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・地下室調教編(Day7~)

二日目 夜 6

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「んん……っ、う……っ」
 燃え上がる肉体を壁に押し付けて、身体を揺らす。こんなあさましいことを、と頭ではわかっていても、青年は、とめることができなかった。
 すりつぶされて、擦られるのは、両胸の部位だけではない。ふくらみかけた肉棒も同時に幹を擦られて、涙をほとばらしている。ねっとりと液体は壁に流れ落ちて、ぬめりをました平面はよりすべりやすくなった。
 青年は、ふと、己の幹に手を伸ばした。支えるように、それを手に取ると、そのまま、胸を押し付けていたように、身体を再び、壁に向かって倒した。
「ツッ~~!!!!」
 己自身を支え持っていたため、敏感な先端が、直接壁に触れた。冷たかったはずのそこは、青年の体温であたたまりをみせており、それが直撃したとたんに、彼は微量ながら欲望を放出させていた。
 くずれおちるように床に倒れた青年だったが、到達の波を受けて、それが引き始めたころ、ようやく、立ち上がった。
 彼が吐き出したものが壁を白く飾っていたのだが、闇夜のうち、真っ暗な室内ではわからない。
 達したのに、いまだにじりつく胸のうずきは去らない。解放されていない青年は、そっと壁に手を伸ばした。
 ぬるりとした感触が指に触れた。
 それは彼が放ったものだった。
 ぬれたままの指で、刺激をもとめる胸のとがりをそっとつまむと、じんと胸部にその感覚が広がっていった。
「……っ!」
 指先で擦るように、尖りをいたぶれば、二度目もはやく音焦れた。
「~~ッ!!」
 びくびくと背筋を跳ねさせながら、到達した彼だったが、とたんに、胸から激しいかゆみのようなうずきが消えていった。
「な……いまのは……」
 まだ戻り切れていないぼんやりとした頭で、彼は起き上がった。
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