95 / 95
本章 ――リーベルタスと大事な話――
29-2
しおりを挟む
頷いたルイスに、今度はセレナが口を開く。
「実際大昔にガーランドの血筋は消えかけてしまったの。ご先祖様達は星獣に狩られて疲弊していって、もう血筋を残すのは難しいとされていた。
星獣達は命を奪ったわけではないけれど、いくらほしいのは魔力だけだったと言っても、一度に大量に奪われれば魔力欠乏により人は弱ってしまうのにね。魔力が底をつけば生命力さえも危ないし。
弱っていけば星獣ほどの力がなくても、力の無い妖精にすら狙われていって……自由な気質の星獣も妖精も、花の蜜を吸うくらいの感覚だったのでしょうけどね」
悲しそうに瑠璃色の目が長いまつげに隠れ、少しして再びルイスを見据えた。
「そうしているうちに、新たな事実が発覚してしまったの。
ガーランドの魔力、ましてや生命力を得た妖精が力を増すということ。それは一時的な事なのだけれど、力を増すというのは確かな事実で、彼等には魅力的だったのね。
味をしめてしまえば単純な思考の妖精は、ただその時を強くなりたいとガーランドの魔力を欲っして……とうとう力の弱い子供にも目をつけ始めてしまったの」
視線を両手でもったカップに揺れる珈琲に落としながら、セレナは続ける。
「いたいけな子供達が狙われ、当時ガーランドに産まれた赤子は半数以上大人に成れなかったと記録に残っているわ。
大半のガーランドの血筋は若いうちに、星獣や妖精達に魔力のすべてを……足りない分はと生命力をも食べられてしまったから。
残っていた強く抵抗力のあるご先祖様たちも、子供を星獣の餌にする為だけに産むことを躊躇うようになったそうよ……いっそ…」
震える手で支えていたカップを、となりに座る兄であるヒューバートがそっと下ろしてくれる。その動きにつられるように、視線を合わせると暖かい手がセレナの肩を優しく擦ってくれ、代わりに口を動かし始めた。
「ガーランドの血はどんどん減ってしまったんだ。子供達をも失い続けもう先祖達は、このまま滅びる事を選択しようとしていた。
だがそれに、一部の星獣達が待ったをかけたんだ。ガーランドの血筋でその時一番若かった娘と心を通わせていた星獣達だ」
下げていた視線を戻し、セレナはルイスの真朱色の目をまっすぐと見つめ、再び口を開いた。
「星獣は永遠を過ごす存在なの。でも、その変わらない永遠の中で……、代替わりを望む者もいるの。
眠りに着きたい星獣は人と交わり自分の後継者を育てるんだけど、でもその後継者が生まれる成功率はとても低い。
そこに光が差したの。未来を詠む星獣が視たのは“ガーランドの力を借りると格段に後継者を得やすくなる”という内容だったの」
ふわりと今まで黙って話を聞いていたスピカが舞い降りてきた。すがるようにセレナの頬に己の頬を寄せる。
「星獣の代替わりが推奨されているわけではないけれど、終わりのない時はあまりにも永い。その憂いを張らすかもしれない存在を、ガーランドの血を根絶やしにするわけにはいかない…そう高位の星獣が訴え始めたの。
それに、ガーランドの魔力を得た星獣のうち地上で顕現できなかったものが一時的にでも顕現出来るようになっていたの。永い時を生きる星獣にしてみれば、それは世界に色が増えるように暗闇に光が指すがごとく、輝かしい事実だったのね」
すり寄ってきたスピカの頬を優しくつつくと、セレナは笑顔をみせた。
「だからね、ガーランドの魔力を欲する星獣達から逃げて暮らしていたご先祖様は星獣の代表の前に姿を現したの。己の魔力は星獣を従わせる餌になると。奪うのではなく、分けてやるから従えって。
ガーランドの魔力はおいしい上に利用価値が高い。そう気が付いた星獣は、ご先祖様の決死の直談判に耳を傾けることになったの。
魔力の代わりに我ら一族を守れと……、そうあたしは、習ったよ」
真剣な表情でセレナは語った。これはガーランドで生まれた子供は当たり前のように習う事である。もちろんガーランドで育ったリーベルタスも知っている。ルイスはしっかり習った訳では無く、会話の都合上その度気になった事だけ聞いてみたことがある程度の知識だった。
「なぁ、無理矢理奪う魔力よりも分け与えられる魔力の方が数倍うまくて、少しでも満腹になるんじゃないのか?」
ルイスの疑問に、男二人は少し驚きを表情に出した。セレナはなんだかうれしそうに、うんうんと頷いている。
「よく知ってたな」
「あぁ、前に星の誰かから聞いたんだと思う」
「星獣達は、ルードも仲間だと思ってるから割と口が軽いんだよね」
ルイスとヒューバートのやり取りにリーベルタスはニッコリと笑って呟いた。リーベルタスの笑顔につられるようにセレナも笑顔になり、穏やかに頷いた。
「そうなのっ あのねっ、特に心を通わせあった者の魔力は、少しで満腹になるし旨味が増すみたいなの
だからガーランドは護ってもらいながら星獣達と共に過ごし、彼等と心を通わせ魔力を分け与える様になったのよ
そんな中、ガーランドに産まれる魔力の多い娘と、より相性がいい事が解ってね、
その魔力の味にとうとう星獣達は服従したみたい。奪うのではなく、分け与えられる魔力の味にねっ
心を通わせているから、親密にもなるし、あっという間に今のガーランド家と星獣の関係の出来上がりよ」
天に向けた手のひらの上にスピカを乗せ、セレナは微笑んだ。彼等が近くに存在することが、幸せだというように。
「……その魔力が特別うまい娘ってのが、星獣の姫ってとこか…」
「そうだ だから厳密に言えば僕だって微力ながら星獣に魔力を渡しているんだ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
説明回みたいになっちゃってます(*'▽')ここで、2・3個フラグを立てときたい…
中々更新できず、進まず申し訳ありません。
少々時間が取れず…自分の力ではどうにもならない忙しさで…はぁ
まさかの過労で高熱を出すなど今までの人生に1回しかなかったのに…_(┐「ε:)_
なので焦らずゆっくり、自分勝手に更新していくと思います。
きちんと終わりまで書く気は変わらず在りますので、気長にお待ちください。
平成、ありがとうございました。
「実際大昔にガーランドの血筋は消えかけてしまったの。ご先祖様達は星獣に狩られて疲弊していって、もう血筋を残すのは難しいとされていた。
星獣達は命を奪ったわけではないけれど、いくらほしいのは魔力だけだったと言っても、一度に大量に奪われれば魔力欠乏により人は弱ってしまうのにね。魔力が底をつけば生命力さえも危ないし。
弱っていけば星獣ほどの力がなくても、力の無い妖精にすら狙われていって……自由な気質の星獣も妖精も、花の蜜を吸うくらいの感覚だったのでしょうけどね」
悲しそうに瑠璃色の目が長いまつげに隠れ、少しして再びルイスを見据えた。
「そうしているうちに、新たな事実が発覚してしまったの。
ガーランドの魔力、ましてや生命力を得た妖精が力を増すということ。それは一時的な事なのだけれど、力を増すというのは確かな事実で、彼等には魅力的だったのね。
味をしめてしまえば単純な思考の妖精は、ただその時を強くなりたいとガーランドの魔力を欲っして……とうとう力の弱い子供にも目をつけ始めてしまったの」
視線を両手でもったカップに揺れる珈琲に落としながら、セレナは続ける。
「いたいけな子供達が狙われ、当時ガーランドに産まれた赤子は半数以上大人に成れなかったと記録に残っているわ。
大半のガーランドの血筋は若いうちに、星獣や妖精達に魔力のすべてを……足りない分はと生命力をも食べられてしまったから。
残っていた強く抵抗力のあるご先祖様たちも、子供を星獣の餌にする為だけに産むことを躊躇うようになったそうよ……いっそ…」
震える手で支えていたカップを、となりに座る兄であるヒューバートがそっと下ろしてくれる。その動きにつられるように、視線を合わせると暖かい手がセレナの肩を優しく擦ってくれ、代わりに口を動かし始めた。
「ガーランドの血はどんどん減ってしまったんだ。子供達をも失い続けもう先祖達は、このまま滅びる事を選択しようとしていた。
だがそれに、一部の星獣達が待ったをかけたんだ。ガーランドの血筋でその時一番若かった娘と心を通わせていた星獣達だ」
下げていた視線を戻し、セレナはルイスの真朱色の目をまっすぐと見つめ、再び口を開いた。
「星獣は永遠を過ごす存在なの。でも、その変わらない永遠の中で……、代替わりを望む者もいるの。
眠りに着きたい星獣は人と交わり自分の後継者を育てるんだけど、でもその後継者が生まれる成功率はとても低い。
そこに光が差したの。未来を詠む星獣が視たのは“ガーランドの力を借りると格段に後継者を得やすくなる”という内容だったの」
ふわりと今まで黙って話を聞いていたスピカが舞い降りてきた。すがるようにセレナの頬に己の頬を寄せる。
「星獣の代替わりが推奨されているわけではないけれど、終わりのない時はあまりにも永い。その憂いを張らすかもしれない存在を、ガーランドの血を根絶やしにするわけにはいかない…そう高位の星獣が訴え始めたの。
それに、ガーランドの魔力を得た星獣のうち地上で顕現できなかったものが一時的にでも顕現出来るようになっていたの。永い時を生きる星獣にしてみれば、それは世界に色が増えるように暗闇に光が指すがごとく、輝かしい事実だったのね」
すり寄ってきたスピカの頬を優しくつつくと、セレナは笑顔をみせた。
「だからね、ガーランドの魔力を欲する星獣達から逃げて暮らしていたご先祖様は星獣の代表の前に姿を現したの。己の魔力は星獣を従わせる餌になると。奪うのではなく、分けてやるから従えって。
ガーランドの魔力はおいしい上に利用価値が高い。そう気が付いた星獣は、ご先祖様の決死の直談判に耳を傾けることになったの。
魔力の代わりに我ら一族を守れと……、そうあたしは、習ったよ」
真剣な表情でセレナは語った。これはガーランドで生まれた子供は当たり前のように習う事である。もちろんガーランドで育ったリーベルタスも知っている。ルイスはしっかり習った訳では無く、会話の都合上その度気になった事だけ聞いてみたことがある程度の知識だった。
「なぁ、無理矢理奪う魔力よりも分け与えられる魔力の方が数倍うまくて、少しでも満腹になるんじゃないのか?」
ルイスの疑問に、男二人は少し驚きを表情に出した。セレナはなんだかうれしそうに、うんうんと頷いている。
「よく知ってたな」
「あぁ、前に星の誰かから聞いたんだと思う」
「星獣達は、ルードも仲間だと思ってるから割と口が軽いんだよね」
ルイスとヒューバートのやり取りにリーベルタスはニッコリと笑って呟いた。リーベルタスの笑顔につられるようにセレナも笑顔になり、穏やかに頷いた。
「そうなのっ あのねっ、特に心を通わせあった者の魔力は、少しで満腹になるし旨味が増すみたいなの
だからガーランドは護ってもらいながら星獣達と共に過ごし、彼等と心を通わせ魔力を分け与える様になったのよ
そんな中、ガーランドに産まれる魔力の多い娘と、より相性がいい事が解ってね、
その魔力の味にとうとう星獣達は服従したみたい。奪うのではなく、分け与えられる魔力の味にねっ
心を通わせているから、親密にもなるし、あっという間に今のガーランド家と星獣の関係の出来上がりよ」
天に向けた手のひらの上にスピカを乗せ、セレナは微笑んだ。彼等が近くに存在することが、幸せだというように。
「……その魔力が特別うまい娘ってのが、星獣の姫ってとこか…」
「そうだ だから厳密に言えば僕だって微力ながら星獣に魔力を渡しているんだ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
説明回みたいになっちゃってます(*'▽')ここで、2・3個フラグを立てときたい…
中々更新できず、進まず申し訳ありません。
少々時間が取れず…自分の力ではどうにもならない忙しさで…はぁ
まさかの過労で高熱を出すなど今までの人生に1回しかなかったのに…_(┐「ε:)_
なので焦らずゆっくり、自分勝手に更新していくと思います。
きちんと終わりまで書く気は変わらず在りますので、気長にお待ちください。
平成、ありがとうございました。
0
お気に入りに追加
932
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
6年後に戦地から帰ってきた夫が連れてきたのは妻という女だった
白雲八鈴
恋愛
私はウォルス侯爵家に15歳の時に嫁ぎ婚姻後、直ぐに夫は魔王討伐隊に出兵しました。6年後、戦地から夫が帰って来ました、妻という女を連れて。
もういいですか。私はただ好きな物を作って生きていいですか。この国になんて出ていってやる。
ただ、皆に喜ばれる物を作って生きたいと願う女性がその才能に目を付けられ周りに翻弄されていく。彼女は自由に物を作れる道を歩むことが出来るのでしょうか。
番外編
謎の少女強襲編
彼女が作り出した物は意外な形で人々を苦しめていた事を知り、彼女は再び帝国の地を踏むこととなる。
私が成した事への清算に行きましょう。
炎国への旅路編
望んでいた炎国への旅行に行く事が出来ない日々を送っていたが、色々な人々の手を借りながら炎国のにたどり着くも、そこにも帝国の影が・・・。
え?なんで私に誰も教えてくれなかったの?そこ大事ー!
*本編は完結済みです。
*誤字脱字は程々にあります。
*なろう様にも投稿させていただいております。
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
【完結】今夜さよならをします
たろ
恋愛
愛していた。でも愛されることはなかった。
あなたが好きなのは、守るのはリーリエ様。
だったら婚約解消いたしましょう。
シエルに頬を叩かれた時、わたしの恋心は消えた。
よくある婚約解消の話です。
そして新しい恋を見つける話。
なんだけど……あなたには最後しっかりとざまあくらわせてやります!!
★すみません。
長編へと変更させていただきます。
書いているとつい面白くて……長くなってしまいました。
いつも読んでいただきありがとうございます!
幼馴染みとの間に子どもをつくった夫に、離縁を言い渡されました。
ふまさ
恋愛
「シンディーのことは、恋愛対象としては見てないよ。それだけは信じてくれ」
夫のランドルは、そう言って笑った。けれどある日、ランドルの幼馴染みであるシンディーが、ランドルの子を妊娠したと知ってしまうセシリア。それを問うと、ランドルは急に激怒した。そして、離縁を言い渡されると同時に、屋敷を追い出されてしまう。
──数年後。
ランドルの一言にぷつんとキレてしまったセシリアは、殺意を宿した双眸で、ランドルにこう言いはなった。
「あなたの息の根は、わたしが止めます」
【完結】そんなに側妃を愛しているなら邪魔者のわたしは消えることにします。
たろ
恋愛
わたしの愛する人の隣には、わたしではない人がいる。………彼の横で彼を見て微笑んでいた。
わたしはそれを遠くからそっと見て、視線を逸らした。
ううん、もう見るのも嫌だった。
結婚して1年を過ぎた。
政略結婚でも、結婚してしまえばお互い寄り添い大事にして暮らしていけるだろうと思っていた。
なのに彼は婚約してからも結婚してからもわたしを見ない。
見ようとしない。
わたしたち夫婦には子どもが出来なかった。
義両親からの期待というプレッシャーにわたしは心が折れそうになった。
わたしは彼の姿を見るのも嫌で彼との時間を拒否するようになってしまった。
そして彼は側室を迎えた。
拗れた殿下が妻のオリエを愛する話です。
ただそれがオリエに伝わることは……
とても設定はゆるいお話です。
短編から長編へ変更しました。
すみません
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
いや、セリーナお父さんの話ちゃんと聞いてぇえ、セリーナのために領地に隠されてたって、見つかれば権力に物を言わせる奴らがいるからなのに、てか、言ってたのに何故わからぬショボーン━━(´・ω・`)━━
と、序盤しか読んでないのに楽しんでしまいました笑笑
読み進めまーす!笑
ツンデレラさん
感想ありがとうございます。解り辛くてゴメンナサイ。説明します。
権力やしがらみに絡めとられないようにするには、セリーナ自身に力と地位が必要なので、それを手に入れてこい!というのと、ちょっとだけ親心で閉じ込め続けることへの罪悪感。かな?
武力が権力に食い込む事の出来る王国なのです(ご都合設定で(;´Д`A ```)
いざとなれば星獣を盾に逃げることは可能なセリーナですが、娘には目の届くところにいてほしいパパとママのわがままでもあります。
文才無がボンヤリ書いているので、お目汚しすみません。
ゆるく暖かく見守ってくださいっ!!
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいですっ(*'ω'*)
読んでくださってありがとうございますっ!!!!
初めまして!
楽しく読ませていただきました。ありがとうございます!
ルイスとの仲良しラブラブにニヤニヤ止まりません。幼なじみ以上に早くならないかなーとか、無意識無自覚ラブップル(ラブラブな恋人的な)も良いなーと。あとシスコンブラコンに萌える私としてはお兄ちゃんとの再会も楽しみです!!
ルイス。仲良しラブも良いけどライバル登場には気を付けてね!!警戒すべし。今のうちにどんどん牽制しとくのだ!
続き楽しみにお待ちしてます!
タルトさん
はじめまして!感想ありがとうございます^^
楽しんでいただけたなら、モー子も嬉しい限りですっ!!
ラブップルいいですねっ♪どんどん先に進めたい気持ちもありますっ!お兄ちゃん勿体ぶってますよねっ!めっちゃシスコン予定ですよっ^^登場まで楽しみにしてて下さいねっ♪
こんにちは、楽しく読ませていただきました。成獣が、イケメンとか少しエロくてもいいかも?と思いました。でもでも、頑張る主人公は、大好物で、応援します
ねこねこねさん
感想ありがとうございますっ^^ 初感想いただき感激しながら、どうやって返信していいかわからず焦りましたっ! 返信遅れまして申し訳ないですっ!
ですよねっ!!ホントそういう面が取り入れられればと思うんですっ!!その内、その内、でますのでお待ちくださいねっ♪
例えばですが、獅子座のレオは人化するとお色気腹黒王子様キャラで、水瓶座のエリアスは天然素直すぎる毒舌残念(「姫最近胸が大きくになりましたね」とか言っちゃう)キャラとか、大犬のシリウスは人化しても獣っぽさのある(主人公の頬を舐めちゃうような)イケメン予定何ですよ~。星獣の女の子の方もお色気担当No3までいたりします(笑)
主人公が、騎士になった後には少しそういう面も出せたらと思います。これからもよろしくお願いします。