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第一章 辺境の町

第74話 スキルが増えた

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 少し効果がある方法が見つかった所で、また明日教える約束をして今日は終わり。

 リノは今日、仕事を無くしちゃったから、早朝からギルドに並びに行かなきゃだし早く休んだ方がいい。
 睡眠時間をしっかりとらないと魔力や体力は回復しないだろうし、無茶してもいい結果にならないと思うから……。


 お腹が空き過ぎて寝れそうにないと言う彼女のために、ウルルの実のドライフルーツをお土産にあげた。
 滋養強壮効果もあるし、体質改善に少しでも役立つかもしれないからね。

 長年抱えてきた問題が解決するかもしれないって希望を少し持てたことで、焦っていた気持ちも落ち着いたみたいでよかった。
 明日からもしばらくは町中の仕事を続けて、時間が掛かっても今度こそ装備を整えると言っていた。

 私も安全のためにその方がいいと思う。



 彼女はまだ、採集や討伐をするスタートラインにも立ててない状態だから……。
 魔法が使えないので、せめて自分の武器を手に入れてからじゃないと外の依頼は危険過ぎる。
 それに短剣術が使えても、持久力なくてすぐ倒れちゃうって言ってたからやっぱり無理だし。

 だから私に今できる手助けは、ちょっとした食べ物の差し入れと魔法の使い方のお手伝い。それにリノ支援魔法や聖魔法を掛けるのも、いい勉強になるはずだしね。

 お互いの成長の為にも、今はそれだけにしておこうと思う。

 努力が必ず報われるこの世界で、彼女が毎日鍛練して来たことが実を結ぶのはもうすぐのはず……。


 私ももっと強くならなきゃ。


 一緒に頑張ろうね、リノ。



 ◇ ◇ ◇



 リノが帰ってから、いつものように魔法の練習をする。

 部屋の中なので、主に『魔力操作』の練習なんだけど、今日はいっぱい魔力を使ったから、総残量も少なかったらしくすぐ疲労してしまう。

 これが魔力を使いきった状態なのかな?

 この状態で支援魔法の『HP回復』や『MP回復』を掛けて、回復しようとしても出来なかったんだよね。
 やっぱり回数無制限に使えるチートなスキルじゃなかったか……これ以上は練習続けるの無理っぽい。

 少し早いけどもう休む事にしよう。寝ると自然回復するみたいだし。


 ――でも、その前に!


 今の私のステータスを『鑑定』してみようかなっ。何か増えてるといいなぁ……ドキドキする。



 種族 エルフ

 名前 ローザ

 年齢 16才

 武術スキル

 魔法スキル 『火魔法Lv2』『水魔法Lv1』

       『聖魔法Lv2』『支援魔法Lv1』

 身体スキル 『魔力強化Lv2』『隠密Lv1』『俊足Lv1』

       『精神耐性Lv1』『幸運Lv1』

       『暗視Lv1』←new!『魔力操作Lv1』←new!

       『味覚強化Lv1』←new!『嗅覚強化Lv1』←new!

 技能スキル 『鑑定Lv1』『索敵Lv1』『採取Lv1』

       『マップ作成Lv1』『料理Lv1』



 ギルド登録を偽名で済ませてから、さりげなく名前の項目に偽名が表示されるようになったんだけど、これってどうなんだろ?
 定着しちゃったの? まあいいけどさ。


 スキルは順調に増えていってるね、うれしい。

 この街に到着して初めて取った『暗視Lv1』と『魔力操作Lv1』。

 それに加えて五感のスキルのうち、狙っていた視覚強化と聴覚強化はないものの、『味覚強化Lv1』と『嗅覚強化Lv1』がいつの間にか取れていた。

 何でだろ? 謎だ……。 

 取れたのは嬉しいんだけど、特に味覚と嗅覚は訓練してなかったんだけどなぁ?
『料理』スキルを持っている事とかが関係してて、取りやすかったんだろうか?

 そして今日もレベルアップしたスキルはなしか、残念。

 いまだに一つもアップしてないって……どんだけ経験値が必要なんだ、これ新しくスキルを取るより難しいよ。

 『索敵』、『隠密』、『マップ作成』なんかは、宿で一人になるとき以外、ほぼ常時発動させてるし、毎日ハーフマラソンぐらいの距離は『俊足』スキルを使って走ってるんだけど……まだまだ足りない、もっと努力しろってことなのかな?

 ――まあ頑張るけどさ。

 明日、から、ね……おやすみなさい……。




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