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本編
第26話「金の皇子着ぐるみの口車」
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前世、時の皇帝カエサルは言ったという。
「ブルータス、お前もか」
我が親友レイチェル様に加え、エイレーン様。あなた様まで…
「ユーリア様が殿下を怖がっておられることは承知しておりますが、殿下はお優しい方なのですわよ?わたくし、殿下の幼馴染の一人として、ユーリア様にはぜひ殿下のことを知ってほしくて。」
エイレーン様は悪意など全くない笑顔でそう言ってわたしに微笑んだ。
「申し訳ない、ユーリア嬢。どうしても無理だと言うのならわたしは席を立とう。…怖がらせるのは、本意ではない。」
カタカタカタカタ…
わたしの座る椅子が奏でる音は食堂の雑音に紛れ彼らには届かない。
「まあ、殿下。そんな弱気でどうしますの?」
「エイレーン、しかし」
「ユーリア様に慣れていただくには積極的に関わっていくしかございませんわよ?」
エイレーン様1体ならいい。
けど、
2体になると一気に圧がすごくなる。
「ユーリア様?…申し訳ありません。わたくし…勝手なことを……」
「い、いえ……」
そうですね、本当にそうですね、と。
言えないのはわたしが小心者だからです!
「本当に申し訳ない。わたしも直前まで知らなかったのだ。しかし…よければどうかわたしへの恐怖を少しでも克服してほしい。わたしは、何もしないから。」
「恐怖…?」
隣に座るレイチェル様が呟いた。
それに、エイレーン様が困ったように微笑んで答える。
「そうなのですの。レイチェル様はお気づきでいらっしゃいませんでした?ユーリア様は…殿下が怖いみたいなんですの」
「そうだったんですか…?」
レイチェル様、今更ですか?!だからわたし違うって言いましたよね?!レイトン様やシルヴィ様が近づいてくるたびにレイチェル様の後ろに隠れてましたよね!?なのに何で今更知らなかったみたいに驚いてるんですか?!
涙目でわたしはレイチェル様に向かって高速首振りをしてみせた。
「ユーリア様は殿下に必要以上の敬意と畏怖を抱いていらっしゃるのかと思うのですが…」
「ああ、そういえば。殿下方がエイレーン様と言い合いをしていらしゃるのを見ている時も、ユーリア様はいつも眩しそうにしていらっしゃいましたわ…」
抱いてない!
むしろ逆!
敬意どころか着ぐるみにしか見えていません!
レイチェル様もなんでそうなるの!眩しそうにしてたんじゃなくてキャラクターショーに飽きてただけ!生暖かい感じで目を細めてただけ!
「ですがユーリア様。そんな必要はないのですわよ?ここは学院ですし、殿下といえどわたくし達は平等な立場におります。そうでなくともユーリア様は伯爵家のご令嬢。皇家に嫁ぐことも可能な爵位です。殿下はこう見えて、気さくでお優しい方ですから、怖れることはございませんわ。」
「ユーリア様は時々ご自分の言葉遣いの乱れを気にしていらっしゃいますから、それで殿下のお怒りを買うのを怖れているのかも…」
「まあ、レイチェル様。そうなのですか?」
「ユーリア嬢、わたしはそんなことは気にしない。罰することなどしないからどうか気楽に話してほしい。」
ふと視線が合ってしまったわたしの前に座る金の着ぐるみ、アレク殿下は他の2人に見えないよう口元だけで笑った。
この着ぐるみわかっててやってやがる…!!
「ユーリア嬢、どうかそう怖がらずに慣れてくれないか。」
「………」
おちょくられている。
殿下の顔からはそれがありありと滲み出ていた。
着ぐるみにおちょくられる屈辱…!
人のいいレイチェル様もエイレーン様もそんな殿下の様子には全く気づいた様子はない。この着ぐるみめ…元婚約者を利用してわざわざわたしをおちょくりに来るとはいい度胸ではないか!あれ以来会わなくてせっかく存在すら忘れていたというのに!
「ところで」
レイチェル様が少し声を落として、でもたまらず、と言ったように口を開いた。
「お2人は、その…」
それだけで、エイレーン様も殿下も察したらしい。苦笑してから頷いて、レイチェル様に答えたのはエイレーン様の方だった。
「ええ。婚約は解消しましたが、元々わたくし達は幼馴染。むしろ解消したことで以前の関係に戻れてほっとしているのですわ。」
「わたしが言うことではないが…幼馴染として以前よりもいい関係になれているよ。もちろん、エイレーンのおかげでだが。」
「そうでしたの…」
ああ、そうですか。
そういえばそこ気にするところでしたね。
「今ではわたくし、アレクの…殿下の恋を心から応援しているのですわ。殿下には殿下だけを大切にしてくれる優しい方と幸せになってほしいと思っています。」
「わたしも同じだ。エイレーンにはわたしなど勿体無い。」
へーふーんほー。
「素敵な関係ですわ…。」
レイチェル様がうっとりと呟く。
「えー、それなら殿下がエイレーン様を幸せにすればいいじゃないですかー。お互いに大切に想いあっているなら復縁なさればいいのにー」
てっきりこの2人、元鞘に戻ると思ったのにー。
つい口を出たのは繕う気ゼロの淑女もなにもあったものじゃない庶民丸出しの言葉だった。
「………」
「………」
ちょびっと苛々してた。
着ぐるみにからかわれて意趣返しの意味もあった。
「ユーリア嬢」
「なんでしょうか、アレク殿下」
恐怖よりもおちょくられた苛々が上回っていたわたしは強気だった。
アレク殿下の射抜くような視線にもわたしは気丈に見つめ返した。
「わたしとエイレーンが再び婚約することはない。」
「そんな言い切っていいんですか?」
アレク殿下は組んだ両手に顎をのせ
じっとわたしを見つめたまま続けた。
「ああ。かまわない。何故なら……そんなことをすればわたしはまたエイレーンを裏切ることになる。わたしの心にはすでに…他の人が棲んでいるからね」
ルル嬢のことまだ好きだったのか!!
「わたしとエイレーンは幼馴染で友だ。それ以上でもそれ以下でもない。そこを、誤解してほしくない。」
「殿下…そこまでですか……」
そこまでルル嬢のことを…!
キープされてたというのにまだ恋は冷めないのですね…!!ライバルを罠に嵌めるしたたかなルル嬢でも殿下の気持ちが変わらないのなら、もう時間が解決するのを待つしかありませんね…!いつか本物の愛に変わることもあるかもしれません。今なら殿下の一人勝ちですわ頑張ってくださいどうぞご勝手に…!
「だから君も、わたしを皇子としてではなくアレクとして、そう怖がらずに知る努力をしてくれないか。」
?
「何故わたくしが?」
話が全く繋がらないぞ。
レイチェル様もエイレーン様も黙っている。きっとお2人にも殿下の言葉の意味がわからないのだろう。
「わたしがアレクとして君に接することができるのはこの学院にいる間だけだ。皇子だからとそう距離を置かれるのは…切ないものなのだ。」
「はあ……」
まあ、確かに?
わたしも着ぐるみとしてしか殿下を見てなかったし?
それはまあ、失礼ではある。
着ぐるみとはいえそれはわたしにだけであり、彼らも人間らしいのだ。一方的に怖れられてばかりでは哀しくなるというのもわかる。
「………わかりましたわ。」
わたしは溜息をついて了承した。
わたしに悪かった部分があるのは認めよう。
着ぐるみだからと怖れてばかりではなくきちんと相手を知る努力をするべきだ。同じ世界に生きる者同士なのだから。見た目だけで判断しては、いけない。前世でも偏見は駄目だと学んでいたではないか。
「努力、して、みます……」
着ぐるみとして見ないなんて本当にできるかどうかわからないけど。
努力くらいは、するべきだ。
「ありがとう」
わたしの返事に、アレク殿下が破顔した。
「ではこれからは、わたしのことは殿下ではなくアレクと呼んでくれ。その方が、距離も近づく。呼び名に親しみをこめれば恐怖も和らぐかもしれないだろう?」
「…そういう…もの、ですか…?」
なんか納得いかないようなその通りのような。
「そういうものだ。」
「はあ…」
「わたしもユーリアと呼んでもいいか?」
「はあ…お好きにどうぞ…?」
「よかった。では、これからはもっと仲良くなろう。ユーリア。」
金の皇子着ぐるみ改め、
アレクが
やけに満足そうな顔で笑った。
「ブルータス、お前もか」
我が親友レイチェル様に加え、エイレーン様。あなた様まで…
「ユーリア様が殿下を怖がっておられることは承知しておりますが、殿下はお優しい方なのですわよ?わたくし、殿下の幼馴染の一人として、ユーリア様にはぜひ殿下のことを知ってほしくて。」
エイレーン様は悪意など全くない笑顔でそう言ってわたしに微笑んだ。
「申し訳ない、ユーリア嬢。どうしても無理だと言うのならわたしは席を立とう。…怖がらせるのは、本意ではない。」
カタカタカタカタ…
わたしの座る椅子が奏でる音は食堂の雑音に紛れ彼らには届かない。
「まあ、殿下。そんな弱気でどうしますの?」
「エイレーン、しかし」
「ユーリア様に慣れていただくには積極的に関わっていくしかございませんわよ?」
エイレーン様1体ならいい。
けど、
2体になると一気に圧がすごくなる。
「ユーリア様?…申し訳ありません。わたくし…勝手なことを……」
「い、いえ……」
そうですね、本当にそうですね、と。
言えないのはわたしが小心者だからです!
「本当に申し訳ない。わたしも直前まで知らなかったのだ。しかし…よければどうかわたしへの恐怖を少しでも克服してほしい。わたしは、何もしないから。」
「恐怖…?」
隣に座るレイチェル様が呟いた。
それに、エイレーン様が困ったように微笑んで答える。
「そうなのですの。レイチェル様はお気づきでいらっしゃいませんでした?ユーリア様は…殿下が怖いみたいなんですの」
「そうだったんですか…?」
レイチェル様、今更ですか?!だからわたし違うって言いましたよね?!レイトン様やシルヴィ様が近づいてくるたびにレイチェル様の後ろに隠れてましたよね!?なのに何で今更知らなかったみたいに驚いてるんですか?!
涙目でわたしはレイチェル様に向かって高速首振りをしてみせた。
「ユーリア様は殿下に必要以上の敬意と畏怖を抱いていらっしゃるのかと思うのですが…」
「ああ、そういえば。殿下方がエイレーン様と言い合いをしていらしゃるのを見ている時も、ユーリア様はいつも眩しそうにしていらっしゃいましたわ…」
抱いてない!
むしろ逆!
敬意どころか着ぐるみにしか見えていません!
レイチェル様もなんでそうなるの!眩しそうにしてたんじゃなくてキャラクターショーに飽きてただけ!生暖かい感じで目を細めてただけ!
「ですがユーリア様。そんな必要はないのですわよ?ここは学院ですし、殿下といえどわたくし達は平等な立場におります。そうでなくともユーリア様は伯爵家のご令嬢。皇家に嫁ぐことも可能な爵位です。殿下はこう見えて、気さくでお優しい方ですから、怖れることはございませんわ。」
「ユーリア様は時々ご自分の言葉遣いの乱れを気にしていらっしゃいますから、それで殿下のお怒りを買うのを怖れているのかも…」
「まあ、レイチェル様。そうなのですか?」
「ユーリア嬢、わたしはそんなことは気にしない。罰することなどしないからどうか気楽に話してほしい。」
ふと視線が合ってしまったわたしの前に座る金の着ぐるみ、アレク殿下は他の2人に見えないよう口元だけで笑った。
この着ぐるみわかっててやってやがる…!!
「ユーリア嬢、どうかそう怖がらずに慣れてくれないか。」
「………」
おちょくられている。
殿下の顔からはそれがありありと滲み出ていた。
着ぐるみにおちょくられる屈辱…!
人のいいレイチェル様もエイレーン様もそんな殿下の様子には全く気づいた様子はない。この着ぐるみめ…元婚約者を利用してわざわざわたしをおちょくりに来るとはいい度胸ではないか!あれ以来会わなくてせっかく存在すら忘れていたというのに!
「ところで」
レイチェル様が少し声を落として、でもたまらず、と言ったように口を開いた。
「お2人は、その…」
それだけで、エイレーン様も殿下も察したらしい。苦笑してから頷いて、レイチェル様に答えたのはエイレーン様の方だった。
「ええ。婚約は解消しましたが、元々わたくし達は幼馴染。むしろ解消したことで以前の関係に戻れてほっとしているのですわ。」
「わたしが言うことではないが…幼馴染として以前よりもいい関係になれているよ。もちろん、エイレーンのおかげでだが。」
「そうでしたの…」
ああ、そうですか。
そういえばそこ気にするところでしたね。
「今ではわたくし、アレクの…殿下の恋を心から応援しているのですわ。殿下には殿下だけを大切にしてくれる優しい方と幸せになってほしいと思っています。」
「わたしも同じだ。エイレーンにはわたしなど勿体無い。」
へーふーんほー。
「素敵な関係ですわ…。」
レイチェル様がうっとりと呟く。
「えー、それなら殿下がエイレーン様を幸せにすればいいじゃないですかー。お互いに大切に想いあっているなら復縁なさればいいのにー」
てっきりこの2人、元鞘に戻ると思ったのにー。
つい口を出たのは繕う気ゼロの淑女もなにもあったものじゃない庶民丸出しの言葉だった。
「………」
「………」
ちょびっと苛々してた。
着ぐるみにからかわれて意趣返しの意味もあった。
「ユーリア嬢」
「なんでしょうか、アレク殿下」
恐怖よりもおちょくられた苛々が上回っていたわたしは強気だった。
アレク殿下の射抜くような視線にもわたしは気丈に見つめ返した。
「わたしとエイレーンが再び婚約することはない。」
「そんな言い切っていいんですか?」
アレク殿下は組んだ両手に顎をのせ
じっとわたしを見つめたまま続けた。
「ああ。かまわない。何故なら……そんなことをすればわたしはまたエイレーンを裏切ることになる。わたしの心にはすでに…他の人が棲んでいるからね」
ルル嬢のことまだ好きだったのか!!
「わたしとエイレーンは幼馴染で友だ。それ以上でもそれ以下でもない。そこを、誤解してほしくない。」
「殿下…そこまでですか……」
そこまでルル嬢のことを…!
キープされてたというのにまだ恋は冷めないのですね…!!ライバルを罠に嵌めるしたたかなルル嬢でも殿下の気持ちが変わらないのなら、もう時間が解決するのを待つしかありませんね…!いつか本物の愛に変わることもあるかもしれません。今なら殿下の一人勝ちですわ頑張ってくださいどうぞご勝手に…!
「だから君も、わたしを皇子としてではなくアレクとして、そう怖がらずに知る努力をしてくれないか。」
?
「何故わたくしが?」
話が全く繋がらないぞ。
レイチェル様もエイレーン様も黙っている。きっとお2人にも殿下の言葉の意味がわからないのだろう。
「わたしがアレクとして君に接することができるのはこの学院にいる間だけだ。皇子だからとそう距離を置かれるのは…切ないものなのだ。」
「はあ……」
まあ、確かに?
わたしも着ぐるみとしてしか殿下を見てなかったし?
それはまあ、失礼ではある。
着ぐるみとはいえそれはわたしにだけであり、彼らも人間らしいのだ。一方的に怖れられてばかりでは哀しくなるというのもわかる。
「………わかりましたわ。」
わたしは溜息をついて了承した。
わたしに悪かった部分があるのは認めよう。
着ぐるみだからと怖れてばかりではなくきちんと相手を知る努力をするべきだ。同じ世界に生きる者同士なのだから。見た目だけで判断しては、いけない。前世でも偏見は駄目だと学んでいたではないか。
「努力、して、みます……」
着ぐるみとして見ないなんて本当にできるかどうかわからないけど。
努力くらいは、するべきだ。
「ありがとう」
わたしの返事に、アレク殿下が破顔した。
「ではこれからは、わたしのことは殿下ではなくアレクと呼んでくれ。その方が、距離も近づく。呼び名に親しみをこめれば恐怖も和らぐかもしれないだろう?」
「…そういう…もの、ですか…?」
なんか納得いかないようなその通りのような。
「そういうものだ。」
「はあ…」
「わたしもユーリアと呼んでもいいか?」
「はあ…お好きにどうぞ…?」
「よかった。では、これからはもっと仲良くなろう。ユーリア。」
金の皇子着ぐるみ改め、
アレクが
やけに満足そうな顔で笑った。
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