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廃鉱山の中は、アンデッドだらけ?
にぃ。『もう少し先に行くか、一度引き返すか、改めて採決しよう』──でもその前に、準備と確認を
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もう少し先に行くか、一度引き返すか、改めて採決しようと、その前にみなが手荷物や消耗品(回復薬や魔術の触媒物、小型弓の矢や縄など)の点検、装備品(武器や防具)の歪みや破損がないか確認をする。
こういうの、アレフ達は、ダンジョン攻略中は夜の休息時に、後は街に帰った時にしてたけど、この人達みたいに、攻略中の戦闘の一段落ごとにはしてなかった。
こういうところが、駆け出しと上級者の違いなのかなぁ。
大変勉強になります。
「そうか。また、クリステルパルスに戻って、元のパーティの仲間とクエストに出る時に、教えてやるといい。こういう細かい事を怠らない者が、生き延びる確率が上がるから」
初めは、無表情でクールなイメージだったけど、慣れたら、目を緩めていて、実は微笑んでくれてるのだと、わかるようになってきた。
イケメン補正ではなく、本当に微笑んでくれてるのだ。目と口の端だけだけど。フィルタさんには、今回、かなりお世話になってるなあ。
拠点のギルドに戻っても、もうアレフ達とは冒険に出ることはないのだけれど、敢えてそれを言ったりはしなかった。
「さて、この後はどうする?」
「取り敢えず、このフロアだけでもマッピングしてしまうか、郷に戻って冥気の発生源を見つけた事を報告、今後の方針を立てたり伺ったり、我々がどこまで介入するか改めて相談するか⋯⋯」
この作業場の奥にも、何本か分かれ道がある。鉱山だったというのなら、それは当然だろう。
「ここまで、ネズミ一匹いないのは不気味だが⋯⋯」
「不死者がわんさか居たりしないんだもの。多少不気味でもいいんじゃないの? 魔物に取り囲まれるよりかはいいわよ」
それはそうなのだが、静かすぎるのも却って不安ではある。
ここに入る前、私がマジカルバトンで子守唄を踊って聴かせるまでは、こちらが全滅するんじゃないかと思うくらい、邪妖精や死霊、狂った精霊がとめどなく現れていたのだ。多少不安になってもおかしくないと思う。
「誰もここが古い鉱山だと知らなかったのだ、街へ戻って調べた所で、ここの内部の情報など、なかなか見つからないだろうな⋯⋯」
「古くから、西濤の森は波濤一族の郷であって、周りにヒトの住む町や村があったとは聞いていないからな」
「少なくとも二千年以上昔の話ということか」
「そんなんじゃ、例え鉱図があったとしても、崩落してたり魔物が壊していたり拡げてたり、殆ど変わってるんじゃない? 参考程度にしかならないわ」
「それでも無いよりかはずっとマシだろうが、ないものを言っても仕方なかろう、どうする?」
ふと、ギレウォッタさんが、私の頭の上のチルちゃんと肩でふるふるしてるチットちゃんを、じっと見る。
「あの、どうかしましたか?」
「チル殿。チット殿に、ケルピーも。今行われている妖精魔法の結界、防護領域とやらは、後、どのくらい保つのかな?」
もう少し先に行くか、一度引き返すか、改めて採決しようと、その前にみなが手荷物や消耗品(回復薬や魔術の触媒物、小型弓の矢や縄など)の点検、装備品(武器や防具)の歪みや破損がないか確認をする。
こういうの、アレフ達は、ダンジョン攻略中は夜の休息時に、後は街に帰った時にしてたけど、この人達みたいに、攻略中の戦闘の一段落ごとにはしてなかった。
こういうところが、駆け出しと上級者の違いなのかなぁ。
大変勉強になります。
「そうか。また、クリステルパルスに戻って、元のパーティの仲間とクエストに出る時に、教えてやるといい。こういう細かい事を怠らない者が、生き延びる確率が上がるから」
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イケメン補正ではなく、本当に微笑んでくれてるのだ。目と口の端だけだけど。フィルタさんには、今回、かなりお世話になってるなあ。
拠点のギルドに戻っても、もうアレフ達とは冒険に出ることはないのだけれど、敢えてそれを言ったりはしなかった。
「さて、この後はどうする?」
「取り敢えず、このフロアだけでもマッピングしてしまうか、郷に戻って冥気の発生源を見つけた事を報告、今後の方針を立てたり伺ったり、我々がどこまで介入するか改めて相談するか⋯⋯」
この作業場の奥にも、何本か分かれ道がある。鉱山だったというのなら、それは当然だろう。
「ここまで、ネズミ一匹いないのは不気味だが⋯⋯」
「不死者がわんさか居たりしないんだもの。多少不気味でもいいんじゃないの? 魔物に取り囲まれるよりかはいいわよ」
それはそうなのだが、静かすぎるのも却って不安ではある。
ここに入る前、私がマジカルバトンで子守唄を踊って聴かせるまでは、こちらが全滅するんじゃないかと思うくらい、邪妖精や死霊、狂った精霊がとめどなく現れていたのだ。多少不安になってもおかしくないと思う。
「誰もここが古い鉱山だと知らなかったのだ、街へ戻って調べた所で、ここの内部の情報など、なかなか見つからないだろうな⋯⋯」
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「そんなんじゃ、例え鉱図があったとしても、崩落してたり魔物が壊していたり拡げてたり、殆ど変わってるんじゃない? 参考程度にしかならないわ」
「それでも無いよりかはずっとマシだろうが、ないものを言っても仕方なかろう、どうする?」
ふと、ギレウォッタさんが、私の頭の上のチルちゃんと肩でふるふるしてるチットちゃんを、じっと見る。
「あの、どうかしましたか?」
「チル殿。チット殿に、ケルピーも。今行われている妖精魔法の結界、防護領域とやらは、後、どのくらい保つのかな?」
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