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暗いダンジョンの中で捨てられました──捨てる勇者あれば拾う妖精あり?

にじゅうに。『そうだ、あなた達にお名前つけないと!』──教会で学んだいい名前をつけますよ

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     😼

「そうだ、あなた達に、名前つけないと! いつまでも黄色ちゃん、水色ちゃんじゃあ寂しいよね」

 微妙に個性もあるみたいだし、この先、同じ色のスニャイムに出会う事もあるかもしれない。

「黄色くて小さくて、知力が(私より)高いあなたは、チットちゃん。東の方の山岳地の哲学用語で、知性、純粋精神の本質を意味する言葉よ?」

 黄色ちゃん改めチットちゃんは、嬉しそうにぷるぷるすると、体の内側から輝いて、飛び跳ねまわる。

 ──名付けにより、正式に契約されました

❂チット スニャイム 召喚契約Lv2(本契約済)

【愛玩】Lv2(可愛らしさを前面に押し出し主に可愛がられる)
【威嚇】Lv2(自分より格下の魔物を『喪心スタン』させる或いは追い払う)
【護衛】Lv3(召喚主を護り大切にする気持ち)
【同調】Lv1(召喚主と技能スキルを共有出来る)
【索敵】Lv1(鑑定から開花・敵を感知する)
【結界】Lv1(護衛から派生・召喚主に魔法の防御膜を付与する)
鑑定】アプレィズ Lv1(アイテム・生物を判別査定する目利き)
【豪運】∞(無限大の強運)


 なんて可愛いんだろう。私よりハイスペックだし。

 続いて、頭の上の水色ちゃんを両手でそっとおろし、抱えたまま目を合わせ(目玉は見えないけど、目らしき切れ込みはあるの)、じっと考える。

「うん、あなたは、チルちゃん。涼しげとか癒やしとか、緩やかなって意味よ」

 教会で、神父様に文字や数字を習ったせいか、宗教用語や精神世界、薬草学なんて普通の人とは違う本でお勉強した事が、こんなとこで役に立ったわ!

 どうせなら、みあった素敵な名前を、響のいい言葉であげたいわよね。

 水色ちゃん改めチルちゃんも、ぽよんぽよんと、私の腕の中で縦横に伸び縮みして喜んでいるみたい。

 ──名付けにより、正式に契約されました

❂チル スニャイム 召喚契約Lv2(本契約済)

【愛玩】Lv2(可愛らしさを前面に押し出し主に可愛がられる)
【威嚇】Lv2(自分より格下の魔物を『喪心スタン』させる或いは追い払う)
【護衛】Lv1(召喚主を護り大切にする気持ち)
【同調】Lv2(召喚主と技能スキルを共有出来る)
【索敵】Lv2(鑑定から開花・敵を感知する)
【結界】Lv1(護衛から派生・召喚主に魔法の防御膜を付与する)
鑑定】アプレィズ Lv2(アイテム・生物を判別査定する目利き)
【豪運】∞(無限大の強運)


 鑑定単眼鏡アプレィズモノクルほど詳細に判る訳ではないけれど、簡潔で却ってわかりやすいかも。

 ずっと存在を忘れてた『妖精王の杖シルフィールスタッフ』だけど、おかげで、とても頼もしい仲間、癒される存在を二人も得た。

 ──非開示関係変数シークレットパラメーター『絆』 ノドゥス 発生 新しい称号取得しました

❂チット 【勇気凛々】 フォルティトゥード 頼れる仲間

❂チル  【清涼心和トランクイル】穏やかな癒しを与える性質

❂コハク 【春風駘蕩カリダヴェル】春の日差しのように暖かな心。他人を和ませる

 え? 私まで? なんでか。まあ、この子達との絆が元でもらえた称号みたいだし、ありがたくもらっておこう。







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