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17 震える手

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 魔法科の後は礼儀作法科、男女別に場所が分かれた。従者はもちろん、主人と同じ場所のため……

 失敗した……

 と、つくづく感じてしまう。
 女性の礼儀作法講義の、壁際に並ぶ従者は女性ばかり。さらに獣人でもあるレオンは、浮きに浮いていて本人も居心地が悪そうにしている。

 しかし他の従者も女子生徒も、レオンをチラチラみてはキャッキャッと何か話していて……
 わかる。わかるよ、美形だもの!

「テレシア様、今からでもレオン様を部屋へ下がらせた方が……」

 そう、ソフィアが助言してくれかけたところで、髪をとんがり帽子のように結い上げた先生が入ってきた。

「コホン。講義の前に……テレシア・ポムエット様! 今日は結構ですが、講義内容によっては異性の従者は部屋へ下がらせてくだるよう、お願い申し上げますわ」

「は、はい。申し訳ありません」

 下がらせる前に言われてしまった……。
 礼儀作法の講義は、既にミュレー夫人から教わった内容がほとんどで、ほっと胸を撫で下ろす。試験に合格すれば、科目毎に飛び級もできるらしい。
 補足として男性の場合の立ち居振る舞いも紹介され、その都度先生に、男性役へとレオンを借りられてしまった。
 既にある程度の礼儀作法は心得ていて、見目美しいレオンはすっかり気に入られてしまったらしい。
 見知らぬ大人に触られて、真顔のままのレオンだが焦っているのが私にはわかった……が、連れてきてしまった私の失態で何も言えない。
 それにしても……レオンがいて、よかったじゃない! 叱られ損!



 昼食休憩を挟んで言語科、武道科と続いた。



 武道科は、体術や行く行くは魔法攻撃と合わせた剣も教えてもらえるんだとか。希望者のみの講義だが、レオンのためになるかと思って受けることにした。
 動く用の服に着替えて、走ったり、飛び跳ねたり、木剣で素振りから始まったが……訓練場での講義の合間にチラリと見やれば、レオンや、他の大きい従者達も壁際で構えたりしていて、講師の先生も特にそれを咎めるようなことはなかった。


「テレシア様」

 レオンからタオルを受取り汗を拭っていると、エリアスに声をかけられた。

「エリアス様、講義を受けていらしたのですね。お疲れ様です」

「テレシア様もお疲れ様です。……あの、汗を流した後でいいのですが、夕食前にお時間をいただけませんか? 僕、相談したいことがありまして……」

 そういえば、昨日も相談がと言っていたのを思い出す。

「はい、わたくしでよろしければ。どちらで待ち合わせましょうか?」

「あの……とても恐縮ですが、男子寮の前へいらしてはいただけないでしょうか? 本来でしたら僕がお伺いすべきですが、お見せしたいことがございまして、人目につくとちょっと……従者もご一緒に是非……」

「わかりました。少し遅くなるかもしれませんが、お伺いしますね」

 そう言うと、エリアスはほっとしたような顔をして では後ほど、と男性従者と一緒に去っていった。
 私も部屋へ戻ろうと、踵を返すと大きな影がーー

「あ、あなたは、先程の……」

「テレシア・ポムエット公女様、改めまして本日は、危ないところをお救いいただきありがとうございました。」

 そう、片膝をついて恭しくお辞儀をし、茶髪の獣人が顔を上げる。整った顔立ちに涙袋の線が、優しそうにもどこか胡散臭そうにも見える。クリクリの髪と、耳も尻尾も長毛種の猫のようにふわふわとしていて。

「私の主人が、お礼をと申しており、もしこの後お時間がよろしければーー」

「あ、ごめんなさい、この後はランベール公子様と約束がありまして……」

 見せつけるかのように、左右に大きくゆったり揺れる尻尾に気を取られて、反応が遅れてしまう。

「テレシア様、ご入浴もまだです。急がないとお約束と夕食に間に合わなくなるかと」

 いつの間にか後ろに控えたレオンが進言してくれた。が、他家の獣人だからなのか、レオンの声がいつもよりツンツンしてイカ耳になっている。

「これは、お引き止めしまして大変失礼いたしました。どうぞ、先をお急ぎください」

「ごめんなさい、あなたの主にも、またの機会にとお伝えください。では、失礼します」

 ぺこりと会釈をして訓練場を後にした。

「あいつ……嫌な目つきだ……」





 軽い入浴後、制服に着替えレオンと共に男子寮へ向かうと、入り口でエリアスが待っていた。彼の後をついて部屋へ入ると、同じ公爵家だからなのか、私の与えられた部屋と同じような配置の内装に一瞬驚く。

「どうぞ、そちらへかけて。飲み物は、ジュースでも良いですか?」

 私がソファに座り、レオンは私の後ろに控えると、エリアスは向かい側へ着席し、従者の男性が飲み物を注いでくれた。
 カップが、4つ並ぶ。


「テレシア様、レオンさんもどうぞソファへかけてください」

「では……お言葉に甘えて。レオン、こちらへ」

 レオンの向かいには、飲み物を用意してくれた従者が座るのかと思いきや、その男性はエリアスの斜め後ろに控えて立っていた。

「あの……? 後一人はどなたが?」

 チラリとカップを見ながら問う。

「……その前に、テレシア様。テレシア様は、獣人を集めていらっしゃるとのお噂がございますが、あれは本当ですか?」

「あつーー! ……めていると言うよりは、酷い待遇を受けている獣人さんを見ると、なんとか力になれないかな、と考えております。そう思い行動した結果が、ポムエット家への雇入れとなっているだけで、集めている、なんて言い方には少し語弊があるというか……」

 そう答えながら、王城での陛下や神殿長との会話を思い出す。

“獣人を他の貴族から金銭をばら撒き横取りしたり、買い集めていると聞いた”
“かわいがっていた獣人をテレシア・ポムエットに取られた、金額を提示され公爵家という圧力にも耐えかねてお譲りした”

 確か、そんな噂話があるんだっけーー。
 エリアスはこくりと頷き、

「レオンさん、貴方から見たテレシア様と獣人の関係は如何ですか?」

 普段の儚げな雰囲気が嘘かのように、しっかりとした意思を感じる眼差しが向けられる。

「テレシア……様、には、屋敷に来た獣人は皆、大変な恩義を感じています。それは、俺も例外ではありません。俺は、テレシア様と出会った時、切り捨てられてもおかしくはないことをしでかしました。しかし、そんな俺をあたたかく迎え入れてくれ……公爵夫妻にかけあってくださり、屋敷での獣人はみな、人族の使用人と遜色なく遇していただいております」

 俺に至ってはそれ以上だけど……と小さく声が続く。

「レオン……」

 私のこと、そんな風に思っていてくれたなんて。胸がジーンと熱くなった。

「そうですか……。よかった、僕から見ても、テレシア様とレオンさんは、とても仲がよろしいように見えます。そんなテレシア様に、どうか……お聞きいただきたいのです」

 エリアスが、連れてきて、と短く言うと従者が使用人用の部屋へ入っていった。
 一体なんだろう……生唾を飲み込んで、喉が渇いたことに気づき、目の前の黄色いジュースを飲む。バナナとスイカを足して割ったような味がした。

ーーきぃぃーー

「あ……」

 ドアの開く音の後、最初に声を発したのはレオンだった。

「お前……」

 エリアスの従者の後ろをついて出てきたのは、ふわふわの綿毛のような耳に、尻尾、ふわっと広がる灰色の髪は耳下から肩にかけてザンバラに切られた、包帯姿の女の獣人ひとだった。

 頭から片目にかけて包帯が巻かれ、手足にも……、バッとエリアスを見やる。しかしその表情は憐れむようで、気遣うようで、すぐに、彼がやったわけではないと悟った。

「エリアス、この獣人さんは……」

 エリアスと従者に手を貸されながら、灰色の獣人はそっとその隣に腰を下ろす。

「彼女は、リンジーと言います。ランベール公爵家の獣人です」

 少女は俯きがちに片目を泳がせて、体を縮こませている。

「お前……なぁ、俺のことわからないか? 一緒の荷馬車にいたーー」

 レオンが話しながらサッと立ち上がると、リンジーはビクッと怯えた様子でエリアスにしがみついた。

「あ“……あ“……」

 大きく見開かれた瞳にレオンが映ると、しゃがれた声を出し、包帯に覆われていない方の目からポロリと涙を流す。

「ーーレオンさん、リンジー、二人は知り合い?」

「あ……多分、俺と同じ荷馬車にいた獣人……だと思います。ちょっと、4年前のことだから記憶が怪しいですが……薬漬けにされていた俺は、この獣人のおかげで思考を取り戻したんです」

 静かにソファに座り直したレオンは、膝の上でキツく両手を握りしめ、青い顔をしている。レオンから、昔の話を聞いていた私は、彼の手を握った。

「そうでしたか……。リンジーは4年前、姉と執事によって屋敷に連れられてきました。姉は美しいリンジーを、人形のように着飾らせて連れ歩くことを好んでいましたが……」

 そこで一度、キュッと口をつぐみぐびぐびと飲み物を煽った。

「2年前、姉が婚約者の屋敷へ居を移す折、置いていかれたんです。僕も父も、リンジーはてっきり姉が連れていったんだと思っていて……こんなことになっていたなんて知らなくてーー」

 エリアスの声は震えていた。
 下を向くと涙が溢れ――

「僕には、兄が3人います。真ん中の双子の兄が……許されないことですが、2年間もの間、彼女を閉じ込めこの様な仕打ちを……」

 眉根を下げたリンジーは、エリアスの腕に手を絡め、辛そうに涙を流す彼の背をさする。
 ……あまりの話に、言葉が出ない。

「同じ、公爵家であるテレシア様は既にご存知とのことかと思いますが、先日王城の会議で、神殿より“獣人の守護者が現れた”と、上位家門にお話がありました。それを受けて、父が使用人には詳細を伏せ、契約を基に屋敷中の獣人を集めた際、事が発覚しました。」
「実は、双子の兄は元々獣人への態度が酷く、勝手な仕打ちは日常茶飯事で……僕は四男だし幼いからお恥ずかしながら、屋敷での発言力もなく……使用人もここに控えるスウと、姉がいた頃は姉付きの使用人やリンジーが良くしてくれた程度でーー。あ、魔力測定の頃は、獣人を大切にされているとお噂のあるテレシア様に、屋敷の獣人について相談させていただけないかと考え、お手紙もその様な内容でしたので、そちらは気になさらないでください。」

「そ……そんな……」

 はっはっと息が荒くなり、その双子とやらへの怒りで手が震えだす。そこへ今度はレオンが、ガシッと手を重ねてきて、ハッとした。
 隣に座るレオンを見ると、真っ直ぐに私を見つめ、ふるふると首を振った。
 ここで、感情を乱すとまた何があるかわからない……よね。大きく深呼吸をする。

「ごめんなさい、エリアス様。どうぞ続けてください」

「お耳汚しをご容赦ください。まだ私と同じ6歳の貴方に、こんなことを相談するのは間違っていると思うのですが……」

 いやいや、中身は高校生プラス6歳だ。エリアスの従者も二十歳前に見えるし、なんならこの部屋で実質一番年上なのは私だろう。
 エリアスはまだ、たった6歳の男の子なのに……。
 難しい言い回しもいっぱい知っていて、ランベール公爵家の教育水準の高さが伺えるだけに、エリアスの双子の兄の倫理観と道徳観の酷さが際立って見えるようで、また腹が立つ。ーーこの場の精神年齢最長者として、グッと堪えなくては……。

「神殿に知られることを恐れた父が、リンジーを僕に同行させたのです。寮の僕の部屋にいれば、兄達からも守られますし……。外傷は、知り合いの治癒魔法師にお願いして大方癒していただき、監禁で落ちた筋力は徐々に取り戻すしかありませんが……この包帯もアザが消えれば時期取れます」

「ただ声が戻らず……心の問題ではないかと言われました」

「包帯が取れましたら、リンジーのために、できればレオンさんも一緒に、時々でいいので僕達とティータイムをとっていただけないでしょうか……?」


 リンジーを、屋敷へ連れて帰りたい方へ引っ張られがちな思考を必死に巡らせる。彼女をポムエット家に引き取れば、同胞の獣人がたくさんいる。
 しかし練習場でのレオンのように、同じ獣人だからといって必ず仲良くなれるというものでもない。それは人族も同じだから。

 うーんと私が悩んでいると、

「テレシア様……リンジーは、俺を助けてくれました。俺も、彼女の力になりたいです」

 レオンが真っ直ぐな瞳で見てきた。その真剣な眼差しに、ふいにツキンと胸が痛む。
 ――?

「……エリアス様、リンジーさん、ポムエット公爵家には、多くの獣人が暮らしています。私は公爵邸を離れておりますが、そちらでリンジーさんを受け入れることも可能ですが――」

 しかし、リンジーはフルフルと首を横に降った。そしてエリアスの腕を両手でがっしりとつかむ……と言うより抱きつくに近い。エリアスはふぅっと息を吐いた。

「実は、ポムエット家で獣人たちが人族と同様に生活していることは、調査させていただきましてわかっていました。先程は、試すような質問をし申し訳ありません。事前にリンジーへも、ポムエット公爵様に受け入れて貰えないかどうか聞こうか、と話したのですが、この様に……」

 リンジーは、目を瞑ってギュッと腕の力を入れ直すが、その手は震えて見えた。

「この様に、僕の側から離れようとしないのです。講義にもついてこようとしていたのですが、この見た目とまだ体力も回復中ですし、部屋で待っていてもらっているのですが……」

 なるほど。本人が望んでいないなら、無理強いはできない。

「そうなのですね……。わかりました。時々、美味しい飲み物とお菓子でお話ししましょう!」

「俺……いえ、私も、テレシア様と一緒に同席をお許しいただけるのでしたら、喜んでご一緒させていただきます」

「テレシア様、レオンさん、ありがとうございます……。レオンさん、公の場では難しいですが、ここにいる間だけでも力を抜いてお話いただいて大丈夫ですよ」

 そういうとエリアスは、安心したように、しかしいつもの様に、儚げに微笑んだ。

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