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心を守ってくれた優しい人
🚫20 国王の前で船漕ぎ(!!)
しおりを挟む今日は、一日驚きと事件の連続で、デザートのチーズケーキを食べた後、王様とマクロンさん達の話を聴くともなしに座ってたんだけど、眠くて船をこぎ出してしまった。
森まで散歩して、正体不明の5人に追尾され、子育て中のブルードラゴンと焼き芋を分け合って、ブラッシングのお礼に竜燐をいっぱい貰って。
帰りの途中でレッドドラゴンにブラッシングをねだられ、お礼に竜燐をもらい、街が見える街道の途中まで送ってもらって名前も教えてもらったはいいものの。
正体不明の5人は竜燐を依頼して来た人達で、私の能力を試していたらしい。
星竜の守護があるからドラゴンに襲われるどころか仲良く出来た訳だけど、その魔獣に対して敵なしな所を見込んでの強引なお誘い。
断ったら襲って来て、私に効かないとわかると、偶然?私を迎えに来たマクロンさんを攻撃して脅されて。
その5人はマクロンさんが撃退しちゃったけど。
なぜか、以前よりベタベタする度合が高くなったマクロンさん。
上級魔法士イサナさんも一緒に自由民協会へ行って不正を発見し。
その足でお城へワープ。
マクロンさんのお母さまの指示でお風呂で洗われドレスアップして、この国の王様と面談。
その後、お母さまやイサナさんも一緒に晩餐会。
その晩餐会で、マクロンさんの親鳥のような給餌行動が、今日一番ダメージ喰らった気がする。
王様に生温かい目と可哀想な子を見る目を向けられ、お母さまに意味ありげに微笑ましい笑みを向けられ。
私の要望に応えてくれた王宮料理人を、自分達のお屋敷の専属スタッフに引き抜いてしまったマクロンさん。
攻撃魔法は使えないと言っていたのに、5人を片手を振るだけで下してしまった、恐らく、二重に加護を持つ私よりも魔法力が半端なく強くて、ずっと抱き上げて離してくれなくて前よりも近い近過ぎるマクロンさん。
評議国で私の心の支えだった彼と、どこか違う。
見た目は変わった。
顔立ちや声は変わらないけど、薬剤調合魔法士に適した緑樹の精霊の色に染まったオリーブグリーンの髪と目は、不思議な色合いのオパールシルバーに。
優しげでちょっと距離感が近く、偶に変な色男ぶりを発揮する面白イケメン俳優の雰囲気は、優秀な魔法士であるイサナさんや救済監理局の局長を従えられるほど、身分ある上に立つ者らしい威風を放つ姿に。
人柄まで一部変わってしまった事への説明は不十分なまま、私達がこれから一緒に暮らすというお屋敷に連れて来られてしまった。
そういう関係だったとか、プロポーズされたとか、付き合ってたとか、なんの前触れもなく、これから一緒に暮らすことになってる理由も解らない。
この後、ちゃんと説明してくれるのかな。
「セフィル。評議国での話はまたにしよう。お前の大切なお嬢さんが眠そうだ。今日は、色々あったのだろう? 疲れてるだろうから、寝かせてやりなさい」
王様の計らいで、王様の前で居眠りするという不敬は不問に付され、晩餐の席を辞することになった。
次話
【親鳥と雛】
🔕1 北欧家具チックな家具達
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