🎆 🏞️ 魔法使いの食事 📯 ⛰️

第一話 準備と自覚

パッハラーク高原の外れには

魔法を使える綿羊が住んでいます、


魔法使いの使いとして飼われてもう

二百年を越えてしまいました、

二百年も生きていると

さすがに身体に良い食べ物、
身体に悪い食べ物の

区別がつくようになりましす、

身体に良い食べ物は

水の清んだ森の麓に生えているのです、


そして実は植物にも

心と言うものがあるのです、

そしてその栄養素を分けて貰うには厳しい決まり事があるのです、

植物の心と

言われても普通の人間には何の事か見当がつきません、

まず植物の世界には
嘘と言うものがありません、

そう言う世界に
植物は住んでいるのです、

魔法と言えど天地風の力から来ている為


嘘つきを嫌うのです、

嘘から離れて三年は過ぎないと

魔法使いに料理を任される事はないと言う事です、

その為に心身を清める為に

人里を離れて暮らす事になるのです。

街の外れに魔法使いが暮らすのはそう言う事情があるのです、

そして植物の時間はとてもゆっくり流れています、

いや正確には

とうとう流れていると言った方が良いかもしれません、

何千年も生きる植物には

とうとうした永遠が流れているのです、

その為、言葉使いには

とても気を使わなければならないのです、

不遜なものはたちまち地獄の使者に目をつけられてしまうのです、

魔法の世界では

当然人間世界ではないと思われていた世界が現れてしまうのです、

言葉にはとても気を使います、

汚い言葉を使い、
存外な生き方をした街の小悪党等も

二百年の内にはここを訪れようとしたのですが
すぐに地獄の使者に
目をつけられて
滅んでしまったと言う事です、

今まで上手くいってた事が

上手くいかなくなりそういう連中は滅んで行くのです、