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本章 ――魔導騎士団の見習い団員――
14-2 (ちょっとルイス視点)
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女の買い物は長いというが、セレナの買い物が長いのか――。
ルイスにとっては、その相手がセレナだというなら永遠とついて歩くのも何でもない事、いや割と楽しい事の様だった。表面上は嫌々付き合っている風を装っているが――。
――また調理器具か…
――あんな狭いキッチンで何作んだ?
目の前で金色の髪とそれを結わいた瑠璃色のリボンがフワフワと揺れる。ルイスはそれに目を細めながら、手を引かれた方に付いていく。セレナと繋がれていない手には、既に買い物袋が沢山ぶら下がっている。次に入る店は先程の雑貨屋よりも、調理器具の専門的な店の様だ。
――リーナ……レナが楽しそうだから、まぁいっか
部屋にある簡易キッチンはお茶を入れる為のお湯を沸かせるだけに設けられている様で、コンロはひと口でシンクも小さい。だがそのキッチンで朝食をとる者も多いという。朝、食堂が開くのは早朝の訓練の後だからだ。
それとは別に、妖精と契約している者は契約の報酬の為に己の魔力を込め菓子を作るものも居る。そういう者は厨房をかりる場合もあるし、オーブンを個人で用意する場合もあるようだ。
ふとそこにあった白く天井が丸くドームの様になった箱を、ルイスの真朱色のつり目が見付けた。思わず手に取って眺めてみるが、扉が付いていてその中に何かを入れ、何かしらの調理をするだろう事しかルイスには解らない。
「…何だ?」
見せて見せてっと、セレナがルイスの腕を揺する。瑠璃色の大きな目が見つめる先には、ルイスが見つけた他のモノよりも少し小さめのオーブンらしきもの。セレナに強請られる様にセレナの前に見せてやると満足そうにそれをじっくり熟ししている。
「いいわね それっ」
セレナが目がキラキラと輝いた。
――そういや、レナは菓子作るの好きだよな…
――あんま甘いものは好きじゃないけど、
――案外うまいんだよなっ レナの菓子は
――星獣達が喜んでくれるからとか言ってたけど…
――作れば、オレにもくれるだろうなっ くくっ
幼い頃から自分のしたことで人に喜んでもらう事が大好きだった少女は、そのまま大きくなって今では手すがら菓子を作って、喜んでくれる人に配っている。当たり前のように喜ぶ人の中にルイスも入っている。
――そういや、いつもはお菓子ばかりだが、料理もしてみたいって言ってたな
――寮の部屋でセレナが食事を作ってくれるなら、
――オレは珈琲でも入れれる様になろうか・・・
当たり前のように、セレナが作るものは自分の口に入ると思っているルイスだ。セレナや、セレナの星獣達はとてもおいしい紅茶を淹れてくれる。同じ土俵では分が悪く、だが珈琲もおいしいよねとわらったセレナを思い出しキョロキョロと珈琲を入れれるものはないかとあたりを見回すルイスだった。
「まえにさぁ、本で読んで何度か妄想したんだけど、一人暮らしって手料理の腕を磨けると思わない?」
「オレは……珈琲、淹れれる様になるから…」
ん? と首をかしげたセレナだが、ルイスのかみ合わない返答に何か妄想し納得して、嬉しそうに笑った。考えを詠まれたのかと、真朱色のつり目が瑠璃色の大きな目を覗き込んふだ。目が合えば楽しそうに笑い合いじゃぁ、珈琲セットも見て見ようと店の中を移動した。
気が付けば、珈琲を炒る金属製の篭や、ミル、耐熱性のガラス瓶に、注ぎ口の細くなったポット、ネルのフィルターをセットで頼んでいた。ルイスの火と風の魔法であればむらなく自在に珈琲豆を炒ることが出来そうだ。ルイスの魔法で炒る事を前提に、金属製のネットの篭をオーダーしたのでその辺は注文となってしまった。出来次第寮に届けてくれることになった。
そしてルイスは、最後に珈琲の本を買った――。
――道具揃えて、後から出来なかったとか言えねぇな…
――知識はいれとかねぇと…
「だっ大丈夫だってっ 意外な才能があるかもよ」
瑠璃色の目が嬉しそうに弧を描いている。ニコニコと嬉しそうな笑顔だ。不意に手を伸ばしたルイスは、金色の頭を撫でてやった。セレナが抵抗しないのをいい事に、グシャグシャと撫で続けると「やめて―」と非難の声があがり瑠璃色の目がルイスに抗議をむけてきた。
「もうルイスッ!!」
「くくっ」
「こらぁっ!?」
「……直してやるって…くくっ」
ボサボサになった前髪を整え、そっぽを向いてしまった瑠璃色のリボンを結び直してやると、セレナがいいと言っていたオーブンを会計に持っていった。そこでニコニコと笑っているのは初老の女性だ。孫でも見るかのような視線に、これ頼むとオーブンをその目前に置いた。
「仲良しだねあんたら兄弟かい?」
「……いや」
「違う違う」
――仲が良いのはいいが、兄妹と言われるのは心外だ…
兄弟かと聞かれれば、 絶対に違うのだ 。 では友人かと聞かれればそれもまた何か違う気がする。友人よりもずっと近くにいる存在だ。
セレナにとってルーはルーであり、ルイスにとってレナはレナである。
兄弟のようでそうでなくて、でも家族のようで友人というほど遠くもなく親友というのもちょっと違う。一緒にいればホッとするし、楽しくなる。無茶をすれば心配するし、胸が痛くなる。意見が違えば喧嘩もするが、仲直りもする
――レナがいれば、どんなことでも頑張れる自分になれるんだ
「にしては仲良しさんだねぇ」
「……幼馴染だからな」
――今はまだ、なっ…
オーブンを持ちやすく包んでくれているおばあさんに、ルイスがポツリと答えた。その声にセレナは頷いた。
「うん 幼馴染っ」
――ルーはルーで
――ルーは幼馴染で
――幼馴染ってルーだけだし…
――幼馴染って特別だもんねっ
「家族みたいで、友達で、親友よりも仲良くって、特別だもんねっ」
そうセレナが言いきると、真朱色のつり目が見開かれた。微笑む瑠璃色の目と視線が合うと天井に視線をずらしてしまった。どうしたのとセレナの声がするが顔に熱が集まっていて、ふたたび視線を合わせる事が出来ない。視線を巡らせると、そこに銀色の星が見えた。
「レナ、星型のクッキーの型買ってやるよっ」
「えっうれしいっ」
陽がすっかり沈んだ頃、結局ルイスだけでなく2人とも両手いっぱいに荷物を抱え帰路についた。帰りもルイスの風魔法で一っ飛びだ。
部屋で待っていてくれたスピカとシリウスとパルムと、買ってきたのもを一気に片付ける。あっという間にそれが終わると、食堂でルイスがテイクアウトしてくれた夕飯と街の屋台で買ってきたお土産を一緒に食べた。食後に人型になったシリウスが淹れてくれた紅茶をみんなで飲んでいると、ふと気が付いた。
「あっ!! 今日の寝床どうしよう?」
そこにないものを届かないと駄々をこねても仕方ない。ルイスがベッドを使っていいと言っていたが、持ち主を追い出すのも忍びなく、ルイスのベッドは部屋に合わせてシングルサイズで一緒に寝る事もできなそうだった。
仕方ないと星の友人の星獣の毛皮をベッド代わりにするといったら、ルイスもそっちの方がいいと結局同じ部屋で寝ることとなった。星獣の毛皮に包まれ、2人はしっかり睡眠を確保した。
ルイスはいつ自室に帰るのか――
*
夜遅く、魔導騎士団の扉が静かに開いた。入って来た男の帰りを待ったいたオレンジ頭はカタンと音を立てて椅子から立ち上がった。
「……団長…」
苦虫を噛み潰した様な表情の男に、団長と呼ばれた男は脱いだ外装を渡しながらにっこりと微笑んだ。ちらりと見えた団長と呼ばれた男の額が目に入った。そこには古傷となった火傷の痕があったはずだった。
「とびっきりのいい娘でしょ?」
「はぁ……とびっきりの逸材でしょうね」
魔導騎士団長の執務室へと歩きながら、言葉を交わす。
「古い知り合いの子でね……頭もよくて正義感も強い。それに、うちの問題児のお目付け役にぴったりだろ?」
「……まぁ、確かに、あの子といるルイスは人が変わった様に世話焼きで、温厚になります。それに、よく喋りますね」
「昔っからな、あの暴れん坊の……大切な、大切な……お姫様だからねぇ…」
意味深に微笑むラジット。その少し後ろを歩きながらアレクサンドロは深いため息を落とした。
「……問題児が、増えなきゃいいんですけどね…」
「あぁ……そう言うことも、あるのか…」
並んで歩く2人は揃って窓の外、暗闇に輝く星を眺めた。肩から力を抜いた2人は、揃って歩き始めた。
「大体、問題児はルイスだけとは限らないですからね」
――――――――――――――――――――――――――――――――
お疲れ様です。毎度まとまりなくって内容ないですね。すみません。
モー子の妄想垂れ流しに付き合ってくださりありがとうございます。
ルイスにとっては、その相手がセレナだというなら永遠とついて歩くのも何でもない事、いや割と楽しい事の様だった。表面上は嫌々付き合っている風を装っているが――。
――また調理器具か…
――あんな狭いキッチンで何作んだ?
目の前で金色の髪とそれを結わいた瑠璃色のリボンがフワフワと揺れる。ルイスはそれに目を細めながら、手を引かれた方に付いていく。セレナと繋がれていない手には、既に買い物袋が沢山ぶら下がっている。次に入る店は先程の雑貨屋よりも、調理器具の専門的な店の様だ。
――リーナ……レナが楽しそうだから、まぁいっか
部屋にある簡易キッチンはお茶を入れる為のお湯を沸かせるだけに設けられている様で、コンロはひと口でシンクも小さい。だがそのキッチンで朝食をとる者も多いという。朝、食堂が開くのは早朝の訓練の後だからだ。
それとは別に、妖精と契約している者は契約の報酬の為に己の魔力を込め菓子を作るものも居る。そういう者は厨房をかりる場合もあるし、オーブンを個人で用意する場合もあるようだ。
ふとそこにあった白く天井が丸くドームの様になった箱を、ルイスの真朱色のつり目が見付けた。思わず手に取って眺めてみるが、扉が付いていてその中に何かを入れ、何かしらの調理をするだろう事しかルイスには解らない。
「…何だ?」
見せて見せてっと、セレナがルイスの腕を揺する。瑠璃色の大きな目が見つめる先には、ルイスが見つけた他のモノよりも少し小さめのオーブンらしきもの。セレナに強請られる様にセレナの前に見せてやると満足そうにそれをじっくり熟ししている。
「いいわね それっ」
セレナが目がキラキラと輝いた。
――そういや、レナは菓子作るの好きだよな…
――あんま甘いものは好きじゃないけど、
――案外うまいんだよなっ レナの菓子は
――星獣達が喜んでくれるからとか言ってたけど…
――作れば、オレにもくれるだろうなっ くくっ
幼い頃から自分のしたことで人に喜んでもらう事が大好きだった少女は、そのまま大きくなって今では手すがら菓子を作って、喜んでくれる人に配っている。当たり前のように喜ぶ人の中にルイスも入っている。
――そういや、いつもはお菓子ばかりだが、料理もしてみたいって言ってたな
――寮の部屋でセレナが食事を作ってくれるなら、
――オレは珈琲でも入れれる様になろうか・・・
当たり前のように、セレナが作るものは自分の口に入ると思っているルイスだ。セレナや、セレナの星獣達はとてもおいしい紅茶を淹れてくれる。同じ土俵では分が悪く、だが珈琲もおいしいよねとわらったセレナを思い出しキョロキョロと珈琲を入れれるものはないかとあたりを見回すルイスだった。
「まえにさぁ、本で読んで何度か妄想したんだけど、一人暮らしって手料理の腕を磨けると思わない?」
「オレは……珈琲、淹れれる様になるから…」
ん? と首をかしげたセレナだが、ルイスのかみ合わない返答に何か妄想し納得して、嬉しそうに笑った。考えを詠まれたのかと、真朱色のつり目が瑠璃色の大きな目を覗き込んふだ。目が合えば楽しそうに笑い合いじゃぁ、珈琲セットも見て見ようと店の中を移動した。
気が付けば、珈琲を炒る金属製の篭や、ミル、耐熱性のガラス瓶に、注ぎ口の細くなったポット、ネルのフィルターをセットで頼んでいた。ルイスの火と風の魔法であればむらなく自在に珈琲豆を炒ることが出来そうだ。ルイスの魔法で炒る事を前提に、金属製のネットの篭をオーダーしたのでその辺は注文となってしまった。出来次第寮に届けてくれることになった。
そしてルイスは、最後に珈琲の本を買った――。
――道具揃えて、後から出来なかったとか言えねぇな…
――知識はいれとかねぇと…
「だっ大丈夫だってっ 意外な才能があるかもよ」
瑠璃色の目が嬉しそうに弧を描いている。ニコニコと嬉しそうな笑顔だ。不意に手を伸ばしたルイスは、金色の頭を撫でてやった。セレナが抵抗しないのをいい事に、グシャグシャと撫で続けると「やめて―」と非難の声があがり瑠璃色の目がルイスに抗議をむけてきた。
「もうルイスッ!!」
「くくっ」
「こらぁっ!?」
「……直してやるって…くくっ」
ボサボサになった前髪を整え、そっぽを向いてしまった瑠璃色のリボンを結び直してやると、セレナがいいと言っていたオーブンを会計に持っていった。そこでニコニコと笑っているのは初老の女性だ。孫でも見るかのような視線に、これ頼むとオーブンをその目前に置いた。
「仲良しだねあんたら兄弟かい?」
「……いや」
「違う違う」
――仲が良いのはいいが、兄妹と言われるのは心外だ…
兄弟かと聞かれれば、 絶対に違うのだ 。 では友人かと聞かれればそれもまた何か違う気がする。友人よりもずっと近くにいる存在だ。
セレナにとってルーはルーであり、ルイスにとってレナはレナである。
兄弟のようでそうでなくて、でも家族のようで友人というほど遠くもなく親友というのもちょっと違う。一緒にいればホッとするし、楽しくなる。無茶をすれば心配するし、胸が痛くなる。意見が違えば喧嘩もするが、仲直りもする
――レナがいれば、どんなことでも頑張れる自分になれるんだ
「にしては仲良しさんだねぇ」
「……幼馴染だからな」
――今はまだ、なっ…
オーブンを持ちやすく包んでくれているおばあさんに、ルイスがポツリと答えた。その声にセレナは頷いた。
「うん 幼馴染っ」
――ルーはルーで
――ルーは幼馴染で
――幼馴染ってルーだけだし…
――幼馴染って特別だもんねっ
「家族みたいで、友達で、親友よりも仲良くって、特別だもんねっ」
そうセレナが言いきると、真朱色のつり目が見開かれた。微笑む瑠璃色の目と視線が合うと天井に視線をずらしてしまった。どうしたのとセレナの声がするが顔に熱が集まっていて、ふたたび視線を合わせる事が出来ない。視線を巡らせると、そこに銀色の星が見えた。
「レナ、星型のクッキーの型買ってやるよっ」
「えっうれしいっ」
陽がすっかり沈んだ頃、結局ルイスだけでなく2人とも両手いっぱいに荷物を抱え帰路についた。帰りもルイスの風魔法で一っ飛びだ。
部屋で待っていてくれたスピカとシリウスとパルムと、買ってきたのもを一気に片付ける。あっという間にそれが終わると、食堂でルイスがテイクアウトしてくれた夕飯と街の屋台で買ってきたお土産を一緒に食べた。食後に人型になったシリウスが淹れてくれた紅茶をみんなで飲んでいると、ふと気が付いた。
「あっ!! 今日の寝床どうしよう?」
そこにないものを届かないと駄々をこねても仕方ない。ルイスがベッドを使っていいと言っていたが、持ち主を追い出すのも忍びなく、ルイスのベッドは部屋に合わせてシングルサイズで一緒に寝る事もできなそうだった。
仕方ないと星の友人の星獣の毛皮をベッド代わりにするといったら、ルイスもそっちの方がいいと結局同じ部屋で寝ることとなった。星獣の毛皮に包まれ、2人はしっかり睡眠を確保した。
ルイスはいつ自室に帰るのか――
*
夜遅く、魔導騎士団の扉が静かに開いた。入って来た男の帰りを待ったいたオレンジ頭はカタンと音を立てて椅子から立ち上がった。
「……団長…」
苦虫を噛み潰した様な表情の男に、団長と呼ばれた男は脱いだ外装を渡しながらにっこりと微笑んだ。ちらりと見えた団長と呼ばれた男の額が目に入った。そこには古傷となった火傷の痕があったはずだった。
「とびっきりのいい娘でしょ?」
「はぁ……とびっきりの逸材でしょうね」
魔導騎士団長の執務室へと歩きながら、言葉を交わす。
「古い知り合いの子でね……頭もよくて正義感も強い。それに、うちの問題児のお目付け役にぴったりだろ?」
「……まぁ、確かに、あの子といるルイスは人が変わった様に世話焼きで、温厚になります。それに、よく喋りますね」
「昔っからな、あの暴れん坊の……大切な、大切な……お姫様だからねぇ…」
意味深に微笑むラジット。その少し後ろを歩きながらアレクサンドロは深いため息を落とした。
「……問題児が、増えなきゃいいんですけどね…」
「あぁ……そう言うことも、あるのか…」
並んで歩く2人は揃って窓の外、暗闇に輝く星を眺めた。肩から力を抜いた2人は、揃って歩き始めた。
「大体、問題児はルイスだけとは限らないですからね」
――――――――――――――――――――――――――――――――
お疲れ様です。毎度まとまりなくって内容ないですね。すみません。
モー子の妄想垂れ流しに付き合ってくださりありがとうございます。
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