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2019
8月③起きろ/異常気象/クーラー
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起きろ 2019.08.23(土) 12:04
デジタル時計は午前五時。
胃袋が圧迫される痛みで目を覚ました。
犯人は寝相の悪い足。
彼がいつ僕の部屋に
侵入したか分からないが
僕を足枕にして眠りをむさぼっている。
何とかこの状態を抜け出し
吐き出したのは一人で寝たいというため息だ。
蝉が鳴きだした。
もう朝だ。
彼を起こそう。
異常気象 2019.08.20(火)
彼から受け取ったペットボトル。
その冷たいの感触が
体温上昇を一時的に止めたがっているが、
その努力は彼の耳元での一言で粉砕される。
「おーい、何やっているんだ!」
遠くで他の部員の声。
「おい、お前何赤くなってんだ?」
「今年の夏は異常気象です」
うまく答えられずに天気のせいにして。
クーラー 2019.08.18(日)
玄関を勢いよく開け、
クーラーのスイッチを漬ける。
汗を染み込んだTシャツを脱ぎ、
氷と冷たい水のグラスを一気にあおった。
涼風が肌をくすぐる。
「やっぱクーラーが一番! 愛してるぜ!」
視線を感じて振り返れば
彼がうらめしそうな目つきで睨んでいた。
前言撤回しておこうか……。
デジタル時計は午前五時。
胃袋が圧迫される痛みで目を覚ました。
犯人は寝相の悪い足。
彼がいつ僕の部屋に
侵入したか分からないが
僕を足枕にして眠りをむさぼっている。
何とかこの状態を抜け出し
吐き出したのは一人で寝たいというため息だ。
蝉が鳴きだした。
もう朝だ。
彼を起こそう。
異常気象 2019.08.20(火)
彼から受け取ったペットボトル。
その冷たいの感触が
体温上昇を一時的に止めたがっているが、
その努力は彼の耳元での一言で粉砕される。
「おーい、何やっているんだ!」
遠くで他の部員の声。
「おい、お前何赤くなってんだ?」
「今年の夏は異常気象です」
うまく答えられずに天気のせいにして。
クーラー 2019.08.18(日)
玄関を勢いよく開け、
クーラーのスイッチを漬ける。
汗を染み込んだTシャツを脱ぎ、
氷と冷たい水のグラスを一気にあおった。
涼風が肌をくすぐる。
「やっぱクーラーが一番! 愛してるぜ!」
視線を感じて振り返れば
彼がうらめしそうな目つきで睨んでいた。
前言撤回しておこうか……。
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