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ソドムの館
✿chapter2.4
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快楽に砕けた腰を無理やりに高く掲げられると、男の一物が室路の肉壁にめり込んでくる。容赦のない挿入に一気に奥まで突っ込まれて室路は呻く。そんな彼を気に入ったように男は目を細めた。
「いつまで、ぼーっとしているんだい」
ぱしっと音がして、たまらなく室路は身体をのけぞらせた。叩かれた尻がキュッとしまって中のものを締め上げ、男に犯されている状態をいやおうなく室路自身に思い知らせる。ヒリヒリと皮膚表面を襲う微熱と痛み。それが引く前に再びぱちんと叩かれて、室路は鳴いた。
「ひ、い、いや、ご主人さま」
「まだ足りないのか」
「いえ、結構です、結構です」
室路は、男根をたっぷり加えた腰をゆっくりと前に引いた。内壁を擦られてビクビクと身体が跳ね上がるのを必死に抑える。そして、ゆっくりと元の位置へと、腰を戻す。
「あ……ああっ、いい、あぁ」
「自分だけがよくなってどうするんだい」
ぱちんと飛んできた平手に、何度も打たれて弱くなった尻がこたえる。けれど痛み以外の感覚がずるずると引き出され始めて、室路は身悶えた。
「しっかりしなさい、ほら、ほら」
ぱちん、ぱちん。繰り返し、尻を叩かれ、アナルを締め上げる。たまらなくなって、室路は腰を落とした。ぼろりと男の一物は放り出され、室路は床の上に倒れた。
「も、申し訳ございません」
「まったく、しょうがない子だねぇ」
男は歪に唇をゆがめながら、はくはくと浅い呼吸をする室路を見おろしている。
「さ、立ちなさい」
容赦のない声と共に、伸びてきた手に腕を掴まれて、弱り切った身体を立たせられる。男が宙に手を伸ばした。そこには天井から吊り下げられた縄がふたつ垂れ下がっており、その先端には金属製の手枷がくくりつけられている。
「あ、何を……」
慣れた手付きで男は室路の手首を輪にはませる。驚いた室路はまたたく間に両手の自由を失った。
「これなら立っていられるだろう」
満足気に拘束された室路を眺める男。天井から吊り下げられた縄が室路の体重にぴんと張り、どんなに動かしてもはまった手枷が手首から離れることはない。若干、つま先立ちになりながら室路は、男の眼の前に快樂と羞恥でそまった裸体を開き、後穴はくぱくぱと蠢いて男を誘う。
男の手が室路の腰に伸びた。引き寄せられるような動きにつられて、尻を男に突き出すような体型になる。じりじりと手首に負荷がかかり、室路は呻く。
「ご主人さま、お許しください」
「何をだ? これから褒美をやると言ったのに」
「ああ、ご主人さま、申し訳ございません、申し訳……ああっ」
ズブズブと再び雄の侵入を許した室路のアナルは喜びに震えるかのように快樂を拾い集めていく。
「ひ、あっ、あっ、あぁ」
何往復も男に内壁を擦られ、室路は追い詰められて高い声ですすり泣いた。
「お許しください、お許しくださぁあ、あ、あ」
どぷどぷと内奥へ激流を注いだ男は、まだ果てていない室路から自身を抜き取る。
「さて、本番と行こうか」
「ご、ご主人さまっ」
抜き去られた性器に安堵する暇もない。
木馬の下にはローラーが付属してあり、移動可能である。男は、自身のコレクションである木馬を、囚われた室路の元まで持ってきた。強引に股下からそれを突き刺すと、人肌ではない木製のそれの冷たさに室路は震え上がった。
「あ……ひぃ」
「うん、ちゃんと広がって蓄えこんでいるな」
ゆったりとアナルの縁をなぞる男の指にすら室路は快樂を拾ってしまう。
「ご、ご主人さま……」
急に身を整え始めた男に、室路は不安を覚え始める。まさかこのまま――。
「それじゃあ、私は先に休ませてもらおう。きみも満足したら帰りなさい」
「ま、待ってください」
両手を拘束され、玩具に下半身を玩ばれた状態では自分で身動きすら取ることができない。
「それではな」
けれど、非情にも男は地下室をあとにする。遠ざかっていく男の背中を室路は涙ぐんだ目で見つめた。すがろうとして体をむりやり動かすと蓄えこんだものが内壁を刺激する。
「あ……う……」
もがけばもがくほど、刺激は堆積する。しかし、それは達するには程遠い刺激で、室路は汗ばんだ肌に熱い吐息を振りまきくことしかできない。
自分は一体どうしてこういう目にあっているのだろう。一体なぜ、自分が――。
束絵は朦朧とする意識の中、そう思った。
「いつまで、ぼーっとしているんだい」
ぱしっと音がして、たまらなく室路は身体をのけぞらせた。叩かれた尻がキュッとしまって中のものを締め上げ、男に犯されている状態をいやおうなく室路自身に思い知らせる。ヒリヒリと皮膚表面を襲う微熱と痛み。それが引く前に再びぱちんと叩かれて、室路は鳴いた。
「ひ、い、いや、ご主人さま」
「まだ足りないのか」
「いえ、結構です、結構です」
室路は、男根をたっぷり加えた腰をゆっくりと前に引いた。内壁を擦られてビクビクと身体が跳ね上がるのを必死に抑える。そして、ゆっくりと元の位置へと、腰を戻す。
「あ……ああっ、いい、あぁ」
「自分だけがよくなってどうするんだい」
ぱちんと飛んできた平手に、何度も打たれて弱くなった尻がこたえる。けれど痛み以外の感覚がずるずると引き出され始めて、室路は身悶えた。
「しっかりしなさい、ほら、ほら」
ぱちん、ぱちん。繰り返し、尻を叩かれ、アナルを締め上げる。たまらなくなって、室路は腰を落とした。ぼろりと男の一物は放り出され、室路は床の上に倒れた。
「も、申し訳ございません」
「まったく、しょうがない子だねぇ」
男は歪に唇をゆがめながら、はくはくと浅い呼吸をする室路を見おろしている。
「さ、立ちなさい」
容赦のない声と共に、伸びてきた手に腕を掴まれて、弱り切った身体を立たせられる。男が宙に手を伸ばした。そこには天井から吊り下げられた縄がふたつ垂れ下がっており、その先端には金属製の手枷がくくりつけられている。
「あ、何を……」
慣れた手付きで男は室路の手首を輪にはませる。驚いた室路はまたたく間に両手の自由を失った。
「これなら立っていられるだろう」
満足気に拘束された室路を眺める男。天井から吊り下げられた縄が室路の体重にぴんと張り、どんなに動かしてもはまった手枷が手首から離れることはない。若干、つま先立ちになりながら室路は、男の眼の前に快樂と羞恥でそまった裸体を開き、後穴はくぱくぱと蠢いて男を誘う。
男の手が室路の腰に伸びた。引き寄せられるような動きにつられて、尻を男に突き出すような体型になる。じりじりと手首に負荷がかかり、室路は呻く。
「ご主人さま、お許しください」
「何をだ? これから褒美をやると言ったのに」
「ああ、ご主人さま、申し訳ございません、申し訳……ああっ」
ズブズブと再び雄の侵入を許した室路のアナルは喜びに震えるかのように快樂を拾い集めていく。
「ひ、あっ、あっ、あぁ」
何往復も男に内壁を擦られ、室路は追い詰められて高い声ですすり泣いた。
「お許しください、お許しくださぁあ、あ、あ」
どぷどぷと内奥へ激流を注いだ男は、まだ果てていない室路から自身を抜き取る。
「さて、本番と行こうか」
「ご、ご主人さまっ」
抜き去られた性器に安堵する暇もない。
木馬の下にはローラーが付属してあり、移動可能である。男は、自身のコレクションである木馬を、囚われた室路の元まで持ってきた。強引に股下からそれを突き刺すと、人肌ではない木製のそれの冷たさに室路は震え上がった。
「あ……ひぃ」
「うん、ちゃんと広がって蓄えこんでいるな」
ゆったりとアナルの縁をなぞる男の指にすら室路は快樂を拾ってしまう。
「ご、ご主人さま……」
急に身を整え始めた男に、室路は不安を覚え始める。まさかこのまま――。
「それじゃあ、私は先に休ませてもらおう。きみも満足したら帰りなさい」
「ま、待ってください」
両手を拘束され、玩具に下半身を玩ばれた状態では自分で身動きすら取ることができない。
「それではな」
けれど、非情にも男は地下室をあとにする。遠ざかっていく男の背中を室路は涙ぐんだ目で見つめた。すがろうとして体をむりやり動かすと蓄えこんだものが内壁を刺激する。
「あ……う……」
もがけばもがくほど、刺激は堆積する。しかし、それは達するには程遠い刺激で、室路は汗ばんだ肌に熱い吐息を振りまきくことしかできない。
自分は一体どうしてこういう目にあっているのだろう。一体なぜ、自分が――。
束絵は朦朧とする意識の中、そう思った。
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