30 / 87
第30話 長期休暇へ
しおりを挟む
今日は、終業式。
明日からは長期休暇に入る。
「明日からお休みですねー」
「そうだな。別にこれといったイベントも無いがね」
「ですねー」
今日も、紗良と並んで登校している。
「紗良は友達とどっか行ったりしないのか?」
「そうですね、誘われた行きますけど、今のところその予定は無いですね」
「そかそか」
「兄さんこそ、どこか行かないんですか?」
横を歩く、紗良が尋ねてきた。
「うーん、俺はサイン会もあるし、アニメ化も迫ってきてるからな。長期間都内を出る訳にはいかんさ」
「そのお仕事って大変ですよね」
「まぁね」
そんな話をしつつも、学校へと到着する。
「お前ら、本当に仲良いよな。付き合ってんのか?」
安定の冷やかしを、和也が入れてくる。
「兄妹だわ!」
「へいへい」
そんなこんなで、自分の席へと腰を下ろした。
つまらない、終業式を終え、午前中で下校となった。
「春輝、みんなでご飯食べに行かない?」
下校の準備を整えた時、莉緒がやって来た。
「皆んなって誰だよ?」
「私と、紗良ちゃんと和也とアンタ!」
「皆んなって、結局いつものメンバーじゃないかよ」
「文句あんの?」
莉緒がジト目で見てきた。
「いや、俺は紗良がいいなら構わないよ」
「あんたら、どんだけ仲良いのよ。紗良ちゃんも、兄さんが良ければって言ってたわよ」
莉緒は呆れたような声で言った。
「和也は何て言ってんだ?」
「行くって言っているわよ」
「なら、いいんじゃないか?」
そう言うと、四人でご飯に行く事が決定した。
「じゃあ、早く行きましょう」
「おう、分かったよ」
春輝は、準備を終えると四人で駅前へと向かう。
「飯って、どこに行くんだ?」
「ん? ファミレスとかでいいんじゃない? 安いし」
「お、俺は賛成だ!」
和也が手を上げた。
「なら、俺も別にいいよ」
「私も」
四人でファミレスに行くことが決定した。
ファミレスに入ると、四人がけのテーブル席に通された。
紗良と莉緒が奥、春輝と和也が手前と言った感じだ。
「皆んな、何にするんだ?」
「私はランチにするわ」
「私も……」
「じゃあ、俺もそれにしようかな」
四人は、ドリンクバー付きのランチを注文した。
各々、ドリンクを取って来ると、料理が来るのを待つ。
「そう言えば、春輝が題字してるマホガクのアニメ化決まったんだって?」
和也が言った。
「何で知ってんだよ……」
「何でって、あんた知らないの? マホガクって結構有名なのよ。ね? 東條零せんせっ!」
からかうような笑を浮かべて、莉緒はスマホの画面を向けてきた。
ちなみに、マホガクと言うのは、魔法学院の最強賢者の略称である。
「恥ずかしいから、その名前では呼ぶな!」
「いいじゃん、零せんせ! カッコイイよ」
「おまえ、楽しんでるだろ?」
「バレた?」
莉緒はいたずらっぽく笑った。
そんな事をしているうちに、料理が運ばれてきた。
明日からは長期休暇に入る。
「明日からお休みですねー」
「そうだな。別にこれといったイベントも無いがね」
「ですねー」
今日も、紗良と並んで登校している。
「紗良は友達とどっか行ったりしないのか?」
「そうですね、誘われた行きますけど、今のところその予定は無いですね」
「そかそか」
「兄さんこそ、どこか行かないんですか?」
横を歩く、紗良が尋ねてきた。
「うーん、俺はサイン会もあるし、アニメ化も迫ってきてるからな。長期間都内を出る訳にはいかんさ」
「そのお仕事って大変ですよね」
「まぁね」
そんな話をしつつも、学校へと到着する。
「お前ら、本当に仲良いよな。付き合ってんのか?」
安定の冷やかしを、和也が入れてくる。
「兄妹だわ!」
「へいへい」
そんなこんなで、自分の席へと腰を下ろした。
つまらない、終業式を終え、午前中で下校となった。
「春輝、みんなでご飯食べに行かない?」
下校の準備を整えた時、莉緒がやって来た。
「皆んなって誰だよ?」
「私と、紗良ちゃんと和也とアンタ!」
「皆んなって、結局いつものメンバーじゃないかよ」
「文句あんの?」
莉緒がジト目で見てきた。
「いや、俺は紗良がいいなら構わないよ」
「あんたら、どんだけ仲良いのよ。紗良ちゃんも、兄さんが良ければって言ってたわよ」
莉緒は呆れたような声で言った。
「和也は何て言ってんだ?」
「行くって言っているわよ」
「なら、いいんじゃないか?」
そう言うと、四人でご飯に行く事が決定した。
「じゃあ、早く行きましょう」
「おう、分かったよ」
春輝は、準備を終えると四人で駅前へと向かう。
「飯って、どこに行くんだ?」
「ん? ファミレスとかでいいんじゃない? 安いし」
「お、俺は賛成だ!」
和也が手を上げた。
「なら、俺も別にいいよ」
「私も」
四人でファミレスに行くことが決定した。
ファミレスに入ると、四人がけのテーブル席に通された。
紗良と莉緒が奥、春輝と和也が手前と言った感じだ。
「皆んな、何にするんだ?」
「私はランチにするわ」
「私も……」
「じゃあ、俺もそれにしようかな」
四人は、ドリンクバー付きのランチを注文した。
各々、ドリンクを取って来ると、料理が来るのを待つ。
「そう言えば、春輝が題字してるマホガクのアニメ化決まったんだって?」
和也が言った。
「何で知ってんだよ……」
「何でって、あんた知らないの? マホガクって結構有名なのよ。ね? 東條零せんせっ!」
からかうような笑を浮かべて、莉緒はスマホの画面を向けてきた。
ちなみに、マホガクと言うのは、魔法学院の最強賢者の略称である。
「恥ずかしいから、その名前では呼ぶな!」
「いいじゃん、零せんせ! カッコイイよ」
「おまえ、楽しんでるだろ?」
「バレた?」
莉緒はいたずらっぽく笑った。
そんな事をしているうちに、料理が運ばれてきた。
0
お気に入りに追加
84
あなたにおすすめの小説
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
青春
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
美少女にフラれたらなぜかダウジング伊達メガネ女子が彼女になりました!?〜冴えない俺と彼女と俺をフった美少女の謎の三角な関係〜
かねさわ巧
青春
まてまてまて! 身体が入れ替わっているってどういうことだよ!? 告白した美少女は俺の好きになった子じゃなかったってこと? それじゃあ俺の好きになった子ってどっち?? 謎のダウジングから始まった恋愛コメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる