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始まり

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 「きゃあああああ」
 「君、大丈夫か」
 「早く、救急車を呼ぶんだ」
周りから血が流れている。 体が自由に動かない。
声が・・聞こえる。 ああ、意識がなんか消える感覚がする。俺は・・・死ぬのか?
そう考えながら、俺は目を閉じた。

 「おはようございます。」
そんな声が聞こえた。 目を開けるとそこは、真っ白な部屋だった。
 「えっと、おはようございます?」
目の前には、小さい子供がいた。
 「あ、子供と思ったでしょ」
 「イエ、ソンナワケナイデスヨ」
やばい、子供と思ったことがばれた。
 「まあ、いいや」
 「いいのかよ」
 「いいんだよ、さあ話を進めたいけどいいかな」
 「ああ、なぜ俺はここにいるのか教えてほしい」
 「じゃあ、まず初めに君は死んだ、理由は小さい子供を助けて交通事故で死んだ」
そうだ、俺は子供を助けるために道路に飛び出して助けたのだ。
 「つまり、君は・・・ロリコンなんだね」
 「おい、ちょっと待て!! なんでそうなるだよ!!」
 「え、違うの?」
 「違うわ!!」
 「そ、そんな書類ではそうなっているのに」
 「どんな書類だよ!!」
 「こんな書類だよ」
と言って、渡された書類には
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

三日月 桜(みかづき さくら)
17歳
状態:死亡
理由:子供を助けて交通事故で死亡
   つまり・・・・ロリコンである(確定)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 「ふざけるな!!!!」
そういって、俺は手にあった書類を破って目の前の子供に投げた
 「あ~あ、書類が・・・」
と言って、破った紙を空中で止めた。
 「っていうか、そろそろ僕の正体がわかってきたでしょ」
そう言って、目の前にいる子供は笑った。
 「・・・なんとなく、わかってきた」
なんで、俺の死んだ理由がわかっているのか、死んだはずの俺がなんでここにいるのか、その答えは、
 「お前が・・・神様だから・・・だと思う」
すると、目の前の子供が笑いながら言った。
 「大・正・解です~」
そして、俺はため息をつくのであった。
 「あれ、なんでため息をついているの?」
 「それはな・・・お前のせいだ!!!」
そう言って、俺は神様を殴るのであった。






 「いや~痛かったな」
目の前いる神様にはたんこぶができている
 「しかたないだろ、イライラしていたんだ、だから反省はしていない」
 「せめて、反省はしてよ!?」
 「だが、断る」
 「いや、なんで断ってるの!?」
しかし、実のところは反省をしている。神様とはいえ、見た目は子供のために自分の感情で殴ってしまったことには反省をしている。
 「あ、意外と反省はしている」
 「意外とか言うな、っていうかさりげなく人の心を読むなよ」
 「いいじゃん、減るもんじゃないし」
 「減るは、俺の精神が」
 「まあ、いいや」
 「いや、よくないから」 
そういう会話を続けていた・・・

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