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・地下室調教編(Day7~)

三日目 8-3

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 一気にはじけ飛ぶような強烈な感覚を受けて、青年はそのままびくびくと全身を弾ませた。だが、入れただけでは終わらない。
 客の男は、青年の腰をつかむと、身体を揺らし始める。
「ひ、あ、ああっ……っ!」
 体内をひっかきまわすように、打ち込まれたくさびにゆらされて、青年は短く悲鳴をあげる。
 視界がぐらぐらする。
 天地が上か下か、ぐちゃぐちゃなまま、青年はあえいだ。
「まだ、次がつかえているんですからね」
 青年を貫く客の隣にいた客が、彼にそう笑いかけた。
「まあまあ、そう焦らずに。まだまだ夜は明けませんぞ。……にしても、流石、藤滝どのだ。あの方の目にお狂いはない。なかなかの、この具合の良さ。先ほどからあれほど弄ばれたあととは思えない」
 そう言いながら、身体をゆらせば、獣のように、青年が悶えた。
「して、この遊び。我ら客にひととおり、まわったあと、どうおひらきにするおつもりなのかね?」
 客がちの前には、小数点以下の薄い膜が張られている。それがある限り、青年はこの遊戯から解放されることはない。
「さあ?」
 藤滝はふたりの会話を聞きつけて、ゆっくりと歩を進めて来た。
「どう始末をつけましょうか、ねえ?」
 彼の表情には、不気味な笑みが浮かんでいた。
「まだまだ、夜は明けませんから。ゆっくりと考えることにいたしましょうか……」
 にやりと、一笑して、藤滝が背を向ける。
 ゆっくりと彼は、遠ざかっていく。
 青年に、彼にあるのは、ただ、受け止めきれない、悦楽の拷問のみであった。


(続)
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