上 下
30 / 285
・Day2/chapter3 男の後ろを知る代償は

30.

しおりを挟む


「あっ、ああん、いい、いいよぉ」
 使用人にバックから突かれて少年が鳴いた。ぐちゅぐちゅとそこは水音をたてる。使用人は後ろを犯すだけではなく、前に手をやり、少年のペニスを上下にしごいている。前と後ろの両方の快感に、少年はぶるりと身を震わせた。
「あっ、いくいく、いっちゃううう」
 腰を揺らしながら、彼は果てた。その隣には、意識を失った青年がもうひとりの使用人に侵されていた。上向けにされた青年は正常位で交わり、使用人の容赦ないピストンに何度も身体が揺れる。
「うっ、イく」
 びゅるると中で爆ぜた欲望は何度も青年の体内に注がれていった。それは使用人がペニスを引き抜いただけで、どろりと外へと逃げてしまうくらいに。
「あと一回種付したら、いいよ」
 少年の声に使用人は汗ばんだ額をぬぐって、「承知しました」と答えた。彼らにはノーということばはないのだ。
 力の抜けて緩みきった肛門にふたたびペニスを宛がう。しかし、挿入に耐えられる硬さがなく、使用人は手淫で硬度を高めてから、また青年のアナルへと向った。
「んおぉ……」
 じゅぶじゅぶと中身が波立ち、青年の中に使用人のものが埋まっていく。
「もっと腰、大きく動かして、奥まで犯しちゃいなよ」
「はい、んぅ、あぁ」
「そうそういい子。あんたさ、あいつのお尻いじってあげてよ」
 少年のいうとおりにもうひとりの使用人が青年に挿入している使用人の後ろに、回る。途端に色艶めいた声が響きわたる。
「ああん、ぅあっ、だ、めぇ、でる、でるでるでる」
 前立腺をコリコリと刺激されて、使用人は追い詰められる。喉を反らせて、彼は青年のうちに薄くなった精液を叩きつけた。
「んあぁ、おおぅ、あ、ああ……」
 ずるりと引き抜くと、クプリと中身が垂れる。少年はその様子を見てニッコリとした。
「いっぱいえっちなお汁、注いでもらえてよかったね、おにぃさん。でも、これからだよ」
 少年の合図で、使用人が気付け薬を染み込ませたハンカチを青年の口元に当てた。それを吸って、青年が意識を取り戻す。
 しかし、彼はそのまぶたを開けた瞬間に、意識のないうちに溜まっていた快楽を受けて、全身で叫び、身もだえた。
「ンがァ~~!! おぅ、おっ、おぁ、んぎぃ、んおおぉぉおおお」
 ぷしゃっと、中身が勢いよくこぼれ落ち、乳首がビンビンになってこれ以上は、ないとばかりに立ち上がり、絞られきったペニスからはぷしゃっと透明な液が先端から溢れ出した。
 それ以上に溜まった快感は強すぎて、再び意識を手放すまで、青年はイき続けた。

(続)

【残り 90回】
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

捜査員達は木馬の上で過敏な反応を見せる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

処理中です...