王子の宝剣

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第六章

#126 辺境伯領都館に戻る

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 あの後何度か索敵をしたが、国境線に横たう森の向こうに待機していたナシェガ皇国側の部隊は引っ込んでしまったようで、集められた戦闘員達はちりぢりに分散していた。

 確かに国境線を主張し合っているのは常だから全く敵が居なくなった訳では無いが、当面すぐに何かを仕掛けてくるような気配は消えた。
むしろ、少人数で森の中に入り自分たちの仲間の遺体を担いでは戻りを繰り返している者達の影以外は見当たらない。
暫くはお互いに様子見だろう。

 今はむしろ南隣のエバーゼノン伯爵領の方が現在警備がザルすぎて問題だ。
領主の座が、例の審問会議の終了まで曖昧な状態というのも分からないでもないが、国境に接している重要な地勢である以上コレは無い。むしろいっそ国が統括して欲しい。切実に。
その旨は王都に戻ったら上申しなくてはならないな。

医務室にいるホスヒュー・センネル・ブリアンテ・・・王妃の弟の様子を見に行く。

 あの日のうちに、スタンピードの対応をしていたコタロウ君達の方も無事に制圧が終わり、一旦領都のマティウス様の元に戻って来たようだ。
あれから三日が経ち、領都からの増員と兵站を届けてくれた何台もの馬車に砦での傷病者らと共にホスヒュー・センネル・ブリアンテを乗せて領都まで移動することになった。
彼の直属の部下である捕虜の三人は俺達が領都に到着した頃合いを見計らって転移ポータルから送ってくると言う事だ。

彼らがあの襲撃作戦にとってどの程度のポストに居たのかは分からない。だが、もし皇国側が彼の出自・・・シンクリレア王妃の異父弟であると言うことを把握しているならば、ほぼ確実に奪還を試みるだろう。
既にそれ込みで手駒にしているか否かはともかく、こちらに揺さぶりをかけるには良いネタだからな。

であるならば砦の牢では襲撃されたらと考えると今ひとつ心許ない。
物理的な建造物としても、幾重にも施された魔法的な結界においても数段堅牢な領都の獄塔に移すのが今のところベターだ。
彼の体調が戻り次第取り調べを行うだろうが、その結果によっては更に別の場所に移動させる必要があるだろう。

 ホスヒュー・センネル・ブリアンテは現在ナシェガ皇国の軍人であり、尉官位を賜っている。現在33歳。王妃とは実に16歳の年の差がある。高校2年生になったときに弟が出来たみたいな感じか。
王妃の生母が再婚した外交官の子爵家の家名はエシェゼウセン。つまりは彼はナシェガ皇国のブリアンテ家に養子に入ったと言う事だろう。
家格は伯爵家に当たる。ただ、成人しているから伯爵家から出て一介の軍人となっている。
彼を『主』と呼ぶ者が複数名おなじ現場にいたと言う事から貴族である事は想定していた。単なる軍人としての部下であるなら『主』とは呼ばないだろう。

そして彼がナシェガ皇国民になったのは21年前。つまりは彼が12歳の時だ。

 彼がいつまでシンクリレア人であったか、いつからナシェガ国民になったか。そしてどこの家に帰属していたか・・・までは俺の『敵鑑定』で追える情報だ。
後はザックリしたステイタス。魔力量や属性、得意な武器とその熟練度、など。
出生時、彼の名前がホスヒュー・エシェゼウセンであった事。その後5歳で神殿から名付けを受けホスヒュー・センネル・エシェゼウセンになった事。
12歳で国籍が変わり、ホスヒュー・センネル・ブリアンテ伯爵令息になった事。
18歳で軍属となり伯爵令息の立場では無くなった事。
魔法属性は風と水で、魔力量は貴族の血を引いているのもあり平民出の軍人よりずっと潤沢。弓も剣も槍もほぼ全てが平均以上だ。その分突出して得意な武器というのは無い。
ただ、魔道具を用いた兵器を考案するのが得意だと言う情報が有る。
・・・では、あの巨大弩砲を考案したのも彼なのだろうか。

いや、ここで考えても意味が無い。
疑問は本人に訊ねるべきだ。

領都に到着すると、先ずはマティウス様に礼を言われ労われた。
城塞の会議室で久し振りに会ったコタロウ君からスタンピード関連の報告を受け、こちらはこちらで報告をあげている最中に慌てて若い使用人が扉の外で執事に伝言をした。
「エレオノール第三王子殿下が・・・」

えっ?

 俺達は整列した。作戦会議室の入り口に。転移でやって来たと言う事で、玄関エントランスに整列は間に合わなかったから仕方が無い。
「マティウス、急に来てすみません」
パールホワイトのローブを閃かせて執事を従えた月の妖精のような美しいひとが開け放たれたドアから姿を見せる。
その頬は淡く色づいて、少しはにかんだように領主の若者に笑顔を向けた。
「いえ、ようこそおいで下さいました。大歓迎ですよ。シェナーティアもきっと喜びます」
マティウス様のその言葉に俺はハッとした。
その『シェナーティア』様はきっと夫人のお名前だろう。
緊急時とはいえバタバタやってきてバタバタと南の砦に向かってまたバタバタと領主館にやってきて・・・。

ヤバい。
俺ってば、奥様に未だ一言のご挨拶もしてないじゃないか!
その場で固まった。

再開のご挨拶をしながらも俺の様子が変だったことに気付いた王子に「どうしました?」と訊かれたからその旨を伝えたら、王子共々奥方様のところに連れて行ってもらい初めましてのご挨拶と共にご懐妊の祝福を告げることが出来た。

・・・・・・が。

マティウス様の奥方様は辺境伯家のご令嬢として生まれついたせいか実はかなり凄腕の魔道騎士らしい。
ただ、現在ご懐妊中と言う事で現場に出ることを止められている。何しろかなりつわりがきついらしい。
だというのにうっかり放置すると勝手に出て来て魔獣を討伐したり戦場に出たりとかしてしまうから、ほぼ軟禁状態なのだそうだ。
オーデュカ様に貸しだして貰った空間閉鎖魔道具で指定した人物だけ特定の空間から出られなくしているらしい。
・・・・・・ちょっ・・・・・・
それ・・・・・・・・・
罪人扱いじゃん・・・。
そう思ったが口には出さなかった。

「まったく!罪人扱いかッ!」
俺が思ったけど口に出さなかった言葉を吐き捨てるように言う声が俺の頭の外で聴こえた。
見ると奥方様が頬を膨らませてクッションを床にたたきつける姿が有った。
「シェナ、お客様の前だよ」
苦笑するマティウス様に殺意を含んだ眼を向けてからこちらを向くと掌を返したように「えへへ、ごめんなさぁ~い」と頭を掻きながらてへぺろ笑いを見せた。
「殿下からも言ってくださいよぉ、この人私のことずっと閉じ込めてるんですよ!もう体なまっちゃって死にそうですぅ」
「君がおとなしくしないから!今回のスタンピードの話聞いたときも『よっしゃ、まかしとき!』とか言って飛び出そうとしたじゃ無いか。いい加減自分が妊婦だって自覚持っておくれ」

・・・・・・や、野生児だ、この奥様。
軟禁状態という話が出たときにはマティウス様ヤンデレ疑惑が浮上したけど・・・違うな。
とても責任感の強い猛獣使いなのだと思った。

いや、妊婦でさえ無ければきっととても頼れる人材なのだろうけど・・・ビミョーに話通じない感が。

結局王子を始めその場に居る者全員で奥方様をなだめすかして、最終的にはマティウス様だけ残して皆丁重にご挨拶しながら退室した。
暫くしたら髪はボサボサ前がはだけた状態のマティウス様が、それなのに満足げに口許を拭いながら「もう大丈夫。おとなしくさせた」と言いながら出て来たんだけど・・・。
一体、・・・この夫婦。
いや、余計な詮索はやめよう。

今は捕虜のことを考えねば。

結局奥様と会ったのはその時だけで、晩餐にも参加されなかった。まあ、つわりが酷い様子だから当然と言えば当然だろうけれど。

晩餐の乾杯の際にはマティウス様が俺達への労いと感謝の言葉を言ってくれた。
その中には「この場には居ないが未だに南端の砦で国境を護ってくれているジョヴァンニ率いる前線部隊への尊敬と感謝を込めて」という言葉も有った。
そう。ジョヴァンニ様は今でもずっと砦で入れ替わった人員達の配置や作戦を采配している。
新たな人員を伴って物資を大量に運んできた馬車が、現場にいた傷病者達ほとんどを入れ替えで乗せて領都に戻ってきたとはいえ、馬車移動に耐えられそうも無い程の重傷者は送り届けられた薬や医療具や多少高度な治癒が出来る治癒師などに託して置いてきた。それらの対応も大変だろうと思っていた。

だが、そう思って居た所に朗報が。
実は王子はここ領都、ヘーム市に転移する前に俺が南端の砦に居るという情報を通信班から聞いていたから、真っ直ぐに南端の砦に転移したらしい。
王子は単独であれば自力で転移魔法が使えるし、南端の砦という場所には過去訪れた事があるらしいから、あのポンコツ転移ポータルを用いずスムーズに飛んだらしい。
ちょうどタイミング悪く、とっくに俺達が馬車列と共に領都に向かって出立してしまった後だったというのもあり。
ふと見れば砦には重傷者が何名か残されて難儀していた。それなら、とせっかくこの場に来たのだからと言う事で王子の超高度な治癒魔法で重傷者達の怪我も治してしまったということだ。

その上、ジョヴァンニ様や前線の騎士達を励ますためにと、ダンジョン攻略した際に仕留めたレッドヤクーの肉をまるごと一頭分「コレで皆さん精を付けてくださいね」と置いてきたらしい。
さすがは俺の王子!何て慈悲深いんだ!きっとみんな久々の肉を腹一杯食えて喜んでくれただろう。
ああ、俺がこの手で焼いてあげたかったなあ~。

晩餐が終わってサロンでお茶を頂きながら国境紛争の詳細などを話していたら通信室からの伝言で、南端の砦から捕虜の3人が転移されてくると言う知らせを受けた。
ホスヒュー・センネル・ブリアンテを“主”と呼んでいたあの3人だ。

早速地下の、ポータルが複数有る転移ステーションに赴く。
到着したときの3人はそれはもうヘロヘロでかなり強烈な船酔いみたいな感じだった。
マティウス様は「あれ?君たちもつわり?」と笑いつつも「まあ、ウチの奥さんよりはおとなしいつわりで良かったよね」などと言いながら彼らの吐瀉物を浄化魔法できれいにしてあげていた。
ヘロヘロな状態のままマティウス様に眠りの魔法をかけられ、屈強ゴリゴリマッチョなパワー系騎士に担がれて領都で一番堅牢とされている獄塔にぶち込まれた。

それとは別に、彼らの主、ホスヒュー・センネル・ブリアンテは城塞内の何重もの結界を施された取調室の方に運び込まれた。

彼の怪我が完全に治っているわけでは無い。むしろ治っていないからこそ馬車移動で運んだ。
他にも傷病者が乗っていた荷馬車だ。
彼らにとっても負担にならぬよう振動を軽減する魔法を施した敷物なども使ったが、所詮前線の砦に用意してある量産レベルの魔道具でもあり。
振動が怪我に響いたのだろう。ひたすら瀕死だった。
おそらく彼は何カ所か骨折している。目に見える外傷もそこそこ有ったが、あれだけの熱を出した一番の理由はそれだろう。治癒師が患部に触れたときにそうとう苦しんでいたから間違いないと言っていた。
ハイポーションは痛みや熱は和らげるが折れた骨を元に戻すことは出来ない。

ただ、目の前に運び込まれている、今、この場には。
それを治せるお方が居る。

俺達はホスヒュー・センネル・ブリアンテの収監されている部屋に足を踏み入れた。
顔色は土気色だ。息も細い。眠りの魔法をかけられて居たとは言え、長旅を決行した影響もあってどうみても体力の限界だった。

横たわる彼の体を見つめる王子の瞳が赤みを帯びた。
おそらく内部の損傷を診ているのだろう。そのうちに皆を一歩下がらせ彼の上に手をかざして魔力を放出した。
一瞬カッと彼の体から眩しい光が放たれた後、おそらくそこが患部なのであろう数カ所に青かったり白かったりの光のボールが揺らめいて少しずつ小さく割れて分解しながら、最後には粒状のキラキラになって体の中に浸透していった。
何度見ても感動する光景だ。
女神様の依り代とファモンの群衆に呼ばれていたが、まさしく。

だが。
王子に彼の正体を知られることに俺は一抹の抵抗がある。
王妃の異父弟。
万が一、行方をくらませた王妃が彼を頼ってナシェガ皇国に逃亡していたら・・・?
色々と聞き出すウチに、王妃が王太子に幽閉されていた事、そこから逃走した事、それらを王子が知ったら・・・・
複雑な思いをされるのでは。きっとお心は痛めるだろう。・・・最悪、話の内容によっては傷つくかも知れない。
そんな懸念を抱いていたのはどうも俺だけでは無かったようだ。

王子がマティウス様に向かって力強く頷くと、マティウス様は見覚えのある細い銀の輪っかを出してホスヒュー・センネル・ブリアンテの手首に嵌めた。
隷属アイテムのブレスレットだ。問題のある労働者や罪人に使うのは違法では無いとされる。
それを嵌めてから彼に施した眠りの魔法を解く。
目を覚まし、頭をもたげ少し上体を起こす。痛みを感じない事を少し訝しんで自身の掌を目の前に持ってきてグッパしながら眺めた後、驚愕の表情で己の体をあちこちさすり始め、目の前の俺達を見回す。

その緩慢な反応の中、マティウス様が「どうしますか?この後の取り調べでは殿下にご不快な内容も出ると思いますが・・・」と心配そうに訊いた。
どう言う事?という表情で王子が俺とデュシコス様を見た。デュシコス様は苦い表情で「お前が言え」と小さく命じてきた。

「この者はホスヒュー・センネル・ブリアンテ。ナシェガ皇国の軍人ですが、我がシンクリレアの王妃殿下の血縁者です」

王子とストレッチャーのような可動式の台の上に寝かされていた男が同時に瞠目した。
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