま逃げても良いが、戦っている以上、何らか成果は欲しい。みすみす魔道具の力を引き出してやることもないが、このまま攻撃に転じられない方があり得ない。
あれがカウンターを待つ顔だったにしろ、そうで無かったにしろ、アルテミスの期待値は跳ね上がったことは確かだ。
「……ふっ、そうまで期待されたら悪い気がしないじゃん」
ミーシャも多少乗り気になった。ラルフの「警戒しろ」の言葉に応えて見に回ったが、こんなことなら最初から攻撃を仕掛けて相手の様子を見た方が早かった。ミーシャもまた、単純で我慢が効かない。極端に走るのは感情的で、且つ独善的な者特有の行動原理だろう。
ドンッ
ミーシャの決断は魔力砲によって示された。アルテミスの綻んだ顔は機械仕掛けの羽に隠される。本来なら羽を貫通してアルテミスの頭が吹っ飛ぶところだろうが、そうはならない。一瞬ピカッと強烈な光を発した後に、ミーシャの魔力砲はミーシャ本人の元へと帰ってきた。
「やっぱりそうか」
その魔力砲を半身で避けると、すぐさま攻撃の準備に移る。今度は接近戦に切り替えるつもりだ。
バシュッ
羽を広げると同時に、その羽から魔力の玉が発射された。遅くはないが、速くもなくミーシャに迫る。カウンターだけが能なんだろうとタカを括っていたミーシャにとって、この攻撃は新鮮で興味があった。とりあえず魔障壁を展開した。どの程度の威力かを見分けるのに、生身で食らってやるわけがない。
『掛かったにゃ!』
バジッ
ミーシャの魔障壁に当たった魔力玉はまるで液体のように魔障壁を包んでいく。
「ん?」
すっかり魔障壁の形に取り込まれ、ミーシャは疑問符を浮かべた。今から行われるのは一角人の魔法使いの部隊を一蹴した第四地獄”叫喚”の得意技。プラズマボールである。
魔障壁を解いてもあり続けるこの魔法は何なのか。魔障壁へのカウンター魔法だろう。さしずめ封印。動けなくして接近するのも考えられる。
「よくもこの程度の魔法で大丈夫だと思えたな。こんな魔法私の拳で……」
パリッ……バリバリバリッ
握り拳を固めた途端の出来事だった。魔障壁を包んだ魔法の内側に雷が舞い込んだ。突然の事態にミーシャも驚き、為す術なく食らった。
『これにゃ!これにゃ!これが見たかったにゃ!!』
アルテミスは手をブンブン振り回しながら喜ぶ。これほどのクリティカルヒットは白絶との戦いの時以来だと記憶している。あれも姑息極まりないものだったが、プラズマボールも負けていない。
雷撃に曝されたミーシャの頭の中ではふっとラルフの顔が浮かんでいた。
「な?言ったろ?」
特に言われた事がない台詞なのにミーシャの頭の中ではフルボイスで響いた。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
僕のおつかい
麻竹
ファンタジー
魔女が世界を統べる世界。
東の大地ウェストブレイ。赤の魔女のお膝元であるこの森に、足早に森を抜けようとする一人の少年の姿があった。
少年の名はマクレーンといって黒い髪に黒い瞳、腰まである髪を後ろで一つに束ねた少年は、真っ赤なマントのフードを目深に被り、明るいこの森を早く抜けようと必死だった。
彼は、母親から頼まれた『おつかい』を無事にやり遂げるべく、今まさに旅に出たばかりであった。
そして、その旅の途中で森で倒れていた人を助けたのだが・・・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※一話約1000文字前後に修正しました。
他サイト様にも投稿しています。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
どーも、反逆のオッサンです
わか
ファンタジー
簡単なあらすじ オッサン異世界転移する。 少し詳しいあらすじ 異世界転移したオッサン...能力はスマホ。森の中に転移したオッサンがスマホを駆使して普通の生活に向けひたむきに行動するお話。 この小説は、小説家になろう様、カクヨム様にて同時投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる