64 / 718
第二章 旅立ち
第二十五話 竜巻
しおりを挟む
アルパザに向けて飛ぶ飛行隊は世にも奇妙な姿をしていた。
その姿を言い表すなら空飛ぶ鰐である。魔法を使用せず空を自由自在に飛ぶことの出来る羽根鰐と呼ばれる特殊魔獣。
空飛ぶ爬虫類と言えば竜を連想するだろうが、この生物は別の進化を遂げた為、厳密には竜ではないものの、竜の近親ではある。
尻尾を含めた全長4mにもなる鰐で、羽根は蝙蝠の羽根を連想させる。鱗は堅く、魔法に耐性があり、その自然の鎧を突破できる生物は中々いない。
それにまたがる小さな魔鳥人。彼らこそ羽根鰐を操る最恐部隊。
”竜巻”である。
先に到着した”稲妻”が鷲を模しているなら、彼ら”竜巻”は差し詰め、チドリなどの小さな鳥だ。
羽根鰐と意思疎通できる不思議な種族で、体が成人でも120cm前後と小さく、魔鳥人の中でも体が弱い。代わりに魔力量が多く、頭も非常に良い。その上、その貧弱な体を補うために、羽根鰐を利用して、戦いに馳せ参じる。
羽根鰐を馬のように扱う魔鳥人。魔獣に乗る二足歩行の鳥という組み合わせは遠目から見ると、合体獣の様に見える。その姿は、具現化した恐怖そのもの。
彼等も槍を主力武器としていて、こちらも羽根の色で上下関係を明確にしていた。赤い羽毛を付けた先頭に位置する人物がこの部隊の指揮官だろう。
”竜巻”の指揮官であるキリルはすでに戦いが終わっている状況を見て、訝しんだ。
「どーなってる?何故に”稲妻”がいないんだ?」
もし既に魔王を討伐済みであるなら、この場で待機しているはずである。鷲型の魔鳥人と違って小鳥の魔鳥人は目が特に良いというわけではない。
鳥目のハンデはないものの、範囲はそこまで長くない。
キョロキョロするが、隠れる場所の無い空で見つからずに待機できるはずがない。
もしや、既に町に言っているのだろうか?”稲妻”は移動に関してどの部隊より速い。速すぎるくらいである。
結果、任務が終わると別部隊の目標を他の部隊が出るまでもなく、片付けてしまう事が多々あった。
そのせいで作戦が御破算になるという事態になり重大な越権行為として軍部でも問題視されたが、当時の総司令は作戦の立て直しを”稲妻”に要求し、第二計画として採用。
”稲妻”は解体を免れた。その案自体はお粗末なものだったが、それを総司令は手直しし、それっぽく仕立て上げた。
総司令の行為は褒められたものではないが、”稲妻”は感動していた。
だが、彼の総司令はもういない。万が一、また越権行為となれば追い落とされる事も在りうる。そんな中でその場を離れるだろうか?疑問が疑問を呼ぶが、”竜巻”はあの町の破壊を任命されている為、考えるでもなく町に向かう事にする。
彼等は”執行人”という二つ名を持つ殺し屋集団。凶悪な羽根鰐を利用して蹂躙する様は正に、残酷という他ない。
生き物は大概食い殺されてしまい、死体すら残らない。その仕事ぶりから、掃除屋と呼ばれる事もあるくらいだ。
この部隊がやって来たと言う事はアルパザがこの世から消滅する事を意味する。生き残る確率などほぼ皆無。一、二匹なら逃げ切れることもあるだろう。十匹でも、もしかすれば一人は生き残れるかもしれない。それが五十を超え始めると成す術はない。
腹を空かした鰐たちは、見境なくありとあらゆる生き物を食い尽くす。ここまで休みなく飛んできたのだ、鰐たちの腹は、既に限界まで空いている。
目が血走って、よだれを垂らし、今日のご飯を楽しみにしている
これから起こるであろう惨劇は見るも無残で、見るに堪えない凄惨なものとなるだろう。肉という肉は食い散らかされ、血は土が飲み、建物は砕け、町は死ぬ。
それも仕方がない。
人間は弱く、魔獣は強いのだ。
弱肉強食、それが道理。
しかし、それがまかり通るというなら、これから起こる事にいかなる生物も文句は言えない。
ドンッ
下から直径10mにも及ぶ、光の柱が立ち上る。
それに包まれた部下の面々は成す術もなく消えてなくなる。
「なんだー!?どーしたー!!」
突然の光に焦るキリル。
予期せぬ攻撃には、幾ら強かろうと反応できない。まして魔法に耐性のある羽根鰐の防御を一切無視して、乗っている魔鳥人すら跡形もなく消えてなくなるなどあり得ない。
キリルは光の発生原因を探るべく、下を覗く。真っ平の平野に転がる無数の何か。目を凝らしてよく見ると、それは肉片。見覚えのある特徴的な羽根が生えている肉塊。
それが意味する事は…
「まさか…全滅?」
ゾッとする。
一つの人影が何の音もなく、フワッと上がってきている。
それがただの人であるなら、怖くはない。だが、それが”稲妻”を壊滅させた、怪物なら話は別だ。しかもこの怪物はただの一体で向かってきている。
この一瞬で思い返す。確か”稲妻”の指令は第二魔王”鏖”の討滅。
(失敗したのか?)
”稲妻”は全員投入していた。
(あの数が敵わなかった?たったの一体に?)
だとするなら相当な能力を有している。
恐怖はするが、その分思う事もある。
それは二百以上いた”稲妻”を相手に無双したとして、満身創痍である事が予想されるからだ。
先のビームは正に驚愕の一言だが、それは搾りカスである可能性もある。なけなしにしては強すぎるが、腐っても最強。
その力には敬意を表するが、死んでもらわなければ困る。
キリルは叫ぶ。
「降下ー!!」
すぐ下で浮いてくる魔王に突撃を敢行する。羽根鰐たちも下の肉片を見つけ、我慢できないと真っ逆さまに降下する。他の部下たちも気づく。下の惨状と魔王の存在に。
”稲妻”は任務に失敗した。結果、他の部隊にも迷惑をかけた。しかし、相手を疲弊させ、死んでいったのであれば、禊は完了している。
(我等が仇を討つ)
”稲妻”の失態である、越権行為など存在しない良い大義名分だ。全て自分たちの手柄となるのだ。となれば、死んでくれた事に感謝すらできる。
突っ込んでくる魔王。
同様に突撃する”竜巻”。
二者の距離が急速に縮まる中、戦闘でいの一番に先頭に立って突っ込むキリルはその異様さに気付いてしまった。
(疲れていない?!)
顔にはかすかな疲労感もない。その顔は怒ったような顔ではあるが、余裕すら湛えていた。
この突撃は失敗だった。疲れているだろう。傷つけただろう。虫の息だろう等、数々の”…だろう”が、キリルの無謀を引き出した。
”後悔”とは”後で悔いる”と書く。
後悔は先に立つ事が出来ない。
ここまで来て止まれるわけもなく、最早、やけくそに近かった。
魔王と”竜巻”は当たり前のように激突した。
その姿を言い表すなら空飛ぶ鰐である。魔法を使用せず空を自由自在に飛ぶことの出来る羽根鰐と呼ばれる特殊魔獣。
空飛ぶ爬虫類と言えば竜を連想するだろうが、この生物は別の進化を遂げた為、厳密には竜ではないものの、竜の近親ではある。
尻尾を含めた全長4mにもなる鰐で、羽根は蝙蝠の羽根を連想させる。鱗は堅く、魔法に耐性があり、その自然の鎧を突破できる生物は中々いない。
それにまたがる小さな魔鳥人。彼らこそ羽根鰐を操る最恐部隊。
”竜巻”である。
先に到着した”稲妻”が鷲を模しているなら、彼ら”竜巻”は差し詰め、チドリなどの小さな鳥だ。
羽根鰐と意思疎通できる不思議な種族で、体が成人でも120cm前後と小さく、魔鳥人の中でも体が弱い。代わりに魔力量が多く、頭も非常に良い。その上、その貧弱な体を補うために、羽根鰐を利用して、戦いに馳せ参じる。
羽根鰐を馬のように扱う魔鳥人。魔獣に乗る二足歩行の鳥という組み合わせは遠目から見ると、合体獣の様に見える。その姿は、具現化した恐怖そのもの。
彼等も槍を主力武器としていて、こちらも羽根の色で上下関係を明確にしていた。赤い羽毛を付けた先頭に位置する人物がこの部隊の指揮官だろう。
”竜巻”の指揮官であるキリルはすでに戦いが終わっている状況を見て、訝しんだ。
「どーなってる?何故に”稲妻”がいないんだ?」
もし既に魔王を討伐済みであるなら、この場で待機しているはずである。鷲型の魔鳥人と違って小鳥の魔鳥人は目が特に良いというわけではない。
鳥目のハンデはないものの、範囲はそこまで長くない。
キョロキョロするが、隠れる場所の無い空で見つからずに待機できるはずがない。
もしや、既に町に言っているのだろうか?”稲妻”は移動に関してどの部隊より速い。速すぎるくらいである。
結果、任務が終わると別部隊の目標を他の部隊が出るまでもなく、片付けてしまう事が多々あった。
そのせいで作戦が御破算になるという事態になり重大な越権行為として軍部でも問題視されたが、当時の総司令は作戦の立て直しを”稲妻”に要求し、第二計画として採用。
”稲妻”は解体を免れた。その案自体はお粗末なものだったが、それを総司令は手直しし、それっぽく仕立て上げた。
総司令の行為は褒められたものではないが、”稲妻”は感動していた。
だが、彼の総司令はもういない。万が一、また越権行為となれば追い落とされる事も在りうる。そんな中でその場を離れるだろうか?疑問が疑問を呼ぶが、”竜巻”はあの町の破壊を任命されている為、考えるでもなく町に向かう事にする。
彼等は”執行人”という二つ名を持つ殺し屋集団。凶悪な羽根鰐を利用して蹂躙する様は正に、残酷という他ない。
生き物は大概食い殺されてしまい、死体すら残らない。その仕事ぶりから、掃除屋と呼ばれる事もあるくらいだ。
この部隊がやって来たと言う事はアルパザがこの世から消滅する事を意味する。生き残る確率などほぼ皆無。一、二匹なら逃げ切れることもあるだろう。十匹でも、もしかすれば一人は生き残れるかもしれない。それが五十を超え始めると成す術はない。
腹を空かした鰐たちは、見境なくありとあらゆる生き物を食い尽くす。ここまで休みなく飛んできたのだ、鰐たちの腹は、既に限界まで空いている。
目が血走って、よだれを垂らし、今日のご飯を楽しみにしている
これから起こるであろう惨劇は見るも無残で、見るに堪えない凄惨なものとなるだろう。肉という肉は食い散らかされ、血は土が飲み、建物は砕け、町は死ぬ。
それも仕方がない。
人間は弱く、魔獣は強いのだ。
弱肉強食、それが道理。
しかし、それがまかり通るというなら、これから起こる事にいかなる生物も文句は言えない。
ドンッ
下から直径10mにも及ぶ、光の柱が立ち上る。
それに包まれた部下の面々は成す術もなく消えてなくなる。
「なんだー!?どーしたー!!」
突然の光に焦るキリル。
予期せぬ攻撃には、幾ら強かろうと反応できない。まして魔法に耐性のある羽根鰐の防御を一切無視して、乗っている魔鳥人すら跡形もなく消えてなくなるなどあり得ない。
キリルは光の発生原因を探るべく、下を覗く。真っ平の平野に転がる無数の何か。目を凝らしてよく見ると、それは肉片。見覚えのある特徴的な羽根が生えている肉塊。
それが意味する事は…
「まさか…全滅?」
ゾッとする。
一つの人影が何の音もなく、フワッと上がってきている。
それがただの人であるなら、怖くはない。だが、それが”稲妻”を壊滅させた、怪物なら話は別だ。しかもこの怪物はただの一体で向かってきている。
この一瞬で思い返す。確か”稲妻”の指令は第二魔王”鏖”の討滅。
(失敗したのか?)
”稲妻”は全員投入していた。
(あの数が敵わなかった?たったの一体に?)
だとするなら相当な能力を有している。
恐怖はするが、その分思う事もある。
それは二百以上いた”稲妻”を相手に無双したとして、満身創痍である事が予想されるからだ。
先のビームは正に驚愕の一言だが、それは搾りカスである可能性もある。なけなしにしては強すぎるが、腐っても最強。
その力には敬意を表するが、死んでもらわなければ困る。
キリルは叫ぶ。
「降下ー!!」
すぐ下で浮いてくる魔王に突撃を敢行する。羽根鰐たちも下の肉片を見つけ、我慢できないと真っ逆さまに降下する。他の部下たちも気づく。下の惨状と魔王の存在に。
”稲妻”は任務に失敗した。結果、他の部隊にも迷惑をかけた。しかし、相手を疲弊させ、死んでいったのであれば、禊は完了している。
(我等が仇を討つ)
”稲妻”の失態である、越権行為など存在しない良い大義名分だ。全て自分たちの手柄となるのだ。となれば、死んでくれた事に感謝すらできる。
突っ込んでくる魔王。
同様に突撃する”竜巻”。
二者の距離が急速に縮まる中、戦闘でいの一番に先頭に立って突っ込むキリルはその異様さに気付いてしまった。
(疲れていない?!)
顔にはかすかな疲労感もない。その顔は怒ったような顔ではあるが、余裕すら湛えていた。
この突撃は失敗だった。疲れているだろう。傷つけただろう。虫の息だろう等、数々の”…だろう”が、キリルの無謀を引き出した。
”後悔”とは”後で悔いる”と書く。
後悔は先に立つ事が出来ない。
ここまで来て止まれるわけもなく、最早、やけくそに近かった。
魔王と”竜巻”は当たり前のように激突した。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
自警団を辞めて義賊になったら、元相棒の美少女に追いかけられる羽目になった
齋歳 うたかた
ファンタジー
自警団を辞めて義賊になった青年リアム。自警団の元同僚達から逃げながら、彼は悪人の悪事を白日の下に晒していく。
そんな彼を捕まえようとするのは、彼のかつての相棒である女副団長。リアムの義賊行為を認めるわけもなく、彼女は容赦なく刀を振るってくる。
追われる義賊、追う副団長。
果たして義賊は元相棒に捕まってしまうのだろうか?
※『カクヨム』『小説家になろう』でも投稿しています
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
【前編完結】50のおっさん 精霊の使い魔になったけど 死んで自分の子供に生まれ変わる!?
眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです
ファンタジー
リストラされ、再就職先を見つけた帰りに、迷子の子供たちを見つけたので声をかけた。
これが全ての始まりだった。
声をかけた子供たち。実は、覚醒する前の精霊の王と女王。
なぜか真名を教えられ、知らない内に精霊王と精霊女王の加護を受けてしまう。
加護を受けたせいで、精霊の使い魔《エレメンタルファミリア》と為った50のおっさんこと芳乃《よしの》。
平凡な表の人間社会から、国から最重要危険人物に認定されてしまう。
果たして、芳乃の運命は如何に?
僕のおつかい
麻竹
ファンタジー
魔女が世界を統べる世界。
東の大地ウェストブレイ。赤の魔女のお膝元であるこの森に、足早に森を抜けようとする一人の少年の姿があった。
少年の名はマクレーンといって黒い髪に黒い瞳、腰まである髪を後ろで一つに束ねた少年は、真っ赤なマントのフードを目深に被り、明るいこの森を早く抜けようと必死だった。
彼は、母親から頼まれた『おつかい』を無事にやり遂げるべく、今まさに旅に出たばかりであった。
そして、その旅の途中で森で倒れていた人を助けたのだが・・・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※一話約1000文字前後に修正しました。
他サイト様にも投稿しています。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる