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2020
90.橙
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泣きじゃくりながら帰ったあの道。大きかった街路樹も今ではただ老いぼれの枝を揺らす。兄の手を握りしめていた僕の手は月日を刻んだボロ雑巾のよう。繋いでいたものはこぼれ落ち、今や土の下で星を見守る。ふと口ずさみたくなったのは兄の好きな戦隊もののメロディ。靴音が淡々と拍を取る。帰ろう。(了)2020.03.22
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