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第125話 滝澤邸2
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「優勝おめでとうございます」
控室に戻ると滝澤が満面の笑みで出迎えた。隣には少し暗い顔の菊地兄が拍手で出迎える。まさか会長が倒されるとは思ってなかった顔だろうか?会長の無敵神話に土をつけられたことを気に入ってないのやも知れない。
「うむ。まぁこんなものだろう」
そんなこと意に返す事なく当然だとふんぞり返る。これくらいの豪胆さが欲しいものだと春田は考えた。
「で?この後はどうするんだ?表彰式とかやるのか?」
「いえいえ、そのようなことは致しません。後はお祖父様のお友達の方々が何やらドンチャン騒いでお終いなので、これからの事は私たちの仕事となります」
それを聞いてホッとする。もう戦う必要がないと思えば変なことに気を回さなくて済む。
「菊地。春田さんとヤシャ様をお屋敷にお連れして」
「はっ」
スッと腰から頭を下げる菊地兄。滝澤も立ち上がってすれ違い様に「それでは後程……」と言って部屋を出ていった。
(会長が気絶してるのに結局連れていかれるのかよ……)
………
連れていかれた先は最初に行った屋敷。滝澤 詩織の家である。
「……てっきり別の場所に連れていかれるのかと思った……」
ポツリと呟く春田。
「なんだ?不服なのか?」
「いやいや、不服なんてそんな……」
(あるけどな。もう帰りたいんだが……)頭を横に振りながら必死に否定する。
「むしろ良かったよ。もし、別の場所なんかに案内されたらどうしようかと……」
「他にもあるのか?」
ヤシャは何の気なしに菊地に尋ねる。
「はい。ここは詩織様の為に会長が用意された別荘のようなものでございます。本家は和の様式を採用しておりますので、ここが少し特殊と捉えていただくのが宜しいかと……」
きっとヤクザの大元みたいなのが住んでそうな豪勢な日本家屋なのだろうと察する。「滝澤」なんて格好いい漢字だし、表札は木の材質でわざわざ浮き彫りにしてあるような凝った奴だろうなと妄想が捗る。
「そうか、どうでもいいな」
ヤシャは興味が削がれたのか、変に質問せずぶったぎる。色々考えるのが苦手な奴だし、別に何か言うつもりもないが、聞いた割りに冷たい反応はやっぱり失礼だなと、自分が同じ立場になった時は気を付けようと心に仕舞う。
菊地兄も慣れたもので、ヤシャの豪胆さには呆れを通り越して感服すらしている。(一体何になら興味を持つのか?)と興味が湧いたくらいだ。
「えー……それではこちらに……」
応接間とは違う二階の部屋に案内される。客室だろうか?ベッドが備え付けられた個室に辿り着いた。
「本日は会長の指示通り客室をご用意いたしました。少し遅くなりましたが、ディナーをご用意いたします。準備をしておりますので今しばらくお待ちください」
一応客人ともあって丁寧な言葉遣いで対応する付き人。
「何か用事があれば呼び鈴を鳴らしてください。机に置いてありますので、それでは……」
そういうとサッと部屋から退室した。春田は言われた机を確認する。呼び鈴はボタン式のファミレスなんかにあるやつの高級ver.で、押せばメイドが飛んでくるのだろう。
手でつまんで鳴らすタイプのアナログな呼び鈴を期待したのでちょっと拍子抜けだが、考えてみれば客であって主ではない。すぐ側に待機するならまだしも、そんな労力を客に使うはずもない。
それに、この電子式呼び鈴なら聞き逃すことはないだろうし、より確実に音を届ける。メイドからしてもこっちの方が良いのだろう。
春田は近くのソファにドカッと座る。今日は色々あったというのにどうしてこんなところに泊まらなければならないのか?ヤシャの稼ぎのためだ。
チラリとヤシャを見る。堂々とした佇まい。さっきまで戦っていたとは思えない傷一つない体。やはり素手では傷つけられないのだろう。
その目に気付いたのか、「ん?」と不思議な顔で春田を見る。
「……お前も感じたか?」
「え?!……ん?あ?何を?」
なんの事か分からず慌てて聞く。
「……気のせいか……?いや、忘れてくれ」
ヤシャは窓際に歩いて外を見る。もう暗くなった外にしばらく目を向けたあとカーテンを引く。
「もう時間も遅いが、今日はここに泊まるのか?」
「そ。お前と戦った会長が飯も用意するから今日は泊まれってよ」
「……ここでか?」
「何回聞いてんだよ……」
春田もヤシャの思う違和感に気付いた。ベッドが一つしかない。ヤシャが寝るには丁度良いくらいでかいキングサイズだが、二人で寝るとなると狭くはないが恥ずかしい。
「た、多分……後で部屋を分けるだろ……」
いい歳の男女が一つの部屋に入れられるのは親族だとしてもちょっと……それに加えてベッド一つは外面が悪い。自分のマンションの一室をシェアハウスにしているのは目を瞑る。
コンコンッ
ノック音が聞こえる。一瞬しんっと静かになるが、ノックした相手が返事を待ってることに気付き、「ど、どうぞ」と春田は返事した。
入ってきたのはメイド長の鈴木。その手には花束があった。
「おめでとうございますヤシャ様。こちらは私からのプレゼントでございます」
スッと渡される。一応受けとるがすぐに迷惑な顔になる。
「うーむ……今渡されても困るんだが……」
「もちろんこちらでお預かりしてすぐに花瓶に生けさせていただきます」
鈴木はまた手を差し出し、ヤシャから花束を受けとる。形式的に渡すのはこの界隈のしきたりというやつだろうか?
鈴木は部屋に入ると空っぽの花瓶に花束を差す。すぐ側においていた有名な絵画にある「ミルクを注ぐ女」のミルク入れのような容器を手に取り花瓶に傾ける。入っていた水が花瓶に注がれ部屋に彩りを添えられる。
「鈴木……さん」
春田は鈴木に声をかける。鈴木は「はい?」とメイド長をするには若く見える顔を傾けながら返事する。
「俺とヤシャの部屋は別っすよね?」
「ああ、その通りです。ヤシャ様はこちらでおやすみいただきますが、聖也様は別の部屋をご用意させてます」
ヤシャもホッとしたのか、「ふんっ」と鼻を鳴らして腕を組んだ。
「先ほど詩織お嬢様からの連絡でご主人様と一緒に移動中との事です。お食事はお二人到着後となりまして、到着次第テーブルにご案内いたしますので、どうかもうしばらくお待ちください」
「え?会長もう目覚めたんですか?」
鈴木はニコリと笑った後、頷いて返事する。
「それでは失礼します」
鈴木は一礼して部屋から出ていった。
「……杞憂だったな」
「まぁ本来それが普通だ」
部屋の件も分かり、更に安堵した春田はふと屋敷の中が気になった。
「ちょっと屋敷内を見てこようと思うけど、お前もどうだ?」
「そうだな……」
ヤシャは窓の方をチラリと見た後春田に視線を戻す。
「いや、私はいい。行ってこい」
春田は肩を竦めると「おう」と言って部屋から出ていった。しばらくドアを見つめた後、窓に目を向ける。
「いるんだろ?出てこいポイ子」
その言葉に呼応するように窓がキィッと開いた。確か窓の鍵は閉まっていたはずだが、不定形であるポイ子には関係がない。わざわざ鍵を開けた後侵入する。
「やー、バレてましたか」
「当たり前だろまったく……待機しろって言われてたろうに……」
呆れて額に手を置く。
「待てるはずもなかろうが。妻を差し置いて女の所にお泊まりなど不届き千万」
ポイ子の後ろから突然にゅっと姿を現したのはダークエルフのナルル。
「は?お、お前もいたのか?」
狼狽しながら尋ねる。
「仕事も済んだようじゃし、わらわたちも混ぜい」
「まさか他の連中も……」
ナルルの後ろを覗くが、特に出てくることはない。
「安心してください。私たちだけですよ」
ポイ子はふんぞり返って胸を張った。それを見て初めて春田の気持ちが分かった。
「お前らいい加減にしろ」
控室に戻ると滝澤が満面の笑みで出迎えた。隣には少し暗い顔の菊地兄が拍手で出迎える。まさか会長が倒されるとは思ってなかった顔だろうか?会長の無敵神話に土をつけられたことを気に入ってないのやも知れない。
「うむ。まぁこんなものだろう」
そんなこと意に返す事なく当然だとふんぞり返る。これくらいの豪胆さが欲しいものだと春田は考えた。
「で?この後はどうするんだ?表彰式とかやるのか?」
「いえいえ、そのようなことは致しません。後はお祖父様のお友達の方々が何やらドンチャン騒いでお終いなので、これからの事は私たちの仕事となります」
それを聞いてホッとする。もう戦う必要がないと思えば変なことに気を回さなくて済む。
「菊地。春田さんとヤシャ様をお屋敷にお連れして」
「はっ」
スッと腰から頭を下げる菊地兄。滝澤も立ち上がってすれ違い様に「それでは後程……」と言って部屋を出ていった。
(会長が気絶してるのに結局連れていかれるのかよ……)
………
連れていかれた先は最初に行った屋敷。滝澤 詩織の家である。
「……てっきり別の場所に連れていかれるのかと思った……」
ポツリと呟く春田。
「なんだ?不服なのか?」
「いやいや、不服なんてそんな……」
(あるけどな。もう帰りたいんだが……)頭を横に振りながら必死に否定する。
「むしろ良かったよ。もし、別の場所なんかに案内されたらどうしようかと……」
「他にもあるのか?」
ヤシャは何の気なしに菊地に尋ねる。
「はい。ここは詩織様の為に会長が用意された別荘のようなものでございます。本家は和の様式を採用しておりますので、ここが少し特殊と捉えていただくのが宜しいかと……」
きっとヤクザの大元みたいなのが住んでそうな豪勢な日本家屋なのだろうと察する。「滝澤」なんて格好いい漢字だし、表札は木の材質でわざわざ浮き彫りにしてあるような凝った奴だろうなと妄想が捗る。
「そうか、どうでもいいな」
ヤシャは興味が削がれたのか、変に質問せずぶったぎる。色々考えるのが苦手な奴だし、別に何か言うつもりもないが、聞いた割りに冷たい反応はやっぱり失礼だなと、自分が同じ立場になった時は気を付けようと心に仕舞う。
菊地兄も慣れたもので、ヤシャの豪胆さには呆れを通り越して感服すらしている。(一体何になら興味を持つのか?)と興味が湧いたくらいだ。
「えー……それではこちらに……」
応接間とは違う二階の部屋に案内される。客室だろうか?ベッドが備え付けられた個室に辿り着いた。
「本日は会長の指示通り客室をご用意いたしました。少し遅くなりましたが、ディナーをご用意いたします。準備をしておりますので今しばらくお待ちください」
一応客人ともあって丁寧な言葉遣いで対応する付き人。
「何か用事があれば呼び鈴を鳴らしてください。机に置いてありますので、それでは……」
そういうとサッと部屋から退室した。春田は言われた机を確認する。呼び鈴はボタン式のファミレスなんかにあるやつの高級ver.で、押せばメイドが飛んでくるのだろう。
手でつまんで鳴らすタイプのアナログな呼び鈴を期待したのでちょっと拍子抜けだが、考えてみれば客であって主ではない。すぐ側に待機するならまだしも、そんな労力を客に使うはずもない。
それに、この電子式呼び鈴なら聞き逃すことはないだろうし、より確実に音を届ける。メイドからしてもこっちの方が良いのだろう。
春田は近くのソファにドカッと座る。今日は色々あったというのにどうしてこんなところに泊まらなければならないのか?ヤシャの稼ぎのためだ。
チラリとヤシャを見る。堂々とした佇まい。さっきまで戦っていたとは思えない傷一つない体。やはり素手では傷つけられないのだろう。
その目に気付いたのか、「ん?」と不思議な顔で春田を見る。
「……お前も感じたか?」
「え?!……ん?あ?何を?」
なんの事か分からず慌てて聞く。
「……気のせいか……?いや、忘れてくれ」
ヤシャは窓際に歩いて外を見る。もう暗くなった外にしばらく目を向けたあとカーテンを引く。
「もう時間も遅いが、今日はここに泊まるのか?」
「そ。お前と戦った会長が飯も用意するから今日は泊まれってよ」
「……ここでか?」
「何回聞いてんだよ……」
春田もヤシャの思う違和感に気付いた。ベッドが一つしかない。ヤシャが寝るには丁度良いくらいでかいキングサイズだが、二人で寝るとなると狭くはないが恥ずかしい。
「た、多分……後で部屋を分けるだろ……」
いい歳の男女が一つの部屋に入れられるのは親族だとしてもちょっと……それに加えてベッド一つは外面が悪い。自分のマンションの一室をシェアハウスにしているのは目を瞑る。
コンコンッ
ノック音が聞こえる。一瞬しんっと静かになるが、ノックした相手が返事を待ってることに気付き、「ど、どうぞ」と春田は返事した。
入ってきたのはメイド長の鈴木。その手には花束があった。
「おめでとうございますヤシャ様。こちらは私からのプレゼントでございます」
スッと渡される。一応受けとるがすぐに迷惑な顔になる。
「うーむ……今渡されても困るんだが……」
「もちろんこちらでお預かりしてすぐに花瓶に生けさせていただきます」
鈴木はまた手を差し出し、ヤシャから花束を受けとる。形式的に渡すのはこの界隈のしきたりというやつだろうか?
鈴木は部屋に入ると空っぽの花瓶に花束を差す。すぐ側においていた有名な絵画にある「ミルクを注ぐ女」のミルク入れのような容器を手に取り花瓶に傾ける。入っていた水が花瓶に注がれ部屋に彩りを添えられる。
「鈴木……さん」
春田は鈴木に声をかける。鈴木は「はい?」とメイド長をするには若く見える顔を傾けながら返事する。
「俺とヤシャの部屋は別っすよね?」
「ああ、その通りです。ヤシャ様はこちらでおやすみいただきますが、聖也様は別の部屋をご用意させてます」
ヤシャもホッとしたのか、「ふんっ」と鼻を鳴らして腕を組んだ。
「先ほど詩織お嬢様からの連絡でご主人様と一緒に移動中との事です。お食事はお二人到着後となりまして、到着次第テーブルにご案内いたしますので、どうかもうしばらくお待ちください」
「え?会長もう目覚めたんですか?」
鈴木はニコリと笑った後、頷いて返事する。
「それでは失礼します」
鈴木は一礼して部屋から出ていった。
「……杞憂だったな」
「まぁ本来それが普通だ」
部屋の件も分かり、更に安堵した春田はふと屋敷の中が気になった。
「ちょっと屋敷内を見てこようと思うけど、お前もどうだ?」
「そうだな……」
ヤシャは窓の方をチラリと見た後春田に視線を戻す。
「いや、私はいい。行ってこい」
春田は肩を竦めると「おう」と言って部屋から出ていった。しばらくドアを見つめた後、窓に目を向ける。
「いるんだろ?出てこいポイ子」
その言葉に呼応するように窓がキィッと開いた。確か窓の鍵は閉まっていたはずだが、不定形であるポイ子には関係がない。わざわざ鍵を開けた後侵入する。
「やー、バレてましたか」
「当たり前だろまったく……待機しろって言われてたろうに……」
呆れて額に手を置く。
「待てるはずもなかろうが。妻を差し置いて女の所にお泊まりなど不届き千万」
ポイ子の後ろから突然にゅっと姿を現したのはダークエルフのナルル。
「は?お、お前もいたのか?」
狼狽しながら尋ねる。
「仕事も済んだようじゃし、わらわたちも混ぜい」
「まさか他の連中も……」
ナルルの後ろを覗くが、特に出てくることはない。
「安心してください。私たちだけですよ」
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