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城へ

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「・・帰りたい」
「諦めろ。王は興味を持つと行動が早いのだ」
今、俺は馬車の中にいる。
王に会うために、【王都】に向かっている。
「は~」
「・・王に会うのにため息か?」
「・・だって、今から2週間もキャンプして【王都】に行くんですよ!」
俺は、いきなり連行されたので俺のペット(ミミ)を置いてきたのだ。
「それに初めて【王都】に行くんですよ」
「そうなのか、【王都】は美味しい店や人気の武器屋などがあるぞ!」
武器屋か・・確かに興味があるが
「俺は【鍛冶屋】が気になりますね」
「鍛冶屋か・・」
「はい、自分の武器を作ってみたいので・・」
「そうか。なら【ドワーフの金槌】がいいぞ」
「そうですか・・」
そんなことを話していると
「隊長!モンスターが現れました!」
「なに!お前ら!戦闘準備だ!」
そう言い、俺も馬車から出てみると
「な、なんだ!この数は!」
そこには、ウルフが50体いた。
「くそ!こっちは6人なのに相手は50体かよ!」
「狂ってやがる!」
そんな声が聞こえてくると
「落ち着け!いいか、1人につき8体倒せば大丈夫だ!」
「「「「た、隊長!」」」」
「安心しろ!お前たちは俺が守る!」
そう言い、俺に向かってこう言った
「すまない、こんな事に巻き込んでしまって」
「・・大丈夫ですよ。慣れてますから」
「・・ありがとう」
「お礼は生きてから言ってください」
「ああ、わかった!」
さてと、やるか。
「行くぞ!お前ら!」
「「「「おおおお!」」」」
そう言い、敵に向かって行ったのを見て
「スキル:【アクセルフォーム】発動」
俺は、スキルを発動させて
「・・スタート」
〈スタートアップ〉
そんな声が聞こえて俺は動いた。


俺は、まず初めに先頭にいるウルフを殴り、隣にいたウルフを捕まえて振り回した。
これだけで、5体を倒した後、騎士から剣を借りてまた戦闘を開始するのであった。

〈3・2・1 タイムアップ〉
スキルが終わると周りにいたウルフは全滅していた。
「な、何が起きたんだ?」
「・・全く見えなかった」
そんな声が聞こえると
「・・お前がやったのか?」
隊長がそう聞いてきた。
「・・そうですよ」
「なぜ、一人で戦った?」
そんなの決まっている。
「俺が守りたいと思ったから戦いました」
すると、隊長が
「あはははは!」
笑った。スゲー笑っている。
「なるほど!【騎士長】が気に入った意味がわかったような気がする!」
「え!なの女騎士って【騎士長】なのかよ!」
「ああ、そうだぞ!知らなかったのか?」
「ええ、知りませんでした」
「そうか、まあいい」
そう言い、隊長が他の騎士を集めて
「いいか!ウルフが死んだか確認して馬車に入れろ!」
「「「「了解!」」」」
そう言って、行動を開始した。


「知っているか?ウルフの肉は美味しんだぜ!」
「本当ですか!」
「そして、ウルフは50体いるから・・」
「つまり、2週間は美味しい肉が食べ放題という事ですか!」
「その通り!」
「やった!」
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