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今度こそ、ソロデビューです!?
じゅうく。『森の中を進んていくと、長年の雨に中が侵食されて空洞になった立ち枯れた木が』──中には⋯⋯
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🐁
森の中を進んでいくと、人が5~6人で手を繋いで囲えるくらいの太い木⋯⋯長年の雨に中が侵食されて空洞になった立ち枯れた物があり、中で白い物がひらひらしている。
目視できるほど近くなってくると、女性用のつばの広い帽子だとわかる。
チルちゃんが、帽子の周りだけ拡大して感知すると、帽子のリボンが解けて取れそうになっているのが見える。
「よかった、アレだね。チルちゃん、ありがとう」
早く持って帰って、喜んでもらおう。そう思って近寄ると、チットちゃんの警戒の呼びかけがある。
〈コハ、待っテ! なにかイル〉
何かって、なに?
ビュッ!!
何かが飛んて来て、頰をかすめる。防護壁のおかげで切れたり血が滲んだりはしなかったけど、ちょっと痛かった。何だったのかな?
ビュッ!!
もっかい飛んでくるも、ほぼ顔をめがけて飛んでくる。さすがに痛そうだったので、無意識に顔をかばってしゃがみこむと、頭上を何かがすっ飛んでいった。
「凄いね。怖いくらい破壊力ありそう⋯⋯」
後ろを見ると、私をかすめて飛んでいった二点は、ひとつは後ろの木を幹の真ん中から爆砕するように破壊していて、もう一つは灌木の葉をすべて落として、一部の枝がポッキリ折れていた。
三弾目は、にゅ~と伸びたチットちゃんの身体に埋まって、中で勢いを殺され、ポロリと足元に落ちる。
「これ、ドングリ?」
もの凄い勢いで飛んで来た凶器は、艶のある小さなどんぐりでした。
一歩づつ、立ち枯れた木に近づく。時々どんぐりが飛んてくるけど、みんな伸縮性のある布のようになったチットちゃんに受け止められて足元へポロポロ落ちて行く。
近づくにつれ、だんだん勢いが凄くなり、受け止めながら伸びるチットちゃんが当たりそうなほどになっていく。
そろそろ避けるとかなんとか真面目に考えないと、チットちゃんのお腹が破れちゃったら困るよね。
でも、弾にするどんぐりがなくなったのか、どんぐりの弾丸は飛んでこなくなった。
その代わり?何かの唸る声がする。
「わあ、可愛い♡」
耳が小さめの野ウサギ⋯⋯に見えるけど、ネズミとかイタチとかかもしれない。とにかくそういった、短くて真っ直ぐな艶のある毛がびっしりと生え揃った、小動物だった。
私は、カナヘビやトカゲ、亀などの爬虫類も好きだけど、もちろんもふもふの小動物も大好きですよ?
森の中を進んでいくと、人が5~6人で手を繋いで囲えるくらいの太い木⋯⋯長年の雨に中が侵食されて空洞になった立ち枯れた物があり、中で白い物がひらひらしている。
目視できるほど近くなってくると、女性用のつばの広い帽子だとわかる。
チルちゃんが、帽子の周りだけ拡大して感知すると、帽子のリボンが解けて取れそうになっているのが見える。
「よかった、アレだね。チルちゃん、ありがとう」
早く持って帰って、喜んでもらおう。そう思って近寄ると、チットちゃんの警戒の呼びかけがある。
〈コハ、待っテ! なにかイル〉
何かって、なに?
ビュッ!!
何かが飛んて来て、頰をかすめる。防護壁のおかげで切れたり血が滲んだりはしなかったけど、ちょっと痛かった。何だったのかな?
ビュッ!!
もっかい飛んでくるも、ほぼ顔をめがけて飛んでくる。さすがに痛そうだったので、無意識に顔をかばってしゃがみこむと、頭上を何かがすっ飛んでいった。
「凄いね。怖いくらい破壊力ありそう⋯⋯」
後ろを見ると、私をかすめて飛んでいった二点は、ひとつは後ろの木を幹の真ん中から爆砕するように破壊していて、もう一つは灌木の葉をすべて落として、一部の枝がポッキリ折れていた。
三弾目は、にゅ~と伸びたチットちゃんの身体に埋まって、中で勢いを殺され、ポロリと足元に落ちる。
「これ、ドングリ?」
もの凄い勢いで飛んで来た凶器は、艶のある小さなどんぐりでした。
一歩づつ、立ち枯れた木に近づく。時々どんぐりが飛んてくるけど、みんな伸縮性のある布のようになったチットちゃんに受け止められて足元へポロポロ落ちて行く。
近づくにつれ、だんだん勢いが凄くなり、受け止めながら伸びるチットちゃんが当たりそうなほどになっていく。
そろそろ避けるとかなんとか真面目に考えないと、チットちゃんのお腹が破れちゃったら困るよね。
でも、弾にするどんぐりがなくなったのか、どんぐりの弾丸は飛んでこなくなった。
その代わり?何かの唸る声がする。
「わあ、可愛い♡」
耳が小さめの野ウサギ⋯⋯に見えるけど、ネズミとかイタチとかかもしれない。とにかくそういった、短くて真っ直ぐな艶のある毛がびっしりと生え揃った、小動物だった。
私は、カナヘビやトカゲ、亀などの爬虫類も好きだけど、もちろんもふもふの小動物も大好きですよ?
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