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・Day6/Chapter3 散らし花
100.
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「へばるな」
男の低い声に、青年はふたたび火を点火された。
「お前は悪いやつだな」
藤滝は眉根を寄せた。
男に絡みついて離さない青年の中にもっていかれそうになっているのだ。
「悪いことしかしないくせに……くっ」
ぐっと奥に、突かれたと、思えば、男はそこで爆ぜた。
「は、あ、いやぁ」
びくびくと震える青年の肉体から、男は己のものを抜き出す。途端に中に放ったものが、蕾の外へと流れだしていった。
「脱走に継ぐ、脱走。室内侵入、覗き。もう一度叩かれてほしいのか? ん?」
男はへたれきっている、青年の尻に手を打った。
渇いた音が鳴った。
「んあ!」
しかし、悦に染まり切った青年の肉体はそれすらも快感に感じてしまう。
平手は何度も続いた。
「ほら、数えろ」
「ひっ、ああっ、あ……!」
もうわけがわからない。天地がひっくりかえったようだ。
尻を打たれて、むせびなき、もっととねだるように蕾がきゅっきゅと震える。
本当に、欲しくなった。
「お前、何をしている?」
藤滝は、青年が己の身体を揺さぶっているのに気が付いた。床にべったりと倒れ込んだその身体を微かに動かしている。
よく見れば、尖った前の飾りを床に押し付けて彼は自分でそこを刺激していたのだ。
男は、青年の上体を引っ張って、座り込んだ自身の上に座らせた。
「ああ、やあ、あ」
「何が嫌だ?」
「も、ほしい、もう、わかんねえ、なにもかもが……」
男は、開ききった唇を強引に奪って舌をねじ込む。ふたりは互いに熱を感じあった。
唇が離れると名残惜しそうに青年はそれを追ってくる。
落ちたな。
男は再び青年の唇を吸った。
「ふはっ、あ、く、くださいっ」
キスの後に、青年は腰を震わせながら、男にねだった。
「なにを?」
聞きながら、叩いて赤くなり敏感になった尻をなであげれば、青年が、びくびくと暴れながらうめいた。
「も、だめ、ここ、さびしいからぁ」
男は思わず笑った。
「さびしい? 可愛いな。どこがさびしいんだ?」
あえて、胸の尖りをつんとつまめば、壊れたように青年は、身もだえをする。
「そこじゃ、なぁあ、ひぃ」
「ずいぶん、喜んでいるな。ここをずっといじってほしかったのか?」
「ちがぁ、そ、じゃなっ……」
青年は尻を男の股間に押し付けてくる。
「自分でねだってごらん」
耳元でささやけば、青年は、必死に腰を浮かせて、己の両手で、その部分を広げた。
「こ、ここに……」
最後まで言わせなかった。
深く突かれて、青年は意識を失って倒れ込んだ。何度も頬を叩かれて、意識を戻して、体内に入り込んだ雄に震え上がり、何度も頂点を極めた。
「さて、ペナルティだが……」
男はぎらぎらと欲望を灯した瞳で青年を見下ろした。腰の動きを止めれば、青年が面食らった様子で、ぎこちなく、こちらを見上げてくる。
「だ、だめ、うごいてぇ」
「だめばかりだな、駄犬」
男が動かないなら、と青年が必死に己から動こうとするが、それすら男は封じ込めてしまう。
「これだけやらかされて、何も罰がないのはいけないだろう? まずは地下室行きだな」
「あっ、うう、も、いきたい、のにっ」
「それから、数に新規の脱走でプラス百、覗きと侵入でプラス百、といったところか」
青年は、焦らされて、全身が熱くてつらい。それ以外にもう、何も考えられなかった。
「いいからあ、も、もうっ」
必死に男をねだって腕を絡ませてくる。
男はにやついて、答えた。
「今までのカウントもリセットだな」
それから、腰を大きく振った。
【残り 100(カウントリセット)+200回】
《END》
男の低い声に、青年はふたたび火を点火された。
「お前は悪いやつだな」
藤滝は眉根を寄せた。
男に絡みついて離さない青年の中にもっていかれそうになっているのだ。
「悪いことしかしないくせに……くっ」
ぐっと奥に、突かれたと、思えば、男はそこで爆ぜた。
「は、あ、いやぁ」
びくびくと震える青年の肉体から、男は己のものを抜き出す。途端に中に放ったものが、蕾の外へと流れだしていった。
「脱走に継ぐ、脱走。室内侵入、覗き。もう一度叩かれてほしいのか? ん?」
男はへたれきっている、青年の尻に手を打った。
渇いた音が鳴った。
「んあ!」
しかし、悦に染まり切った青年の肉体はそれすらも快感に感じてしまう。
平手は何度も続いた。
「ほら、数えろ」
「ひっ、ああっ、あ……!」
もうわけがわからない。天地がひっくりかえったようだ。
尻を打たれて、むせびなき、もっととねだるように蕾がきゅっきゅと震える。
本当に、欲しくなった。
「お前、何をしている?」
藤滝は、青年が己の身体を揺さぶっているのに気が付いた。床にべったりと倒れ込んだその身体を微かに動かしている。
よく見れば、尖った前の飾りを床に押し付けて彼は自分でそこを刺激していたのだ。
男は、青年の上体を引っ張って、座り込んだ自身の上に座らせた。
「ああ、やあ、あ」
「何が嫌だ?」
「も、ほしい、もう、わかんねえ、なにもかもが……」
男は、開ききった唇を強引に奪って舌をねじ込む。ふたりは互いに熱を感じあった。
唇が離れると名残惜しそうに青年はそれを追ってくる。
落ちたな。
男は再び青年の唇を吸った。
「ふはっ、あ、く、くださいっ」
キスの後に、青年は腰を震わせながら、男にねだった。
「なにを?」
聞きながら、叩いて赤くなり敏感になった尻をなであげれば、青年が、びくびくと暴れながらうめいた。
「も、だめ、ここ、さびしいからぁ」
男は思わず笑った。
「さびしい? 可愛いな。どこがさびしいんだ?」
あえて、胸の尖りをつんとつまめば、壊れたように青年は、身もだえをする。
「そこじゃ、なぁあ、ひぃ」
「ずいぶん、喜んでいるな。ここをずっといじってほしかったのか?」
「ちがぁ、そ、じゃなっ……」
青年は尻を男の股間に押し付けてくる。
「自分でねだってごらん」
耳元でささやけば、青年は、必死に腰を浮かせて、己の両手で、その部分を広げた。
「こ、ここに……」
最後まで言わせなかった。
深く突かれて、青年は意識を失って倒れ込んだ。何度も頬を叩かれて、意識を戻して、体内に入り込んだ雄に震え上がり、何度も頂点を極めた。
「さて、ペナルティだが……」
男はぎらぎらと欲望を灯した瞳で青年を見下ろした。腰の動きを止めれば、青年が面食らった様子で、ぎこちなく、こちらを見上げてくる。
「だ、だめ、うごいてぇ」
「だめばかりだな、駄犬」
男が動かないなら、と青年が必死に己から動こうとするが、それすら男は封じ込めてしまう。
「これだけやらかされて、何も罰がないのはいけないだろう? まずは地下室行きだな」
「あっ、うう、も、いきたい、のにっ」
「それから、数に新規の脱走でプラス百、覗きと侵入でプラス百、といったところか」
青年は、焦らされて、全身が熱くてつらい。それ以外にもう、何も考えられなかった。
「いいからあ、も、もうっ」
必死に男をねだって腕を絡ませてくる。
男はにやついて、答えた。
「今までのカウントもリセットだな」
それから、腰を大きく振った。
【残り 100(カウントリセット)+200回】
《END》
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