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2話 冬のハエトリグモ(8/10)
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「ん……っ……」
柔らかな唇が、俺の唇に重なっている。
え、と……これ……、息は……しても、いいんだよな?
それでもミスジに勢いよく鼻息をかけるのはまずい気がして、そろそろと鼻から息を吐く。
だめだ、間に合わない。心臓がバクバク言ってて息が苦しい。
口から息を吸おうと開いた俺の口内へ、ミスジの舌が入り込む。
「こーたさん……」
口の中でミスジに名を呼ばれる。
ぅぁ。何だこれ。ぞくぞくする。
ぎゅう。と強く唇を押し付けられると、求められているようで胸まで苦しくなった。
さっき耳元で囁かれたミスジの甘い声が蘇る。
『こーたさんが欲しいんです……』
思い返すほどにじわじわと下腹部へ血が集まってゆく。
なんだよ。全然抵抗無いじゃないか。
どうやら俺の体は、男相手でもすんなり勃つらしい。
いや、男相手じゃなくて『ミスジだから』なんだろうな……。
ミスジの小さな舌が俺の口の中をペロペロと舐め回す。
なんだこの拙い……って言ったら悪いな、えっと、健気な感じは。
実家の犬にべろんべろん舐められるのに比べたら、なんかこう……物足りないと言うか……。
「こーたさん、服脱いでください」
ミスジはひょいと俺から体を離して言った。
「あ。ああ……」
つい素直に頷いて、俺は一枚きりのシャツを脱ぎ捨てる。
「下もですよ?」
言われて、狭いクローゼットの中で何とか身を屈めてトランクスを脱ぐ。
……ん? お前は脱がないのか?
「ふふっ、こーたさんの、もう勃ってるんですね」
ふわりと花のように微笑むミスジが、大きな眼鏡の奥から真っ暗な闇色の瞳で俺のものを見つめている。
「とっても可愛いです。こーたさん……いっぱい気持ち良くなってくださいね?」
熱っぽく囁きながら俺の上へ覆いかぶさってくるミスジ。
いつも愛らしいミスジの微笑みが、どこか妖艶に見えてしまう。
ミスジは片手で俺の胸を撫で回しながら、もう片方の手を俺のものへとゆっくり伸ばす。
誰にも触れられたことのないそれを、今からミスジに触られる。
そう思った途端、緊張と興奮が激しく混ざり合った。
心臓がバクバクいって、まるで耳元で鳴ってるみたいだ。
ミスジの細い指がするりとそれを撫でれば、思わず腰が浮いた。
「……っ」
「こーたさん、もうこんなにガチガチですよ? いつからしてなかったんですか? 神様は、人間の雄はマメに出さないと体に悪いっておっしゃってましたよ?」
「っ、だから……、お前の神様は何を教えてるんだ……」
「ねぇ……ぼくに……遠慮してたんですか……?」
「そんなんじゃ、な……っンンッ!」
根元から先端へと向かうミスジの指が、くびれをくるりと刺激する。
「ふふふ。こーたさん、やっぱり優しくて、可愛いです……」
いや、可愛いのは俺じゃなくてお前の方だよな?
なんか、さっきからちょっと、おかしくないか……?
ミスジは柔らかく微笑んだまま、自分のズボンの前をくつろげる。
そこからは、小柄な体格と顔に似合わず巨大なものが顔を出した。
「ほら、こーたさんを見てたら、ぼくのもこんなに大きくなっちゃいました」
ミスジは自身のそれを俺のものへと押し当てる。
「っっ!」
ゴリっとした硬さに、息を呑む。
な、なんかその……俺のより、凶悪な感じしないか……?
「ぼくと一緒に気持ち良くなってくださいね」
ミスジはにっこり微笑むと、両手で二本をしっかり包み込み、扱き始めた。
柔らかな唇が、俺の唇に重なっている。
え、と……これ……、息は……しても、いいんだよな?
それでもミスジに勢いよく鼻息をかけるのはまずい気がして、そろそろと鼻から息を吐く。
だめだ、間に合わない。心臓がバクバク言ってて息が苦しい。
口から息を吸おうと開いた俺の口内へ、ミスジの舌が入り込む。
「こーたさん……」
口の中でミスジに名を呼ばれる。
ぅぁ。何だこれ。ぞくぞくする。
ぎゅう。と強く唇を押し付けられると、求められているようで胸まで苦しくなった。
さっき耳元で囁かれたミスジの甘い声が蘇る。
『こーたさんが欲しいんです……』
思い返すほどにじわじわと下腹部へ血が集まってゆく。
なんだよ。全然抵抗無いじゃないか。
どうやら俺の体は、男相手でもすんなり勃つらしい。
いや、男相手じゃなくて『ミスジだから』なんだろうな……。
ミスジの小さな舌が俺の口の中をペロペロと舐め回す。
なんだこの拙い……って言ったら悪いな、えっと、健気な感じは。
実家の犬にべろんべろん舐められるのに比べたら、なんかこう……物足りないと言うか……。
「こーたさん、服脱いでください」
ミスジはひょいと俺から体を離して言った。
「あ。ああ……」
つい素直に頷いて、俺は一枚きりのシャツを脱ぎ捨てる。
「下もですよ?」
言われて、狭いクローゼットの中で何とか身を屈めてトランクスを脱ぐ。
……ん? お前は脱がないのか?
「ふふっ、こーたさんの、もう勃ってるんですね」
ふわりと花のように微笑むミスジが、大きな眼鏡の奥から真っ暗な闇色の瞳で俺のものを見つめている。
「とっても可愛いです。こーたさん……いっぱい気持ち良くなってくださいね?」
熱っぽく囁きながら俺の上へ覆いかぶさってくるミスジ。
いつも愛らしいミスジの微笑みが、どこか妖艶に見えてしまう。
ミスジは片手で俺の胸を撫で回しながら、もう片方の手を俺のものへとゆっくり伸ばす。
誰にも触れられたことのないそれを、今からミスジに触られる。
そう思った途端、緊張と興奮が激しく混ざり合った。
心臓がバクバクいって、まるで耳元で鳴ってるみたいだ。
ミスジの細い指がするりとそれを撫でれば、思わず腰が浮いた。
「……っ」
「こーたさん、もうこんなにガチガチですよ? いつからしてなかったんですか? 神様は、人間の雄はマメに出さないと体に悪いっておっしゃってましたよ?」
「っ、だから……、お前の神様は何を教えてるんだ……」
「ねぇ……ぼくに……遠慮してたんですか……?」
「そんなんじゃ、な……っンンッ!」
根元から先端へと向かうミスジの指が、くびれをくるりと刺激する。
「ふふふ。こーたさん、やっぱり優しくて、可愛いです……」
いや、可愛いのは俺じゃなくてお前の方だよな?
なんか、さっきからちょっと、おかしくないか……?
ミスジは柔らかく微笑んだまま、自分のズボンの前をくつろげる。
そこからは、小柄な体格と顔に似合わず巨大なものが顔を出した。
「ほら、こーたさんを見てたら、ぼくのもこんなに大きくなっちゃいました」
ミスジは自身のそれを俺のものへと押し当てる。
「っっ!」
ゴリっとした硬さに、息を呑む。
な、なんかその……俺のより、凶悪な感じしないか……?
「ぼくと一緒に気持ち良くなってくださいね」
ミスジはにっこり微笑むと、両手で二本をしっかり包み込み、扱き始めた。
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