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✿01:あっこれって追放ですね知っています
*13.兵士五人(1)※
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(だめっ……ばれちゃうっ……!!)
途端に癒月の中で熱が熱く燃え盛り肉体を支配しだす。
人が来る。
誰かに自慰しているところを見られてしまうかもしれないというのに、一向にそれはやまない。
それどころか、萎えるどころか、どんどんとあらぬ方向に暴走し、癒月の行為はエスカレートしていく。
(つらい……なんか胸の……ここもうずいて……)
自分では触れたことがなかった部分――衣服の上すらずらして自身の胸に片手を忍ばせる。その部分をつんと触っただけで甘いうずきが腰から背中を通って脳にまで突き抜けてくる。
「んぁあっ!」
(やだ……こんなとこ、触りたくないのにっ!)
癒月のそこはぷっくりとたちがあっていて小さなしこりのように存在感を増していた。そこに触れただけで腰砕けになりそうなくらい甘く。
つんとつまめば自然に声が漏れてしまう。
「うう……ああっ」
嫌なのに。
嫌なはずなのに。
それでも手が止まらない。
自分で自分を抑えることができずに癒月はとろとろになった痴態を薄汚れたベッドの上にさらしていた。
だが。
「勇者ユージィン氏よ! お前に沙汰が下った」
大きな声と共に、それはやってきた。
(やだっ、人が……!!)
大きく乱雑な開閉音と共に地下牢へと屈強な王城兵たちがぞろぞろと入ってくる。
途端に、ベッドの上で癒月は解放にさらされた。
「く、あ、ああああぁぁぁぁんっ!!」
びくびくと腰を踊らせて、前が弾けた。激しい法悦と共に、白濁をほとばしらせ、唖然としている兵士たちを目の前に、甘さ増しく腰を振って果てて見せた。
信じられない、とばかりに兵士たちは唖然としていたが、その空間に満ちたとてつもなく濃厚な色気の毒にやられたのか、若い屈強な男たちは、じっと癒月の痴態を凝視して固まった。
「ああ……で、ちゃったぁ……」
ようやく解放された。癒月は息を吐く。その吐息すら甘い毒のように思えて、兵士たちは自分たちの職分を一瞬忘れそうになった。
癒月は、その放心状態のなか、きゅんきゅんと下腹部がうずいて、すぅっとその感覚が消えていくのを感じた。見ると先ほどまで怪しい光を発していた桃色の淫紋がすっかり消え失せている。
(まさか……な……)
癒月はさきほど声に言われたことを思い出した。まさか、達するところ人に見られて――だから、消えたのか。
そうだ、そうに違いない。
じゃなければ、こんなはしたないことを自分が――勇者である自分がするわけない。
「おい、勇者よ」
兵に声をかけられて、癒月は慌てて衣類を身に寄せた。それは癒月の放った欲望で濡れたズボンや下着で、そんなものを抱きかかえていたとしても高ぶっていた浅ましい肉体を隠すのに至らなかった。
じゃらじゃらと音がして、癒月は自身が閉じ込められていた牢の入り口の錠が外されたことを知る。
しかし、そこから次々と何かにかかったように目の焦点のあっていない屈強な男たちが入ってきた。
途端に癒月の中で熱が熱く燃え盛り肉体を支配しだす。
人が来る。
誰かに自慰しているところを見られてしまうかもしれないというのに、一向にそれはやまない。
それどころか、萎えるどころか、どんどんとあらぬ方向に暴走し、癒月の行為はエスカレートしていく。
(つらい……なんか胸の……ここもうずいて……)
自分では触れたことがなかった部分――衣服の上すらずらして自身の胸に片手を忍ばせる。その部分をつんと触っただけで甘いうずきが腰から背中を通って脳にまで突き抜けてくる。
「んぁあっ!」
(やだ……こんなとこ、触りたくないのにっ!)
癒月のそこはぷっくりとたちがあっていて小さなしこりのように存在感を増していた。そこに触れただけで腰砕けになりそうなくらい甘く。
つんとつまめば自然に声が漏れてしまう。
「うう……ああっ」
嫌なのに。
嫌なはずなのに。
それでも手が止まらない。
自分で自分を抑えることができずに癒月はとろとろになった痴態を薄汚れたベッドの上にさらしていた。
だが。
「勇者ユージィン氏よ! お前に沙汰が下った」
大きな声と共に、それはやってきた。
(やだっ、人が……!!)
大きく乱雑な開閉音と共に地下牢へと屈強な王城兵たちがぞろぞろと入ってくる。
途端に、ベッドの上で癒月は解放にさらされた。
「く、あ、ああああぁぁぁぁんっ!!」
びくびくと腰を踊らせて、前が弾けた。激しい法悦と共に、白濁をほとばしらせ、唖然としている兵士たちを目の前に、甘さ増しく腰を振って果てて見せた。
信じられない、とばかりに兵士たちは唖然としていたが、その空間に満ちたとてつもなく濃厚な色気の毒にやられたのか、若い屈強な男たちは、じっと癒月の痴態を凝視して固まった。
「ああ……で、ちゃったぁ……」
ようやく解放された。癒月は息を吐く。その吐息すら甘い毒のように思えて、兵士たちは自分たちの職分を一瞬忘れそうになった。
癒月は、その放心状態のなか、きゅんきゅんと下腹部がうずいて、すぅっとその感覚が消えていくのを感じた。見ると先ほどまで怪しい光を発していた桃色の淫紋がすっかり消え失せている。
(まさか……な……)
癒月はさきほど声に言われたことを思い出した。まさか、達するところ人に見られて――だから、消えたのか。
そうだ、そうに違いない。
じゃなければ、こんなはしたないことを自分が――勇者である自分がするわけない。
「おい、勇者よ」
兵に声をかけられて、癒月は慌てて衣類を身に寄せた。それは癒月の放った欲望で濡れたズボンや下着で、そんなものを抱きかかえていたとしても高ぶっていた浅ましい肉体を隠すのに至らなかった。
じゃらじゃらと音がして、癒月は自身が閉じ込められていた牢の入り口の錠が外されたことを知る。
しかし、そこから次々と何かにかかったように目の焦点のあっていない屈強な男たちが入ってきた。
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