51 / 718
第二章 旅立ち
第十二話 奇遇
しおりを挟む
ハンターとグレースは朝早くから調査団の面々と分かれて山を下っていた。
”古代竜”が住まうヒラルドニューマウントへ向けて、できるだけ早く調査に行く。その為の移動手段として、平野を乗り物で移動することになった。
草木を分けて徐々に下っていく。結局グレースの移動に合わせて進むので、急いでもあんまり早くない。本当ならすでに平野で騎獣を探していたのかと思うと、この組み合わせは失敗だったのだとグレースは思う。
何故ならハンターがニヤニヤして、やたら優しい。
遅い事に対して叱責されるかと思うと、「ゆっくりね」とか「無理しないでね」とか多人数で移動していた時にはここまで気を使われていなかったのに、面倒なほど気にしてくる。
その様子に煽りを受けているかの様な苛立ちを覚えた頃、紳士であり続けようとするハンターの足が止まる。
ようやく坂道を下りきってヘトヘトながらも進もうとするグレースは疑問より怒りが先行する。
「ちょっと何して…」
先を歩いていたハンターに近寄ろうとすると後ろに手を広げてグレースを牽制した。
ただならぬ様子にビクッとなり停止する。
そのまま掌を下に下げて、屈むよう指示した。
グレースは指示に従い、ハンターの動きに合わせて一緒に屈んだ。
前方を凝視するハンターに小声で話しかける。
「ねぇ、どうしたの?」
「人間がいるんだ」
それを聞くとグレースも草むらの影からそっと前を確認する。そこには兵士と思わしき人たちがテントを立てて野営をしていた。
「何でこんなところで野営なんて…」
森からは離れているとはいえ、隠れる場所の多いこの辺りでの野営は自殺行為ではないかと危惧する。人間はよほどの命知らずか、はたまたそんなことも分からない無知か。
「あのテントの数を見なよ、百は下らない。多分、軍の移動だと思う。数は力だから、魔獣だって危なくて近寄らないさ」
そう言われたら確かにテントの数が多い。
見回りの兵士もやたらピリピリしているし、要人の移送か、はたまた戦争に行くのか、いずれにしろ野営に関しては、理解できた。
「この軍の行く先はどこだと思う?」
ハンターは自分でも分からないだろう事をグレースに尋ねる。予想も出来ないグレースは突然何を聞いてくるのかと訝しげだ。
「…そんなの知るはずないでしょ。あんたには分かるっての?」
「いや、分からないよ。どこに行くのかな~って聞いただけだよ」
(益にも成らないことを…)と可愛げもなく思っていると、ハンターが移動し始めた。
「ちょっとハンター!…もう…!」
小さな声でハッキリと呼びつけるが、止まる事もなく歩き出す。グレースは置いていかれるわけにはいかず後ろを付いていく。
少し歩いては止まり、観察した後、また動く。
ハンターはグレースに見せないが、かなり警戒している。何となくこの軍がアルパザに向かって行軍していると予想していた為だ。
(森王は何も言ってなかったが…これも調査の為の軍なのか?もしくは別件か…いずれにしても、これでは移動が出来ないな…)
ここを手詰まりと見て、山に戻るべきか森王に通信の後、行動するべきか、思案していると、
「きゃっ!」
ガサッとグレースは思いっきり転けてしまう。ハンターは自分の事ばかりになって、グレースを放置してしまった事を後悔した。
「誰だ!」
その音に敏感に反応し、兵士は武器を構える。
こうはなりたくなかった状況だ。
グレースは転けた姿勢で死んだふりのように微動だにしない。今やっても全く意味ないし、滑稽だが笑うことは出来ない。
「そこにいるのは分かっている!出て来い!来ないなら攻撃するぞ!」
ジリジリと近寄って来る。
三人の兵士が三角形の陣形を組んで、二人くらいが弓に矢を番えようと構えている。
ハンターは50mくらいなら百発百中で射殺す事が可能だ。ましてこの距離なら10人いようが物の数ではない。グレースを庇うためハンターは自ら草むらから出て行く。
「エルフか?」
「攻撃しないでくれ、僕たちは敵じゃない」
弓を腰に下げ、矢を背中に背負い、両手を挙げて武器を持ってない事をアピールする。聞き取れる程度の声で、驚かせないよう伝える。
「たち?何人かいるのか…ここで何をしている?」
武器を掲げながら、間合いを開け、人間もハンターを刺激しないように会話を続ける。
「驚かせてしまって申し訳ない。あなた方の野営地に近寄るつもりはなかったのですが、山を下りたら丁度ここに行きついたもので…先を急いでいるのですが、行ってもいいでしょうか?」
兵士は武器を持たぬエルフにどうすればいいのか分からず目を見合わせて兵士同士で確認している。この場には即返答できる上司的立場の人間はいないらしい。
エルフは”白の騎士団”の発起人であり、友好人種の代表でもある。言うなれば簡単には攻撃できないという事。
この人間たちが突如襲ってくるような野蛮人ではないのが分かったので、少し急かせば行けるのではないか?という気持ちが湧いてくる。
「どうですかね?急いでるんですよ。行きますよ?」
「ま、待て!こちらとしても報告をしないわけにはいかない」
兵士の一人が焦って止める。
「お、おい…これ以上隊長の胃を痛める行為は…」
「かと言って知らせないわけにはいかないだろう」
グダグダやり始めた。後でやってほしいものだが、そういうわけにはいかないようだ。
ハンターは棒立ちで聞き始めた。どうでもしろといった態度だ。グレースが草むらから顔を出す。
「ちょっとハンター。どうなってるの?」
「うーん…ちょっとごたついてるよ…向こうは上に報告するかどうか相談中だね」
グレースはすくっと立ち上がって、ハンターの横に立つ。あーでもないこーでもないとやっている兵士を観察していると、少々面倒になってきた。
「あの~、すいません」
グレースは遠慮気味に発言する。
「すまんがもう少し待ってくれ」
兵士は武器をしまって両手で停止をかけるような真似をする。だがこれではまとまる話もこじれると感じ、それを無視して発言を続ける。
「会う必要があるなら、あなた方の上司に会わせてください。ウチらの事をお伝えしたいです」
兵士たちは顔を見合わせて頷き合う。腹が決まったようだ。
「こっちに来てくれ」
隊長に会わせてくれるのだろう。
二人でその兵士についていく。
「流石グレース!上手い事いったね!」
「何言ってんのよ…当然の事を当然に言っただけじゃん。下手に持ち上げないで…」
「いやいや僕は、上手いこと避けられたらいいな~くらいに思ってたし、面倒事を先送りにしただけだから」
グレースは褒められ慣れない性格の為、「フンッ」と鼻を鳴らしてそっぽを向く。
ハンターも周りをキョロキョロ観察し、人数や位置を確認していく。いつでも逃げる事ができるようにする行動である。こういった行動にも余念がない。
そうこうしていると隊長と呼ばれる男のもとに着く。
横幅が広く、厳つい顔をした男が入ってくる。
鎧に覆われているが、きっと筋肉の塊であることが容易に想像できる。その厳つい男はハンターとパッと目が合って驚きの顔に彩られる。
「あなたはまさか…ハンターさんではありませんか?」
「えぇ?僕を知っているんですか?」
隊長は目を輝かせて、興奮気味に話し出す。
「当然ですよ!”白の騎士団”に今からでも入れるかもと噂されるあなたを知らないなんて騎士の恥です!」
知らなかった部下の前で言う事ではないが、興奮して周りが見えていないことは明確。
視野の狭い隊長は部下を置いてけぼりにしつつハンターにかじりついて会話を弾ませようとする。まるでアイドルの前に来たファンのような感じだ。
「すいません。ウチら急いでるんですけど…」
それを聞くや否や、隊長は一瞬停止し、がっくりうなだれた後すぐに立ち直り、業務用の顔になる。
「つかぬ事を尋ねます。どこに向かわれるのでしょうか?」
ハンターは少し考えた後、すぐさま答える。
「…まぁ、隠す事でもないのでお伝えしますが、ヒラルドニューマウントに向かっています」
それを聞いた時、再び瞳に輝きが戻る。
「我々も同じ方向に向かうのですよ!奇遇ですね!!」
また始まった…。
面倒な輩だ。
「良ければ会っていただきたいお方がいるのですが、お会いできないでしょうか?」
だから、急いでいると言っているのに…。話を聞きそうにないので、了承することにした。
「ええ、いいですよ。どなたです」
「どうぞこちらです!」
ウキウキといった感じで、案内をする隊長。
ちょっとうんざりといった感じで付いていく。
「マクマイン公爵!お目通りをお許しください!会わせたい方々がこちらにいらっしゃってます!」
「「マクマイン公爵!?」」
二人は顔を見合わせて、驚きを隠せない。
しかし、その人物に会った時ハンターもグレースも
襟を正すことになる。
”古代竜”が住まうヒラルドニューマウントへ向けて、できるだけ早く調査に行く。その為の移動手段として、平野を乗り物で移動することになった。
草木を分けて徐々に下っていく。結局グレースの移動に合わせて進むので、急いでもあんまり早くない。本当ならすでに平野で騎獣を探していたのかと思うと、この組み合わせは失敗だったのだとグレースは思う。
何故ならハンターがニヤニヤして、やたら優しい。
遅い事に対して叱責されるかと思うと、「ゆっくりね」とか「無理しないでね」とか多人数で移動していた時にはここまで気を使われていなかったのに、面倒なほど気にしてくる。
その様子に煽りを受けているかの様な苛立ちを覚えた頃、紳士であり続けようとするハンターの足が止まる。
ようやく坂道を下りきってヘトヘトながらも進もうとするグレースは疑問より怒りが先行する。
「ちょっと何して…」
先を歩いていたハンターに近寄ろうとすると後ろに手を広げてグレースを牽制した。
ただならぬ様子にビクッとなり停止する。
そのまま掌を下に下げて、屈むよう指示した。
グレースは指示に従い、ハンターの動きに合わせて一緒に屈んだ。
前方を凝視するハンターに小声で話しかける。
「ねぇ、どうしたの?」
「人間がいるんだ」
それを聞くとグレースも草むらの影からそっと前を確認する。そこには兵士と思わしき人たちがテントを立てて野営をしていた。
「何でこんなところで野営なんて…」
森からは離れているとはいえ、隠れる場所の多いこの辺りでの野営は自殺行為ではないかと危惧する。人間はよほどの命知らずか、はたまたそんなことも分からない無知か。
「あのテントの数を見なよ、百は下らない。多分、軍の移動だと思う。数は力だから、魔獣だって危なくて近寄らないさ」
そう言われたら確かにテントの数が多い。
見回りの兵士もやたらピリピリしているし、要人の移送か、はたまた戦争に行くのか、いずれにしろ野営に関しては、理解できた。
「この軍の行く先はどこだと思う?」
ハンターは自分でも分からないだろう事をグレースに尋ねる。予想も出来ないグレースは突然何を聞いてくるのかと訝しげだ。
「…そんなの知るはずないでしょ。あんたには分かるっての?」
「いや、分からないよ。どこに行くのかな~って聞いただけだよ」
(益にも成らないことを…)と可愛げもなく思っていると、ハンターが移動し始めた。
「ちょっとハンター!…もう…!」
小さな声でハッキリと呼びつけるが、止まる事もなく歩き出す。グレースは置いていかれるわけにはいかず後ろを付いていく。
少し歩いては止まり、観察した後、また動く。
ハンターはグレースに見せないが、かなり警戒している。何となくこの軍がアルパザに向かって行軍していると予想していた為だ。
(森王は何も言ってなかったが…これも調査の為の軍なのか?もしくは別件か…いずれにしても、これでは移動が出来ないな…)
ここを手詰まりと見て、山に戻るべきか森王に通信の後、行動するべきか、思案していると、
「きゃっ!」
ガサッとグレースは思いっきり転けてしまう。ハンターは自分の事ばかりになって、グレースを放置してしまった事を後悔した。
「誰だ!」
その音に敏感に反応し、兵士は武器を構える。
こうはなりたくなかった状況だ。
グレースは転けた姿勢で死んだふりのように微動だにしない。今やっても全く意味ないし、滑稽だが笑うことは出来ない。
「そこにいるのは分かっている!出て来い!来ないなら攻撃するぞ!」
ジリジリと近寄って来る。
三人の兵士が三角形の陣形を組んで、二人くらいが弓に矢を番えようと構えている。
ハンターは50mくらいなら百発百中で射殺す事が可能だ。ましてこの距離なら10人いようが物の数ではない。グレースを庇うためハンターは自ら草むらから出て行く。
「エルフか?」
「攻撃しないでくれ、僕たちは敵じゃない」
弓を腰に下げ、矢を背中に背負い、両手を挙げて武器を持ってない事をアピールする。聞き取れる程度の声で、驚かせないよう伝える。
「たち?何人かいるのか…ここで何をしている?」
武器を掲げながら、間合いを開け、人間もハンターを刺激しないように会話を続ける。
「驚かせてしまって申し訳ない。あなた方の野営地に近寄るつもりはなかったのですが、山を下りたら丁度ここに行きついたもので…先を急いでいるのですが、行ってもいいでしょうか?」
兵士は武器を持たぬエルフにどうすればいいのか分からず目を見合わせて兵士同士で確認している。この場には即返答できる上司的立場の人間はいないらしい。
エルフは”白の騎士団”の発起人であり、友好人種の代表でもある。言うなれば簡単には攻撃できないという事。
この人間たちが突如襲ってくるような野蛮人ではないのが分かったので、少し急かせば行けるのではないか?という気持ちが湧いてくる。
「どうですかね?急いでるんですよ。行きますよ?」
「ま、待て!こちらとしても報告をしないわけにはいかない」
兵士の一人が焦って止める。
「お、おい…これ以上隊長の胃を痛める行為は…」
「かと言って知らせないわけにはいかないだろう」
グダグダやり始めた。後でやってほしいものだが、そういうわけにはいかないようだ。
ハンターは棒立ちで聞き始めた。どうでもしろといった態度だ。グレースが草むらから顔を出す。
「ちょっとハンター。どうなってるの?」
「うーん…ちょっとごたついてるよ…向こうは上に報告するかどうか相談中だね」
グレースはすくっと立ち上がって、ハンターの横に立つ。あーでもないこーでもないとやっている兵士を観察していると、少々面倒になってきた。
「あの~、すいません」
グレースは遠慮気味に発言する。
「すまんがもう少し待ってくれ」
兵士は武器をしまって両手で停止をかけるような真似をする。だがこれではまとまる話もこじれると感じ、それを無視して発言を続ける。
「会う必要があるなら、あなた方の上司に会わせてください。ウチらの事をお伝えしたいです」
兵士たちは顔を見合わせて頷き合う。腹が決まったようだ。
「こっちに来てくれ」
隊長に会わせてくれるのだろう。
二人でその兵士についていく。
「流石グレース!上手い事いったね!」
「何言ってんのよ…当然の事を当然に言っただけじゃん。下手に持ち上げないで…」
「いやいや僕は、上手いこと避けられたらいいな~くらいに思ってたし、面倒事を先送りにしただけだから」
グレースは褒められ慣れない性格の為、「フンッ」と鼻を鳴らしてそっぽを向く。
ハンターも周りをキョロキョロ観察し、人数や位置を確認していく。いつでも逃げる事ができるようにする行動である。こういった行動にも余念がない。
そうこうしていると隊長と呼ばれる男のもとに着く。
横幅が広く、厳つい顔をした男が入ってくる。
鎧に覆われているが、きっと筋肉の塊であることが容易に想像できる。その厳つい男はハンターとパッと目が合って驚きの顔に彩られる。
「あなたはまさか…ハンターさんではありませんか?」
「えぇ?僕を知っているんですか?」
隊長は目を輝かせて、興奮気味に話し出す。
「当然ですよ!”白の騎士団”に今からでも入れるかもと噂されるあなたを知らないなんて騎士の恥です!」
知らなかった部下の前で言う事ではないが、興奮して周りが見えていないことは明確。
視野の狭い隊長は部下を置いてけぼりにしつつハンターにかじりついて会話を弾ませようとする。まるでアイドルの前に来たファンのような感じだ。
「すいません。ウチら急いでるんですけど…」
それを聞くや否や、隊長は一瞬停止し、がっくりうなだれた後すぐに立ち直り、業務用の顔になる。
「つかぬ事を尋ねます。どこに向かわれるのでしょうか?」
ハンターは少し考えた後、すぐさま答える。
「…まぁ、隠す事でもないのでお伝えしますが、ヒラルドニューマウントに向かっています」
それを聞いた時、再び瞳に輝きが戻る。
「我々も同じ方向に向かうのですよ!奇遇ですね!!」
また始まった…。
面倒な輩だ。
「良ければ会っていただきたいお方がいるのですが、お会いできないでしょうか?」
だから、急いでいると言っているのに…。話を聞きそうにないので、了承することにした。
「ええ、いいですよ。どなたです」
「どうぞこちらです!」
ウキウキといった感じで、案内をする隊長。
ちょっとうんざりといった感じで付いていく。
「マクマイン公爵!お目通りをお許しください!会わせたい方々がこちらにいらっしゃってます!」
「「マクマイン公爵!?」」
二人は顔を見合わせて、驚きを隠せない。
しかし、その人物に会った時ハンターもグレースも
襟を正すことになる。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる