31 / 718
第一章 出会い
第三十話 戦いの終幕
しおりを挟む
雷のごとき光の一閃。
ラルフの頭は両断され無残に飛ぶ。
はずだった。
団長の思惑はまたも外れる。
切っ先はラルフのこめかみの寸前でまたも停止する。触れることもなく。
止まった理由は切っ先を持たれたせいだ。
その切っ先を挟み込んだ手は浅黒く、女性の華奢な指だった。吸血鬼の指より短く、幼さを感じさせる。
ラルフの目の前に浮かんでいる魔族。
金色の髪の毛はお尻にかかるほど長く、耳が長いのが特徴的で、きれいだが可愛げの残る顔だった。
その瞳は金色に染まり、縦長の瞳孔が人であることを否定する。吊り上がった眉毛はラルフを狙った攻撃に怒りを感じているように見えた。
(そんな…馬鹿な…)
もしこれを今現在、行っているならばそれは”時間超過”の速度を超えている。
さっきまでこの場にいなかった魔族が出現し、吸血鬼のようにあらかじめ用意したわけではないのに剣をその手で受け止める。
現実では…少なくとも自分の常識の枠内では当てはまらないことが次々と起こっている。
衝撃が強すぎて、最後のチャンスである一定時間が解けてしまった。止まったように見えていた世界が動きを取り戻し、時を刻む。
可憐な少女は優雅に大地に降りて見せ、剣を持ったままラルフに視線を向ける。
「遅いと思ってきてみれば、何を遊んでいる?」
「うおっ!?ミーシャ!なんでここに…」
ラルフはミーシャの突然の出現に驚いて疑問を投げかける。と同時に「あっ」という間抜けな声を出し口を覆う仕草をする。
「ミーシャ…だと?」
団長はその名前に覚えがあった。それもそのはず、今回のメインターゲットであり自分の主に”人類史の一生に一度のチャンス”と言わしめた魔王の名前である。
「これが…あの”鏖”なのか…?」
にわかに信じがたいことだが、自分の剣がスキル発動中に素手で止められた事実を考えれば傷の痛みも忘れて驚愕に心を奪われるというものだ。
ベルフィアは矢を抜き、右手を回復させた後、急いで身なりを整えてミーシャに対し礼をする。
「魔王様、申し訳ございません。彼奴等ノ数に阻まれ、進行ノ阻害を受け…」
「やめろベルフィア。言い訳はいい」
ミーシャは左手をかざし、ベルフィアの言葉を止める。ベルフィアはさらに頭を下げて「失礼しましタ」と後退する。
「そのマント…お前がイルレアンの騎士団長か。強いと聞いているが…動きにキレがないな」
団長はゾッとしてラルフを睨みつける。
いつから魔王に与しているのか?
どこまで情報を開示しているのか?
どこまで魔族に魂を売ったのか?
とにかくラルフは敵どころか人間ではない。
交渉の時に感じた違和感はこれだったのかと絶望する。
「ん?無視か?私を前に見上げた度胸だ」
剣をラルフから力ずくで、団長の後方に投げるように離す。ブンッという音が鳴り、と同時にベキッという木の枝が折れたような音が鳴る。
その後「ギャッ!!」という、首を絞められた鳥のように絞り出した声が聞こえたかと思うと剣は停止する。
剣は遠く後ろで控えていた守衛の一人に刺さったみたいだった。
ミーシャは特に狙ったわけではない。
何の気なしに人の命が奪われた。
剣を失った団長は右腕を抱え脂汗をかきながら痛みに悶絶している。剣を振り投げられた勢いが良すぎて、握っていた右手が耐えられず、あらぬ方向に折れてしまった。
肋の痛みが麻痺してきたころに追加ダメージを入れられ、意識を手放す一歩手前まで追い詰められていた。
「うわぁぁぁ!」「なんだよあれ!!」
「撤退しろ!!今すぐに!!!」
「逃げろ!逃げろぉぉぉ!」
潜んでいた守衛たちは我が身可愛さに草木を揺らしながら一目散に町へと逃げていく。
「あ、おい!お前ら!逃げるな!!作戦を遂行しろぉ!」
騎士の一人は大声を上げ命令するが、それに対する返答などない。パニックで叫び散らしながら、とにかく必死で離れていく。
取り残された騎士たちも恐慌に陥る寸前で体の震えが止まらないものの、精神力のみで踏みとどまる。
「なんだ?指揮官がここにいるのに逃げるのか?随分と薄情な連中だな…それともこれも作戦か?」
ミーシャはそれこそ数々の戦場で多くの種族を虐殺してきたが、指揮官がまだ死んでないのに瓦解する隊列を見たことがない。人間も一枚岩ではないのだろうが、一応義理立てくらいはするのだと勝手に思っていたからだ。
団長も使えず、隊列もなく、騎士は恐怖から動けない。ミーシャの登場により、もはや一縷の望みもなくアルパザ陣営の敗北が決定した。
「…うーん…元から寄せ集めの日和見集団だ。戦争から逃げた連中に義理なんてないと思うぞ?」
ラルフは一目散に逃げた守衛を諦めた目で見ていた。強固な壁の中で平和に過ごし、壁の外では弱い魔獣と戯れ、命の奪い合いをせずに生きてきた町民に期待など出来ない。
「全くその通りだ、ラルフ…」
ガサガサという音でこの切羽詰まった状況に姿を現したのは、いの一番に撤退を命じた守衛のリーダーだった。
「俺たちは戦場から逃げた臆病者だ…。今も戦場で戦う連中に対して申し訳ない気持ちもありながら、日々平和に過ごす暮らしに安心を噛み締めていた」
俯き加減で卑屈に喋るリーダーは一拍置いて息を吸い込みまた語りだす。
「だからこそ生きるために必死だと思わないか?安全な大地を作ることが罪なのか?どう思うラルフ。お前こそ人間に義理はないのか?」
「なんだお前は?突然出てきて意味不明な…」
ミーシャが少々苛立ち加減でリーダーに食って掛かろうとするがラルフがミーシャの肩に手を置き、制する。
「待ってくれミーシャ。ここは俺が答える」
ギロリといった目で肩に置いた手とラルフの顔を順に睨みつける。ベルフィアもその行動にラルフの手を千切るべきか逡巡する。
「…頼む」
その目にたじろぐ事なく見つめ返すラルフの目を見てミーシャの肩から力が抜ける。怒りから子供の不満げな顔に戻り、つーんっといった感じに顔を背ける。
ラルフの目に確固たる意志が見えたからこその態度だった。
ミーシャはラルフに甘い。
ベルフィアもその態度に強張った体から力が抜ける。肩透かしを食らった感じで一瞬とぼけた顔になるが、また主に対応するキリッとした顔に戻り直立で停止する。
「あんたは逃げないのか?団長さんがこの様じゃ勝てないことは目に見えてるだろ。これ以上死人を増やすんじゃねぇよ」
ラルフは一歩前に出て対話を開始する。
「なんでだ、ラルフ…そりゃ俺たちは喧嘩ばっかしてたし、お前に期待しちゃいなかったが、同じ種族…人を裏切るのに何のメリットがある?これはあまりにひどいだろう」
ラルフはリーダーが何を言いたいのかわからずとりあえず黙って聞くことにした。
「お前に人の心があるなら、ここから去ってくれ」
ラルフの頭は両断され無残に飛ぶ。
はずだった。
団長の思惑はまたも外れる。
切っ先はラルフのこめかみの寸前でまたも停止する。触れることもなく。
止まった理由は切っ先を持たれたせいだ。
その切っ先を挟み込んだ手は浅黒く、女性の華奢な指だった。吸血鬼の指より短く、幼さを感じさせる。
ラルフの目の前に浮かんでいる魔族。
金色の髪の毛はお尻にかかるほど長く、耳が長いのが特徴的で、きれいだが可愛げの残る顔だった。
その瞳は金色に染まり、縦長の瞳孔が人であることを否定する。吊り上がった眉毛はラルフを狙った攻撃に怒りを感じているように見えた。
(そんな…馬鹿な…)
もしこれを今現在、行っているならばそれは”時間超過”の速度を超えている。
さっきまでこの場にいなかった魔族が出現し、吸血鬼のようにあらかじめ用意したわけではないのに剣をその手で受け止める。
現実では…少なくとも自分の常識の枠内では当てはまらないことが次々と起こっている。
衝撃が強すぎて、最後のチャンスである一定時間が解けてしまった。止まったように見えていた世界が動きを取り戻し、時を刻む。
可憐な少女は優雅に大地に降りて見せ、剣を持ったままラルフに視線を向ける。
「遅いと思ってきてみれば、何を遊んでいる?」
「うおっ!?ミーシャ!なんでここに…」
ラルフはミーシャの突然の出現に驚いて疑問を投げかける。と同時に「あっ」という間抜けな声を出し口を覆う仕草をする。
「ミーシャ…だと?」
団長はその名前に覚えがあった。それもそのはず、今回のメインターゲットであり自分の主に”人類史の一生に一度のチャンス”と言わしめた魔王の名前である。
「これが…あの”鏖”なのか…?」
にわかに信じがたいことだが、自分の剣がスキル発動中に素手で止められた事実を考えれば傷の痛みも忘れて驚愕に心を奪われるというものだ。
ベルフィアは矢を抜き、右手を回復させた後、急いで身なりを整えてミーシャに対し礼をする。
「魔王様、申し訳ございません。彼奴等ノ数に阻まれ、進行ノ阻害を受け…」
「やめろベルフィア。言い訳はいい」
ミーシャは左手をかざし、ベルフィアの言葉を止める。ベルフィアはさらに頭を下げて「失礼しましタ」と後退する。
「そのマント…お前がイルレアンの騎士団長か。強いと聞いているが…動きにキレがないな」
団長はゾッとしてラルフを睨みつける。
いつから魔王に与しているのか?
どこまで情報を開示しているのか?
どこまで魔族に魂を売ったのか?
とにかくラルフは敵どころか人間ではない。
交渉の時に感じた違和感はこれだったのかと絶望する。
「ん?無視か?私を前に見上げた度胸だ」
剣をラルフから力ずくで、団長の後方に投げるように離す。ブンッという音が鳴り、と同時にベキッという木の枝が折れたような音が鳴る。
その後「ギャッ!!」という、首を絞められた鳥のように絞り出した声が聞こえたかと思うと剣は停止する。
剣は遠く後ろで控えていた守衛の一人に刺さったみたいだった。
ミーシャは特に狙ったわけではない。
何の気なしに人の命が奪われた。
剣を失った団長は右腕を抱え脂汗をかきながら痛みに悶絶している。剣を振り投げられた勢いが良すぎて、握っていた右手が耐えられず、あらぬ方向に折れてしまった。
肋の痛みが麻痺してきたころに追加ダメージを入れられ、意識を手放す一歩手前まで追い詰められていた。
「うわぁぁぁ!」「なんだよあれ!!」
「撤退しろ!!今すぐに!!!」
「逃げろ!逃げろぉぉぉ!」
潜んでいた守衛たちは我が身可愛さに草木を揺らしながら一目散に町へと逃げていく。
「あ、おい!お前ら!逃げるな!!作戦を遂行しろぉ!」
騎士の一人は大声を上げ命令するが、それに対する返答などない。パニックで叫び散らしながら、とにかく必死で離れていく。
取り残された騎士たちも恐慌に陥る寸前で体の震えが止まらないものの、精神力のみで踏みとどまる。
「なんだ?指揮官がここにいるのに逃げるのか?随分と薄情な連中だな…それともこれも作戦か?」
ミーシャはそれこそ数々の戦場で多くの種族を虐殺してきたが、指揮官がまだ死んでないのに瓦解する隊列を見たことがない。人間も一枚岩ではないのだろうが、一応義理立てくらいはするのだと勝手に思っていたからだ。
団長も使えず、隊列もなく、騎士は恐怖から動けない。ミーシャの登場により、もはや一縷の望みもなくアルパザ陣営の敗北が決定した。
「…うーん…元から寄せ集めの日和見集団だ。戦争から逃げた連中に義理なんてないと思うぞ?」
ラルフは一目散に逃げた守衛を諦めた目で見ていた。強固な壁の中で平和に過ごし、壁の外では弱い魔獣と戯れ、命の奪い合いをせずに生きてきた町民に期待など出来ない。
「全くその通りだ、ラルフ…」
ガサガサという音でこの切羽詰まった状況に姿を現したのは、いの一番に撤退を命じた守衛のリーダーだった。
「俺たちは戦場から逃げた臆病者だ…。今も戦場で戦う連中に対して申し訳ない気持ちもありながら、日々平和に過ごす暮らしに安心を噛み締めていた」
俯き加減で卑屈に喋るリーダーは一拍置いて息を吸い込みまた語りだす。
「だからこそ生きるために必死だと思わないか?安全な大地を作ることが罪なのか?どう思うラルフ。お前こそ人間に義理はないのか?」
「なんだお前は?突然出てきて意味不明な…」
ミーシャが少々苛立ち加減でリーダーに食って掛かろうとするがラルフがミーシャの肩に手を置き、制する。
「待ってくれミーシャ。ここは俺が答える」
ギロリといった目で肩に置いた手とラルフの顔を順に睨みつける。ベルフィアもその行動にラルフの手を千切るべきか逡巡する。
「…頼む」
その目にたじろぐ事なく見つめ返すラルフの目を見てミーシャの肩から力が抜ける。怒りから子供の不満げな顔に戻り、つーんっといった感じに顔を背ける。
ラルフの目に確固たる意志が見えたからこその態度だった。
ミーシャはラルフに甘い。
ベルフィアもその態度に強張った体から力が抜ける。肩透かしを食らった感じで一瞬とぼけた顔になるが、また主に対応するキリッとした顔に戻り直立で停止する。
「あんたは逃げないのか?団長さんがこの様じゃ勝てないことは目に見えてるだろ。これ以上死人を増やすんじゃねぇよ」
ラルフは一歩前に出て対話を開始する。
「なんでだ、ラルフ…そりゃ俺たちは喧嘩ばっかしてたし、お前に期待しちゃいなかったが、同じ種族…人を裏切るのに何のメリットがある?これはあまりにひどいだろう」
ラルフはリーダーが何を言いたいのかわからずとりあえず黙って聞くことにした。
「お前に人の心があるなら、ここから去ってくれ」
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる