27 / 52
27 魔物
しおりを挟む
翌日、昨夜どんなお説教があったのか、顔色の悪いウッドリィに傍目も憚らず何故か睨まれならが森へと向かった。ウッドリィは、弟子の正体を知らない。知らないはずだが、周囲も認めるカミーユのストーカー……
把握しているんじゃないかな?
ヴェールの下でそっとため息をつく。
カミーユ神殿長とウッドリィ、その向かい側に私、レオンと座って馬車での移動。ちなみに残りの神官や見習い計3名はもう一台の馬車で、ウッドリィも最初そちらに乗るよう神殿長に促されたものの、何だかんだと言い訳をして神殿長の隣に陣取った。目の下にクマを量産しながらも、嬉しそうにカミーユを見ている。
学園に通って6年、色々な魔法が使えるようになった私は、今日はどの様に立ち回ったら良いか本当は相談したかった。べールを被り、第二騎士団の団長以外や神殿関係者には中身が私だということは伏せてあるため、弟子として光魔法と、昨日披露してしまった土壁以外は使わない方がいいのだろうか。
カミーユ様、どこを見て何を考えてるのかわからないしなぁ……
ヴェール被ってると寝ててもわからないかも。
そんなことを考えている内に、会話のない馬車がとまり、先導していた騎士団と森の入り口よりかなり離れた場所で馬や馬車を置いて歩いて向かうことになった。
歩き出すと私とレオンの周りには、自然と獣人騎士団の面々が集まってきた。とは言っても、獣人は魔法が使えないため神殿メンバーのカミーユ、ウッドリィ、見習い、第二騎士団半分、獣人騎士団半分という布陣で、こちらには神殿長の弟子ということになっている私、見習いを装うレオン、神官、第二騎士団と獣人騎士団の残りのメンバーという組み合わせになった。
私たちの知らないところで話し合いがあったのだろう、いつもはレオンに気さくな獣人騎士団の面々も今は他人のふりをしている。
「おじょ……んん“っ! お弟子様、先日は改めて、ありがとうございました」
紫色の髪と尻尾をピコピコさせながら、グレープが話しかけてくる。
「いえいえ、お役に立ててよかったです。これがお仕事とはいえ、獣人騎士団の皆様が傷ついている姿は見たくありませんから」
怪我しないでね、っと遠回しに言ってみる。当のグレープたちは表情が見えないことから“怪我をしたら許さない”と受け取ったと後から知った。
「昨日のような魔物は、よく出るんですか?」
白い帽子を目深に被ったレオンが口を開いた。
「昨日の……キリンググリズリーですね。第二騎士団でも実物を見たのは初めてで、咄嗟にわかりませんでした。それくらい、珍しい魔物です」
「私も、本で読んだことがあります。森の奥深くに巣を構え、滅多に目撃例がないと記述されていたような……」
以前“ねこしゃん”を探して本を読み漁っていた時見た記憶がある。それがどうして、あんな森の浅い場所にいたのだろう。レオンも同じように考えたのか、騎士に続きを促すように視線を送った。
「元々、キリンググリズリー程ではありませんが、森の奥に行かなければ遭遇することのなかったレッドサーペントやビッグボンボアなど、大型の魔物が目撃されることが増え、我々に調査要請がありました。ある程度は覚悟していましたが、まさかあの様な強大な魔物が突如出現するとは……我々にも何が起こっているのか……」
「そうだったんですね……」
「王都の近くではこんなことがないのに、最近地方のあちらこちらで以前より魔物が増え、狩りきれないこと、今回の様に大型の魔物が出て来ること、が増えてきています。数が希少な上、民の治癒も担ってくださっている神官様方には大変申し訳ないことですが、今日はもしものことがありましたら是非そのお力をお貸しくださいーー!」
「微力ではございますが、治癒はお任せください」
騎士の誠実な声に対し、近くを歩いていたモリス神官がそう返事をした。
しかしここで、疑問が浮かび上がる。
「そういえば、街中ではこれまで魔物を見かけたことがありませんでしたね。私は12歳の若輩者故偶然そういった場面に出会していないだけかもしれませんが、何故魔物は街を襲ったりしないのでしょう」
先程までやや前方を歩きながら受け答えをしていた騎士の歩みが、ぴたりと止んだ。
「先日もそうですがあの様に好戦的な魔物が、もし人間を捕食するのなら真っ先に街を襲っても不思議はありません。しかしこれまで、栗鼠や一角兎など小物が付近に出ることはあっても……その様な大型の魔物は聞いたことがありません。言葉はよくありませんが、警備も手薄な“手軽な人間”がそこにあるのに、手を出さなかったのはーーあるいは、出せなかった?」
考え込みながら話していると、更に前方を歩いていたカミーユや第二騎士団長の班も歩みを止め、こちらを見ている。レオンに肘打ちされ顔を上げると、ハッとした表情の面々が……。
「えっ! 私、何かおかしなことを言いましたか!?」
「い、いえ、お弟子様の仰る通りです……。大きな魔物は森の奥深くに住む。街には干渉してこない。これは私にとって当たり前のことのように思っていましたーー。何故これまで疑問に思わなかったのか。いくら森の入り口では小物の魔物が狩られているとはいえ、大型の強力な魔物がそれを恐れて近寄らないなど、改めて聞くと不思議な話です」
「私も神官になって長いですが、大型の魔物の街への襲撃ーー辺境地の悲劇を除きその様な事例は聞いたことがありません」
「皆様、お喋りはそこまでです、来ます」
騎士団長やモリスの話を遮りウッドリィがそう言うと、微かな地響きと共にピンク色の生き物が木々の合間から垣間見える。ビッグボンボアだ。
「カミーユ様はこちらへ! 騎士の皆様、後方は我らにお任せください!」
流石カミーユを心配して来ただけのことはあり、ウッドリィは神殿長や見習いを庇うように森との間に立った。やや吊り目気味の瞳は敵を見据え若草色のおかっぱヘアが揺れると、やや小さめのイエローサーペントに攻撃魔法を無詠唱で放つ。別方向から来たビッグボンボアは、豚に牙が生えた猪と豚の中間のような見た目で、大きい。素早く獣人騎士団が跳躍し切り付け、魔物の気をひくと第二騎士団が魔法や魔法を帯びた剣で攻撃をする。傷を負った者をすかさずカミーユが治癒する。まだ森の浅瀬だというのに、話にあったレッドサーペントも飛び出してきた。
結局この日、キリンググリズリーが出ることはなかったが大きめの魔物を多数討伐し、治癒魔法をかけながら騎士団に大きな怪我もなく無くゼリムの街へと帰還した。魔物は、なんと持ち帰って食べるらしい……。
知りたくなかった事実。
このまま第二騎士団、獣人騎士団は騎馬にて王都へ戻り、急ぎ今回のことを報告するんだとか。私達神殿メンバーは馬車で帰るため、街で解散となった。
「全く、カミーユ様がご助力されるまでもありませんでしたね! この様な場におられるそのお姿も光り輝き、立ち会うことが出来至上の喜びを感じはしますがーー! この事は本殿へ戻りましたらルトルヴェール王へ正式に抗議をーー」
「ウッドリィーー。我々は神に使える身であり、神のご威光を笠に着る様なことがあってはなりません」
笑顔ながら少し冷気を帯びた神殿長とウッドリィのそんなやり取りがありながら、その日の内に王都の神殿へつき解散となった。
ウッドリィとカミーユのやり取りをやや呆れ顔で見ているレオンをべール越しに見ながら、一人この3日間を振り返った。想定外の事態に、ウッドリィもいる手前カミーユ神殿長とろくに会話ができなかった気がする。
3日ぶりの学園へ帰る頃にはすっかり日が沈んでいて、朝から寮のお世話に来てくれていたメイドのネラに何があったのかと大層心配された。
週末だけのはずだった神殿での光魔法講義、想定外の3日目で正体露見を防ぐために学園関係へは知らせも出せていなかった。
悪いことしちゃったなーー。
翌日、今日こそ講義に出席ーー! と思ったら“王城へあがるように“という旨の知らせが届いた。
把握しているんじゃないかな?
ヴェールの下でそっとため息をつく。
カミーユ神殿長とウッドリィ、その向かい側に私、レオンと座って馬車での移動。ちなみに残りの神官や見習い計3名はもう一台の馬車で、ウッドリィも最初そちらに乗るよう神殿長に促されたものの、何だかんだと言い訳をして神殿長の隣に陣取った。目の下にクマを量産しながらも、嬉しそうにカミーユを見ている。
学園に通って6年、色々な魔法が使えるようになった私は、今日はどの様に立ち回ったら良いか本当は相談したかった。べールを被り、第二騎士団の団長以外や神殿関係者には中身が私だということは伏せてあるため、弟子として光魔法と、昨日披露してしまった土壁以外は使わない方がいいのだろうか。
カミーユ様、どこを見て何を考えてるのかわからないしなぁ……
ヴェール被ってると寝ててもわからないかも。
そんなことを考えている内に、会話のない馬車がとまり、先導していた騎士団と森の入り口よりかなり離れた場所で馬や馬車を置いて歩いて向かうことになった。
歩き出すと私とレオンの周りには、自然と獣人騎士団の面々が集まってきた。とは言っても、獣人は魔法が使えないため神殿メンバーのカミーユ、ウッドリィ、見習い、第二騎士団半分、獣人騎士団半分という布陣で、こちらには神殿長の弟子ということになっている私、見習いを装うレオン、神官、第二騎士団と獣人騎士団の残りのメンバーという組み合わせになった。
私たちの知らないところで話し合いがあったのだろう、いつもはレオンに気さくな獣人騎士団の面々も今は他人のふりをしている。
「おじょ……んん“っ! お弟子様、先日は改めて、ありがとうございました」
紫色の髪と尻尾をピコピコさせながら、グレープが話しかけてくる。
「いえいえ、お役に立ててよかったです。これがお仕事とはいえ、獣人騎士団の皆様が傷ついている姿は見たくありませんから」
怪我しないでね、っと遠回しに言ってみる。当のグレープたちは表情が見えないことから“怪我をしたら許さない”と受け取ったと後から知った。
「昨日のような魔物は、よく出るんですか?」
白い帽子を目深に被ったレオンが口を開いた。
「昨日の……キリンググリズリーですね。第二騎士団でも実物を見たのは初めてで、咄嗟にわかりませんでした。それくらい、珍しい魔物です」
「私も、本で読んだことがあります。森の奥深くに巣を構え、滅多に目撃例がないと記述されていたような……」
以前“ねこしゃん”を探して本を読み漁っていた時見た記憶がある。それがどうして、あんな森の浅い場所にいたのだろう。レオンも同じように考えたのか、騎士に続きを促すように視線を送った。
「元々、キリンググリズリー程ではありませんが、森の奥に行かなければ遭遇することのなかったレッドサーペントやビッグボンボアなど、大型の魔物が目撃されることが増え、我々に調査要請がありました。ある程度は覚悟していましたが、まさかあの様な強大な魔物が突如出現するとは……我々にも何が起こっているのか……」
「そうだったんですね……」
「王都の近くではこんなことがないのに、最近地方のあちらこちらで以前より魔物が増え、狩りきれないこと、今回の様に大型の魔物が出て来ること、が増えてきています。数が希少な上、民の治癒も担ってくださっている神官様方には大変申し訳ないことですが、今日はもしものことがありましたら是非そのお力をお貸しくださいーー!」
「微力ではございますが、治癒はお任せください」
騎士の誠実な声に対し、近くを歩いていたモリス神官がそう返事をした。
しかしここで、疑問が浮かび上がる。
「そういえば、街中ではこれまで魔物を見かけたことがありませんでしたね。私は12歳の若輩者故偶然そういった場面に出会していないだけかもしれませんが、何故魔物は街を襲ったりしないのでしょう」
先程までやや前方を歩きながら受け答えをしていた騎士の歩みが、ぴたりと止んだ。
「先日もそうですがあの様に好戦的な魔物が、もし人間を捕食するのなら真っ先に街を襲っても不思議はありません。しかしこれまで、栗鼠や一角兎など小物が付近に出ることはあっても……その様な大型の魔物は聞いたことがありません。言葉はよくありませんが、警備も手薄な“手軽な人間”がそこにあるのに、手を出さなかったのはーーあるいは、出せなかった?」
考え込みながら話していると、更に前方を歩いていたカミーユや第二騎士団長の班も歩みを止め、こちらを見ている。レオンに肘打ちされ顔を上げると、ハッとした表情の面々が……。
「えっ! 私、何かおかしなことを言いましたか!?」
「い、いえ、お弟子様の仰る通りです……。大きな魔物は森の奥深くに住む。街には干渉してこない。これは私にとって当たり前のことのように思っていましたーー。何故これまで疑問に思わなかったのか。いくら森の入り口では小物の魔物が狩られているとはいえ、大型の強力な魔物がそれを恐れて近寄らないなど、改めて聞くと不思議な話です」
「私も神官になって長いですが、大型の魔物の街への襲撃ーー辺境地の悲劇を除きその様な事例は聞いたことがありません」
「皆様、お喋りはそこまでです、来ます」
騎士団長やモリスの話を遮りウッドリィがそう言うと、微かな地響きと共にピンク色の生き物が木々の合間から垣間見える。ビッグボンボアだ。
「カミーユ様はこちらへ! 騎士の皆様、後方は我らにお任せください!」
流石カミーユを心配して来ただけのことはあり、ウッドリィは神殿長や見習いを庇うように森との間に立った。やや吊り目気味の瞳は敵を見据え若草色のおかっぱヘアが揺れると、やや小さめのイエローサーペントに攻撃魔法を無詠唱で放つ。別方向から来たビッグボンボアは、豚に牙が生えた猪と豚の中間のような見た目で、大きい。素早く獣人騎士団が跳躍し切り付け、魔物の気をひくと第二騎士団が魔法や魔法を帯びた剣で攻撃をする。傷を負った者をすかさずカミーユが治癒する。まだ森の浅瀬だというのに、話にあったレッドサーペントも飛び出してきた。
結局この日、キリンググリズリーが出ることはなかったが大きめの魔物を多数討伐し、治癒魔法をかけながら騎士団に大きな怪我もなく無くゼリムの街へと帰還した。魔物は、なんと持ち帰って食べるらしい……。
知りたくなかった事実。
このまま第二騎士団、獣人騎士団は騎馬にて王都へ戻り、急ぎ今回のことを報告するんだとか。私達神殿メンバーは馬車で帰るため、街で解散となった。
「全く、カミーユ様がご助力されるまでもありませんでしたね! この様な場におられるそのお姿も光り輝き、立ち会うことが出来至上の喜びを感じはしますがーー! この事は本殿へ戻りましたらルトルヴェール王へ正式に抗議をーー」
「ウッドリィーー。我々は神に使える身であり、神のご威光を笠に着る様なことがあってはなりません」
笑顔ながら少し冷気を帯びた神殿長とウッドリィのそんなやり取りがありながら、その日の内に王都の神殿へつき解散となった。
ウッドリィとカミーユのやり取りをやや呆れ顔で見ているレオンをべール越しに見ながら、一人この3日間を振り返った。想定外の事態に、ウッドリィもいる手前カミーユ神殿長とろくに会話ができなかった気がする。
3日ぶりの学園へ帰る頃にはすっかり日が沈んでいて、朝から寮のお世話に来てくれていたメイドのネラに何があったのかと大層心配された。
週末だけのはずだった神殿での光魔法講義、想定外の3日目で正体露見を防ぐために学園関係へは知らせも出せていなかった。
悪いことしちゃったなーー。
翌日、今日こそ講義に出席ーー! と思ったら“王城へあがるように“という旨の知らせが届いた。
38
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される
Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木)
読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!!
黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。
死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。
闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。
そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。
BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)…
連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。
拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。
Noah
ゆったりおじさんの魔導具作り~召喚に巻き込んどいて王国を救え? 勇者に言えよ!~
ぬこまる
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界の食堂と道具屋で働くおじさん・ヤマザキは、武装したお姫様ハニィとともに、腐敗する王国の統治をすることとなる。
ゆったり魔導具作り! 悪者をざまぁ!! 可愛い女の子たちとのラブコメ♡ でおくる痛快感動ファンタジー爆誕!!
※表紙・挿絵の画像はAI生成ツールを使用して作成したものです。
頭が花畑の女と言われたので、その通り花畑に住むことにしました。
音爽(ネソウ)
ファンタジー
見た目だけはユルフワ女子のハウラナ・ゼベール王女。
その容姿のせいで誤解され、男達には尻軽の都合の良い女と見られ、婦女子たちに嫌われていた。
16歳になったハウラナは大帝国ダネスゲート皇帝の末席側室として娶られた、体の良い人質だった。
後宮内で弱小国の王女は冷遇を受けるが……。
転生したらチートすぎて逆に怖い
至宝里清
ファンタジー
前世は苦労性のお姉ちゃん
愛されることを望んでいた…
神様のミスで刺されて転生!
運命の番と出会って…?
貰った能力は努力次第でスーパーチート!
番と幸せになるために無双します!
溺愛する家族もだいすき!
恋愛です!
無事1章完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる