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・Day6/Chapter2 隠れる

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 中身をみた瞬間、男は驚いたように目を見開いたが、その表情は獲物を捕らえた猛禽類のように冷えたものになった。
「そうか、そういうことか」
 必死に身を縮こませている青年に向かって、男は嘲笑する。
「出てこないと思ったら、そうか、お前、出られもしないな――こんな状態では」
 青年は棺桶のような狭い空間の中で、己の欲望を慰めることすらできずに果てていた。
 ほうけきった表情に、力の抜けた四肢。すでにとろけきってしまっている青年に向けて、男は足を出した。
「うっ――」
 青年の前を踏みつけにしてやれば、それだけでも、待っていましたとばかりに、彼の身体が飛び跳ねる。
「あー、う、く、くそぉ、ああっ」
「ぐしょぐしょだな。靴下が水を吸って気持がわるい」
 そう言いながらも、男が青年の股間に体重をかける。
「だ、だめっ……」
 このままでは踏み潰されてしまうかもしれない。不安が頭をよぎったが、それ以上に加えられる快感のほうが、青年の頭を溶かしてしまった。
「あ、ああっ!」
 ぶるりと震えると、青年は果てた。それを察知して男が足を退ける。
 腕を掴んで、中から引きずりだすと、そのま青年は床に転がされた。
 強引に衣服をはぎとられて、ぐしゃぐしゃになったそれを見られた。
「覗いている間、何回いったんだ?」
 男に問われて、頬を赤く染める。
 こいつはわかっていて、やったんだ。それが分かった途端、冷めるはずの熱が逆に沸騰した。
 男はむき身にされて転がされた青年のそこを再び踏みつけた。
「はあ、あ、ああっ……も、やだ……ここ、つぶれちゃうからぁっ!」
 身もだえる青年は必死に懇願する。
「も、やめっ……俺、いっちゃ……ああ、だ、だめぇ」
「はしたないな。お前の吐いたものでべったりだ」
 男は、青年の口元に足先を押し付ける。綺麗にしろ、と無言で伝えて来た。
 人の足の裏を、それも精液で汚れたものを口にするなんて――。逡巡した青年だったが、今の藤滝が何をしでかすのか、過激な責めをされたら身がもたない。
 恐怖から、ちろちろと舌先を伸ばして、男の足を舐めた。
 従順にする青年に、男は満足げに笑う。
「後ろを向いて、自分で開け」
 命令して、青年の態度が変わった。
「聞こえなかったのか? あいつと同じことをしてやる」
「――っく」
「おい、どうした? それとも無理矢理にやられたいのか?」
 青年は力ない腕で、我が身にのりあげてくる男を引き放そうとした。
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