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・Day4/capter1 挑戦

40.

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 ならば、どうする。
 お前はこの状況でどう動く?
 そう問いかけるような藤滝の冷ややかな視線が、全身に注がれていく。
 その視線のねちっこい気味悪さに、青年はぶるりと身震いした。かちゃかちゃと、右足と右手、左足と左手にはめられた金具が音を立てる。
「……おいで、きみたち」
 青年は恥をこらえながら、彼らを呼んだ。それは、あまりにも小さく震えていた。彼らは逡巡した。
「いい子だから、ね?」
 なるべく、優しく。そう、声をかけてやる。
 こんなふうに誰かに浅ましくすりより、媚びなくてはならない自身が情けなくて、同時に悔しかった。
 しかし。
 青年の腹は決まったのだ。
 どんなに、下劣なことをしても、自分は自由になってみせると。この藤滝の言いなりにだけはならないと。
「いい子だから、こっちおいでよ……」
 震える声で若花たちに話しかける。そっと、彼らのうちの一人が、そろそろと青年に近づいていった。それを機にほかのふたりも青年の傍による。
「さっきは、怒鳴ってしまってごめんよ」
 そう彼らに声をかける青年に男は、不気味に目を光らせた。
 面白い、いいじゃないか。
 あくまで挑戦するというのなら、どこまであがけるのか、見せてもらおう。
 男はあくまで手を出さないことにした。
 しかし、このミニ・ゲームには時間制限タイムリミットがある。
 夕刻になれば、彼らを青年から引きはがす。そして、饗宴の贄として、客らの前で何度も頂点を極めさせる。
 このゲームで何度か達することができたとしても、そのあとが地獄だ。
 しかし、まあ。
 焦らされるのが関の山だろうが。
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